あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul’s Drag Race Season13 ep8"Social Media: The Unverified Rusical"感想

*このブログは多大にネタバレを含んでいます。ネタバレしたくない方はここで引き返すか、以下WOW Presents Plusのリンクから本編を見てから読んでください*

 

 

 

I'm watching Social Media: The Unverified Rusical on WOW Presents Plus http://www.wowpresentsplus.com/videos/the-unverified-rusical

 

 

 

 

 

 

今週はルージカル回!各シーズンの一、二を争う目玉チャレンジだと思います。やはりコンテスタントの中には歌が売りの人がいたり、ダンスが売りの人がいたりするので、そういう人たちにとっては本当にここで勝ちたい!というデカいチャレンジだと思うのですよね。

今回は「未認証:ソーシャルメディアルージカル」ということで、開発者役の人がいたり、昨今台頭するソーシャルメディアを擬人化した人がいたり…と、実際の人を体現しなくていいタイプのルージカルだったので、ある程度自分らしさを出せば良かったのでやりやすい人はやりやすかったのでは?と思います。昨シーズンはマドンナチャレンジでいいパフォーマンスしてたのに関わらずマドンナらしくなかったとか言われて低評価になってしまったりして悲しかったので…。それぞれ自分に合った役を選んでいて、それに全力投球した結果、全体的にまとまっていて本当レベルの高いシーズンだなぁと改めて感じました。


役選びの時点で、前回まで運命共同体のように共闘していた好敵手、ロゼとデナリがなんと同じ役を取り合うという展開で、望んだ役をもらえなかったデナリにちょっと不穏さを感じたもののの(とはいえどちらかが言い負かしたりするのでなくオーディションで決めるというのはフェアで、二人らしいなぁと思ったのですが)すごくいいタイミングでアン・ハサウェイからのオンライン激励が入ったことで、完全にマインドがいい方向にリセットされましたよね!一流の人はアドバイスも一流だなぁ、少しの時間で完全に人の運命を前向きな方に変えられるなんて本当にすごいなぁと思いました。「望んだ役がもらえなかったら?どのみち場面を自分のものにする!」というアドバイスも、「アクセントを演じるのでなく、人を演じるのだから、そのアクセントを持ってる友人を想像したりして、その人間として言葉を発する」というアドバイスも、的のど真ん中に入るような的確さで関心してしまいました。「Don't F…」っていつものルーのセリフ言うのかと思ったら「Don't forget to have fun!」ってニコッとして言うのも可愛すぎた。ああ〜生まれ変わったらアン・ハサウェイになりたい…(って番組見ながら全世界で一万人くらい思ってたと思います。私だけじゃないはず!)


今回やはり、視聴者の多くが注目していたのがロゼだったのではないでしょうか。もともとミュージカル畑で活躍しておりこのルージカルに賭ける気持ちは人一倍。序盤トップになることが続くけど勝ちきれず、ここのところはセーフが続き、勝ちたいと言うフラストレーションが溜まっている。そして、前シーズンでは出演前から一緒にグループを組んでいるジャンがルージカルで大活躍するもセーフにとどまり凍りついた表情で騒然としたという悲劇もあり、本人の思いの分だけでなく、昨年の盟友の悲願を果たすためにこのルージカルでこそ勝って欲しい!と感情移入して見ていた人間の一人が私です。いやーーーーよかった!!!ここで実力を発揮して見せつけてくれて本当によかった!!!視聴者側、もしくはジャッジ側が期待して見ているってことは、本人にかかっているプレッシャーも半端ないと思うのですが、本当に堂々の演じっぷりでしたね。歌もダンスも全部格好良かったです。念願の初ウィンが一番獲りたいルージカルで、ほんとよかったねぇ…


そしてTOPに入った他の二人、ロシアンドール組も素晴らしかった!最初望みの役が手に入らなくて不貞腐れてしまったりするんじゃないかと不安になったデナリがアン・ハサウェイからのアドバイスで(このときゴットミクが「望んだ役を手に入れられなかった友人のためにアドバイスして欲しい」って水を向けたのが分水嶺でしたよね)完全に前向きな気持ちに切り替えて演じ切るさま、そして、自分の望んだ役を手に入れたもののダンスが得意とは言えないゴットミクがデナリによって引っ張り上げられたのか、相乗効果で良い影響を産んで二人でどちらが勝るとも劣らないパフォーマンスで盛り上げるの、しびれました。ペアの役って片側だけ目立って片方が霞んでしまうとか、はたまたソロパートがある役より目立てなくて二人とも沈んだりとか、そういうこともよくあるので、二人ともがギラギラによいと本当に嬉しい!


