あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul's Drag Race: All Stars7 episode9 "Dance Like a Drag Queen" 感想

ブログ更新が遅れており申し訳ありません、季節を含め日々過ごしづらく滅入る日々ですね…低空飛行でもしぶとく生きていこうと思うので、よろしくお願いいたします。逞しく生きましょう。

 

 

 

 

 

I'm watching Dance Like a Drag Queen on WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/ras-709

 

 

 

 

 


今回はみんなが真似したくなるようなバズるダンスビデオを作る!というチャレンジ。前回、シェイやモネがここまで来てまさかの星一つに甘んじているけど次は得意のダンスチャレンジだから大期待!なんて書いたんですけど、単なるダンススキル勝負ではなく、人が真似したくなるようなキャッチーさや自分ブランドを打ち出すことこそが肝になっていて、例えダンスが得意な人でなくても自分らしい動きでアピールできれば強い武器になるという感じでとても面白かったです。


ジャッジは好みの問題と毎回言ってますが、今回に関しては割り振られた曲によるラッキーさも多少あったのでは?と思います。どうやって担当曲を決めたのか分からないですが(それぞれに指定されてたのか、みんなで誰がどの曲をやるか選んだのか)ピナバタの曲をゲットして実際にピーナツバターを生かすぞ!って決めたジンクスと、マネマネの曲をゲットしてかつルポールからお金っぽい動き入れるしかなくない?ってアドバイスされたモネは本当にキャッチーな曲をもらえて美味しかったよなぁ(っていうかこの2曲大体同じ曲だし!)もちろん素材を料理する腕前も素晴らしかったし、そしてランウェイもこの二人は本当に良かったのですが、でもヴィヴィアンとかイヴィとか結構曲的に割を食ったよな…とか思ったりして。ドラァグレースのMVチャレンジとかで使われてない地味目の曲はちょっと不利じゃない…?


今回一人ずつビデオを見て、一人ずつ講評されるという形が分かりやすかったので、ブログもそれに倣おうと思います。


シェイ…シェイは本当にソツがない。s9の時からオールマイティに何でもできてハイレベルにまとめてくるところが魅力なので、オルスタのこのシステムは割と有利に作用するタイプかな?と思っていたのだけど、ここに来てそのシェイがまさかの星一つに甘んじているので胃がキリキリしてしまう…今回のダンスビデオも「シェイ」クダウンと銘打って分かりやすくかつスタイリッシュに纏めていたと思うのだけど、ちょっと小さくまとまりすぎだと判断されたのか、面白みが足りないということなのか、一歩届かず足をバタバタさせてしまいました。ランウェイもクリーンで、最後に少し遊び心があって良かったと思うんだけど!お尻を出した子一等賞!


ジェイダ…ジェイダは普通のダンスと、ちょっと外した部分を入れるバランスがとても上手。途中でパパラッチを避けたり息が上がってハアハアするところを入れたりもそうなんですけど、自分のシグネチャーになったLook over there!の動きを入れることで、キャッチーかつ自分らしさが出るようないいビデオになっていたと思います。ランウェイは私は今回トップクラスに良かったと思う!四季になぞらえた4着を見せる中、1枚1枚脱ぎ捨てるのでなく全部が繋がった1着のドレスになっていて、でも全てシルエットがスマートで(1着目以外は)下に隠している感も薄く、技術の最高峰を見せてもらっているなという感じでした。アイドルの衣装部の人とか興奮しながら見ると思う。


ヴィヴィアン…唯一のUKシリーズからの参戦ということで、この中では一番自分らしいブランドがジャッジに伝わってないかもしれない…と心配しましたが、VideoではなくViveo!と自分の名前にかけたキャッチフレーズを作って何度も繰り返し、でんぐり返りをするなどコミカル方面に振ったことが功を奏していたと思います。さすが!ランウェイも魔女から王女、そしてパンツスーツ…という物語性があって素敵だった…のだけど、貴方「あんまり青って着ないんだよね」とか前に言ってなかったっけ…?このシーズン青い衣装ばっかじゃない…?貴方のシーズンで「赤毛のカツラに銀のドレスばかりじゃん」って誰かに指摘してなかったっけ…?って笑ってしまいました。似合うから全然いいんだけど。


ラジャ…自分の名前の頭文字を取って踊りのプロセスを説明していくの、天才じゃない〜?ラジャ様のように目覚めるための儀式の伝導、すごくキャッチーで覚えやすくてとても良かったと思います。Jはジョイ!Jは幸せよ〜♪ってぴょんぴょこ飛び跳ねてるの可愛すぎてニコニコが止まらない。ランウェイもピンクフラミンゴの南国の鳥テイストから、サイケデリックなお花が出てきて、最終的に食虫植物になるというちょっと外したチョイスで攻めるあたりさすがだなぁと思いました。ネオンカラー満載のアイメイクの美しいこと!


イヴィ…曲がちょっとチルくて損かな…?と思いきや、小道具のペロペロキャンディも活かして今時の若者間が一番出ていて良かったと思います。ダンサーの子が最初あんまりやる気なくて気だるい感じ出していたのもいい。ダンス、身体能力を活かしすぎると周りは真似しづらいかもなぁと思っていましたが、ふにゃふにゃムーブがとても可愛くて良かったです。ランウェイ、引っ掻くような手にしてキシキシするの、ウィロウピルちゃんのネズミの時の動きを思い出して嬉しくなっちゃいました。この二人、メイクが似ているわけじゃないし、スタイルやテイストもちょっとズレてるのだけど、着想だったり根底に流れている部分でなんだか通じるものがあって、ドラァグファミリーっていいなぁって思います。ヘッドパーツのギミックがどうなってるのか気になる!


