2022年もお世話になりました！冷静に今年ここまで書いたブログの数を数えてみると（別の年にPrivatterに書いていたものを転記したものを除いて）おそらく116本。去年は93本で、その時点でもよう書いたなぁ…と自分に少し引いたりもしていたのですが、今年はさらに上回る結果となりました。まぁ今年はドラギュラも駆け込みで書いたしね(駆け込んだあまり誤字がすごいと連絡いただいたのでお年始にチマチマ直しますぞ…)本当はいくつか「これも見ていたぞ」シリーズでサラッとまとめておきたかったものもあったのですが時間が足りず、それももし書いていたらと思うとまたちょっと恐ろしいことになっていた様な気がします。ちなみに去年もやった、今年放映のファインチャイズ含むドラァグレース本流をざっくり可視化してみるとこんな感じです。セレブリティドラァグレースだったりの関連番組とかドラギュラとLa Más Dragaも見ていたから実際はもっと見ているんですけど、これだけでも年末年始以外休みなしですね…全部見た人、よく頑張ったね、お疲れ様…(無理せず自分のペースで見るのが一番だと思いますよ！)
2023年も1月6日（日本時間だとおそらく7日土曜の午前中…そう、Opulenceでアンジェリ・マテオママ・ヴァンジーが日本公演しにきてくれる日…）にS15が始まるとのことなので、すでにワクワクしています。純粋に楽しめるようにあまり前情報を入れないようにしているのですが（というか忙しくてそれどころでないので、追いつけていないことに気づきつつ平静を装っています）16人もコンテスタントがいるということで、冬休みのうちに全員を重く愛していくエネルギーを貯めておかねば…と思っている所です。
まずは今年のことは今年のうちに棚卸ししておこう、ということで、去年に引き続き2022年の総決算として自分なりのベストシーズン、ベストエピソードなどをまとめておこうと思います。ネタバレもどうしてもそれなりに入ってくるので、未見のシーズンがある方は少し心の準備の上見ていただければと思います。あとドラァグレース以外もちょろっと混じりますので悪しからず！
2022年あきづきフェイバリットシーズン
今年は原点回帰というか、ルポールがジャッジのシーズンが特に安心して見られたような気がしました。もちろん他のホストの人たちも頑張っていたし素晴らしかったのですが…色々新しい試みを入れることでマンネリにならず楽しめるのは本当にすごいことだなぁと改めて思います。
第三位…US season14
いいシーズンでしたねぇ！中盤、全然人数が減らず、いつまで続くんだろう…？なんて思った瞬間もなかったわけではないのですが、初めてのTOP5でのフィナーレになり、それだけ人を絞るのが難しかったというのが伝わってくるレベルの高いシーズンだったと思います。コンテスタントが全員素晴らしかったので、飽きずに見ることができましたし、全員違ったスタイルの魅力があって良かったです。ファイナル勝負も久しぶりにリップシンクスマックダウンではなく、それぞれのソロ曲パフォーマンス披露だったので、個性が堪能できて楽しかったです。何よりも 2年ぶりにお客さんを入れてのフィナーレで、拍手と歓声で勝者を祝福できて良かったですね…！
第二位…All Stars 7
通称「神々の遊び」シーズン。誰もが思っていた「エリミなんてなく、最後まで同じメンバーで最後まで戦い続けられればよいのに…！」という願いを叶えてくれたシーズンです。レジェンドたちが集まり毎回チャレンジでハイレベルな結果を残してくれたこと、合間にワークルームで見える素の姿がリラックスしていて最高だったこと、そして金とデザイナーの力で殴ってくるランウェイのゴージャスだったこと…！星の取得方法やジャッジングには疑問がないことはなかったですが、最終的な結果には納得、というのも気持ちよく見られた理由かもしれません。ウィナーはひたすら強かったですね…！
第一位…UK season4
楽しかった…どのシーズンも楽しかったのですが、毎回ボトムを決めるのが大変なくらい全体のレベルが高かったこと、ファイナリストの2強が強すぎて最後までどちらが勝つか分からなかったことが、ワクワクさせてくれた理由なような気がします。あと、みんな穏やかな性格だったからかワークルームでの揉め事もなく、かなり平和に見られました。全員のことを好きになってしまったので毎回誰が帰ることになっても「もったいない〜！」と叫んでいた気がします。
2022年あきづきフェイバリットエピソード
第三位…フィリピンs1 ep3 "Pop Off Ate!"
