あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul's Drag Race UK season 3 episode7"Miss Fugly Beauty Pageant"感想〜

予告時点で"fugly pagent"をやるよ〜と言っていたので、カナダs1で架空のパジェントをやったような感じでキャラなりきり系即興コメディチャレンジかな?と思っていたのですが、まさかの3ルック要求…!!ボールかい!!しかも史上初、3つとも明確な制限時間ありという過酷なチャレンジでした。日本語訳はフグリパジェントっていうのやめて、意味が変わってきちゃうから。

 

 

 

 

 

I'm watching Miss Fugly Beauty Pageant on WOW Presents Plus http://www.wowpresentsplus.com/videos/rdruk3-miss-fugly

 

 

 

 

 


UKs3、どうやら収録期間がとっても短かったということは伺い知っていて、ずいぶんとバタバタしてるのも垣間見ていたのですが(ルーの不機嫌もスケジュールがタイトすぎるのが大きな理由なのでは…?)まさかそれを逆手に取って時間制限をかけてくるようなチャレンジを組んでくるとは!通常、3ルック用意させるような場合でも、最初に3つともお題を告げておいて、大体の場合2つはすでに用意しているルックでなんとかなるもの・最後の一つだけ自作衣装要求という感じで、自作衣装をデザインから制作させることにウェイトがかかっていることがほとんどなのですよね。でも今回はとにかく突発的に短時間で用意させることをチャレンジの肝にしていて、最初のfugly水着ルックは69分で支度、それが終わり次第告げられたチャリティショップアイテム5つ以上でシックなルックを作る課題は60分、これまた終わった後で告げられた最後のfuglyかつファッショナブルなルックはたったの30分で支度しろと…!!忙しい!!!視聴者からすると結構楽しかったのですが、コンテスタントたちの負担を考えると胃がキリキリします。

 

お友達が呟いていて初めて気づいたのですが、一番最初に「69分後が締め切り!ランウェイで会いましょう」ってオフドラァグで告げて去っていったルポールとお互いドラァグ状態でステージで再会するってことは、ルポールもメイクからヘアセットから衣装付けまで69分前後でやったってこと…ですよね…?そっちのほうがもしかしたら驚愕かもしれん…なんとなく大御所はメイクに数時間かかってその待ち時間が延々と発生するものだと思っていたので…もしかしたら69分で支度させといて舞台裏で延々と待たされたりしてるなんてこともあるのかもしれませんが(あったら酷い)なかったとしたらすごいなぁ。敏腕のメイク&ウィッグ&スタイリングチーム(レイヴン含む)の皆様、お疲れ様でした。


ところで、今回fuglyって課題が難しいなぁと思って。グーグル先生に聞いてみたところ、fuglyとはfucking uglyの略で、超醜い、ドブス、という感じの意味みたいなのですが(ルポール先生いわく"Friend, U Gotta Love Yourself"の略とのこと…欺瞞!)それが果たして本当に醜いものを求めているのか、それともダサカワ程度なのか、そのあたりが曖昧で、捉え方によってジャッジが変わるよなぁ、という感じでした。それが一番顕著だったのがクリスタルで、一つ目の水着ルックは、他の人がわりと野暮ったかったりダサい方向に振っている中、一人でおどろおどろしい方の醜さに振っていて、また、三つ目のルックも、醜さというよりは奇抜ファッションの方向に振っていて。それはそれで正解なのかもしれないし、三つのルックとも良かったと思いますが(評価の低かった二つ目のルックも、メイクに時間かけすぎて衣装が無難と怒られてましたが、私はよく短時間の服選びでまとめたなぁと思いました…まあ素材がいいからオムツでも着こなしちゃうのではという説もあるのですが)でも三つ目のルックがとにかく「ファッショナブル!」と褒められてるのを見ると、fuglyがメイン要素じゃないんかい?と突っ込みたくなってしまって。

