(日本からは鑑賞しづらい番組のレビューをネタバレありで書いていますので、ご注意ください!メインチャレンジであるフロアショーはyoutubeで見られるので、感想の途中にリンクを貼っておきます)
今回はs3で一番大好きだったep4"Dungeons and Drag Queens"のリバイバルチャレンジで嬉しい!!!あの時はBoulet Brothersがその場でサイコロ振って種族とジョブを決めてくれたんだけど、今回は事前に振っておいてくれたらしいです。その場で出た目の運命に乗るワクワク感がTRPGの醍醐味なのでちょっとだけさみしい。でもいい感じのロールをもらえた人、そうでもない人(人間…と聞いてあからさまに落胆するアストラッドに笑った、異種族好きよね〜)どちらもロールが決まってからその場で衣装作りをするので、ほぼ事前準備なしでアイディア出しから制作をするのが楽しいなぁ〜と思います。そして何より野外なのがいいんですよね、いつもはスタジオ収録で、閉じた世界の中でのドラァグじゃないですか。それはそれでセットだったりライティングだったりこだわりの元で作られていて素晴らしいのだけど、いつもと違う大自然の中での収録になることで、なんだか自分の住んでいる身近な世界の中にいてくれるように感じられるような気がして楽しいです。自然光の下でイキイキするファンタジー感あるキャラクター、最高だなぁ〜(暑くて大変だったみたいだけど!)
今回はフロアショーとアクティングチャレンジの二部制で、4人ずつに分かれてのチーム戦でした。フライトフィートの綱引き対決に勝ったチームが台本を選べて、普通バージョンとちょっと難易度が高いバージョン(言葉の順序がぐちゃぐちゃになる)とが選べて、勝った方のチームは脱落候補から逃れられるという感じで…でもみんな頑張った!
以下がフロアショーです。
それぞれへの感想(勝ったチーム→負けたチームで、良かったと思った人から順に)
〜勝ちチーム(難しい台本のほう)〜
・ココ…ウィナー嬉しい〜!!!自分らしさを残しつつ、役柄としてちゃんと演技してる、みたいな感じが一番出ていたので、評価されて嬉しかったです。あのでかい斧でいきなり騙し討ちするキャラ(そして結果オーライになるキャラ)最高じゃない?グラマラスなエルフ・アマゾネス・バーバリアン、いつものココのセクシーさと強さがバリバリ出てて良かったです。
・ホソ…ダークエルフ、と言われた時に肌の色とかどういう表現にするのかな?と期待してたのですがグレイッシュブルーのトーンでまとめてて新鮮だった〜!服も黒を使わないで彩度の低いパステルトーンにしているのが、自然光や暗所での撮影でも映えていて賢いなぁと思いました。フロアショーで口の中が超水色なの、ブルーハワイのカキ氷食べた後みたいで可愛かった〜!
・アボーラ…ダークエルフドルイド、ドルイドってなんぞ?と思ったらケルト神話の祭司のことらしい。森や木々との関係が深い、ということで、衣装やメイクのアクセントに木の枝や樹皮を使っていたのもなるほどと思いました。アボラの衣装はいつもシルエットのドレープ感が美しくて好き。少し神経質そうな感じが演技にも出てて好きでした。
・イヴァ…暑さのせいか、完璧主義が顔を出したせいか、軽くパニックになってしまったようで心配しました。ここまでのエピソード、イヴァがずっとアボーラを支えてくれていたのでありがとう!と思ってたけど、今回は逆の力が働いてアボーラがイヴァをサポートしていたみたいで、ホッとしたのでした。演技的にはイヴァの生真面目さ、誠実さが伝わってくるいいパラディンだったと思います。衣装は前掛け+鎧みたいな感じで前回とちょっと形の印象が似てたので、セーフで抜けられて良かったなぁ。
〜負けチーム(普通の台本のほう)〜
・メリッサ…フロアショー、川があるからそのシチュエーションを全力で活かす!みたいな荒々しさが最高!なんかep1のヴァンパイアはお目目周り黒くてあまり表情が伝わってこなくて(動きはコミカルで最高なんだけど)、ep2とep3は特殊メイクだったから、久しぶりにメリッサのべっぴんさんフェイスだ〜!と嬉しくなってしまいました。フロアショーの力強さも良かったし、演技も疑心暗鬼からパーティを分裂に導くバーバリアンとしてのいい動きが出ていたと思います。
・アストラッド…そのリュート本当に弾けるのすごいね!ちゃんと調律も世界観に合わせて…みたいな長話もこだわりのある設定ゆえだと思うので、それがディテールにバッチリ出ていたと思います。赤毛のそばかすのバード、いそう〜!すごくリアリティのあるキャラクターになっていて良かったと思います。多分盗賊技能も高そう。スタッフと揉めた的な話もあったようですが、それはそれこれはこれ…(結構ドラギュラ、こういうバックステージの振る舞いも点数に入れますよね…)
・ヴィクトリア…ep1はかぼちゃヘッドだったし、ep2はお鼻の尖った魔女だし、ep3はなんか喰われてたし、やったー久しぶりのキレイなヴィクトリアやー!って喜んでいたら衣装がふんどし風で(ルイジアナさんから続く、エルフプリーステスは脚を出さないといけないという伝統芸)風のいたずらでピラーンとなった時にフヮーォ!!ってなりました。今シーズン、ルックがずっと強くて一番の優勝候補だと思っていたのですがまさかのセリフが覚えられないという緊急事態。う、うん人には誰しも得意不得意があるもんね。これで難しい台本の方だったらどうなってたんだろうと思うとちょっと楽しい、いや楽しくない。ボトムにはなったものの、残って良かったです。ヒヤッとさせないでよう!