ガールグループ回はいいですね…5人組のグループ2つに分かれてそれぞれがパフォーマンスした後に、両グループが合流してバチバチのバトルのような動きをするのが格好良くて好きでした。特に後攻チームのセンターを張るチューリングちゃんが最高で、イントロが始まったとき全員後ろ向きのところからカメラに振り返った瞬間のガオー！のいう強い顔！ソロパフォーマンスももちろん素晴らしく、他の人がパフォーマンスしている時も顔ヂカラで魅せ、惚れ惚れしました。あとレディ・モルガナのコミカルな動き、じわじわ来る。
第二位…フランスs1 ep5 "Popstars"
これもガールグループ回です。3人ずつ2チームに分かれて同じ曲のアレンジ違いをそれぞれパフォーマンスするんですけど、後攻チーム"The Nails"のロックアレンジバージョンが好きで好きで！ニコリともせず舌の動きなどでパンクさを感じさせるエリプス、体が小さい分誰よりも大きく体を使いヘアフリップで沸かすロリータバナナちゃん、眼力で落とす！という勢いで迫力満点のソアさん、全員良すぎて、このチーム3人ともウィナーにして欲しかったです本当に。エリプスは絶対ボトムじゃない(#それはそう)
第一位…UK s4 ep5 "Lairy Poppins - The Rusical"
みんな大好きルージカル！今年もレベルの高いルージカルがたくさんありましたが、UK s4のこのメリーポピンズをもじったルージカルが一番好きでした。生歌によるパフォーマンス、わかりやすい展開、全員素晴らしくてボトム選べないだろって心底思いました…この回はランウェイもイギリスのミュージカルがテーマで、全員良くて本当にレベルの高い回だと思いました。ちょっと辛い展開もあるんですけど、チャレンジもランウェイもハッピーだったこと、リップシンクも明るい曲だったことで、悲しい気持ちを引き摺らないで見ることができた気がします。
2022年あきづきフェイバリットリップシンク
第三位…s14 ep11 Willow Pill vs Bosco "Never Too Much" by Luther Vandros
スナッチゲーム殺人事件と言える稀に見る大事件が起こったせいで発生したリップシンクララパルーザ事件。この第二戦目が私は最高に好きでした。先にくじ引きで名前が出て対戦相手を選ぶ立場になったウィロウ、本当は相手から指名されて曲を選ぶ立場のほうになりたかったのに、あの曲一曲しかやりたい曲ないのに…という中で、戦略的に、その一曲を選んでくれそうなボスコを対戦相手に選び、そしてボスコが思惑にハマってくれて思った通りの曲を選んでくれて、そして渾身の感情を込めたリップシンクで勝つ…というウィロウの知能犯ぶりに惚れ惚れしました。"I don’t bark, I don’t hiss, I just do"今年一番かっこいいと思った決め台詞かもしれません。
第二位…UK s4 ep5 Baby vs Dakota Schiffer "No Way" by Six The Musical
先ほどフェイバリットエピソードで一位に上げたルージカルの回のリップシンクです。2人とも本当に素晴らしかったのだけど、とにかくダコタちゃんの「No?」が可愛すぎて卒倒した。
第一位…フィリピンs1 ep2 Corazon vs Turing "I'm Feeling Sexy Tonight" by Chona Cruz
このリップシンクでチューリングちゃんに夢中になりまくり、しばらくはこの曲とep3のガールグループの曲をエンドレスで見返していました。まずイントロで腕をブルンブルン振り回すのを真似するプレシャスちゃんのドヤ顔に苦笑するところから始まるんですけど…力強い表現と不敵な笑顔で、心を鷲掴みするような素晴らしいパフォーマンスに惚れ惚れしました。Bメロで腰を左右に振ってるところの楽しそうなところが大好きです。ドラァグレース史上、私の中では一番肩関節を雄弁に語らせたパフォーマーだと思ってます。コラソンちゃんも寝そべったりセクシーで最高だったんですけど、とにかくチューリングちゃんの眼力の強さに勝ちを確信しました。格好良かった！
2021年あきづきフェイバリットランウェイ
皆様に分かりやすいように絵を描きましたよ！やったー！！！
第三位…UK season4 ep1 エントランスのDakota Schifferちゃんのバニールック
