あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul’s Drag Race Season13 ep14"Gettin’ Lucky"感想

*このブログは多大にネタバレを含んでいます。ネタバレしたくない方はここで引き返すか、以下WOW Presents Plusのリンクから本編を見てから読んでください*

 

I'm watching Gettin’ Lucky on WOW Presents Plus http://www.wowpresentsplus.com/videos/gettin-lucky

 

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ最終チャレンジはルポールの曲を使ってのMV撮影!やっぱりこういうパフォーマンス系のチャレンジが最後に来ると、華やかだし、シーズン終わった後も形として残るので、TOP4まで残った人たちへのご褒美!って感じがしていいですよね。しばらくライブパフォーマンス一発撮り(のように見える)シーズンが続いていたので、収録編集した形がなんだか逆に新鮮でした。ちょっと意地悪な見方をするとダンスがそこまで得意でないクイーンが多かったから失敗してもやり直せる形にしたのかもしれないな、と思いつつ、それぞれに似合う色のランジェリーとライティングでとっても可愛かった〜!ワンルームディスコかよ!(だいぶ違う)今回は曲もポップでキャッチーで、なんかハッピー感あって良かったです。やっぱり何度も聞きたくなる曲じゃないとね。

あとこの最終チャレンジになると、ジャッジの批評もいいことしか言わないので、モンペの自分が発動せずとてもハッピーに見られるのも良いです。まあ多分このままTOP4でファイナルまでいくだろうな、と思っていたけれど(だってバトルロイヤルするなら4人で準決勝してから2人で決勝したほうがわかりやすいもんね!)こんなにいいことばかり言っておいて一人だけ落とすなんてことしたら鬼畜すぎるな、って心に若干のハラハラを飼いながら見ていました。キャンちゃんがTOP4だわーいわーい!って過剰に浮かれてるのがTOP3になると居なくなっちゃうからだったらどうしよう…とか考えちゃったの…杞憂でよかった。


ゴットミクはまず、MV衣装のウエストのくびれ!!アリアナ・グランデもびっくり!ダンスチャレンジの度にレッスンでぎこちない動きを見せてみんなに心配な顔をされるゴットミクでしたが、堂々としたセクシーなパフォーマンスでした。一人だけ寒色系もらえてるのも良かった、ブルーの中で黒髪が映えて、メイクアップのシャープさも際立って素敵でした。ランウェイもユーモアを含めつつ、かつファッション的にもばっちり決まっていて素敵だった〜!黒い水玉の中にいくつか本物の穴が空いてて肌が見えるようになってるの、アクセントになってて素敵だったし、それに合わせてメイクも白塗りの中で肌色が見える丸を作ってるの、めちゃめちゃカッコ良かったです。他のみんながやっと家に帰れる〜って安堵してる中、一人だけ私は帰りたくないワークルームに引っ越してきたいもっとランウェイやりたい〜!って言ってるの可愛い。ワークルームの座敷童子になって次シーズン以降見守り続けて欲しい。


キャンディ。踊れるビッグガールって最高にワクワクしますよね。セクシーなランジェリーでのダイナミックなパフォーマンス、とってもジューシィで良かったです。ランウェイもなんだかゲームのキャラクターかのようで素敵だった〜!キャンディのランウェイ、時には不思議なものもあったことは否めないけど(ビースト回…)でもいつもポップで新しかったし、バリエーションに富んでいて、引き出しの多さがもっと評価されてもよかったのでは?と思います。毎回ちゃんとキャンディらしかったし、飽きなかった。3歳の時の写真が今と全然変わらなくて、私のかわいい赤ちゃん…私が産んだ…ってなりました。また子どもが増えてしまった…


今回ラストチャレンジがパフォーマンスということで、この人だけは危なげなく残れるかな、まきびしでも撒かれない限り大丈夫だろうと思っていたのがロゼで、思っていた通り素晴らしかったです。横で見ていた旦那にこの人いいパートもらったね、と言われていたけど(ああいうパフォーマンスってどういう作り方してるのかね?とりあえずメロディなしのバックトラックを提供されて、歌詞を先に作って、それを元にメロディ(もしくはラップのフローが気持ちよく入るリズム)を作ってもらって…っていう工程を想定しているのだけど…)やっぱり歌えるからこそパートが活きたのだと思うし、歌だけでなくスピードラップも入れようという野心やチャレンジ精神、サービス精神によって生まれたいいパートなんだなぁと思いました。ダンスも大きくて見栄えがあった!ランウェイ、自分のルーツを入れてくる感じの表現は毎回感動してしまうけど、スコットランドをレペゼンするタータンのドレスとジンジャーヘア、素敵だったなぁ。