・エリカ…エリカちゃんの良さってそこはかとない2次元感・非現実感だと思うのですが、大自然の中に入ってしまうとそれが少し裏目にでてしまうんだよなぁと痛感しました(s2も大自然の中のアクティングチャレンジで脱落していたなぁ…はっ、あの時もヴィクトリアとボトムだったっけ…?)メイクもいつもより大きいお目目が可愛いよー、と思いつつ、どうしてもメイクが陰影感が少なく平面的なのが自然光の下だとリアリティを無くしてしまったり、衣装や小物の素材感のディテールがちょっとチープに見えてしまったり、いつもライティングでカバーできる部分が悪目立ちしてしまっていて勿体無かったと思います。ノームだから宝石がたくさんついていたのは活かせてていいなぁと思いましたが、ジョブはローグ(急所攻撃をする卑怯なタイプ)だから細い下がり眉じゃないほうが良かったんじゃないかなぁと思いました。あんまり演技に狡猾感出てなくてずっと困ってたもんね…
というわけでボトムはヴィクトリアとエリカちゃんの2人。ヴィクトリアの飄々と淡々としてるところが好きなんだけど「多分トラックレコード的にも私は残ると思うけど」ってあっさり言ってて笑った。確かにエリカちゃんは二回目の処刑台行きだし、ヴィクトリアは2回ウィンがあるけどさ。そしてエリカちゃんが落とされる時「いい知らせがあるのよ」ってBoulet Brothersに言われてちょっと安堵したかと思った瞬間に落とされて、鬼〜!と思いました。
ドラギュラの華のひとつ、エクスターミネションでのど根性がエリカちゃんの最高の輝きを見せてくれるポイントなので、今回の形式だとそういうガッツの部分があんまり見られなかったのが残念でした。逆にいうとep2で辛いものを必死で食べてるところが一番印象的だったな。ああいう反骨精神というか、絶対負けないハートの強さがエリカちゃんの魅力ですよね。「このシーズン始まって、アボラの心からの笑顔を見ていない」とはep3まで見た時点でお話しした時のお友達の名言ですが(ep4はお外でちょっと気分転換できたかもしれない、よかった)私はエリカちゃんにも同じことを思っていて。いつも真剣に何か思い詰めるような表情が今シーズンは印象的でした。自分のアートをどこまで見せられるかどうかよりも、人にみくびられたくないみたいな気持ちのほうが強くなってしまっているような気がして…。他のコンテスタントたちも「楽しみなよ!」って心配してたけど、もっととらわれずに楽しめてたなら良かったのかもなぁと思いました。
その他メモ
・アストラッドのD&D説明の長話の時にBGMが流れるの、前回に引き続いて笑った。牧歌的な音楽を流すな。
・ちなみにエルフとダークエルフの違いは、人間に友好的かそうでないか、らしいです(Twitter spaceの宿題回答)
・腕力勝負の綱引きフライトフィート、ばっちい水に浸かるのはそりゃあ嫌だけど、意地悪度的には割と優しいかなと思いました。汚れるの絶対やだって言ってたココが最終的に自分からドボンしてたの笑ったし、その後は完全にふんどしだった(スーパー玉出)
・っていうかその時のホソさんの私服がエチエチすぎてインスタBANされるのも致し方ないくらいえっちだった。なんなの!?綱引きする時の服じゃなくない!?
・メリッサ、先週パートナーの方が出ていってしまったばかりでラブトライアングルの痴話喧嘩見るの辛いみたいなこと言ってたのに、自分から声をかけに行って、孤立気味なアボーラを支えるような言葉を伝えるの、超いい人じゃない?こういう人間味あるところ本当いいですよね…今回ラブトライアングルも特にトラブルなく落ち着いていたので、こんな日がずっと続くといいなぁと思ったのでした(次回への前フリ)