あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

The Boulet Brothers' Dragula: Titans Season 1 episode 3 "Science Fiction (Horror) Double Feature"感想

(日本からは鑑賞しづらい番組のレビューをネタバレありで書いていますので、ご注意ください!メインチャレンジであるフロアショーはyoutubeで見られるので、感想の途中にリンクを貼っておきます)

 

今回はS2のep4"Sci-fi Babes"をベースにしたチャレンジ。このエピソードを見た後にお友達とTwiter spaceでお話ししていて(いつも付き合ってくれてありがとう)私がSFの定義がよくわからなすぎてお友達に少し呆れられてしまったというエピソードでした...今回はてなマークが多いと思うんですけどお許しください…

SF、ないしSci-fiの定義ってなんぞや?Science Fiction…空想科学小説の略称のはずなのですが、どこからどこまでがSF であると判断され、どこからがアウトなのか全く分からない!と一人で宇宙猫顔になってしまった私でした。(宇宙猫もSFらしい。そ、そうなのか…?)藤子不二先生的定義だと「S 少し・Fふしぎ」ということだそうで、それだったら理解できるような気がします。

元々、SFというジャンルに分類される映画をモチーフとしている衣装が多い中で、映画の知識がほぼないところが、私の理解の薄さのそもそもの致命的なポイントなような気がしますが、とりあえず、なんか宇宙感…とか、なんかエイリアン感…とか、そういうのをSFと理解するように努めました。


それぞれのフロアショーの感想です。フロアショーは以下 Youtubeから見られます。


https://youtu.be/C9QGbDL47xs


アストラッド…制作風景を見た時から、これ好き!って思ってました。ちょっとドラゴンボールのセルを連想させるシルエットと、目玉のように使われた数々のガラス玉が印象的だったのと、指からレーザービームが出ているのがとても効果的だったと思いました。シルエットの時点で「あ、あの人だ!」ってわかるような衣装はいつも評価を高くしてしまいます。


ココ…私はココがでっかいブレストプレートをつけて強い女を憑依してくれているときにサイコーに元気もらえるので、今回も巨乳!強い女!サイコー!と思いながら見ていました。あの腕につけている奴はバズーカなんですね、照準器?鏡で自分をチェックするもの?が褒められていたので、あ、そっか武器なんだぁと思いましたがそれまでは「なんか探精器具的ななんかなのかな...いやでも女性がまたがってるから違うのかな...?いやでもセックストイ的な・・・?」と思っていました。ごめん。何であるかは分からなくても格好良かったからいいや。プリングルスの空き筒を腕にはめたことがある人なら分かるロマン。


エリカ…ドラゴンじゃないの?それってファンタジーでは?ちゃんとSF?とはてなマークになっていたら、「キングギドラがモチーフって言ってたじゃん!SFだよ!」と呆れられてしまいました。ゴジラと戦った方ですよね….?特撮はSFなのか、そうか。

色味はいつものエリカちゃんの派手色スキームを使えども、形は今までのエリカちゃんのスタイルとは一線を画す、一歩踏み出したような造形になっていて、細かい作りがよかったと思います。惜しむらくはバストアップに力を入れすぎていて、それと比べると翼や下半身の出来栄えがついてきていなかったことでしょうか。でもエリカちゃん、この衣装に力入れてるなぁってのがわかるくらい頑張った!


アボーラ…今シーズン二回目の「それは何?」が炸裂してしまったアボーラ。いやでもいいルックだったと思うんですよ!私は好きです…すごくこだわって作られたシルエットの美しいドレス、そして不気味な鳥のヘッドピース、そして序盤すぐに外してしまったけど目のようなものがたくさん書かれた装飾もとても好きでした(エヴァンゲリオン使徒的な感じかと思ってたんですが、お友達に教えてもらったところによるとbiblically accurate angelというものらしいです)他のやつはSF判定だけどこれはSFじゃないと判断されたのがよくわからないなぁ?とこのあたりでまた宇宙猫の顔になってしまいました。

鳥を食べるパフォーマンス、あれ、イチゴソースの入ったわたあめ的な感じかマシュマロ的な感じなのかなぁ…美味しいといいなぁ…と思いました。


ケンドラ…Grandmother Bitch!!(このビッチとはs2覇者ビッチプディングちゃんのことらしい)と叫ぶパフォーマンスが超印象的で今回のおもろい大賞だったのですが、異色肌のエイリアンというだけだと少し弱かったか…。卵?を産んだの面白かったのですが、その後もう一回お召し上がりになられていたので、自給自足かな?と思いました。あと電話に見せかけて持ってたのがswitchコントローラーだったのもちょっとフフってなりました。


ホソ…ホソさんもこれはSFなのか?と一瞬困ってしまったのですが、番査員のお変めの言葉を受けてウィナーになっていたのでSFなんだ、と理解しました。どちらかというとサイバーバンクってやつなんじゃないの?と思ってちょっとググったらサイバーバンクはSFの中のサブジャンルらしい。な、なるほど…

