あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

【UK】RuPaul’s Drag Race UK Season2 ep10"Season 2 Grand Finale"感想

楽しい楽しいUKが終わってしまった…!

フィナーレの日、公式Twitterが「62日前にスタートしたこのシーズンも今日で終わり」と呟いていたのですが、驚くことに放送期間にしてたった62日間、たった2ヶ月間、10エピソード(+ロックダウン特別編)の短い期間でしたが、濃厚な日々を過ごさせてもらいました。今シーズンは特に途中でロックダウンのため撮影中断して収録期間が結果的に長くなったこともあり、その分長い期間での成長を見ることができて楽しかったな…!


ファイナルの感想、というわけで今シーズンの優勝者という最大のネタバレを含んでいます。ぜひ視聴してから見てくださいね!なぜか終盤字幕がズレるので、リップシンクの前あたりで字幕を切ることを心からお勧めします。

 

 

 

 


I'm watching Season 2 Grand Finale on WOW Presents Plus http://www.wowpresentsplus.com/videos/rdruk2-grand-finale

 

 

 

 

 

 

最後の課題は定番、ルポールの曲の一部に自分なりの歌詞を載せつつ、パフォーマンスを行うというもの。今回の曲はこのシーズンずっとランウェイで聞いていたlittle bit of loveで、好きな曲なので嬉しかった!個人的には全体のポジションチェンジが少なかったり、メインで一人ずつパフォーマンスしているとき後ろで待機してるメンバーが仁王立ちだったりして、ちょっとs1に比べると構成が大人しいかな?とも思ってしまったのですが(s1はなんとTOP3が三人とも歌えるメンバーだったのでラップでなく歌詞に合わせてメロディがあり、かつそれぞれのソロダンスもかなりハイレベルなラテンダンス要求されてたので、今思うと鬼のようだったなと思います)でも最後に、このシーズンの脱落クイーンたちが全員出てきて揃って踊ってるところで思わず目尻が潤んでしまいました…本当にこのシーズンみんな素晴らしかったので、脱落したクイーンもTOP4に残ったクイーンも合流して全員で、最後に最高のパフォーマンスを作り上げるという演出が嬉しかったです。AS5のときも同じように脱落クイーンたちが最後に一緒に踊っててとても良かったんですけど、その時はパフォーマンス前に私たちも出るから!って予告してくれてたんですね。今回は予告なく後ろから突然みんなが登場したので、本当に予想外の嬉しい驚きでした。特に自主退場のようになったジニーと、コロナで離脱したヴェロニカが元気にパフォーマンスしてて嬉しかったです。あとティアがルポールのコスプレしてて笑っちゃったw

 

ここからはTOP4に対する感想を、結果に絡めつつ書いていこうと思います。


エリーちゃん。でっかいお人形さんのような最年少。本当21歳とは思えないくらい、どのチャレンジでも安定して能力を発揮していましたが、今回のパフォーマンスもとても良かったです。

最後のランウェイ、ピンクのおひめさま〜!!!って私の中の小学生女児が叫びました。ゆめかわ系だったり、パステルカラーのファンシーなスタイルをまとめあげるのが上手で、いわゆる「おんなのこのゆめ!」って人が思うようなカテゴリーの具現化の最高峰だと思います。今回のドレス、落ち着いたサーモンピンクで素敵だったし、ウィッグのピンクゴールドみのある色も今までで一番似合っていたような気がします。私エリーちゃんの肌作りが今年見ているクイーンの中で一番好きで、あの内側から発光してるかのような頬のハイライトの具合とか、教えて欲しい…

今回ポッドキャストの収録の時に、一番レースの中でしんどかったのは?って聞かれて、ep8のスタンダップコメディの順番決め、って答えてるのを見て、チャレンジそのものやコンペティションのハードさよりも、他の人を傷つけたことが一番辛かったって感じるエリーちゃんの心優しさが愛おしくて仕方なかったです。もっと図太くてもいいのに…!なんとしても守りたい、エリーちゃんの笑顔…

今回TOP4までは残ったものの、最後のリップシンク前に脱落、ということでしたが、でも最後のパフォーマンスもスピーチも他の人と比べて劣っていたということはないと思うのですよね。やはり戦績として、一つもバッジを持っていなかったことが響いたのかなと思いつつ、でもだからといって実力が他の人と比べて劣っていたとは思わないので、これからも胸を張って活動してほしいです。副業を止めてスコットランドでフルタイムのクイーンとして稼ぐことができるようになるのかなぁ、そうなるといいよねぇ。


