あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul's Drag Race Down Under Season 1 episode 6"Family Resemblance"感想

*このブログは多大にネタバレを含んでいます。ネタバレしたくない方はここで引き返すか、以下WOW Presents Plusのリンクから本編を見てから読んでください*

 

 

 

 

 

 

I'm watching Family Resemblance on WOW Presents Plus http://www.wowpresentsplus.com/videos/rdrdu-family-resemblance

 

 

 

 

 

 

今週はみんな大好きメイクオーバーチャレンジ!メイクオーバーされる側として迎えられたのがラグビー選手たち、ということで久々の一般人登場です。アメリカの初期シーズンの頃はこうやって一般人の人が参加することも少なくなかったけど、ドラァグに理解がないのでは?と思うような人だったりイヤイヤ参加している人もいたりしたので(番組の知名度も今ほどなかったでしょうしね)今回もちょっとヒヤッとしながら見ていたのですが…まったく心配無用でした。なんとキタさんが組んだ人とスカーレットが組んだ人はパートナーとのことで、自分のパートナーが大変身していくのを間近で見られるって楽しいだろうなってニコニコしちゃいました(カナダのメイクオーバーのときもパートナー同士で参加してる人がいましたよね、いいことだ)

UKs2は収録中にコロナ禍に入ったのでメイクオーバーなし、s13はコンテスタント同士でメイク…という感じでしたが、ダウンアンダーはコロナ対策がかなり成功している(と思われる)オーストラリアでの開催だったのでメイクオーバーチャレンジも従来とほぼ変わらない感じでできていて、すごいな、早く日本も追いつきたいな…なんてことも思ったりしました。そもそもこのシーズン見始めた時からあんまりコロナ!って感じがしなかったですよね…s13もUKs2もコロナスペシャル回までやるくらいだったのに…今年の冬撮ってたはずなのにすごいな…


ダウンアンダーは割と毎回、実力差が拮抗しているというか、派手にしくじる人がいない平均点の高い感じか、誰も突出しない抑えめな感じかの二択、という見方をしているのですが、今回は前者だったのではないでしょうか?思ってた以上にみんなメイクがうまくてびっくりしました。ランウェイがちょっと物足りないかな、なんて思うこともあったシーズンなのですが、いや技術あるわ。ランウェイのお題があってそれに合わせて何かするより、それぞれの個性で衣装を決めていい今回みたいな形式の方が、純粋にテクニックを楽しめるのかもしれません。


今回キタさんがウィンで嬉しい〜!!!一番手で出てきた時に、えっどっちがどっち??ってなっちゃうくらい瓜二つでびっくりしました。メイクオーバーの評価基準って①自分のメイク手法を相手に適用させられているか(基本技術の高さも含む)②自分と相手の個性がイーブンで出せているか(自分が相手より目立ちすぎてはダメだし、逆もダメ)③相手が普段やらないドラァグ的技術にチャレンジできているか(タッキングやコルセットやパディングなどのボディメイクや、ハイヒールで優雅に歩くことなど)あたりだと思うんですけど、三つともキタさんはバッチリでしたね。

他のみんなも良かったと思います。アートさんは若干相手より自分の方が目立ってしまっていたのが響いたかな、衣装はとにかくメイクは色違いとはいえfamily resemblanceあったと思うんですが。カレンさんもちょっと自分の個性出しすぎたかなとか思いつつ、同じように自分に寄せまくったキタさん大絶賛でカレンさんは減点なのの基準がちょっとふわっとしてるなと思ったり。メガネが重すぎたというのは同意だけど。でも経理のカレンと受付のデビーっていうネーミングは百点満点だと思います。エレクトラは最初相手をめっちゃ白塗りしててどうなるのこれ!?って不安だったんですけど、まさかの異色肌!この局面で今までジャッジに見せてこなかったこと出してくるの強すぎるし、二人の肌のトーンを合わせるのを戦略的に考えてたのかなって感心しました。ジャッジにはメイクのテクが…って言われてたけど私は良かったと思う。なんか今回エレクトラいつもよりオープンな感じで笑顔多めで、リラックスできてるのかなーって嬉しくなりました。最初の頃はちょっとみんなに舐められてたのを感じて気が張ってたのか神経質そうな印象を受けていたのですが最近そういう感じ減ってきましたよね…いいよいいよ…