あとはセーフにとどまったけどキラキラの歌声のオリヴィアちゃんも良かったです。グレーの服って汗染みやばいよね、わかる!って、徐々に色が変わっていくタンクトップをめちゃめちゃ愛おしい気持ちで見つめていました。TikTokを体現していたエリオットもばっちり斜に構えた若者感を最初から最後まで出しててとてもよかった!ユーティカは早口のラップで苦戦していて不安でしたが本人のもつコミカルさとTwitterを表現するという役がマッチしていたのが良い評価をされてホッとしました。


ボトム組は…うーん、全編にからむ大事な案内役を務めたティナに対して、最後の絶命シーンの演技の解釈違い一個でボトムに持ち込むのはちょっと評価が辛いかなぁと思いました。全体的によかったのに…!とはいえ皆が皆よいので、一個の引っ掛かり(ミスですらない)でボトムになってしまう局面なんだろうなぁとも思います。まだ9人もいて折り返し地点くらいなのに…

シモーンは全体的に歌もダンスも固かった気がする、キャンディは確かに髪の毛で顔が見えないシーンも少なくなかった、のでこの二人でリップシンクになるだろうなぁ、とはメインチャレンジ終わった瞬間に思いました。あとジャッジのしぶい顔が何回か挟まれてたので…UKでも書いたけどパフォーマンスの最中でジャッジの表情挟むのやめてほしい…


ランウェイは「黄色」がテーマで、s11ではオレンジ、s12では紫など、過去にも色縛りのランウェイの回があったのですが、やっぱり単にその色の衣装を着るだけでは足りなくて、何か根底に深い意味を忍ばせたり、なにか捻った発想をしないと目立てない、意外と難しいランウェイテーマなのですよね。今回捻った結果か、ティナとエリオットの二人がイエローキャブモチーフで被ると言う、二人とも衣装自体はいいのになんだかとってもすっきりしない感じで…。ゴットミクもボールチャレンジの時にデナリが着ていた衝突実験用のダミー人形モチーフの衣装でちょっと見たことある感があって、それぞれ衣装は事前にオーダーして持ってきているので仕方ないとはいえ、前回もオリヴィアの衣装被りの件を書いていたのですが、今回もまた、なんかどうにかならんかなぁ〜と唸ってしまう感じでした。とはいえ皆で黄色のビッグバードみたいな衣装着てこられても困るんだけどさ…

私は今回はとにかくキャンディが可愛くて可愛くて仕方なかったです。なんじゃあれ!!ハチミツとクローバーかよ!!完全にキャンちゃん3歳の記念の七五三フォトで洋装も撮っちゃお@スタジオアリスじゃないですか…あかちゃん…かわいい…だいすき…


そんな可愛いキャンちゃんがリップシンクで敗れて、帰ることになって。私キャンディのすごいところって、普段はすごーーーくビッチな悪ギャルならお手の物って感じの態度なのに、こういう瞬間に、本当に純粋な乙女のような、邪気のまったくない表情になるところだって強く感じました。すごかった。完全に穢れのない天使だった。全ての花が芽吹き優しい風が吹きユニコーンたちが彼女と共に歩きランウェイを去っていくところまで見えました。と思ったら帰らなかったんですけどズコー!!!!視聴者がもう各シーズン一回くらいはダブルステイあることを予想してるからって、いつものタイミングで言わないでもったいぶって言うのズルい!!!キャンちゃんと私たちの心を惑わさないで!!!!


正直この時点でもうダブルステイ使っちゃうの?これからもっと勝負が激化するんじゃないの?(私の可愛い推しのために取っておいて?)という気持ちもなくはないのですが、まあ視聴者側がどうせそのうちダブルステイあるんだろうー?って思いながらずっと見ていくのもあんまり健康的じゃないですよね。この折り返し地点で使って後がない感じにするのは、展開として正しい気がします。そしてスナッチゲームがこれから来るので、そりゃ視聴者みんなキャンディみたいな強烈なキャラがスナッチゲームで爆発するところ見たいでしょ!!(例え大失敗したとしてもそれはそれ!)残ることが決まって、コンテスタントみんながよかったー!ってハグをしに集まってるところから、キャンディの愛されぶりと全体的な仲の良さを感じて、ほのぼのしちゃいました。

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次回は…なんと次回予告がなく。スナッチゲームだという話もあり、コロナ禍のドキュメンタリー特別編という話もあり…いずれにせよ見るのですが、ドキュメンタリー編はすでにサシェイしたクイーンも再登場しているということなので、それが一番楽しみです。