テイス様。後ろからチラチラ見てた旦那がパフォーマンス中のテイスを見て「一人だけレベルが違う!緩急とか止めるところとか、体の動きのコントロールがやばい」とめずらしく口を出してきました。私も同感。自他ともに認めるリップシンクアサシンで、課題でボトムになってもパフォーマンスで納得させてTOP4まで残りましたが、残って良かった本当に…!テイスがいることでパフォーマンス全体のレベルが一段上がるの否定できる人はいないでしょう。衣装もツヨツヨのボディースーツで素敵だった…テイスがエヴァに乗ったら使徒も眼力で殲滅できるんじゃないでしょうか(流行りに乗ってみようとして出した例えですが、エヴァTVシリーズで脱落してるのでわかってない)

ファイナルランウェイもテイスらしいスーパーモデル感ある衣装かつエントランスを思い出させる黒髪ロングストレートのウィッグで、髪の毛をファサッ!ってやってるのを見て「これこれ!」って声が出ちゃいました。最後のリップシンクも当然良くて、このまま満点のパフォーマンスで頂点に上り詰めても誰も文句言わないよ、と感じるようないいリップシンクを見せていただきました。いや〜堪能した。

私服もずっと素敵だった〜いつもこんなおしゃれな私服どこで買ってるの?って思ってたんですけど、今回1日目と2日目が色違い?で、気にいった服はイロチで買っちゃうのかな〜わかる〜ってニコニコしちゃいました。

初期、こういうツヨツヨの人はvurnelabilty見せたら皆沼に落ちちゃうよ〜って思ってたんですけど、いや弱さを見せるだけがパーソナリティじゃないやって今回本当に感じました。涙だったり弱気な姿は見せないでいつも強気に笑って、逆境でも目をギラギラさせて挑んでいくテイス様、本当に格好良かったし、大好きになっちゃった。


ビミニ。強く可愛いビミニちゃん。ジャッジも、ロックダウン前と後で全然違っていたね、後半の快進撃にびっくりだったよ、と驚いていましたが、「でもみんな成長する人、好きでしょ?」と本人も言っていた通り、みんな夢中になっていたと思います。事前のファイナル前のチーム分け人気投票のようなものでも他の人と4馬身差くらいある圧倒的な人気で、バッジの数も最多の4つ、今回のパフォーマンスも得意の大技をばっちり決めて、ランウェイも最高に美しい花嫁姿で、スピーチもよく、最後の最後のリップシンクもコサックダンスのな動きを入れつつ魅せて、私は本当に本当にビミニちゃんの名前が呼ばれることを確信していた!!!ビミニちゃんの名前が呼ばれなかった瞬間まで!!!

いやーーーー名前呼ばれませんでしたねぇ…UKはs1でもそんな感じで勝つと確信していた推しが勝たなかったので、うっすら覚悟はしていたのですが。でも別にビミニちゃんの実力が足りなかったというわけではなく、番組として持っているネクスドラァグスーパースターの姿として、より近い人が他にいたということなのだと思うのです。世界中にファンがたくさんできて、ビミニちゃんの活躍を待っている、それだけでこの番組の果たした役割は大きいし、ビミニちゃんの功績も大きい。私たちファンはこれからも応援し続ければ、それでよいのです。

ビミニちゃんも弱気な顔をあまり見せなかった。淡々とやるべきことをやる、いつもニコニコマイペースに課題を遂行する姿、本当に格好良かったです。チャレンジやランウェイの中に自分が世界をよくするために伝えたいメッセージをいっぱい含ませてくれていて、勇気をたくさんもらいました。ありがたい…


っていうかRunner-upがビミニとテイスって豪華すぎやしませんか??さてはUKオールスターズの企画がもうあって視聴率をあげようと目論んでるな!?とか思ってしまったゲスな私です。


というわけで、優勝はローレンス・チェイニィ!(スコットランド発音)

序盤から実力を見せてとても早い段階でバッジを重ね、後半もスナッチゲームでの駄々滑り以外は目立った失敗もなく、最初から最後まで安定した成績だったのが評価されたのだと思います。

私は今回の最終課題で2つほど感銘を受けて。一つは、自分のパートの振り付けの時に「なにやっていいのか分からん…」って一瞬なりかけたんですけど、エリーが「ローレンスだったらどうする?」って一言言っただけで(僕はいいんだけど、YAZAWAはなんていうかな?みたいで好きなノリ)「あ、そうか、こうするわ」ってすぐに活路を見つけたこと。ep2のルージカルの時は振り付けについていけず涙を見せたりしていましたが、今回は弱い自分自身を見せるよりもドラァグペルソナをその場に適応させてうまくダンスレッスンも切り抜けて、強くなったなぁ!と感心したのでした。

