あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul's Drag Race: All Stars7 episode5 "Draguation Speeches"感想

今週はスピーチ回!!

 

 

 

 

 

 

 

I'm watching Draguation Speeches on WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/ras-705

 

 

 

 

 

 

 

いやね、毎週言っているんですがね、本当に普通に全員が良い…レベルが高い…神々の遊び…今回もみんな良かったので、誰をトップに選ぶかはもう好みの問題じゃないか?と思いました。卒業スピーチを作る、というチャレンジは下手すると校長先生の話みたいに長くてつまらなくて飽きちゃう〜なんてことになりかねない課題だと思うのですが、全員笑いを交えつつ、こちらを引き込んでくるような語り口で、かつそれぞれ別々の個性を出してくれて楽しく聞くことができました。本当、こういうトーク系の課題で最初から最後まで安心して見られることも飽きずに見られることも稀なので、すごいなぁ!と思います。


一番手のモネはニコニコのいい雰囲気で始め、ちょっとエッチなネタも挟みつつ、ムファサの声色でハッと核心に引き込ませるのがとても上手だと思いました。シェイの「99人が信じてくれなくても、たった1人でも信じてくれたら学校で一番のBITCHになれる、その1人は自分かもね」というメッセージも力強かった!トリタク先輩はおばあさまの看護で高校を卒業できなかった、ということは過去シーズンにも語っていたのですが、ゲストのニッキー・グレイザーが「でもその学校を卒業した人より、卒業しなかった貴方の方が今成功してるんじゃないの?その話をしたら今あなたのような状況にいる人の希望になるかもよ?」っていうアドバイスが素晴らしかったですね…卒業できなかったという心残りを晴らすような気概で書かれた茶目っ気たっぷりのスピーチ、とても良かったです。ラジャ様は「自分の教祖的な雰囲気を生かしたスピーチにする」とのことでしたが、めっちゃ自分のこと分かってるじゃん、ラジャ様は信仰…「伝えたいことが5つあります」って面白いメッセージを端的に伝えていくスタイル、懇々と話すよりもサクッと笑わせることができるので賢いなぁと思いました。人はやがて死ぬし税金は払わないといけない。ジェイダもトリニティ同様、さらっと高校を出てないと言っていたけれど、同じような感じだったのかな、番組で心残りを少し晴らせるんだったらとてもいいですよね…ジェイダは自分の決め台詞になった"Look over there!"で逃げるように締めたのもチャーミングでした。イヴィのどんどん失敗しよう、そこから学ぶことが成功に繋がるから、っていうのは本人のドラァグレースの道のりを思い出させてくれてグッとくるのと同時に、多くの人の共感を呼び道標になるようないいスピーチだったのではないでしょうか?個人的にトップに入っても良かったよなぁと思うくらい好きでした。ジンクスは本当にハズレがない、導入の魔女っぷりも含めて本当、話に引き込むのが上手い、リズムがいい、抑揚が完璧…と惚れ惚れします。コンドームが中に残っちゃった事件の話も聞きたかった〜(全年齢向きではない)最後のヴィヴィアンは、他の人が喋ってる最中も完璧な役作りで、スピーチも面白いし、最後倒れるのも身体張ってるし、いいアンカーだったなぁと思います。「やっと学位取れて良かったね、でも残念だね、残された時間的に使う前に死んじゃうね!」って言ってラジャ様がぷりぷり怒ってるのが可愛かった…にこにこぷんぷん・にこにこぷんじゃん…引き出してくれたヴィヴィアンに感謝…


ルポール御大の笑いっぷりからトップはラジャとジンクスかな、ということはなんとなく想像できてましたが(今回この二人はランウェイもとーっても良かった!ラジャ様はキャンピィにもなり得るアイディアをしっかりハイファッションに仕上げていて、ジンクスは自然を操る魔女感がある感じで、二人ともザ・自分のスタイル!って感じで良かった…まあそれ以外のみんなもランウェイ最高だったんですけど…)いやーーーここにきてやっとラジャ様が星を取れてとても良かった。だってずっと良かったし、今回も良かったんだもん。ジンクスは前回星をブロックされた状態で勝利して、今回はブロック解除されて勝利して、本当に強いなぁ、喋る系の課題はもうこのままジンクスが全部持っていくんじゃないか?という安定感がありますね。前回ブロック権を持っていたヴィヴィアンが「トップ2でブロック対象じゃなかったから出来なかったけど、本当は得意分野が似てるジンクスをブロックしたかったんだよね…」みたいなことを言っていましたが(そしてその発言の意趣返しなのか今回はヴィヴィアンがジンクスからブロックを受ける事になってしまうのですが…)ブロックしないとやばいな、みたいな空気を感じるのも当然の強さだなぁと思います。

