あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul's Drag Race: All Stars7 episode8 "Santa's School for Girls"感想

今週はアクティングチャレンジ!

 

 

 

 

I'm watching Santa's School for Girls on WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/ras-708

 

 

 

 

 

毎週安心して見られることでお馴染み、神々の遊びことオルスタ7ですが、今週は各人のアクティングスキルの高さも素晴らしかったですが、監督として本職のJanicza Bravoが来てくださってまとめてくれたおかげで方向性がはっきりしたいい作品に仕上がったなぁと思います。いつもは編集でなんとかしている感があるというか、力技でまとめてるところも見受けられるのですが、今回は撮影時点で監督の演技指導が明確で、指示を受けるたびにみんなの演技がブラッシュアップされていくのが見ていて楽しかったです。

正直脚本自体の面白さはそうでもないと思うのですが(ごめんよ!)みんなのコテコテな演技によってそれぞれのキャラクターの個性が際立っていて、作品自体の面白さはそうでなくてもキャラクターが魅力的ならめっちゃ面白く感じる漫画、あるよなぁ、そんな感じだよなぁ、と思いました。ちょっとオーバーアクティングかなと思うところも多々あるけど、それもドラァグレースらしいかなと。


トリニティができる限りみんなの希望を聞いてキャスティングをして(この間のデザインチャレンジのときに最初に布選ばせてくれたからヴィヴに希望の役あげるね、って言った時に当のヴィヴィアンがちょっとびっくりしてたの可愛かった)、トリニティと同盟を組んでいるモネとの勝負はちょっと分が悪かったジンクスだけが役決めで割を食う感じになりましたが、まぁ〜この人はアクティング上手いので問題ないでしょと思っていたらやっぱり素晴らしく強烈なキャラクターに仕上がっていて流石だなぁと思いました。イヴィ、ジンクス、トリニティのグッドガールズの3人はいつもだったら割を食いがちなアンサンブル的なセリフの少ない端役的な位置だと思うのですが、3人3様の個性が出てて、でも揃えるところは同じエネルギーで動いていて、とても良かったと思います。

バッドガールズの2人はグッドガールズよりはキャラクター性が分かりやすいので割と美味しい役柄だなぁと思いましたが(オタクとゴスで親友同士とか、なんと分かりすぎてる設定…ふたりはプリキュアじゃん…)ゴスガールのラジャ様の可愛いこと!KERAを通ってきた人は全員好きでしょ?そしてジェイダの白目芸、最高でした。s12のときのアクティングではそんなに弾けていなかったのでジェイダのことちょっぴり心配してたのですが、成長を感じてグッときちゃう…

導入からどんでん返しのオチまで担当するヴィヴはしくじらなければ美味しいキャラだろうなぁと思っていましたが、さすがの安定感で期待以上の演技でした。役柄的にちょっと不利だったかなぁと感じたのはシェイで、いつもこういう主人公の、場を掻き回される側の冷静な位置どりにいるキャラクターは大事な役割なのにこういうときにちょっと評価されづらいよなぁ…と。モネも他の人に比べて出番が少なめで、かつ途中で死んじゃうのでちょっともったいなかったですが、「女らしい」声色に変えるより本人の地の声で演技するように指導したのは本当にファインプレイだったなぁと思いました。より自然で、モネの持っている暖かさとおかしみがキャラクターに出ていたと思います。


今回ランウェイテーマが編み物で、ニットって手間がかかるし重いし嵩張るしランウェイに使う素材にしては少しカジュアルだしで、なかなか取り入れにくい素材だと思うのですが(なぜか今までのドラァグレースの歴史を思い返しても、s7のカティアのアグリールックとか、カナダs2のピスィアやアイシスの「罪のように醜い」ルックとか、ブサカワ・ダサカワ的な方向ばかりが思い出されるのですが…)みんなカジュアルからラグジュアリーまで幅のあるルックを見せてくれて楽しかったです。私はゴージャス&ハイファッションになりがちなランウェイにストリートウェア路線が来ると嬉しくなっちゃうタイプなので、モネのプリッとしたニットジャケットとホットパンツの組み合わせが一番好きでしたが、トリニティとかジェイダのゆるニット感もこの冬に向けて欲しいな!って思える感じで、とても良かったです。当たり前のように身近にある素材のはずなのに全然ドラァグレースで使われてなかったのが面白いし、まだまだ開拓の余地があるんだなぁと感じました。


今回もまた、誰がトップになるかはまぁジャッジの好みでしかないなぁ〜なんて思っていたのですが、撮影の時からルポールを笑わせまくりで安定して受けていたヴィヴィアンはまあ来るかな、と思っていて、もう一人はジンクスかトリニティかラジャ様か…と思っていたらラジャ様がお名前を呼ばれて喜び全開で喜んでいたので、そうそうラジャ様ラジャ様まぁ当然よね、と思いました(贔屓)嬉しい〜!本当自分が一番活かせる役を選んで、生き生きした演技で素晴らしかったと思います。リップシンクも良かった…MCハマー(ではなくて元ネタ)…途中のヴィヴィアンの水浴びも最高にヒューヒューだったんですけど、ラジャ様が真剣に楽曲に向き合ってるのが伝わってきて良かったですし、勝ちを告げられて無邪気に喜んでいる姿を見て、これを見るためにここまでのエピソードを見てきましたとも…と思いました。


ブロック先は予想通り、3つバッジを持っているジェイダ。ラジャ様が渡した後にチュッてしたのがかわいかったです。あんなのされたら許すしかないどころか、現世の悪行が全部浄化されちゃうじゃん…ジェイダは天使だから大丈夫だったけど並の人は雲散霧消するよ…

しかし、ep1で先行して勝利したモネとシェイの二人がそれ以来バッジを手に入れていなくて最後尾にいるなんて誰が予想できましたか!?まさかこの二人がそのままファイナルに進めないなんてことはないはず、と思いつつ(次回はバズるダンスを作る!みたいな二人の得意そうなチャレンジですし)じゃあ誰がファイナルに進めない4人になるの?なんて考えるとそれも分からないという…今3つバッジのあるジェイダはいけるような気がするし、2つバッジ持ってて1つブロックのせいで手に入れられなかったジンクス・トリニティ・ヴィヴの3人も安定しているから行けそうな気がするし、ラジャ様もイヴィも登り調子だと思うし、マジで分からん…ルール変えて全員でララパルーザでもいいからね、このまま仲良くみんなで手を繋いでゴールテープ切って全員優勝!みたいな茶番でもいいからね…なんて思っています。そうはいかないだろうけど。

 


今週の笑いのツボ:

最近加齢による衰えを隠さなくなってきたルポール御大が同じことを2回言ってしまって、ミシェルが今バッテリー変えるから!って言った後にラジャ様が「コメの中にぶっこめ!」って言ってたの面白かったです。携帯電話とか水没させた時に米櫃に突っ込むの、日本だけじゃないんだね。

(後日追記: 加齢の衰えを出すのは全然いいし、自分で笑い飛ばすのも勿論問題ないんだけど、焦げたトーストの匂いする?って脳卒中ギャグっぽくするのはいただけないな〜と思いました。ルポール先生結構病気に対してデリカシーないのでたまにひやっとします…)


今週の好きなやつ: untuckedでのクイーンによるクイーンのモノマネ大会。s14でも最後のuntuckedで突然同じシーズンのクイーンたちのモノマネ大会が始まって最高だったんですけど、今回も好きすぎる…定期開催しましょ、身内モノマネ大会…