いやーダコタちゃんかわいい、ブログで何度も書いているのですが、とにかくバニーちゃんに弱い私なのでエントランスで陥落いたしました。バニーちゃんといえばプレイボーイ的セクシーなアプローチが多いですが、キャップで被ったお耳と、爽やかなミントグリーンの組み合わせて非常に上品かつキュートにまとめていて最高だったと思います。年末のお誕生日にもう1つバニールックをインスタで披露してくれて最高だったのでそっちも描いちゃった、バニーはいいねぇ…来年卯年を迎える日本人へのサービスでしょうか（違う）ダコタちゃんはひたすら可愛くて毎回ランウェイどころかワークルームでの私服を見ても「上から下まで全部ください！」と店員さんにオーダーしてました（仮に衣装は手に入っても美貌は手に入らないんだぞ？）
第二位…La Más Draga 5 ep2 ランウェイテーマ「一番のおもちゃ」より、Hidden Mistakeちゃんのお人形さんルック
あれ、これ見たことない？と思う方もいらっしゃるかもしれません。そう、ドラァグレースではなく、La Más Dragaというメキシコの番組です…早く「シリーズこれも見ていたぞ・La Más Draga」としてブログにまとめたいのですが冬休みで時間が取れず（出勤中と在宅勤務中が主な鑑賞時間なもので、家人が家にいる冬休みは本当に鑑賞が進まない…！）まだリユニオンとフィナーレ（両方長い）を見ることができず…それはさておきヒドゥンちゃんですよ。お友達が10月にかわいい！って一目惚れしたのを横で見てこちらも一目惚れし、番組もYoutubeから見られることがわかりその可愛さをひたすら愛でていた秋でした。本当可愛い、ディズニープリンセスかのような愛らしいお顔でなんでも着こなしてしまうんですけど、一目惚れしたのがこのルックだったので初志貫徹で描かせていただきました。こういう三つ編みヘア超可愛いですよね…
第一位…DR France season1 ep2 ランウェイテーマ Dites-le avec des fleurs（花で語れ的な感じ？） 紫陽花ルックのKam Hughちゃん
夏に今年ここまでのルックで暫定一位！と叫んだ記憶があるのですが、そのままこれが今年のベストルックとなりました。いや〜可愛い！基本的にプリンセスやアイドルに憧れる小学生女子の心を持ち続けたままで大人になったので、こういうわかりやすくプリティなルックに弱いです。パステルカラー、お花モチーフ、パフスリーブ、コルセット、サテンのリボン、オーガンジー、膨らんだバッスルスタイル、ガーターベルト、巻き髪ので盛り髪かつハーフアップ…本当完璧なスタイリングすぎて両手を合わせて拝んでしまいます。インスタでパートナーのThe Arseniekさんと撮っている写真が素晴らしかったので、お二人で描かせていただきました。
番外編…Dragula Titans ep4のHoso Terra Tomaさん私服
いや、どう考えても綱引きするための服じゃないやろ。えっちすぎるんじゃ。好きです。
第三位…UK s4よりCheddar Gorgeousさん
レジェンド枠とも言える有名クイーンの出演で出演前から界隈がざわついており、どんな方なのかと期待していたら本当に知性と思慮深さ、傾聴力と愛情に溢れるクイーンで、すっかりファンになってしまいました。ベテランだからと言って驕ることも一度もなく、毎回のチャレンジに真摯に取り組み、ランウェイではHIVやゲイ差別に関してのアクティビズムを表現し、番組にとても良い影響を与えていたと思います。ベテランクイーンのお手本のような振る舞いだった。毎回のエピソードの後にサシェイしてしまったクイーンとコラボした写真と、ラブレターのようなそのクイーンへの賞賛のメッセージをアップしていたのを見て、本当に愛情深い人なのだなぁと感動したものでした。私もこんな488歳になりたいです。
第二位…Dragula TitansよりHoso Terra Tomaさん
ドラギュラs4でファイナリストになって、そのままツアーに繰り出して、戻るやいなやまたタイタンズでの戦いに挑む…という超ハードスケジュールの中、またファイナリストになるという素晴らしい大活躍でした。今回特に、セミファイナルで2人落とされるというハラハラしている場面で、リングの貞子を自分なりに素晴らしく解釈した表現でチャレンジウィナーになり、ファイナリスト一番乗りを決めた瞬間には本当に痺れた！ドラァグレースだとアジアンルーツのコンテスタントは少し評価されてない気がする中、ホソさんがアジアの文化を(理解されない時もありつつも)盛り込んだドラァグで勝ち進んでいくのは同じアジアの民として本当に嬉しかったです。感謝しかない。日本にもパフォーマンスしに来て欲しいな〜
第一位…Canada vs the worldよりVictoria Sconeさん
