あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul’s Drag Race Season15 ep1 & 2 "One Night Only, Part 1 & 2"感想

始まりました!s15!16人もいるのでエントランスを2回に分けてくるんだろうな、だから一挙二話放送なのかな?なんて思ってたんですが、ちょっと意外な構成でなかなか見ていて面白かったです。

(毎回のことですがネタバレしまくりのブログなので、是非wow presents plusに加入して一緒にシーズンを追いかけましょう!s14が一年経ってもNetflixに入っていないことから多分今後もちょっと望みは薄いかなと思うので、是非是非この機会に。日本語訳も(自動生成感はあるけど)徐々に進化してるような気がしますし!

 

Estoy viendo One Night Only, Part 1 en WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/rdr-1501

 

Estoy viendo One Night Only, Part 2 en WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/rdr-1502

 

今回のシーズンは16人もクイーンがいるので8人ずつに分けてそれぞれを紹介するようなエピソードをやるのかな、s12とかs14みたいに…と思っていたのです。最初の組がまず8人入って来たところで、もう1人入って来て、懐かしのオーネイシャちゃんの皮を被ったゲストのアリアナ・グランデ様だったので(顔ちっちゃい!!オーネイシャくらいちっちゃい!!)ヒョエーとなりました。そのままミニチャレンジを眺め、タレントショーに向けての全員でのオープニングパフォーマンスに備えて練習して、このまま8人でパフォーマンスとタレントショーをやるep1になるんだろうなぁ…と思っていたとところで一旦番組の展開がリセットされまして、残りの8人のエントランスが怒涛のように始まり、同様にミニチャレンジが行われ、最後5分で全員集合して、ep2は全員揃ってチャレンジに挑む…というような構成になっていて、面白いなぁ上手くできてるなぁ!と感心しました。なるほどの一挙二話放送!全員での対面がオフドラァグ状態なのは初めてなのではないだろうか!


個人的には前半組の方がアリアナ・グランデに至近距離でいきなり出会えるというビッグサプライズがあったのでラッキーかな、とも思うのですが(マザーことヴァイベイシャス様ももちろんありがたい出演ですが、オーネイシャの下から予想通りヴァイベイシャス様が出てくるのとアリアナグランデ様が出てくるのとじゃ驚きの差が天と地でしょ?)バイクに跨って風に吹かれるフォトシュートの後半組に比べると、前半組の洗車で水でビッショビショになるフォトシュートだと断然前半の方がハードだった(衣装とウィッグのダメージが)と思うし、途中まで8人分で作りかけてた振り付けを16人に増えるから反故にしないといけないストレスもかなりあったと思うので、まぁ良いことと悪いこととトントンかなぁ…と思いました。


16人もメンツがいたら立ち位置だけでも揉めるだろうよ、と思っていたオープニングナンバーはサラッと終わり(事故が起こらないだけ皆が芸達者である証拠なのですが!)、今回の肝はタレントショーですよ。いやー楽しかった!16人もいるのでそれぞれ1分ずつくらいしか放送時間がないのですが、なかなかみんな爪痕残していくなぁと思いました。レベル高い!と思いつつ、トップ3はスキルの高さに加えてそれぞれの元々持っていた特技をきっちり活かせたのが評価されていたので納得するとともに、ただオリジナル曲が準備できている、パフォーマンス力がある、ダンスが超上手い、というだけではもう一歩足りない、というのはかなり厳しい戦いだなぁと感じました。ちなみにボトム3についても今回は(一部の意見以外は)すんなりジャッジの意見に納得できる感じでした。


いつもは初回はエントランス順にそれぞれの雑感を書くのですが、今回はちょっと変えてタレントショーの順番に書きますね。エントランスもあるし、ミニチャレもあるし、タレントショーもあるし、ランウェイもあるし、なにより16人もいるので大変だぁ〜!


Malaysia Babydoll Foxx

エントランスのキツネ耳ウィッグとルックが可愛すぎて大好きでした。びしょびしょの濡れ狐ちゃんになっちゃったので衣装ダメージが心配です…

本人あまり踊りは得意でないとのことでしたが、緊張するだろうタレントショーの一番手、ラップに合わせてのパフォーマンスは力強さが感じられて良かったです。最後ちょこんと冠を頭に載せてもらってるの可愛かった。カメラさんは"I'm a fattest queen"という歌詞の時にやはりビッグガール(おそらく、より大きい)のミストレスさんの真顔を映すのはやめて下さい。


Spice

双子ちゃんたちは、なんだか他のクイーンからtiktokで人気なのは知ってるけど生のパフォーマンスとなると別でしょ?みたいな感じで最初はちょっと醒めた目で見られてたし、お支度の時点で明らかに他の人より遅れてて「ウィッグがない!」「荷造りしたの貴方でしょ?」とバッタバタしてたので心配していたのですが、いや良いタレントショーだったと思います。顔の表情の使い方、動きの分かりやすさでのアピールはさすがtiktok世代、テレビ映えするなぁと思いました。ステージを大きく使うような場面を求められるパフォーマンスだとまた違うと思いますが、ジャッジ席とコンテスタントたちの観客席が固定されている以上そこにアピールできれば充分なので、かなり及第点を超えていたのではないでしょうか。ルーが皮肉っていた通り、棺桶の必要性はあまり感じなかったのが一周回って可愛かったです。