ジンクス…ずるい、ずるいぞ。ダンスは不得手だし、ジンクスといえばこれ!という動きやセリフがあるわけではないし、どう料理するのかなと思っていたらビデオ全編に流れるジンクス節に完全に完敗でした。円陣の中でウクレレを爪弾くキャンプファイヤーのクンバヤモーメント的な感じの導入からもうやられてたんですけど、おかぁちゃん設定からのピーナツバターを塗るダンスとお口モゴモゴモーメントまで終始笑いが止まりませんでした。完全にオーディションで「ヴィーナスの「キッスは目にして」に合わせて何かやってください」って言われて他の参加者が得意のダンスを見せる中で「ペンキを塗ります」ってやった北島マヤムーブじゃん…下手に踊るより絶対真似したくなるやつじゃん…おみそれしました。得意なコメディチャレンジで勝ち星を上げるだけでなく、苦手そうに見えるダンスチャレンジでも自分の世界に染め上げて勝てるなんて、本当強い。ジンクスは今回ランウェイもとても良くて、ピカソ、モネ、ウォーホル、クリムト…と名画を旅するようなリビールに本当にワクワクしました。ジンクス本当強い。ここまで2回ブロックを受けるのも納得だし、ブロックを食らいつつ自力で3個目の星を奪取するのも納得です。すごい。ファイナリストにならない未来が見えない。


モネ…当初のアイディアをルポールにダメ出しされた時はどうなることか、と思いましたが、ルポールからの「モネ・エクスチェンジはお金の両替から取った名前なんだからお金を取ったりばら撒いたりするような動きを入れなきゃ!」というアドバイスを素直に盛り込んでよい出来でした。このステップで真似してね!というパートの前にちょっと違うダンスが入るのも、いつあの動き来るの?って注目させる効果があって上手い。そして実際にお札がばら撒かれるような特殊効果が見栄えが良くてキャッチーで良かったと思います。モネもランウェイがとても良くて、奴隷解放運動家のハリエット・タブマンからブラックパンサー、そしてBLM運動まで一貫して主張のあるリビールで痺れました。こういうメッセージ性の高い衣装を、リビールというストーリー性を盛り込めるランウェイで入れてくるの、素晴らしいなぁ。


トリニティ…私のブランドって言ったらタッキングでしょ!トリニティ・ザ・タックって名乗ってるくらいだし!とAS4のタレントショーでもやっていたタック芸をビデオに盛り込んでいましたが、分かりやすくて大好き。コミカルな動きかつキャッチーで良かったと思います。I live!!!!は私もぜひ積極的に使っていきたい標語になりました。ランウェイはゴージャスなお花のドレスのストリップティーズでお尻を出した子一等賞だったのですが、今回のリビールテーマのランウェイではストーリー性を持たせたりと付加要素を付け加えていた人が多かったので、ただパーツを外すだけだとちょっと物足りなく感じてしまう全体のレベルの高さよ…と思いました。繰り返しますが衣装自体は本当に素晴らしかったと思う。でもトリニティさんそのマーメイドラインの形、最近めっちゃ着てるね…トリニティ・ザ・末広がり…


毎回トップ発表の前にこの二人かな?みたいに予想していますが、今回はジンクスとモネかな?という予想が当たりちょっと嬉しかったです。しかしリップシンクが予想外の、シリーズ初「Spoken wordsでのリップシンク」…!メロディのない中一字一句セリフを覚えてリップシンクしなきゃいけないの、難易度やばくないか!?と思ったのですが、いやー面白かった!普段からリップシンクの本質的な素晴らしさってスプリットやディップみたいな大技やギミックやリビールの効果だけでは測れないよね、魅力ってそこ以外からも出てくるよね、と言っているのですが、こういうダンスや音楽性の表現とは別次元の世界観の表現を求められるの、新鮮でとても楽しかったです。表現力の高いジンクスはもちろんこういう曲で映えますね、そしてモネはep1の時のイーアイイーアイオー♪も面白い曲もらったなあと思ったのですが、今回も茶目っ気溢れる表現で良かった。いい二人にいい課題が渡ったと思います。


プランジャーを手にしたモネがブロック先に選んだのはラジャ。前回もラジャがブロック先を物色してる時にアショアショ?ショア…みたいに会話してるのが可愛すぎて大笑いしてたのですが、アショアショ…シュワシュワ…って会話した上で、今回は交渉決裂してるのが面白すぎて。ヴィヴが訝しげにショワ!?って言ったのも含めて、本当ゴチバトルタイムは癒しです…(ゴチバトルではない)

 

いよいよ残すチャレンジはあと二つ、次はローストチャレンジ(またジンクスが無双するんじゃない…!?とか思ってしまう私…喋る系チャレンジ強すぎるんじゃ…)さて誰が浮かんで来るのかな…本当あと2epでファイナリストが決まるのに、どの4人になるか読めなさすぎてドキドキします。っていうかあと3epで終わり!?そんなぁ…もっとずっとやってていいよ…