あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul's Drag Race Down Under Season2 episode8 "Grand Finale - Down Under Season 2"感想

フィナーレ回にハズレなし…逆にいうと、風呂敷を畳むための回なので大きいドラマがなく、劇的な展開が起こりづらいということではあるのですが、とても安心して見られるフィナーレでした。

 

 

 

 

 

I'm watching Grand Finale - Down Under Season 2 on WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/rdrdu-208

 

 

 

 

 

 

ファイナルチャレンジのルポールの曲に合わせたパフォーマンス、みんな素敵だった〜!振り付け師として来てくれたのが昨シーズン出場していたエレクトラ・ショックちゃんで、嬉しい再会でした。シーズン後に登用されて番組を支えてくれるの、すごく愛を感じるし、シーズン中勝てなかったとしても大勝利だなぁと思います。お髭はやして可愛いな〜。

クイーンコングさんは練習時点から迫力のダンスで、シグネチャームーブのぐるぐるドーンも振り付けに入っていて良かったです。最後のサビ、ウィッグがずれてしまったのか片手でずっと頭を抑えていましたが、なんとなく決まっているのが流石。一番ダンスについていくのに苦戦していたようなハンナさんも本番ではバッチリだし、滝のような汗をかいていたスパンキーさんも常に笑顔でいつもの明るいキャラクターが伝わるよいパフォーマンスでした。


ファイナルランウェイも流石最後にいい衣装を取っておいたよね!という感じで、皆ゴージャスでしたね〜。ハンナさんは首の後ろの大きな襟が特徴的で、ああコブラが威嚇するときに鎌首をもたげて顎を膨らませるやつ…って思ったけどアナコンダはそういう威嚇はしない蛇だった。クイーンコングさんは草と大地と自然のエネルギー…という感じのクイーンなので、その要素を取り入れたドレスがとても素敵。スパンキーはある種無難というか、普通にクリーンにまとめていたので、ホッとすると同時に、こういうシンプルなドレスでもハッピーなパーソナリティが伝わってくるのは強さだなぁ…と感じました。そしてみんなこういうゴージャスなドレスは少し持て余すのか、untuckedでドリンクを取ったり飲んだりするのに苦労していたのがまた可愛い…


リップシンク、ダウンアンダーだけ何故か一人ずつリップシンクさせるのが伝統芸になっておりますが何故だろう。ハンナさん、クイーンコングさんは衣装をリビールするも、それを生かすような大技は特になかったので(まあ動きやすくはなっただろうけど) リビールに意識を向かせずに最後の紙テープのギミックを出すまでパフォーマンスだけに視線を集中させることができたスパンキーさんが強かったなぁと思います。特にクイーンコングさんはヘッドピースの扱いが大変そうだったなぁ、それがなくてもっとドカンドカン踊ってたらもしかしたら持っていっていたかもしれない…(私がクイーンコングさんの痛快ダイナミックなパフォーマンスを楽しみにしすぎているだけかもしれない…)


というわけで割と驚くことなく、スパンキーさんの勝利に収まったシーズンでした。誰よりも綺麗に化粧して美しく着飾ることではなくて、鬼のようにすごいパフォーマンスをすることでもなくて、みんなを楽しませる力を持っていて人に愛される人が頂点に立つ、それが分かりやすかったのがとても良かったと思います。ep1時点でボトムになってリップシンクになったのもパーソナリティの愛らしさと諦めない精神を伝えられて良かったんだろうな、その時に指摘されたことを次のエピソードですぐに改善できたのも良かったんだろうな。他のクイーンたちが去り際の鏡のメッセージで激励していることも未だかつてなく多く、傾聴力の高さ、励ます力の強さが人とコネクトして応援したいと思わせる魅力になっていたんだと思います。


昨シーズンのキタさんに引き続き(今回王冠を渡しに来てくれた時の出立ち、黄金聖闘士をガーリィに改造したみたいな感じで可愛かったですね…しかしでかい…なんなんだ譲位のときに前王者が新王者を食うようなドレスを着てくるのがブームなのか?)二連続でニュージーランドのクイーンがウィナーになったというわけで、オーストラリアはこのままでいいのか?リベンジしたいんじゃないのか?シーズン3こそはって思ってるんじゃないのか?とか思いつつ、次のシーズンは更新されるのかな、どうなのかなと気になっています。正直s1の時は謎展開が多くてあまり乗り切れず、s2はあまり期待せずに過ごそう…と思っていたのですが、それに反してとても見やすくて良いシーズンだったと思うので…

こっちを誉めるために他のものを下げるのは良くないと分かりつつも例に挙げますが(すみません!)今まで見ていて一番しんどかったシーズンがイタリアのs1で、一話の尺が1時間半とかあって長すぎる・コンテスタントがドラマを作りすぎて課題の良し悪しを見るのに集中できない・人が帰らなかったり急に帰されたり勝ったり負けたりする基準が不明瞭で展開に納得いかない…というのがしんどいポイントだったのですが、今回のダウンアンダーs2の見やすさはその真逆だったことから来ていたと思います。一話が50分程度でサクッと見られる・ドラマが起こってもそのエピソード内で完結するか、関わった片方のクイーンがサラッと帰ることで長引かない・ジャッジングが割と明瞭(いつものルポール基準なので分かりやすい、もしくは理不尽も「いつものルポールと気が合わない回か〜」で吸収できる)という感じでストレスなく見られたので、続くんだったらこういうあっさりめの、見やすい感じの路線を是非継続して欲しいな〜。10人のコンテスタントで全部で8エピソードというコンパクトな編成というのも覚えやすく、軽く見やすくてとてもよかったです。

せっかくだからこういう本流ではないところから色々大胆なことを取り入れて欲しい(ドラァグキングを出演させるとかね!)んだけど、それはルポール先生がジャッジの時点で難しいかな…いるんだかいないんだか分からないようにするならジャッジも現地の人に任せてもいいんやで、と思いつつ、アメリカやUKよりもちょっと緩い感じのルーとミシェルのジャッジもなんだか心地よさすら出てきました。バカンス気分なのだろうか…


本編を見終わった後にTwitterで公式が使ってるハッシュタグで視聴者の反応を見るのが地味に好きなのですが、今シーズン一番ツボに入ったのがクイーンコングさんがボトムになるたびに「クイーンコングをボトムにしないで!!!代わりに自分がクイーンコングのボトムになるから!!!」と熱いラブコールが起こっていたことでした。あとユリちゃんが可愛子ちゃん枠で人気があったのも解釈一致だった。総じて、割と大多数が納得がいく展開で、共感度で支えることが出来る作りだったシーズンだと思います。そういうシーズンの頂点として、スパンキーさんという懐の深い、包容力のある、親しみやすい人に王冠が渡って、私は嬉しいなぁ。あとは現地のお友達に早く見てもらって感想を聞きたいです!!!待ってるよー!!(私信)