あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul's Drag Race: All Stars7 episode4 "Fairytale Justice"感想

今週は即興演技チャレンジ!

 

 

 

 

 

 

 

I'm watching Fairytale Justice on WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/ras-704

 

 

 

 

 

 

Eテレでやっている「昔話法廷」という番組に似た、童話の登場人物が裁判を起こす…みたいなチャレンジでした。でもEテレでやるには内容がそぐわないよな、深夜帯でも難しいだろうな。

しかし皆のコスプレっぷりが可愛い…!ウサギちゃんメイクのピットクルーが出てきた時から特殊メイクがすごいな、力入ってるなと思っていたのですが、こういうところでもこのオルスタ制作における番組作りに手を抜かない気概と、財力を感じます。裁判長の魔女ミシェルもハマり役だったけど、最後に出てくるゴブリン?ノーム?ドワーフ?のルポールはなんだったんだ…?


1幕目はジェイダ、ジンクス、モネ、イヴィの4人による三匹の子豚を題材とした裁判。三白眼気味で妙に色気を感じてしまうジンクス、豚さんになってもひたすらセクシーなジェイダ、プリプリ怒ってるのがなんだか可愛いモネ、そしてイヴィの悪い狼のワルいオオカミっぷりよ…!

このグループでは私はジンクスとイヴィが良かったと思いました。ジンクスはスナッチゲームもそうでしたが、受け答えが本当に賢いんですよね。相手から投げかけられた言葉だったり、起こったハプニングに対して的確な面白い回答や反応を返す瞬発力が高い。今回のチャレンジは即興力を見るチャレンジなので、求められている力をばっちり発揮しているなぁと思いました。イヴィは即興力というよりは作り上げた役の魅力が分かりやすく、やりたいことが伝わってきたのが良かったです。本当愛おしい、アニメに出てくるキャラクターって感じそのまんまだった。ミシェルもそりゃメロメロになるわ。


二幕目はトリニティ、シェイ、ヴィヴィアン、ラジャチーム。色々な童話が出てきましたね。最初の出だしは日本ではあまり馴染みがないですが、ゴルディロックスと3匹の熊という童話だと思います。金髪で巻毛の女の子が勝手に熊の家に入り、ポーリッジを食べ、椅子をこわし、ベッドに寝ているところに熊たちが帰ってきて逃げる…という話。そこから赤ずきんちゃんの話になり、ヘンゼルのグレーテルになる…という、主役の女の子の暴れっぷりと虚言っぷりと食べっぷりを楽しむ感じの流れでした。赤ずきんのところでオオカミ繋がりで一幕目にも出てきたイヴィがまた出てきたので笑った(でも機会の平等性を考えるとちょっとズルいかも?)

このチームはとにかく被告人の少女役のヴィヴィアンの演技のうまさよ!もう本当に小憎いけど憎めない、チャーミングなキャラクターでとっても良かったです。今回のチャレンジは即興性と演技力がものを言うので、やっぱりスナッチゲームが上手いクイーンは強いなぁ、と唸らされました。原告チームではラジャが一番おばあさんのヨボヨボ感が出ていて、演技に味わいと深みがあって良かったです。ヴィヴィアンの面白さに素で笑っちゃう人間味も、チャレンジとしては評価が分かれるかもしれませんが私は愛おしかったです。

 

いやーしかし全体的にレベルが高い!全員自然で、台本のあるお芝居だって言われても信じちゃうレベルでスムーズだったと思います。みんなすごいなぁ…


というわけで、トップはさっき名前を書いた4人の中から選ばれる感じかな、どうかな、誰になるかな〜という感じで発表を見守っていました。メインチャレンジもランウェイも抜群に良かったし、ヴィヴィアンは堅いな(本当ヴィヴのランウェイ、ずっといいですよね!お題に分かりやすく応えてるし、毎回細部までこだわりが見えて素晴らしいし、今回はヴィヴが過去シーズンを含めて今までのランウェイと違ったスタイルを見せているのもとても良かったです)あともう一人は、もし私が選ぶんだったらラジャかなと思いました。オルスタはランウェイはみんな良いと言うのが前提にされているのか、ランウェイ加点があんまりないんじゃないか?ほぼメインチャレンジの出来ベースで評価されてるよなぁ、ランウェイ加点があったらラジャ様はもっと評価されるのでは…?