マキシさんは衣装が体のライン出さない感じで、ちょっと楽してると見られちゃったのかなと思いつつ、パートナーのかたもマキシさんのオーラと同じふわっとしたイノセントさを感じる笑顔で、可愛かった〜!湯上がりの赤ちゃんほど可愛いものがこの世にありますか?(赤ちゃんではない)今回パートナーの方がお髭を剃らせてくれたんですけど「人によっては髭を剃るのは脚を切るのと同意くらいの大きいことだったりするから、無理しなくていいからね」って一晩結論を出すのを待ってあげるマキシさんマジ天使。

スカーレットは自分とパートナーの素材の違いに一番苦しんだのかな、と思いました。ルーやミシェルは砂時計的なラインが好みなので、スカーレット自身は普段からあんまりパディングしないタイプなのも分かっていたけど、上半身が鍛えられてて発達してるラガーマンにもそれを適用するのは厳しかったのかなあ…と。スカーレットは上唇のリップメイクが独特なんですけど、メイクオーバー相手の厚めの唇だとよりそれが分かって味わい深かったです。


ダウンアンダーは毎回リップシンクがいいですね〜!今回は飛び道具なしで、真っ向からポジティブなエナジーを出してくるマキシさんもよかったし、ダンサーとしてのスキルの高さを出してきたスカーレットも良かった。バーレスク的な要素を入れてきてるの、見応えあって良かったですね。衣装を雑に脱ぐことはよくあるけど演出的に脱ぐ過程を見せ場として作るのは強いなぁと思いました。

マキシさん…マキシさん…かわいいかわいいマキシさん…最年長なのに赤ちゃんで、いつもふんわりとした笑顔で癒しだったのでいなくなるの寂しいです…POCクイーンがいなくなってニュージーランドの女神がいなくなってノンバイナリーの子がいなくなってプラスサイズクイーンがいなくなって…なんだかなぁ…ダイヴァーシティ…ビューティ…イクォリティ…フリーダム…(突然DR Thailandのテーマ曲を歌い出す)

最後の鏡のところで語ってくれたメッセージがとても良かったですね。サイズも年齢も関係ない、やる気があって自分を信じることができればなんだってできる、って、本当に勇気が出る言葉です。マキシさんは私よりちょっと上くらいの世代なんですが、自分より年下のコンテスタントが大半の中、年上の人がこうやって言ってくれることがどれだけ私の人生の道標になってくれることか…!私もマキシさんみたいにいつもふんわりニコニコで、新たな挑戦をすることと色んな人に刺激をもらうことを楽しめる人になりたいなぁ、と思いました。


あっ今回ルーの衣装いつもとちょっと違う雰囲気で可愛くなかったですか?UGG意識なのかな…かわいい…

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ところでミニチャレンジの「股間に隠れたセクシーアニマルなーんだ?」セクシーハプニング的な?ラッキースケベ的な?コーナー、割と私見てて居たたまれなくて…嬉しい人もいるんでしょうし、コンテスタントたちもひとときのオアシス的に楽しんでる人もいるのかなぁと思うのですが、あんまり今の時代に即してないんじゃないかなぁと思います…コンテスタントも視聴者もゲイの人もヘテロセクシャルの人もそれ以外の人も含めて、人のプライベートゾーンを見ることを喜ぶ人だけではないし、人を脱がせることや、脱がせようとする人を見ることを、面白いエンターテイメントのような扱いにするのって下品さと悪趣味さのラインとしてちょっとそろそろ良くないんじゃないかなぁと思っています。54分というそんなに長くもない番組のうちのこのミニチャレンジの5分ちょっとがどれだけ長いと感じたことか…もちろん嬉しいいいぞもっとやれ、と思っている人もいると思いますが、ダウンアンダーは女体の軽視みたいなのもちょいちょい見られますし、not for meと見過ごすにはちょっとtoo muchになってきました…私割と下ネタ好きな方だしお尻を出した子一等賞だと思ってるし悪趣味だと人に言われてもおかしくないなぁと思ってるんで、自分にとって許せる下品さと許せない下品さの差ってなんなんだろう…って悶々と向き合いつつ夜が更けていきそうです。