今週のチャレンジはなんだか珍しい感じでしたね、皆であるテーマに沿って真面目にお話しして…というグータンヌーボ回。今まで知らなかったこと、特によりパーソナルな部分を知ることができて、なんだか今まで以上にコンテスタントとの距離が近づいたかのようないいテーマでした。ただ、これがコンテストの課題として適していたかというと微妙なところで、こういう課題で優劣をつけるのって本当に難しいことだし、残酷じゃないですか…?その人の歩んできた人生、とくにパーソナルでデリケートな部分に触れる様な案件を、ジャッジが気に入る気に入らないで判断するのって、ある意味無礼なことなんじゃないかって思うんですよね…すごく基準の設定が難しいし、それこそ好みで結果が左右されますよね。私自身も今回の感想、もしかしたら失礼になるかもなぁと思いながら書きますが、あくまで個人の感想としてご容赦いただければと思います。こういうの、チャレンジじゃなくてアンタックドの別コーナーみたいなテーマトーク!みたいな感じで入れてくれたらいいのになぁ!
ユリーカ、アケリア、トリニティのチームはテーマが「セックス」だったわけですが、これって性生活の話にも性別の話にもできるいいテーマですよね。私はアケリアさんが一時期トランス女性として生活していたけど、やっぱり違うと思って男性として生きてる、と話していたのが心に残りました。初耳!トリニティがHIVポジティブとして生きる中での性生活という話もs6からずっと今は症状は大丈夫なのか気になっていたので、ここで話が聞けてよかったです…番組でカムアウトしたことで私たち視聴者からそうやって容体を気にされてしまうこともスティグマのうちの一つなのかな、と思いつつ、でもとにかく今健康で過ごせているのに安心してしまいます。このチームはユリーカの話の持っていき方も上手で、とても聞きやすかったです。ユリーカはs10のパネルディスカッションチャレンジ(プロポーショナイジング!)の時から思ってたのですが、こういう場での明るいトーンの設定が本当に上手ですね。ジンジャーのチームもやってましたが、締めの時にみんなで揃って決め台詞言うところとか、本当うまいな〜と思います。
「マザーフッド」がテーマだったカイリー、ラジャ、スカーレット組は、敬虔なキリスト教徒であり保守的な南部の黒人女性である母親との関係は、愛しているけどいいことばかりではなくてまだ構築中で、愛しているからこそ語るのが怖かったと涙ながらに語るラジャの話と、それを支えるカイリーにじーんとしました。スカーレットはお母様が二人いらっしゃるということで、このテーマにぴったりじゃん!と思っていたので、ジャッジの評価が良くなかったのが意外でした。別に話の最中に自嘲して笑い飛ばす様な態度を取ることなんて誰でもすると思うし、「素のあなたを見たかったのに、なんだか居心地が悪かった」みたいな評価、納得できないなぁ。カイリーは「トランス女性だから実際には産むことはできないけど、ペットとの関係ですごく母性を感じる」という話をしていて、若干マザーフッドの落とし所としては無難かな、と思いました。ラジャの手を取って語りかけた時に家族との関係が楽なものではなかったと言っていて、最後のまとめのところも「お母さんが恋しくなっちゃった」とまとめるのであれば、ご家族の話をしたほうが文脈的に自然だったのかなとは思いました(とはいえ語りたくないこともあるでしょうし、こっちがそういう話をしてよ〜って強いるのも傲慢だと分かってはいます)
ジンジャー、ジャン、パンドラの3人は「ボディ」がテーマ。14歳までは痩せていて、病気で手術したのをきっかけにどんどん体重が増えて…というデリケートな話をしてくれて、かつ回しが上手かったジンジャーが今回ウィナーになりましたね、おめでとう!じゃんけんで負けてのこのテーマだったので、もし勝ってマザーフッド取ってたらどうなってたんだ…みんなの感動の涙でモーゼも溺れたのではないだろうか…
審査員からはずっと110%すぎ!って酷評されてたけど、ジャンも良かったと思うんですよね。これはスカーレットへの評価に納得いかない話ともつながるのですが、そもそもドラァグしているときに別のペルソナになる人だっているし、逆に普段のペルソナとドラァグ時とほぼ変わらない人だっているし、その人にとっては素で喋っているつもりなのに、他の人が「キャラ作ってる、もっと抑えて自然な姿が見たい」っていうのはおかしくないですか…?っていうのが一つ目。そして、二つ目が、人によってはずっとそのテンションでいたとしても、そういう人だから!って評価するわけじゃないですか。今までの評価の感じだと、例えばきっとこの課題でビアンカがずっと毒吐いててもビアンカだから、ってなるだろうし、アリッサがずっと体育会系ソリューションでバサバサ語っててもアリッサだから、ってなるんじゃないかなって思うんです。そしてジャッジの好みのvurnelabiltyにハマらないからって、あなたはvurnelabeではないって言ってしまうのはどうなのかな?って思うわけで…。そんなこと言われても本人どうしようもなくて困っちゃいますよね…
パンドラ姉さんは結構長い間、神妙な顔でうなづいているだけの時間だったので、早くパンドラのターン来て!とちょっと焦ってしまいました。パンドラのターンになったとたんに面白い年寄りギャグ織り込んでくるから流石…!となったんですが、でもそれこそこれも、自分の本心を言わずにジョークで覆い隠すパターンじゃないですか…?面白いからOKとしたのかもしれないけれど、本当人によって是としたり非としたり、っていう、その基準の定め方にモヤモヤします。
リップシンクアサシン、誰が来るかな〜と思っていたらまさかの茶番!!!!ビアンカ ・デル・リオ御大がいらっしゃって、やだー大御所呼んでくるじゃない!…あれ…でもこの人…リップシンクアサシンどころかリップシンクしたことなくないか…とか思ってたら「お手洗い探しにきただけ〜」って去っていって…なんだったの…本当なんだったの…この3分でいくらギャラもらったの…?
