あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul's Drag Race UK vs The World ep3 "West End Wendys"感想

ぬおー!!波乱の展開!!!

 

 

 

 

 

 

 

I'm watching West End Wendys on WOW Presents Plus http://www.wowpresentsplus.com/videos/ukvsw-103

 

 

 

 

 

 

 

 

オルスタルールの無情さが発動しましたね…ルポールのジャッジに委ねるのでなく、勝者が敗者を決めるこのシステム、こういう意外な、トータルの成績とは別の部分で判断していると思われるエリミがあるからこそ展開に予定調和がなくなり見応えがある部分はなくはないのですが、でもどうしても決断を下した人にヘイトが行きがちなので胃が痛くなってしまいます。本家オルスタはリップシンクで勝てば賞金が手に入るのでまだ救いがありますが(拝金主義)このUK vs The Worldは貰えるのが金バッヂだけなので、この重責に対して得られるものが少ないなぁ、と。私だって今回帰った人は最後まで残れる人だと思ってたし、ファンの人たちがどれだけ失望したかも理解できる、でも、ヘイトダメ絶対。


というわけでep1、ep2とトップに立っていた、トラックレコード的には疑いなく上位だったジンボさんが帰ることになってしまいました。来週の冒頭でパンパンが理由を語ってくれると思うので楽しみに待ちますが、いや〜なかなかの驚きでした…トータルの成績的には明らかに二週連続ボトムのジュジュのほうが劣っていていて、それでも「今回のチャレンジの出来栄えで判断する」「もっと見せられるものがあるほうを残す」的なことを言っていたと思うのですが、それに加えてジンボさんのゲーム運びが上手くいかなかったということもあるのかな、と。同盟を持ちかけたように見せかけて、実は同盟なんて組んでなかったよ、みたいなところとか、しかも両方に言っていたとか、そういう選択の得体のしれなさで「自分が同じ立場になった時に落とされるな」と頭をよぎったのかもしれません。実際、今これだけ実力を見せつけているパンジャイナ様ですら今回の選択でヘイトを受けていて、それよりも成績の振るわないクイーンがジンボさんを落とすという大鉈を振るうには相当のnerveが必要だと思うのですよね、そうやってジョーカーを長めに場に持っておくよりは早めに手札から無くそう、みたいな意味もあるのかな、と思いました。でもジャッジ経験のあるパンジャイナ様だし、自分がジャッジだったら…という観点が強いのかな…もしくはパンジャイナ様はカナダに何か恨みでもあったりするのだろうか。レモンちゃんに続き…


前回もジンボさんのリップシンクを受けて、いいんだけど勝敗を決める場面での評価軸では難しいところがあるよね、みたいなことを書きましたが、本当、ジンボさんのドラァグってエンターテインメントとしては圧倒的に大正解で、間違いなく最高峰と言ってもいいと思うんですよ。でもみんなで同じ前提で、同じ課題設定で、位置についてヨーイドンするとなると、前提がずれているとか、課題で見たかったことと違うとか、よーいどんはカタカナじゃなきゃダメだよ、とか、そういうフワッとした毎回変更可能な基準で判断されるので、うまくいかないこともありますよね…

私ちょっとジンボさんについてはカナダs1でもエンジョイ勢というか、爪痕を残すことが最重要で冠には拘らないタイプなのかな、コンペティションの評価軸に合わせずに自分の世界を見せ尽くしたい人なのかな、とか先入観で思っていたりしたんですが、ジンボさんはかなりいいところまで行って負けたところに納得していない…みたいな記事も見たので(どこまでが真実なのかは分かりませんが…でもカナダs1の該当回は私もジンボさんボトムじゃなくないか?とか思ったりもしてたので理解できます) 自分の世界を絶対的に守りながらそれを審査員に納得させたい、という感じで私が思っていたよりもガチで王座を狙っていたと気づいて、後から結構しみじみしたりしたんですね。

今シーズンはどうなのかな、やっぱりガチで勝ちにきてたのかな?と心を痛めながらリップスティックが選ばれる瞬間を見ていたのですが、何が起きているのか受け止めきれていないのか、それとも全部を受け入れているのか、どちらとも取れる笑顔で。口から出てくる番組への感謝とルーへの敬愛の言葉、泣かされてしまいました。あんなの聞いたら帰って欲しくない度がさらに増してしまう…

