あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul's Drag Race UK season 3 episode10 "Grand Finale - UK Season 3"感想〜

ついにフィナーレを迎えました、UK season3!

 

 

 

 

 

 

I'm watching Grand Finale - UK Season 3 on WOW Presents Plus http://www.wowpresentsplus.com/videos/rdruk3-grand-finale

 

 

 

 

 


前回のエピソードがローストチャレンジで観客役として脱落したクイーンたちも呼び戻されていたので、このエピソードの頭も全員でtop3を讃えてファイナル頑張ってね、って激励もできたし、ファイナルチャレンジも全員集合でパフォーマンスできたし、ファイナルランウェイも全員の素晴らしい衣装が見られたし、なんだかアットホームでいいシーズンの終わり方だな、ってしみじみとしました。全員優勝でいいよ本当に。今回、パフォーマンスがクリスマスの曲だったので、クリスマスシーズンの始まりをこうやってドラァグレースで祝福してくれるのって素敵だなぁ(と思いつつ、信仰上の理由でパフォーマンスできない人がでるなんてこともあるのでは…?とも思ったり…)

 


このシーズン、TOP3の三人ともとても良かったので、誰がウィナーになるか本当に読めないな、なんて思っていたのですが、優勝したクリスタルはとにかくこのラストエピソードで文句なしの大活躍だったと思います。歌詞を書くのは不得意と言いつつも、バシッとポーズが決まるような歌詞をきちんとまとめて、振り付けを覚えるのが苦手、と練習で苦戦しながらも本番ではバッチリ決め、準備や練習時点では他の二人に比べると不安があったのを本番では完全に払拭した素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたので、かなり印象がよかっただろうなと思いました。ランウェイも自分のなりたい姿、ドラァグで見せたいものが分かる、グラマラスなスタイルで素敵でした。


でもねぇ、本当にエラもキティも良かったんだよ…!何度でも言うけど、二人とも優勝に値したと思うし、優勝する姿を見たかった!エラのパフォーマンスは指先まで気を遣っていてやっぱり舞台経験者だなぁと思ったし、キティの最後までちょっとコミカルさを入れてくるところも本当愛おしかった。ファイナルランウェイもレッドカーペットの女優と、昔憧れた漫画のお姫様みたいで、本当に綺麗だった!もう、どっちが優勝した世界線も見たかった。

ファイナルパフォーマンスはクリスタルが一番良かった、とは思うのですが、最後の最後、ファイナルリップシンクは三人三様で良かったので、名前が呼ばれるまで誰になるか分からないなぁと思っていました。個人的な意見ですが、曲の表現としてクリスタルはちょっとオーバーすぎるところがあるかな?キティのコミカルさはどう評価に作用するかな?エラは手堅すぎて大人しいかな?(と思っていたのですが今日インスタストーリーで見た情報によるとリハーサルで背中を痛めてフィナーレ収録の朝靴下が履けないくらいの痛みだったとのことで…!それをまったく感じさせないでパフォーマンス、ランウェイ、ファイナルリップシンクを乗り切るなんてプロフェッショナルすぎる…)という感じで見ていたのですが…


前回も書いたのですが、s1のウィナーが手堅いオールラウンダー、s2は辛い時代の中寄り添ってくれそうなウィナーときたので、そろそろファッションに強いクイーンを勝たせたかったのかな、ということと、しかも最年少クイーンというのは毎回どうしても注目をされますし(アメリカは21歳から出場可能ですがイギリスでは19歳からなので、シリーズを通しての史上最年少にもなりますし)若い、この番組があったからこそドラァグを始めた世代が、この番組によって花開くというストーリーが、決め手として強かったのかなぁと思います。エラはドラァグ歴2年ですがそれ以前のパフォーマーとしてのキャリアがすでにあるし、キティもクイーンとして基盤がありすでにこなれているので、クリスタルはこのシーズンの中で成長した度合いが大きかったのと、そしてこの後のキャリアを番組として支えやすい(言葉を選ばなければ、使いやすい)と思ったのかなぁと。


でもねぇ、本当優勝に水を差したくはないのですが、本当ルポール御大のお気に入りであるのが初回から見て取れて、途中ちょっと低調な時でもベタ褒めで、それで優勝を掴んだので、んーーーー!と思ってしまう気持ちがあります。こんな序盤の印象のまま決まってしまうんだったら、じゃあ途中時点の頑張りはなんだったの?今までのシーズン全てに意味はあったの?みたいな。昨シーズンも(こちらも水を差したくないですが)序盤調子がよかったクイーンがいて、対して前半の不調を巻き返して後半追い上げたクイーンがいて、最終的に前者が優勝したのですが、まあ人数の多い序盤に勝つ方が人数の絞られた後半に勝つよりも大変だしな、と思いはしたのですが、今シーズンはより後半の追い上げがすごいクイーンがいて、断トツのトラックレコードだったので、本当最終的にルポールが全て決めるこのシステム解せないなぁ…としょっぱい顔になってしまいました。しかもイギリスは毎回の勝利で貰えるのバッジだけだしさ…


あとep1の感想の冒頭に書いたことで、ちょっと引っ掛かるところもあり…自分の中でまだうまく消化できていないのでゆっくり考えをまとめていきたいと思いますが、若き王者の誕生ということで、力を持つということは責任を持つということですし、立場が人を作るという言葉もありますし、王冠に相応しい振る舞いや言動をこれから学んでいくことができると期待します。


すごく魅力的なクイーンが多くて、みんな違ってみんな良くて、特に序盤はわくわくしながら個性を楽しんでいたのですが、ちょっとみんな穏やかすぎたのか、ジャッジングのドラマばかり目立ってしまったような気がします。多様性を尊重し愛する番組だからこそ、クイーンたちに成長を促すばかりでなく、ジャッジ側も成長しないといつまでたっても同じような評価軸だけで判断して、発展しないんじゃないかしらと思ったり。楽しんでいたけれど、色々モヤモヤするところもあったシーズンでした。


嬉しかったのがミスコンジニアリティ!非公式ではあるのですが、PopBuzz's Drag Race Yearbook というwebシリーズで各クイーンにインタビューをして票を集めていて、私が昨日チェックしていた時点では票がかなり割れていてあとはクリスタル待ち、という感じだったのですが、最終的には初回脱落したアヌビスがミスコンジニアリティに決まって、もう本当に嬉しいです。優勝したクリスタルと同じ最年少19歳での参加、初回脱落だけどミスコンジニアリティなんてなんとも記憶に残る結果じゃないですか?若きクイーンたちの未来は明るそうだぞ、と笑顔になってしまいます。ちなみにミスコンジニアリティだけでなく他にも非公式な賞があって面白いので、興味のある方は是非非公式wikiでチェックしてみてください。

https://rupaulsdragrace.fandom.com/wiki/PopBuzz%27s_Drag_Race_Yearbook

 

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なんだかんだでシーズン楽しかった、で終われてよかったよかった。ただ、UKシーズン4こそは応援してた人が勝てないジンクスをどうにかできないかな?とちょっぴり思ってます…w 今回は(ファイナル残った人の中では)team Ellaでteam Kittyだったんだ…!