Luxx Noir London

エントランスではウィッグの長さがしっかり40インチあるかないかでちょい揉めしてたのも些細なこだわり感が愛おしかったです。バッキバキのダンスクイーン、タレントショーでもしっかり緩急付けたダイナミックなダンスを見せてくれて格好良かった!モー様ことMO Heart様のドラァグドーターとのことで、派手なパフォーマンスと面白モーメントを期待しています。エントランス、パフォーマンス、ランウェイと多彩なルックを見せてくれたのは好印象でした。


Mistress Isabelle Brooks

タレントショー、ボクシングのリングに見立てた大道具でバトル感出してくるの、雰囲気作りからばっちりで素敵でした。動きすぎて血糖値が下がっちゃった…からのルポールチョコの宣伝を入れてくる感じも玄人感あって好きです、ああいうくすぐり入れられたらもう低評価できないでしょ。最後のスプリットパンチ、カメラショット的にも決まった!って感じで格好良かった!んですけど、s9で脚を負傷して帰ってしまったクイーンを少し彷彿させるルックスなのもあって怪我とかしないかヒヤッとしてしまいました。ヒールが低ければ安全って問題でもなくないか…?いのちだいじに…!最初ワークルームでの様子でちょっと辛口なのかと思いきや、アドバイスと手助けを積極的にするタイプのようで、頼れる姉御感あるなぁと思います。えっ24歳!?


Loosey LaDuca

コネティカットでは名ホストと言われているらしいドラァグ歴12年のベテランクイーン。お昼間は建築現場で働いているそうで、ベテランでもドラァグ一本で稼ぐのは厳しいのかな?などとコネティカット事情を垣間見る気がしました。タレントショーは唯一生歌パフォーマンスを選択、音程もリズムもある程度安定していたしそこまで悪くなかったと思うのですが、歌とダンスがどっちつかずになってしまった感じもあり、強者ばかりの中で厳しい評価になってしまいました。批評の時少しエモーショナルになっていましたが、その辺りのvulnerability加点というよりはその後の「パッドがお好みだとは思うけどしてなくてごめんね(すでにばっちりしてる)」みたいな受け答えで笑いが取れるあたりが好感だったのかなぁと思いました。


Marcia Marcia Marica

みんなついs14でルポールがカムデン婦人のタレントショー前に「バレエ?退屈で好きじゃないんだよね〜」と言っていたことを覚えていますか?私は根に持っている!それを逆手に取ったのか、まずメガネに矯正器具というギークガール風のルックで注目させてから、実はバレエのパフォーマンスなんだよ!というのが徐々に明らかになっていくのが痛快だったし、隠されていた恋の相手がロスマシューズだというのがもう本当に上手い。ジャッジの心を掴むにはジャッジ自身を使うのが一番だということをよく分かっていますね(多分初回のジャッジにどっちが来ても大丈夫なようにカーソンのパネルも用意してたのに違いない)最後ベッドに置いたパネルにルパンダイブするのも可愛かったです。マスカラとリップくらいしか塗ってなくなぁい?みたいなこと言われてたけど、化粧が薄くて何が悪いんや、可愛いからええやんけ!!衣装も二着以外は自分で作ってきたと語っていたので、いっぱい披露できますようにと願うばかりです。


Robin Fierce

落ち着いた物腰と節目がちな瞳、そしてたまに見せる大きな笑顔が素敵!!(彼女もモー様のドーターです!)タレントショーは正統派ダンスナンバーで、割と熱さを見せるタイプというよりはしれっと次々にすごいことを入れてくるタイプだなぁ、という感じで、虎視眈々とした感じが結構タイプです。アメシストちゃんとはほんのりロマンスの香りがあった瞬間もあったらしいけど、筆不精だったり忙しかったりで上手くいかなかったみたい。そんな日もあるよね。ワークルームでパディング比べしてて、彼女のがしっかり分厚くてマーシャのが薄めのホットケーキ、アメシストのがペラペラのパンケーキだったモーメント、おもろかったです。


Irene Dubois

エントランス一番手は説明が上手かつ意地悪すぎないShadeも入れられるコンフェッション上手なクイーンがやることが多くて、そしてミニチャレンジでのフォトシュートもバッチリ決めていたので、うむうむ良い滑り出し!と思って見ていたのですが、まさかのタレントショーでの大失速…!長い爪で氷が掴めないよー!っていうのを笑いにしたかったんだよね?分かる…分かったんだけど…うん…!