とはいえ、私の中でクリスタルの株が結構上がったんですよね今回。時間がないのをわかっていても全てのルックでメイクを変化させたいしきちんと仕上げたい、という完璧主義者のところと、自分が力を入れたいメイクに集中してチャリティショップスーが話しかけていてもスターそっちのけ、周りの喧騒もそっちのけで淡々とメイクしているところ、私はとても好感を持ちました。すごく自分の表現したいことにフォーカスしていて、それに対しての評価を大切にしてるのだろうなぁ、そういう芸術に対してまっすぐなところ、良いな、と思って見ていました。三つのルックの幅も一番あったし。見ていて楽しかったです(fuglyかは分からないけど…)


でも今回はとにかくキティちゃんが指示をよく理解して、求められていることをきちんと表現していましたね!かわいい水着でも出っ歯でちょっと外した一つ目のルック、野暮ったいとおしゃれの絶妙なバランス感の二つ目のチャリティショップコーディネート、ダサセーターからダサセーターへのリビールが最高な三つ目のルック、どれも本当に可愛かったです。もう、ずっと欲しかった、惜しい時が何回かあったものの届かなかったバッジがやっとキティちゃんの手に渡って私は嬉しい!!能ある鷹は爪を隠すけど、才能ある子猫ちゃんは爪痕バリバリ残して欲しいです。Kitty Scott ClausとKitty's got clawsがかかってるの、今年トップレベルで好きなドラァグネーム。


トップは納得、あとはどちらかというと消去法かな〜という印象で2つ目のルックが特にまとめ方がうまかったエラ、三つのルックが全てまとまってたクリスタルが抜けて、ヴァニティとスカーレットのリップシンクになるのはまあ仕方ないかな、という感じです。特にスカーレットはメインになる三つ目のルックが、fuglyやファッション以上にEast endersのコスプレ感が出てしまったのが痛かったかなぁ、という感じでした。双方2回リップシンクして2回勝ち残っているスカーレットとヴァニティさんのバトル、どうなるかなぁと思っていましたが、二人とも意志のこもったいいリップシンクでしたね〜!もう、本当こういうのにダブルステイを使って欲しいです。私ヴァニティさんがらみのリップシンクは今シーズン全部好きだ!なんか、本人の力量もそうなんですけど、相手の力も引き出してくれてステージが盛り上がるみたいな不思議な力を持ってる人いるじゃないですか、ヴァニティさんは今シーズンのリップシンクアサシンの位置付けだと思うんですけど、ただ強いだけじゃなくて、ステージ全体に火をつけるとてもいい仕事をしていると思います。今回も、最後の最後、静を切り裂くような動、ハイキックからのスプリットでの幕締め、痺れました。


スカーレットはep3デザインチャレンジでの勝利からep4ガールズグループでの失敗というアップダウンの激しい展開の中、そのあともなかなか乗り切れないところもありましたが、でも本当ルポールからのアドバイスに全力で食らいついていくガッツが好きでした。あとあの腰から膝上にかけてのパディング無しの真っ直ぐな脚の華奢さがとても魅力的だった…!

f:id:akzkiss:20211111224417j:image

あんまり考えずに絵を描いてたらなんかすごく偏った…


さてトップ4の局面ですが、なんと4人中3人が今までボトム2になったことがないというかなり珍しい感じの展開ですよね。2勝が2人、1勝が1人、1勝3ボトムが1人。次回どう転んでも初めてリップシンクする人が出てくるので(正確にいうとクリスタルはep1でトップでリップシンクしていますが)すごく面白い展開だな〜と思いますし、ヴァニティさんはそれをすり抜けてTOP3に残って欲しい気もするし、でもそうすると(クリスタルは残る気がするので)エラかキティが帰るのかってなってそれは嫌だし、なんだかんだで次回が楽しみです。そしてファイナルまでの数が合わない問題はどうなるのだろう。RPDR wikiによるとどうやらリユニオンなしできっちり10epやる予告が出ているようで、どこで辻褄を合わせるのか気になります。