あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

The Boulet Brothers' Dragula: Titans Season 1 episode 1 "Halloween House Party"感想

(日本からは鑑賞しづらい番組のレビューをネタバレありで書いていますので、ご注意ください!メインチャレンジであるフロアショーはyoutubeで見られるので、感想の途中にリンクを貼っておきます)

 

ドラギュラタイタンズ!本当はシーズン終わってからざっと全体の雑感を書いて終わろうと思ってたんだけど、あまりの楽しさについメモ書きが長文になってしまったので、全エピソード書くことにしました…愛です…

本当に魅力的な番組なので、ホラーやグロへの耐性ある方全員におすすめしたいくらいなのですが(私は割と両方苦手なのですが、番組の見せてくれるクリエイティビティとクラフトマンシップの素晴らしさでひょいっと乗り越えました…)日本から見るには結構トリッキーな手続きを踏まないといけないため、気軽に見てとは言えない悲しみ。是非興味のある方は(Androidiphoneかでも色々プロセス違うみたいですが)「Shudder 日本から見る」みたいにネットで検索して色々調べて見てみてください。私は海外在住のお友達のおかげでなんとか見られている…(いつもありがとう!)ドラァグレースだとランウェイに当たるフロアショーなど、ピンポイントのハイライトだけであれば日本からでもyoutubeで見られるので是非それだけでもチェックしてみてください…!かっちょいいから!!

 

さてep1の感想。初回エピソードは2エピソード分のボリュームということで1時間半番組でしたが、ドラァグレースのイタリアやフィリピンで慣らしたこちらからすると余裕よ余裕。なんてったって面白いですから。面白ければ長くても楽しく見られるという当たり前のことを実感しました…

今回は過去シーズンの出演者を集めたオールスターズという感じで、強強な人やもっと見たかった人ばかりの人選でとっても楽しみにしていました。めっちゃ簡単に書くと、s1から唯一の参加はファイナリストであるメリッサ・ビーフィアス、s2からはケンドラ・オニキス、エリカ・クラッシュ、アボーラ、そしてファイナリストのヴィクトリア・ブラックの4人。s3からはヨヴスカとイヴァ・ディストラクション。s4からはアストラッド・アウレリアとココ・ケイン、そしてファイナリストのホソ・テラ・トマ。以上10人にてお送りいたします!


誰を応援してるか〜って言われると真面目に困っちゃう。韓国が産んだスーパーモンスター・ホソさんはアジアの妖怪をドラギュラワールドに持ち込んでくれた唯一無二の人だし、巨乳で強いビッチとか最高でしかないからココさんは贔屓してるし、s4で鮮烈なスタートを切ったもののその次の回で無情に帰ってしまったアストラッドはもっと見たかったという印象しかないし、ボディヘア大好き・いっぱい見える白目大好き・しっかりした顎大好きの私のハートを鷲掴みするイヴァさんも最高だし、着ぐるみの萌えと人形の無機質さの恐ろしさを同居させるヨヴスカは可愛怖くて大好きだし、耽美な世界観の中の恐ろしさを堪能させてくれるヴィクトリアには優勝という形で報われて欲しいし、尖ったお鼻のシグネチャースタイルで退廃の美を見せてくれるアボーラも天才だと思ってるし、エリカは2次元から出てきたような愛らしいスタイルとガッツでしがみつくド根性スタイルが格好いいし、ユーモアと力強さでパンチの効いたケンドラは愛すべきキャラクターだし、黎明期を作り上げる際に正統派ホラーとパワーで切り開いてくれたメリッサも素敵だし、もうどうすればいいの。まとめるとみんな好きです。何人かちょっと贔屓している人はいるけど…でもできるだけ感想はイーブンに書いていこうと思います、「ドラァグはアート、アートは主観、それぞれをジャッジするんじゃなくてドラァグを評価している」そのドラギュラ精神でいきましょう…