本物のアサシンとして来てくれたのは(最初目が隠れてたので、あれっケネディがAS5に続いて来てくれたのかな?ジンジャーとs7繋がり?とか一瞬思ったのですが)メイヘム!!「ポ」!!!!!!だいすき〜!!今回本当喜劇の狂言回しの様な、ドキンちゃんダークサイドみたいな、虫歯菌の親玉みたいな感じで可愛かったですね…ジンジャーとのリップシンク、本当二人とも顔芸がいい感じで超コミカルでとっても良かったです。メイヘムがヴォーギングでくるくる回って、ジンジャーがその後を追って真似してみたり…とか、最後にメイヘムが靴を投げようとして、それが電話だった!?みたいなオチとか、最高に楽しかった!甲乙つけ難かったかと思いますが賞金のキャリーオーバーも溜まっていたので、ジンジャー勝利で良かったのではないでしょうか。おめでとう!(ここまでep2以外はアサシン勝利、ep2はタイだったので初の完封ですよ!)
しかしここで自分が選んだリップスティックの相手がサシェイになるのは、ジンジャーもなかなか気が重いことだったのではないでしょうか。私から見るとジンジャーは情にあついタイプなので、同じチームだったジャンのことはきっと選べないだろうなぁと思っていて、カイリーとスカーレットのどちらかかなぁと思っていたのですが…そして多分同じ進行役をやってたカイリーは選ばないかなぁとも思ったのですが…はぁでもつらい…
先週先々週と私の推しであるアケリアさんがボトムにいて、ありがたいことに残れているのですが、先々週はとにかく(もし対シルキーでアケリアさんが帰ることになったら世界的に荒れるぞ…とは思いましたが)先週はボトムに値しないと私は思ったので、もしこれで先週帰ることになっていたらとってもとってもしんどかったと思うのですよね。視聴者の自分としては納得できない評価で、それでもオルスタでの出番が終わってしまうなんて。そう私が思っていたことが、今回スカーレットに起こってしまったなぁと思います。スカーレットを応援している人がどれだけ胸を痛めていることか、考えるととても辛い…ep1、ep2はトップでもおかしくなかったと思うし、ep3ep4も悪くなかった。今回だって前述の通り、個人的には悪くなかったと思うのですよね…(あとオルスタは本当にランウェイは評価に加味されてないね…)本当一回でも、なんでルーに、ジャッジに、こんなにハマらないのか分かっていたらもう少しすっきりしたんじゃないかと思うのですが、一度も正当に評価してもらえたと思うことなく去っていくのを見るのは本当に心苦しいです。
リップスティック、スカーレットが誰を選んだのかだけが分かっていないのかな?ジンジャーと話していた感じを見たりカイリーが同じチームだったことを考えると多分ジャンを選んだんだろうな。そうするとウィナーのジンジャー以外の8人の票がジャン4人スカーレット4人という感じなんですよね。その場合、もし今週メイヘム「ポ」ミラーさんが勝っていたらどんな展開になっていたんでしょうね…(同じチームだったスカーレットにカイリーが入れてるのと、前回の選択で禍根があってもおかしくないアケリアさんがジャンに入れてないのが面白いと思いました)
そろそろスナッチゲーム来るかな?と思っていたのですが、次回はアクティングチャレンジみたいですね。スナッチゲームもそうですが、そろそろ脱落クイーンたちの再集結もあるんじゃないかとも思っていて、これからの展開が気になります。ここまで楽しい楽しいで見てきたオルスタ、やっぱり脱落が進むにつれどんどんしんどくなっていきますね…優勝決まる頃にはやけ酒の飲み過ぎで空き缶でガンダム作れちゃうんじゃないかしら…
今週のアケリアさんコーナー