今回のエピソードを見てシモーンに心を掴まれない人がいるだろうか(反語)最初のリップシンクで勝ち、勝ち組だけの6人チームの中でも勝ち、合流して13人のチームでも勝ち…と序盤三連続で調子がよいところを見ている中で自信を持った振る舞いが素晴らしいな、と感じていたのですが、「シモーンはレジーのときにできないことができる理想の存在、本当の自分はシャイで考えすぎてしまう人間」と今回語る中で、あっ素の自分とドラァグペルソナが少し分かれてるタイプなのかなって最終チャレンジにしてようやく理解して。そんな中、小さい頃の自分の写真に涙を流しながら語りかけるところ、ドラァグ姿のシモーンがこんなに感情を見せたことなくて、あー今レジーとシモーンが一つになっている瞬間を見せてもらえてるのかな、って考えるとグッときてしまいました…MVもスタイリッシュクールで素敵だったし、ランウェイもエレガントで本当によかった。ところで「そのピカピカのお肌何してるの?」って全世界が聞きたかった質問をミシェルがしてくれたのに対して、ベビーオイルって本当ですか。ゲランとかで6万円するベビーオイル出してたりするの?それとも内側から発光してるかのように見せるためにまさか飲んでるとか?私も明日から飲みます。

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そんなわけで全員よかったもう全員優勝でええやんか、と思ってしまい、team誰?って選ぼうとするとかなり難しい。それでもあえて選ぶのならば。

初のトランス男性コンテスタント、ということで放映前から注目され、ボール回を勝った素晴らしいファッションセンスだけでなく、スナッチゲームなどコメディの才能も開花させたゴットミク。番組での申し分のない活躍を讃えたいし、ゴットミクが勝ったらどれだけトランスコミュニティが活気付くか、とか、これからのシーズンのコンテスタントがより多様性に満ちた形になることを促進できるのではないか、とか、与える影響を考えるとワクワクする。

ランウェイの全てが素晴らしかったシモーン、それ以外にもチャーミングなパーソナリティが透けて見えるかのようなアクティングや自己プロデュース力の高さも優勝にふさわしいと思う。Black Exellenceを見せたい、と黒人文化をさらに先進的なアプローチで見せてくれたり、メッセージ性の高い表現をしてくれたり、こちらも学ぶこと感じることがたくさんあったし、強いエンパワメントになること間違いない。

キャンディは、トラックレコードからすると一歩下がった位置にいるのかもしれない。でも、誰よりも素直に笑い怒り泣き楽しみ、学び成長し、このシーズンを盛り上げてくれて(本当制作側的にはキャンディ様様だったのではないでしょうか…)TOP4になったことを無邪気に喜びまくっているキャンディがてっぺん取る世界線、よくないですか??古き良き時代の少年ジャンプじゃないですか??私が加山雄三だったら優勝関係なくボート買ってあげるわ…

そんな感じで3人とも優勝に値すると評価してるのですが、私はteamroséです。やっぱりね、地道な努力が報われるところが見たい。今回も見ただけで振り付け覚えるのすごい、ギフトだ〜って感嘆されてたんですけど、そういうのってギフトじゃなくて、天から与えられた才能じゃなくて(多少はなくはないかもしれませんが)幼い時からやっていた積み重ねで手に入った技能じゃないですか。努力じゃないですか。そういう努力が筋肉になっていて、そしてそれを使うために汗をかくことを厭わず、台本を覚えたりダンスを覚えたり、時にはさらにレベルの高いことにチャレンジしたりする、そういう地道な鍛錬に対して敬意を払いたいです。ドラァグ歴は3年かもしれないけど、その前に身につけてきた素晴らしいスキルを活かして適用して、ドラァグという形で見せてくれてるところを応援したいなぁって思います。ハンサムでエレガントな女性像の具現化、素敵だよね。


でも誰が勝っても嬉しいよ〜!!!みんな頑張れ!!!


ミスコンジニアリティはここ近年のようにコンテスタント内での投票で決めるのであれば、みんなに可愛がられ愛されていたオリヴィアかな〜と思います。でも本当みんなにあげたいね…


そういえば今回もTOP4まで来たので、恒例のシーズン序盤の個人的予想、上げておきますね。今回は序盤3エピソード脱落がなくてみんなの挙動を見られたので予想が楽しかったです。スナッチゲーム前後くらいまでは順番が違うにせよけっこういい線行ってたかも…


13 ララ

12 カモラ

11 タミーシャ

10 エリオット

9 ジョーイ

8 デナリ

7 キャンディ

6 ゴットミク

5 オリヴィア

 

TOP4 ロゼ、シモーン、ティナ、ユーティカ


途中のドキュメンタリーのあたりで、ジャッジ受けの観点でティナユーティカとゴットミクオリヴィアが逆だな、キャンディはテレビ的に美味しいからヴァンジー路線でギリギリまで引っ張ってオリヴィアと最後のひと枠争う感じかな…とか考えてました。結構当たってた。

 

次回リユニオン、その次フィナーレ…どうやらもう無観客収録が終わっているの、かな?とにかく最後まで楽しもうと思います。シーズンが長くなることの最大の欠点だと思ってるんですけど、序盤で脱落したクイーンの印象が薄くなって寂しい!!のでやっと再会できるのが本当に嬉しい!!おんなのこ、いま!!!(雑な日本語すぎる)