さて今回は新システム「フライトフィート」が発表されました。まとめると、毎回の脱落を決めるエクスターミネーションチャレンジ(スカイダイビングしたり、何本針を刺せるかチャレンジしたり、棺桶で生き埋めにされたり、虫がいっぱい降ってきたり、色々ひどいことをされます!)は無く、代わりに毎回最初に全員で度胸試しチャレンジをやって、もしそれを棄権したりしくじったりするようなことがあったらその直前に帰らされてた人が復活するということらしい…そして記念すべき最初の度胸試しチャレンジはハロウィン定番のお遊び「Bobbing for apple」のエグいバージョン・血の中に色々な臓物が浮かんでいるのと共に入っているりんごを歯で加えてお外に出していく、というものでした…初っ端から容赦なし…みんな棄権せずにやり遂げて偉かったよ…現場の臭いがどんな感じだったのか、想像するだに恐ろしいです。


アストラッドが一抜けた〜!って勝者の権利である今回の役柄分けを嬉々として始めて、役が決まったと思ったところで「メリッサの勝ちでした」ってひっくり返されたのは酷かった。もっと早くビデオ判定してあげて。最初決まってたのとほぼ真逆の方向で役柄を捌いていくメリッサの天邪鬼なところ、この番組で求められていることをよーく分かっているなぁと思いました。メリッサ酷い!好き!アストラッド哀れ!好き!


今回のフロアショーはS3のep8の"Holloween Haunt"ベースでハロウィンモチーフということで、よくある仮装を自分なりにドラァグアップしてリップシンクもしてね〜という感じで、いつもよりホラー色少なめ・キャンピィ色強めという感じで、初回エピソードとしてはちょっと意外というか、キャッチーで面白いなぁと思いました。もっとゴリゴリのホラーを求められるかと思ってた。 

 

https://youtu.be/1QWf8LHE0mc

 

私は二人のカボチャ組が好きで好きで!カボチャの中のワタの部分のねっとり感までしっかり作り組んでくるヴィクトリアは圧巻でしたね。リアル感とキャンピィ感のバランスがとても良かったし、スカートも普通の布でなくて、骨組みに破れた布がくっついているという感じで全体のディテールも一段階上な感じがして素晴らしかったです。

対してキャンピィ全振りのヨヴスカもわたしは最高に好きだったのですが…!パンプキンヘッドだけでなくておっぱいにもカボチャ(おっパンプキン)なんて最高じゃないですか!と思いつつ、リップシンクチャレンジなのにそのマスクじゃ口元見えないやろwwと突っ込みたくなってしまいました。口元が見えるようなデザインだったらもしかしたらトップ入りも夢じゃなかったと思うんだけどなぁ〜。二人が超速でカボチャにナイフをグサグサしてるシーン、今回のお気に入りの一つです。


ベッドでコックリさん(今の子に伝わるかしら?)してる組も良かったなぁ、イヴァさんがボディヘアを出している時は私は無条件で満点をつけますので…あのデビルセクシーすぎるやろ…悪魔のトライデントになってるキセル的なやつ?格好良かったです。ホソさんの海賊は独特のカラー感とシルエットでちゃんとジャッジに海賊って伝わるかちょっと怖かったんだけど全然問題なくて杞憂となってよかったです。

キッチンで踊ってる組のバラバラっぷりには「前日のリハーサルの時に全然練習せずにみんな世間話してるからぁ!ちゃんと練習しなさいよ!」とちょっと思いましたが、特にメリッサは頑張っていたと思います。このメリッサ、ケンドラ、ココの三人は割と正統派というかルックにもう一捻りあっても良かったんじゃないかなぁとも思いつつ、でもそれぞれ自分らしさが出ていて良かったですよね。

踊りといえばアストラッドがおどけて踊るところと、ホストしてちょっと気取ってお招きするところと、動きの表情の豊かさがよかったので褒められて嬉しかったです。海底人のヒレライスペーパーと爪楊枝でできてるってすごいよね、そのままカラッとあげたら食べられそう…


テレビ組は色々大変そうだった。もともとテレビのところはヤダ〜って主張してたエリカちゃんがメリッサのちょっといじわる配役のせいでやりたくないポジションになってしまったのが不運だったと思ってたのですが、やっぱりルックが他の人より少しシンプルだったかなというのと、メイクが独自路線なので魅力が「ツボに入る人にはめっちゃツボだけど、入らない人にはわからない」みたいな感じなのですよね、エリカちゃん

そしてアボーラのところに「Abhora as ???」って書いてあるのでダメでした。吹いた。本当なんだったんだアレ。ハロウィンに混ざってても違和感なさそうなモンスターではあるのに、何の仮装?って聞かれたら分からないやつって面白すぎるやろ。ルックは普通にいいし、なんかよくわかんないけど多分悪魔?魔女?なんだろうけど(ブドワールで作ってたマスクはどこにいっちゃったの?)今回はリップシンクができていなかったのが超致命的でした…練習時間に世間話してるから…!