その上でまた超アイコニックな退場メッセージを残してくれたので、やっぱり本物のエンターテイナーだなぁと思うのです。本当に前半戦を面白くしてくれたのはジンボさんだった、本当は最後まで残って面白くして欲しかったけど、ひとまず本当にお疲れ様でした。


ところで〜!そもそもジンボさんはボトムに値したのであろうか?私の中ではパフォーマンス的にはボトムじゃなかったし(そもそも犬ってなんだ犬って。他の人は分かりやすく元ネタの要素を入れれば良かったけど、犬無理じゃね?)ギリボトムだとしてもランウェイ加点で免れることができる位置だったのではと思っています。ちょっとジャッジと気が合わないぞ、いつものことだけど。個人的にはジュジュビーとバガチがボトム、モニークがセーフ、不動のトップがパンジャイナ様で、ブルーちゃんとジェイニーのどっちをもう一人のトップにしようかな、二人とも良かったな、という感じ。ちょっとバガチに甘くないか〜ということはep1から、もっと正確に言うとイギリスのs1時点からちらちら思っているのですが、多分スナッチゲームまでは絶対に残しておきたかったんだろうな〜なんて邪推したり。前回も衣装縫うのやる気出なくてパンジャイナ様に多大なサポートをもらったり、今回も欲しかった役が手に入らなくて練習中だけでなくセーフになった後もぶーぶー言っていたり、なかなかのDIVA振る舞いが目立っておりますが、次回スナッチゲームで水を得た魚のように大活躍してバガチがいて良かった!バガチ最高!と叫ばせて欲しいなぁと思います。


このオルスタシステムだととにかく「ボトムに入らない」ことが最重要であり、下手にトップに立って重責を持たないといけなかったり目立ったりするよりもセーフで渡っていくことはむしろ賢い処世術だと思うのですが、ブルーちゃんはどうやらフラストレーションが溜まっているようで、次回予告で不満を漏らしていたので、ブルーちゃんもそろそろ爆発して欲しいなぁと思います。イギリスs1のスナッチゲームはバガチのサッチャーとヴィヴやんのトランプが史上最高レベルに良くて特番まで作られたほどでしたが、ブルーちゃんも(えげつない下ネタで)めちゃめちゃ良かったのですよね。ランウェイもハイレベルなものを持ってきてくれてるので、力を出し切ってくれるといいなぁ。

そしてモニークからMOへの改名を発表したMOハートさん。番組開始直前に名前変えるみたいな情報を見て、でも番組スタート時はモニークでやっていたので、おや?と思っていたら番組中の発表で納得しました。モー様もいいもの披露しているのに評価がついてきていなくて勿体無いな〜と思うので、活躍を期待したいです。ワークルームのおしゃれ大賞は受賞が決まってるんですけどね!いつもファッショナブル!


そしてパンジャイナ様、今回のチャレンジも最高で、ランウェイも最高で、リップシンクでさらに最高を更新してしまった…パフォーマーのお友達が今回のリップシンク曲難しいやりたくないと言っていたのですが、確かにテンポ早いし言葉も細かいし間奏部分が長くてその分間を持たせないといけないし難易度の高い曲なような気がします。タレントショーでワッキングもっと見たいよ〜!と思っていたのでここで披露してくれて嬉しかった、本当、ヒップホップ・ストリートダンス的なアプローチがリップシンクの場で少なかった気がするので、見応えのある楽しいリップシンクでした。ワークルームでさっとジュジュに寄り添いに行ってぶーたれるバガチに注意するあたりも大人の対応で痺れた。パンジャイナ様優勝。誰かに帰されてしまうあるかもしれない未来を考えると胃が痛い。でもそれは同時に今ジンボさんファンの人が向き合ってる現在なんだよな…


毎週楽しんで見ている中、コンペティションの厳しさと展開の激しさでみんなから笑顔がちょっと減ってきている気がしてそれが切ないです。もっとリラックスして楽しんで欲しいんだけどな〜、本当オルスタシステムめ…