オリジナルシーズンのUK s3では悲しくも膝の負傷でep3にて棄権せざるを得なかったヴィクトリアさん。s4に出ないと聞いて寂しく思っていましたが、いやカナザワのほうに出てくれて大正解だったんじゃないか？という素晴らしい活躍を見せてくれました(ルポール傘下よりカナダのジャッジの方が自由度も高い気がしますし)フランチャイズ唯一のシス女性クイーンとして注目される中、ランウェイでドラァグキング的なアプローチをしたり、コメディチャレンジで通常女性が人前でいうことを憚られるとされるようなこと(女性器ジョーク、生理ジョーク、体型ジョーク、そしてえげつない下ネタ)を笑いに昇華させて、今まで誰も触ることすらできなかった扉を痛快に開けていくのが本当に気持ちよかったです。最終的には番組内で公開プロポーズまで！シス女性クイーンやレズビアンの人にどれだけ勇気を与えたかと思うと、本当に価値のある、素晴らしい復活劇だったと思います。
2022年あきづき特別賞
あなたのことを忘れないで賞…Cherry Valentineさん（UK season2）
本当に、まさかの訃報に驚きました。まさか、と思って信じられない気持ちでいる中、同じシーズンを過ごしたクイーンたちもまさか、まさか、と次々に呟き始め、それが現実だということを理解していく…みたいな感じで。ちょうどその時期UK season2のツアーのドキュメンタリーをやっていて、感想を書くために最初に発表されたチェリーさんのエピソードを何度も見返していたところだったので(このショックで感想書くのも止まってしまっているので…いつかまとめるかもしれないし、このままにするかもしれません)こんなに素晴らしい人がなんで？という思いでいっぱいで、まだうまく消化しきれてないところがあります。US s2のサハラ・ダベンポートさんは私がドラァグレースを知った時には既に亡くなられていたのであまり実感がなく、s8のチチ・ディベインが2020年に亡くなられた時もショックで悲しかったし今も考えるたび胸がギュッとしますけど、今回はシーズンをリアルタイムで追いかけて見ていて、しかも大好きなシーズンで大好きになったクイーンだったので、本当にショックでした。亡くなった方を思い出すと天国のその人のところにお花が降ってくるって言う話があるじゃないですか。来年頭にUKでドラァグコンが行われる際、チェリーさんの申し込んでいたブースはそのまま、追悼のためのブースとして残されるとのことなので、何人もの人が訪れてメッセージを残したりするのだろうな、日本からも気持ちだけは送るので、天国で休んでいるチェリーさんのところにたくさんのお花が降ってきますように…と祈るばかりです。
最優秀新人ホスト賞…Nicky Dollさん(フランスs1)
ドラァグレースフランスが始まる、ホストがニッキー、と聞いた時に、s12での成績が決して良いというわけではなかったし、若いクイーンなので(地元のベテランクイーンがやることが多いので)どうなるのかな？と思っていたのですが、いやはやコンテスタントに寄り添うような暖かいホスティングで素晴らしかった。自分が参加者として経験したからこそ分かることをきちんと番組の中に活かしていたと思います。コンテスタントたちもニッキーを支えるぞ、という気持ちで盛り上げてくれていて、とてもよい関係で進んでいたように感じました。次のシーズンも期待しています。
貴方の頑張りは見ていたよで賞…Lolita Bananaちゃん(フランスs1)
本当に頑張った、たくさん越えないといけない壁があって、それでも越えられない壁もあって、でも勇気を持って全力で頑張り抜いていてくれたと思います。ロリータちゃんのためにジャストダンス2023エディションを買うことを決意した(1月16日まで22%オフセール中！)
私の可愛い推しで賞…Adrianaちゃん(カナダs2)
去年末からことあるごとにcameoを頼んでいて、すっかり私の精神安定剤になっております…いつも可愛くゴージャスでいてくれてありがとう…
2023年こそは日本に来てね賞…サクラちゃん(US s12)
お待ちしてます。(今年もサクラちゃんをどこかにねじ込みたかっただけ)(毎年恒例にしたくない、本当来年こそ来て欲しい)
こんな感じでしょうか…？今回時間の関係であまり見返したりせずに記憶でバーっと書いておりますので、あれも好きだった…とかこれも良かった…とかあとから思い出して後悔しそうな気もしますが、一旦今年のことは今年のうちにということでまとめておきます。
ちなみに今年もs14については同人誌を出しましたぞ！ブログにあげていたイラスト＋何枚かの書き下ろしで一冊にまとまっておりますので、是非どうぞよろしくお願いいたします(宣伝で終わるなんてズルイぞ！！！)
(おまけつき)RuPaul’s Drag Race Season14 Review by Akizuki | akzkiss https://akzkiss.booth.pm/items/4372431