ネオン感、メタル感、チューブ感、ちょっとスクールガール風なところ、なんだか近未来的というよりは、同じ時代の平行世界、という感じがあってよかったと思います。

ジャッジが Kawai…ってほめているときにアストラッドがしきりにうなずいているの、若干のオタクムープにシンパシーを感じました。


イヴァ…金属感、ぬらっとした肌の質感、印象的な眼力、メカっぽいのに生々しい血糊、そして何よりも口の中の眼球からのビーム!すばらしくてこれはトップやろ〜と思っていたら「既製品のボディスーツをそのまま使うのはあかん」と辛い評価だったのでびっくりしてしまいました。私が日本語字幕付けるなら「通販で頼んだものをそのまま使うのはナシエクスプレス!」にします。いや本当に印象的なパフォーマンスで分かりやすく SFだったので、手厳しいなぁ…と思いました。先週は箒、今週はモップ、来週はルンバにでも乗って出てくるのでは?とか言われてるの笑った。


メリッサ…お友達は制作風景を見たとたんに「プレデターだ!」とテンション爆上がりになったそうです。私も見たことある、多分あれだよあれ…!と思って自分の記憶を頼りに思い出してみたら、スターウォーズのストーム・トルーパーっていう方だった。全然違った。お友達にまた呆れられてしまう…!

ボディスーツの丁寧なストーン使いなど、衣装のディテールもよかったですが、何よりも武器をバトンのように回したり、背面から見せるディップなど、迫力のあるパフォーマンスがよかったと思います。


ヴィクトリア…寄生獣みたいなやつ!と言ったらお友達が冷静に「遊星からの物体X」だよ、「遊星“より“〜じゃないほう」と教えてくれました。勉強になるぅ。こういう大掛かりな特殊メイク的なやつは本当にヴィクトリアは見事だなぁと思います。いっぱいのけぞったりしていてどっちが前でどっちが後ろで、どこからクリーチャーでどこまで人間で、どこから特殊メイクのパーツでどこまで自前ボディなのか分からないあたりすごかったです。一番怖かった、めっちゃ怖かった。


ヴィクトリアが圧倒的に恐ろしかったのと技術がすごかったと思ったのでウィナーに納得、でもここで発想力が評価されてホソさんもダブルウィナーになったのが嬉しいなぁと思って!全然違ったタイプの二人が選ばれるのがいいなぁと思いました。


ボトムはちょっとルックが弱かったケンドラ(パフォーマンスは面白かったけど!)と、表現したいことが伝わりきらなかったアボーラ。アボーラはep1で帰ったかと見せかけたところから 2回目のボトム、ケンドラは 2週連続のボトム…という訳でどうなるかなぁと思ったのですが、アボーラの方が残されることになりました。より強い方を残して番組として魅せるぞう、という覚悟よりも、ラブトライアングルのドラマが美味しいから残そうみたいな邪悪な意志を感じてしまったのは私だけでしょうか。

この回、メリッサ姉さんが「実はこの収録にくる直前に結婚相手が一人で出て行ってしまって…だからラブトライアングルの痴話喧嘩を見てるの辛い」という事実をオープンにしてくれていて、どれだけ精神的にしんどい中でここまで来たんだろう、なんて思っていたのですが、その話を聞いて「まずは表に出そ、外に出さないと乗り越えることすらできないよ」と話を受け止めて抱きしめてくれていたのがケンドラで(この話自体ケンドラとココにしか話していないと思われる)そのケンドラがいなくなってしまうのは(そしてラブトライアングル継続なのは)なかなかメリッサにとってはヘビーだなぁと思いました。アボーラもなかなかしんどそうなので、ここで残されるのも辛いよなぁと思ったりして…でもこういう残酷さも含めてドラギュラだなぁと改めて思いました。


その他メモ

・ep2冒頭はアボーラが帰ってしまったことをみんなで残念〜なんて話していた(のに戻ってきたんだけど)のに、今回は全然ヨヴスカのこと寂しがっててくれなかったの寂しい!もっとヨッちゃんのことを惜しんでよ!!

・箱に入れられてぐるぐる回されるフライトフィート、実際想像するだにしんどいのに(三半規管弱いマン)テレビ的な見栄えとしては地味で頑張った割に取れ高低くてもったいなかった(でも絶対やりたくない)

・みんなで突然「できるかな」のノッポさんモードになって、アルミホイルで一斉にヘッドピース作成チャレンジするのおかしかった。みんな時間ないはずなのにノリノリでこういう時に遊んじゃうのかわいいですね…。ここでまでトイレットテレタビーズを引っ張ってくるのがズルいなぁと思いました。惜しまれてないのに愛されてるぅ。

・ゲストがみんな大好きアラスカ・サンダーファック5000先生で嬉しかったです。前回ジャッジに来た時もSFチャレンジの時だったね。

・最後アストラッドが語り始めた時に話があまりにも長すぎて国歌がバックで流される中、みんなのうんざり顔が挿入されて悪意があって面白すぎた。ええやんね、いっぱい喋るの可愛いやんね。