二つ目はスピーチ。ダンスやパフォーマンスは得意じゃないけど、私は人とコネクトすることができる、というその言葉がとても良かったです。最終課題ってどのシーズンもダンスを含んだパフォーマンスが多くて、ダンスが不得手なクイーンって不利だよなぁ、もちろんパフォーマンスが強いクイーンって分かりやすく魅力的だし、圧倒されるし、私も大好きだけど、ドラァグの魅力ってってきっとそれだけじゃないし、それ以外の魅力を持つクイーンが活路を開くにはどうしたらいいんだろう?って常々考えていたのです。(ローレンスはダンスは不得意だけどリップシンクはエモーショナルですごく上手だと思ってます)今回優勝したのも、このコネクト力をアピールできたのが決め手だったのではないかなと思います。ジャッジ、特にルーと信頼感を持って繋がれてるのは伝わってますし、今番組としてネクスドラァグスーパースターとして求めてるのが、親近感を持って人々の心に寄り添えるクイーン、ということなのかな、と。例えば今すぐツアーができるとか、パフォーマンスを気軽に全世界に届けられるような時勢だったらもしかしたら結果が違っていたのかもしれないなと思うのですが、今、まだコロナの波も収まっておらず、人々がこれからも色々我慢しながら生活を続けないといけない中で、番組として選んだのが、痛みを知っていて、人の痛みと寄り添ってくれそうで、一緒に笑い飛ばして生きていこう!って共に歩いてくれるクイーンなのかな、って感じました。しんどい人が逃避できる世界としてドラァグを大切にしているローレンスがその像に一番近かったのかなと。

ルーの管轄内のフランチャイズではビッグガール初の戴冠なので、それを心待ちにしていた人もいるだろうし、勇気をもらえる人もいるだろうなぁと思います。


ただローレンスの親しみやすさが諸刃の剣だなぁと思っていて〜!!正直、TOP4が出揃って、ローレンスが獲るのが一番怖いなぁと思っていました。エリーちゃんのスタンダップコメディの順番決めに意義を唱えて不満をぶつけたことで、ファン(ファンとは呼ばない)からヘイトを受けて、しばらくTwitterのアカウントを消していたということがあったので、これ優勝したらこの比じゃない感じになるんじゃないか、と心配していたのです。親しみやすいクイーンって、そういう人の悪意みたいな負の感情も気軽にぶつけられやすいよなぁと。

案の定、放送されてから本当に間もないタイミングで他のクイーンたちから祝福コメントと同時に、「思ってたのと違う人が優勝したからってヘイト送るのやめなよ」みたいな注意のようなツイートが散見されて、もっと祝福だけで迎えてあげたくない?私も他の子応援してたけどさ?って悲しい気持ちでした。(私のTLは私が作り上げた優しい人たちの塊なので、みんなびっくりはしつつ祝福してて、ありがたいことだなぁと思っています。好きな人が勝たなくて残念という気持ちと勝者を祝福する気持ちは別だし、好きな人がお前のせいで勝てなかったってヘイトを優勝者にぶつけるのは論外だよね?)

こういうときに制作側がクイーンを守ってくれないのは悲しいことによく分かってるので、ちゃんと守ってほしい。戴冠させる側にすべての責任があるので、それを果たして欲しいなぁと心から思います(守ってくれないなら戴冠させないで!って言うのはまた違うと思うので…)


ところで知らない間にミスコンジニアリティも決まっていたみたいです。私がよく参考にしている非公式wiki https://rupaulsdragrace.fandom.com/wiki/RuPaul%27s_Drag_Race_UK_(Season_2)

の情報なのですが、どうやら以下の動画集で各クイーンに誰がミスコンジニアリティ?ってインタビューした結果を投票として数えて決めたみたいです。ビミニちゃん5票!!おめでとう!!ファン投票じゃなくて、一緒に争ったクイーンたちから選んでもらえる賞って、本当に価値があるなぁと思います。動画集は来週のお楽しみにしようっと。

 


https://m.youtube.com/playlist?list=PLy4j1YoPBKWGF5tiGGqjRQ57mIyzvSqEF

 


いやーーーしかし本当にいいシーズンだった!UKのs1が終わった後も最高のシーズン!推しが勝たなかったこと以外は!w とよく言っていたのですが、s2も全く同じ評価です。どのクイーンも素晴らしかったし、一個も面白くないエピソードがなかったし、優勝も納得だし、楽しかった〜!!幸いs3も決まっているので(コロナ離脱したヴェロニカが報われますように!)楽しみに待ちつつ、今はとにかく素晴らしいs2クイーンがたくさん活躍する機会がありますように、早く人の前でパフォーマンスしたり、直接コミュニケーション取れる場がたくさん持てるようになりますように!と願うばかりです。

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最後までブログを読んでくださってありがとうございます、まだあと1ヶ月ほどs13のほうは続きますが、UKはここでひと段落なので、このタイミングで一度お礼を言わせてください。

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