あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

Drag Race España Season2 episode8 "Comedy Club Roast"感想

先週ブログの末尾で「ミニチャレンジのパペットを取り出すための壁の穴を見た瞬間に「グローリーホールズ…」って言ってしまった」って懺悔したのですが、シャローンがそのままその通りのことを実際に呟いてくれたのでちょっと嬉しかったです。しばらく穴を見たら脳内でエコーしちゃいそう…

 

 

 

 

 

I'm watching Comedy Club Roast on WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/dresp-208

 

 

 

 

 

 

そんなみんな大好き、パペットチャレンジから始まった回でした。ジュリジがルージカルでのヴェネディタの味のある歌声を再現してくれたのが良かったのと、シャローンのエストレジャの声真似が似過ぎてて本物かと思うくらいで良かったです。しかしエストレジャはいじられる時でも本当にニッコニコでかわいいな…


今回はミニチャレンジのパペットチャレンジに続き、メインチャレンジはローストという、ザ・コメディー課題回という感じのエピソードでしたが、思ってた以上にみんな上出来だな!と言う印象です。何でもソツなくこなすシャローンと、自他共に認めるコメディクイーンのエストレジャ以外はそんなに得意そうには見えないと思っていたのですが、みんな及第点以上の活躍だったと思います。まずは駄々滑りする人が出て境界性羞恥で目を逸らしてしまう感じの展開がなくてホッとしました。

エピソード2の時のタレントショーに観客として来てくれたのに続いて、シーズン1のTOP5クイーンがローストされに来てくれたのがとても良かったですよね。久しぶりに綺麗な姿が見られるだけでなく、オフドラァグのリラックスした笑顔も見られてご褒美感が強かったです。コンテスタントよりも上の立場であるジャッジをいじれ!って要求されるよりも、期は違えども同窓生のような立場の仲間のクイーンをいじる方が遠慮なくネタも出しやすかっただろうと思うし、何より楽しそうにニコニコしてくれる人たちが観客席に入ることで少し落ち着いて臨めたのではないでしょうか。


マリナ、前回「リーディングで奮っていなかったのでロースト上手くできるか不安」と書いたのですが、自ら志願しての一番手をよくやり遂げましたね!マリナはどちらかと言うと影のある印象のクイーンとして番組では打ち出されていると感じますが、マリナ自身でなく、従兄弟という設定の明るいキャラクターを設定して明るくあっけらかんと、でもキツいことを言うのが良かったのかなぁと思います。やはり憑依型か!個人的にはローストの面白さ自体はシャローンの方が上では、とは思うのですが、自分の得意分野でないところで殻を破って取り組んだところが評価されたのかなと思います。あとランウェイ加点ね。主張がよく伝わってくるクリーンでステキな衣装だった!


シャローンは本当に毎回ソツない、本当に外さない。何やっててもプロフェッショナルだなぁと思います。ロースト最後のカルメンに向けての畳み掛けが最高に良かった、赤血球の代わりにビタミンCが流れてる!で大笑いしちゃいました。ついにジャッジに「完璧すぎる!完璧じゃないところが見たい!」とまで言われてしまって、課題はちゃんと期待以上にやり遂げてるのに出来過ぎてることで減点されるなんてどういうこっちゃい!と思っています、分からなくはないけれど…個人的には、たしかに結果としてはオールマイティだけど過程でちゃんと悩んで努力してるところが見られるし、共感力の高さや傾聴力からかなり人間性を感じてるのですが…あれか、いつものvulnerabilityが見たいやつか。あいつは出そうとして出てくるやつじゃないからな…


エストレジャは本人が言っていた通り、コメディクイーンは面白くて当たり前だと思われてるからコメディでは厳しく見られる、という感じだったと思うのですが、マシンガントークで面白かったです。ドビマの独特な引き笑いをネタにして本人を笑わせた時点で優勝。いい仕事したと思います。

ヴェネディタもジュリジも滑ることなく、うまく面白いネタを織り込めていたと思います。特にジュリジは結構パンチライン入れてガツガツ笑い取れてたので、これでボトムになっちゃうのかもったいない!という気持ちです…その人が悪かったからでなく他の人が良かったからボトムになってしまう、もう残り5人なのでそういう段階なのだと思いますが改めてレベルが高いなぁと…ランウェイも全員よかったですもんね。みんなそれぞれの解釈でスペインのヒロインを表現していて、幅の広さが楽しかったです。


リップシンクもとても良かった…エスパーニャ、特に後半戦入ってから、本来の「命をかけたリップシンク」を感じられるような渾身の戦いが見られていて毎回悶えています。今回はヴェネディタ対ジュリジという番組のセクシー担当頂上決戦というカードだったのですが、二人ともそれぞれの表現でセクシーさを全面に出していて最高でした。セクシーさを表現することって、どうしたら自分自身が一番魅力的に、煽情的に見えるかどうかを意識しながら動くことなのかなぁと思うのですが(逆に人の視線を意識しない無防備な姿も最高にセクシーだったりするのですがそれは別の話)二人ともお客さんの視線を惹きつけて、美しく見せることをよく分かっているなぁと感じました。二人で絡み合ってるところとか、対戦というよりはもはやショーでしたね…


今回も接戦だったと思います。ここのところ毎週ダブルステイでいいんじゃないか?って思っている気がする。正直終盤戦に入って、他の3人と並べるとウィンがないマリナとジュリジはそろそろ勝ち星をあげないと危ないかな、と思っていたのですが、それにしてもエリミがさみしいです。ジュリジ〜!私たちのお姫様!!ドラァグの多様性が少ない、なんて言われてしまうこともあったのですが、むしろ私はランウェイごとに自分の世界に適用させる力の強さを評価していました。ep2の薔薇の花のモンスターとか、ep5のオルゴールの上で踊る人形とか、ジュリジの見せたい世界観が伝わってくるアイコニックなルックだったと思います。ドラァグレースの中で、自分の見せたいものを見せたいとおりに出せるか、出させてもらえるかって結構重要だと思っていて、残念ながらそれができない人も少なくないんですけど、今回帰り際に歌っているところを長い尺で余さず映してくれたことで改めて、ジュリジの見せたかった世界観ってこういうことなのだなって実感しました。クラシックで上品で耽美的で、素晴らしいなぁ。何度も書いてる気がするけれど、白い肌に紫やピンクで影をつけているのがお人形さんみたいで大好きでした。


次回メイクオーバーチャレンジ!コロナ禍のせいでレアなチャレンジになってきているので嬉しいなぁ。どうやら年配の男性を変身させるようで、難易度高そうだぞ〜とちょっと意地悪心でニヤニヤしてます。これはshadeではなく心からの実感ですが、歳をとるとまじでメイクが乗らないからね!大変なのよ毎朝本当に!!

今勝ち星的にはシャローン3、エストレジャ2、マリナとヴェネディタが1って感じですが、でもまあ割と誰がTOP3になっても驚かない、ただしシャローンさんが落ちたらかなり驚く、そんな感じでしょうか。いや〜フィナーレ目前ですね、さみしい!!まもなくオルスタ7が始まるのでまた忙しくなるんですが、でもエスパーニャが終わると思うと心に一つ穴が開きそうです(グローリーホールズ…グローリーホールズ…グローリーホールズ…)