リップシンクはなんというかここまでの闘志溢れるバトルとはまた違った味わいがあって可愛かったです。曲がね、瑞々しい!弾ける!エネルギー!みたいなパツっ!とした曲じゃないですか。今回の二人は普段パフォーマンスする時には選ばないタイプの曲なんじゃないかと思うので、そのミスマッチ感が面白かったです。ジンクスのオーバーコミカルな表現も良かったし、ラジャ様はずっとニコニコしてるんだもん〜勝ち負けじゃなくて普通に音楽を楽しんじゃってるんじゃない?みたいな感じでふわふわしてて愛おしかった。本人が楽しそうならそれでいいんです!!!星もゲットしたし!真面目に、下手にウィナーになってスッポンの行き先で頭を悩ませたり、恨みを買ったり、強敵だと思われてブロック指名されやすくなるより、2番手で着実に星を貯める方が今のところ安パイな動きなような気がしますよね…?


なんて思っていたのですが、ここに来て「トップ2が手に入れる星が2つになり、一個他のクイーンの誰かにあげないといけない」という新ルールが発動しましたね。そう来たかぁ〜!!!!そのうち倍チャンスだドンがくると思ってたけどそういう倍かぁ〜!!思いつかんかった!!今回のルール決めた人天才か!!!

今まではスッポンによるお邪魔虫システムだけだったのですが、それに追加して支援システムが発動された事で、また戦略が変わってくると思うのでワクワクしています。例えば、今回はまだ星を持っていないイヴィに渡そうかな?みたいに考えるのが割と普通の考え方だと思うのですが、もしトップ2二人ともがそう思ったらここでイヴィは一気に星二つになってジンクスと並んでトップタイになってしまう、でも他の人に星を与えるとその人も星2つになってトップタイになっちゃうし…とか、誰かに恩を売るような形になるので、例えばトリニティとモネのブロック不可侵同盟は今後どう対処するのかな?いつまでも同盟組んでいられるのかな?とか、untuckedで話していたけれど星が少ない人をそのままにして差をつけるという戦略もありだよね?とか、今回ジンクスはヴィヴィアンをブロックしたけどブロックした代わりに星贈呈みたいな感じにしたらプラスマイナス貸し借りチャラになるのかな?とか…はーますます頭を使わないといけなくなりますね、大変だ!みんながんばれ!(他人事)そして星贈呈の発表は来週の頭ということで、視聴者側にも来週どうなるんだろう?っていうワクワクの部分が増えた気がします。


この新ルール発動によってワークルームやuntuckedの雰囲気も変わっちゃったりするのかしら…エリミがない分、みんなどこか余裕があってピリピリしてない感じがとても好きなので、そこはこのまま穏やかであって欲しいなぁと思いますが。今回、シェイが一人でスピーチを集中して考えたいのに、ジェイダは鉄筋をカンカン叩きまくるわ、ジンクスはウクレレを爪弾くわ、イヴィは謎の踊りを踊るわ、トリニティはミシンがけしてるわとカオスの中虚無顔になっていたのが最高でした。神々の動物園なのか!?神々の幼稚園なのか!?(untuckedを見てると他の人がメイクしてる中シェイはずっと紙と向き合っていて、そういう真面目に頑張るところ大好き〜!と思いました。シェイはずっと強いけど、それはこういう地道な努力の上にあるんだよなぁって伝わってきますよね…)

 

 

 

 


今回のもったいない大賞:リップシンクをノリノリで見ているイヴィのカラフル三つ編みウィッグのスタイリング最高じゃなかったですか!?リップシンクさせてあげたかったなぁ〜あのウィッグで髪の毛ビュンビュンさせてるの見たかった…もったいない…


今回のマジ魔女大賞:高校卒業したの1992年、と言って「生まれた年じゃん!(ヴィヴィアン&モネ)」「生まれてすらいない!(イヴィ)」とざわつかせたラジャ様。まじ年齢という概念のことが分からなくなる美しさよ…あやかりたい…信仰すればその秘密の片鱗が分かりますかね…?