そして今回だけの特別ルールの発動、あなたがボトムだと思う人の名前を紙に書いて投票してねシステム。某ラァグレースオールスターズじゃん、という気持ちがよぎりつつ、ドラギュラのほうがこういう陰湿なシステムが合うな〜と思ったり。爪が長いせいで上手くペンが持てなくて文字を書くのに大苦戦するココ、最高だったな…


エリカちゃんは衣装は少し弱かったにせよ、やりたくなかった役柄でもきちんとリップシンクを頑張ってこなしていたので、個人的には処刑対象になるのはちょっとかわいそうだなぁ〜と思いました。リップシンクできてなかったココよりも票が集まってしまったのはメリッサケンドラココで同盟ができていたせいもあるかも…まさかこんな1エピソードで同盟ができてその効果がこんなに濃厚に出てくるとは…

そして謎を呼ぶ存在の上にリップシンクもできてないということでボトムになったアボーラ。こちらはまあやむなしかな…だが天才なのでまさか初回処刑はないと信じたい…と思っていたのですが、ボトムになったことだけでなくもう一つアボーラの心をかき乱す存在が…そう、ホソさんへのラブです。ホソさんは尊敬の気持ち、アボーラは恋愛対象として考えて欲しい、みたいな感じで、さらにホソさんと両思い的友愛でバランスとって上手くいっているアストラッド(ホソさんがパートナーと別れたら口説くよ〜とは言ってるけど)が加わってのラブトライアングルをはわわ〜どうなっちゃうのぉ〜と見ていたら、ボトム入りがほぼ見えて意気消沈するアボーラにホソさんが「まだ帰ってほしくない、持ってきたものもっと見たい」と励ましつつキスを…キスを!ホソさんそれは悪手だよ!思わず「挨拶でしょ キスくらいは〜♪」と後藤真希ちゃんの曲を口ずさんでしまいましたが(SOME BOYS! TOUCHという曲ですがプロモがちょっとセクシーで最高なんです…)これはKiss of death、一見親切そうに見えて命取りの行為では…とはわわわわになってしまいました。それは…そりゃ好きになっちゃうよ…それはダメだよホソさん…小悪魔ちゃんめ…


そんなこんなで処刑台に上がるエリカちゃんとアボーラ。何が起きるのか…と思ったら、処刑台の底が抜けてアボーラが奈落に落ちていきましたとさ。細かすぎて伝わらないモノマネかい!!!今までのシーズンの残虐なエクスターミネーション(力の入った殺戮映像が毎回作られてて、怖くて半目で見てたけど最高だった…)から打って変わって、お笑いのオチで使われてるやつじゃないですか。ココとかケンドラとかめっちゃ笑っちゃってるし。まあでも高いところから落ちるの危ないと思うので下にはちゃんとフッカフカの何かを敷き詰めておいて欲しいです…


アボーラは本当、このシーズンに参加してる人の中でもすごく蠱惑的な魅力と才能のある人だと思ってるので(プロモの邪悪な小人ルックも天才の所業だった)まさかの初回処刑になると思っていなかったのでびっくりしました。ホソさんのいう通りもっともっと用意してきてたルックを見ていたかったんですけど!!いままでのシステムだとエクスターミネーションチャレンジで根性を見せたら延命できていたのですが、今シーズンはあっけなくてびっくりしちゃう(まあでも並んでいたエリカ氏はエクスターミネーションチャレンジを制しまくるド根性モンスターなので、今までのシステムでもアボーラが残れていたかは分からないですが…)でも遺影かわいかったからいいか。安らかに眠れ…


その他メモなど

・ヨヴスカがケンドラにトイレのテレタビーズとか便器とか言われてて酷いと思ったけど笑った

・ヨヴスカもアボーラのこと「みんななんで分からないの?ハタキだよお掃除の!」って言ってて酷いけど笑った

・ココさんのミシン講座(失敗編)かわいい

・アストラッドの生尻かわいい