あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

Drag Race Philippines Season1 episode8 "Twinning!"感想

今回のフィリピンはメイクオーバーチャレンジ!コロナ禍になってから実施しないシーズンも増えているので、おっ、できるんだ!と思っていましたが、まさかこういうドラマがあるとは思っていませんでした。

 

 

 

 

 

I'm watching Twinning! on WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/drp-108

 

 

 

 

メイクオーバーチャレンジ、特に家族や友人など親しい人が来てくれるタイプのチャレンジの時は、みんなどこか安心感があると言うかハッピーな感じに進むことが多いのですが、今回はなんだかビタースウィートな展開でした。ミンティちゃんのお姉さんが来てくれたものの、ミンティちゃんは再会の時から浮かない顔で、一時はワークルームからも出てしまってリタイヤすら危惧されてしまうような状況に…こんなに「歓迎されていない」メイクオーバーは初めてでとても心が痛かったです。

でもミンティちゃんの気持ちも勿論分かるところはある。本人のコンフェッションでの言葉を一番信じるとすると、パンデミックだからあまり外出しないでね、と家族を残して出かけたはずなのに、こんなたくさんの人と接するリスクの高いところに出て来ている家族を見たら、そりゃあ動揺するだろうし、憤りのようなものも感じるだろうなぁと感じました。シルエットさんが「本人はそうは言わないだろうけど、自分の特性から遠いタイプのお姉さんだから、自分に近づけてメイクオーバーするのが難しくて、それでモチベーションが下がってしまったのかもしれない」って言っていた部分の影響も多少はあるのかもしれないし、あとこれは私の完全な想像ですが、ミンティちゃんはドラァグしているときの自分とドラァグしていない時の自分を切り離しておきたいタイプなのかなと思っていて、仕事は家庭に持ち込みたくないし、家庭を仕事に持ち込みたくない、みたいなところでしんどさもあったのかなぁと感じました。

最終的にはもう来ちゃったものは仕方ない、やってもやらなくてももうコロナにかかるリスクは変わらない状態だから、と切り替えて、向き合うことを決断してくれたのは(出来はともあれ)本当に頑張ったよなぁと思います。


こういうメイクオーバーチャレンジの時に誰が来てくれるかどうかってかなり賭けに近くて、皆が恋人を連れて来てて一人だけ友達…みたいなときに(肩書きで親密度は決まらないとも思いますが)少し気まずさのようなものを感じたり、自分に近い外見のメイクオーバーしやすい人が来てくれるかどうかも運だし、ましてや家族との関係なんて他の人からは測れないですからね。まったく初対面の人たちがやって来て、その場で割り当てられる、みたいな形の方がむしろバックグラウンドに左右されないから平等だったりするんじゃないかしら、とすら思ったりしました。まあそれはそれで組み分けで揉めたりするんだけどね…


今回はシルエットさんとパートナーのシャドウさんがダントツで良かったですね!まずシルエットさんの黒髪ロングのストレートウィッグというアイコニックスタイルが分かりやすい、ってのも強かったと思うんですけれど、とにかくプレゼンテーションで二人が息の合った動きをしてくれたのが本当に格好良かったです。ジャッジがシャドウさんをシーズン2に切望しちゃう気持ちちょっと分かる(そもそも素材がとてもよい…直視すると恋に落ちてしまうタイプの顔だ…)

私は実は二番手がマリナちゃんだと思ったので、まさかのボトム3でびっくりしました。(私はイヴァちゃんとマリナちゃんが逆かな〜と思っていた。イヴァちゃんはリビール含めプレゼンテーションが良かったし、セーフでホッとしたけど…)もっとオートクチュールが見たい、買って来たやつそのままっぽいとか言うけどイロチのスタイリングで二人とも可愛かったやんか〜!マリナちゃんはいつも夏、海、トロピカルという感じの自分ブランドを、バラエティ富んだ表現でアピールしてくれるので、もっと評価されて欲しいなぁと思います。

ジャッジに激褒めされていたプレシャスちゃんとか、ご家族の協力が素晴らしい!シスヘテロ男性で、性格もシャイでこういうところに出ないタイプの人が、家族のためだ!って9時間もかけて遠くから協力して来てくれるのが素晴らしい…みたいに涙まで流されていたんですけど、いやそういう感情的な部分じゃなくてアウトプットで冷静にジャッジしてくれや、と思いました。ジャッジのパーソナリティは別に番組に求めていないんじゃ…(とはいえ、パーソナリティが伝わってこないジャッジなんて面白くもないですけどね)プレシャスちゃんは一からドレスを2枚作る的な事を言っていたので、褒めるとしたらそこからだろ、と思いました(一部未完成だったと言っていましたが…でも頑張った!)


ブリギディングちゃんはメイクオーバー相手の方が目立ってしまっていたというジャッジでしたが、そうかなぁ、そんなにかなぁ…たしかにティギディンちゃんは素晴らしかったけど、ブリギディングちゃんもキャンディキャンディみたいで可愛いと思ったんだけど…

ジャッジに「今バッジをもらえるとしたらあなただと思う?ティギディンのほう?」って意地悪な事を聞かれた時に「喜んでティギディンにあげるよ!だって彼の夢だし、ベストを出してくれてとても嬉しい!」って屈託のない笑顔で答えていて、私はぐっと好きになってしまいました。このコンペティションでなかなか自分の強みが出しきれず、こちらもひたむきに頑張るところが愛おしいけどこの子は一体どんな子なんだろう?ってずっと思っていたけれど、こうやって競争下でも自分のことを脇に置いて大切な人の幸せを一番に考えられるところ、本当にええ子や〜…


世紀の対戦ミンティvsブリギディング・第二ラウンドでしたが、ここは一度軍配がミンティちゃんに上がっている勝負なので(ダブルセーフで勝負保留になったけれど)絶対負けたくないだろうな、というミンティちゃんの気合い勝ちという感じでしょうか。ブリギディングちゃんも本当頑張った!チャレンジそのものの出来とかじゃなくて、奮闘する姿が魅力的で応援したくなるクイーンだったなぁと思います。


次回、ルポールの曲に合わせてのMV撮影!あれもしかしてセミフィナーレ?かなり終わりに近づいていますが、あんまり優勝者の予想ができなーい!今バッジの数は二つ持ってるシルエットさんとミンティちゃんがちょっとだけリードしているのですが、二人ともリップシンクもしているので、実はプレシャスちゃんとかマリナちゃんのほうが優勝に近い気すらしているのですよね…どうなるか分からないですがワクワクします。ちなみに今5人の中で一番好きなのがイヴァさんです。ここから捲ってくれてもいいんやで〜!!!!