ちょっと流石に序盤では一番収録を楽しんでるようにも見えていたラジャ様の笑顔が、少しずつ減っているような気がして、「視聴者から見てるとめっちゃいいのにジャッジ(御大)にハマらなくてセーフ続きでフラストレーションを溜めるクイーンと、それを見てフラストレーションを溜めるファン」という定番の構図が今シーズンも適用されてしまってるのかなぁなんて歯痒く思っています。でも今回はきっと大丈夫、エリミのない村だから絶対悔しいままでは終わらない、これからいっぱい良いところが見られるよ、大丈夫、大丈夫…ラジャ様もそうですし、同じくまだ星のないイヴィも毎回素晴らしいので、まだまだ序盤、これからこれから!と自分を奮い立たせています。


一つ思ってるのが、番組側は序盤は星をできるだけ抑えたいのかなぁと。じわじわと星を持ってる人を増やして、ブロック先も序盤は選択肢を絞って割と誘導しやすいようにして、視聴率が失速してくる後半に倍チャンスだドン!とかの展開や、誰をブロックしていいか分からんどうしよう!みたいな人間ドラマとかを持ってくるために、あえて星の行き渡る進行を遅くしてたりする、制作側の思惑があったりするんじゃないかなぁとか思ったりもしています。今回はまさに今星を持っていない三人が三人ともメインチャレンジで良かった回なので、まず星を行き渡らせてからさらに話を展開させたいなら分配する絶好のチャンスだと思うので、それをしないってことはゆっくりジワジワ進めたいのかなぁと…。どうでしょう?


今回リップシンクはもちろんジンクスも良かったですが、ヴィヴィアンが渾身のリップシンク!という感じのいい動きをしていましたね。この場に立てたからには絶対に勝ちたい、という気合が伝わってくるような、意地を感じるいいリップシンクでした。小道具を観客に預けておいて受け取るのは賛否両論かもしれないですが、楽しかったし、他のメンバーが容認してるのであれば私はありだと思います。イギリスから海を渡って来てくれてるのだからガツっと爪痕残して欲しかったし、BBCではもらえなかった賞金を手に入れて欲しかったし、何よりもよいパフォーマンスを記録に残して欲しかったので(UK版は何度リクエストしてもNetflixに来てくれないけど、オルスタなら来てくれる可能性が高い!)これで日本にファンが増えるだろうことが嬉しい〜!毎回堅実にちゃんと課題に応えていた人が報われる瞬間はやっぱり幸せだなぁと思います。あと二人、頑張ってて星に手が届いてない人があと二人も残ってるのでぜひよろしくお願いしますよ!!(話が戻った)


あと今回嬉しかったのがゲストにジェフリー・ボウヤー・チャップマン氏が来てくれたこと…ドラァグレースカナダのs1のジャッジをやっていたのですが、その際に本人の意志とは異なるキツいことを言うようなジャッジングスタイルを制作側に求められて、案の定視聴者からのバッシングを受けて、s2からは降板した…というような経緯があったので、ヘイターのことは嫌いになってもドラァグレースのことは嫌いにならないでくれー!!と祈っていたので、こうして来てくれて嬉しかったです。アンタックドでクイーンたちにポジティブな語りかけをしているのを見ると、本来は愛の人で、やっぱり本当はカナダのジャッジングもそういう前向きなフィードバックでやっていきたかったんじゃないのかな…?とか想像してしまうのですが、とにかく楽しんでくれているようでホッとしたし、今後もちょこちょこ遊びに来てくれたらいいなぁ。ルポールも嬉しいし、私も嬉しいよ…あとラジャ様のことをめっちゃ褒めてくれたので信頼できるなぁと思いました。(また話が戻った)


今週なんかラジャ様のことばっか考えてるな、勝ったヴィヴィアンのこと以上に考えてる気がするな、やっぱり毎週惜しいところまで行くのに届かない、ということで何か特別な感情が生まれてしまっているところがあるので、来週こそはスッキリしたいなぁと思うばかりです。s12という辛い時期を頑張ったジェイダは報われてほしいという祈り、イギリスからわざわざ来たヴィヴィアンは稼いで帰って欲しいという願いに続き、ずっと地味にひっかかってた「モネはいつまでしれっとブロックされないんだ問題」が解決したので、次はぜひ、ラジャ様のことを是非よろしくお願いします!!!

(モネはずっとしれっと逃げ続けても可愛いし、やっとブロックされてちょっと不満顔なのも可愛いし、とにかく動いて喋ってるところを見るだけで好きになっちゃうチャームが圧倒的にすごいので、楽しくシーズンをかき回していって欲しいなぁと思ってます!!!好きです!!!)

 

今週の地味に好きだったモーメント: プランジャーをヴィヴィアンがジェイダに渡す…!!と思わせつつ隣のモネに渡した瞬間に、買収するつもりかなんなのかピアスを差し出してるジェイダ。なに。可愛い。