s14のボスコのドラァグシスターで、彼女は悪魔ルート私はエイリアンルートに進んだの、って言っていたので、どんな感じかなぁと楽しみにしていたのですが。もっと見たかったです。昨シーズン散々ボスコちゃんがブラとコルセットとパンティやん!って言われてて、それで一発目にブラとコルセットとパンティ(ただしガイガー・ゼノモーフ的エイリアンバージョン)で出てくる豪胆さ、好きだったんですが…去り際のセリフが「歯ァ磨けよ!」なのも味わい深く、もったいないなぁと思うばかりです。


Anetra

オフドラァグが陸上短距離の桐生選手に似てるよね?と旦那氏に訴えかけたが同意はもらえなかった。タレントショーすごかったですね〜!ただ、あのダックウォークはヴォーギングの一種であり、ボールルームシーン発祥の文化で、ボールルーム出身でない人がきちんと習うわけでなく、そのエッセンスだけを真似てアピールに使うために扱うことはある種文化の盗用なのでは?というような議論も起こっているみたいです。私はそれをジャッジする立場ではないし、ミシェルなどボールルーム通って来たジャッジが楽しんでいてそれを評価したことが番組としての立ち位置なのかなぁ、難しいなぁ、複雑に思う人もそりゃあいるだろうなぁ、と思いながらも、迫力のパフォーマンスでウィナーになることには納得なのでした。ダックウォーク以上にテコンドーが格好良かったし。流れるような板割り二発からのスプリット、痺れました!


Sugar

双子ちゃんの「可愛い方(自称)」こちらも見栄えと間をよく理解して、見ていて楽しいパフォーマンスに仕上がっていたと思います。ポップで可愛い。ところで私は現在進行形で双子を育てているので、双子は無条件で愛し応援するという自分の母性に基づく謎ルール的なものがあるのですが(USs12のダリアちゃんとかUKs2のエリーちゃんとかUKs4のダコタちゃんとか…)双子があまりにもずっと喋ってて周りのみんなが「双子うるせぇ!」ってなってるのが理解できすぎて大笑いしてしまいました。両方ないし片方が常に喋ってるんだよね、わかる、デュアルスピーカーだよね…コンテスタントのみんな、頑張ってね!と双子の母として達観した視線を送るばかりです。


Princess Poppy

基本的にパペットに弱い私なので、タレントショーは最高でした。寄生獣かと思ったらガンコちゃんのお顔じゃん、可愛い!と思ってたらアップになったら結構質感が生々しくて、ガンコちゃんじゃなくてやっぱりミギー…?ってちょっと冷静になりましたが。エントランスもランウェイも全体的にアイドルっぽくて、可愛くて好みな感じなのですが、彼女もtiktokでバズっての登場ということでスキル的に未知数な部分もあり、ここからどれだけ色々なテイストを出してくれるかな?というのを期待しています。


Salina EsTitties

ちょいワルなギャル、あまりいない感じのタイプなので新鮮!と思って見ています。パワータイプ!タレントショーもラテン色をいれて独自性を見せつつ、力強い表現が良かったです。度胸がありそうなタイプに見えるので、アクティングとかで大胆に活躍して欲しいなぁ。ランウェイもフェミニンというかブッチな感じで個性的で良かったです。


Amethyst

タレントショーのアイディアは本当に良かったと思うのです、「私のベイビーはどこ?」って探してる酔っ払いママ、実はおんぶしてるじゃん…っていう。でもジャッジの言う通り、オチを見せるのが早すぎたのが勿体なかった〜!!サビくらいまで引っ張って、初めて後ろを見せるくらいがちょうど良かったのかなぁと思いました。でも赤ちゃんをおんぶしてるお母さんはヒールなんて履かずスニーカーが一般的なんだから、そこはマイナス評価にしなくてもええやん、世界観を大事にしていてええやん。パディングのこともしばらく指摘されてないシーズンが多かったから久しぶりに言われてちょっとびっくりしちゃった。ええやん、お尻のちっちゃな女の子、キューティーハニーやん。

リップシンクは完全に曲を味方につけていたと思います、アリアナのアイドルヴァイブスとパステルカラーのおリボン付きの衣装がマッチしていて、曲の世界観に入り込めたことが勝利の理由かなと。大技も決めて頑張った!


Aura Mayari

笑顔が可愛いフィリピン系クイーン!フランチャイズも始まったし、フィリピン系クイーンの活躍が最近目立つ気がするので、ぜひぜひ爪痕残して欲しいです。タレントショーはK-POPに合わせたヒップホップダンスで力強くて良かったです。タレントショーのピンクのおだんごウィッグ一つで今回はセーフ以上が確定しました(そもそも私はジャッジではないし、ピンクのウィッグに甘すぎる)が、エントランス・タレントショー・ランウェイ全て黒い衣装だったのは少し惜しいかなと思いました。もう少しバリエーションが見たいなぁ。でも自分からTrade of the seasonじゃない?ってアピールしちゃうクイーン可愛い、筋肉可愛い、あとコンフェッションがニッコニコなのがいいんだな〜。


Sasha Colby

エントランス・最高、タレントショー・最高、ランウェイ・最高…もう優勝でいいじゃないですか。ダメ?ダメでも本当に敬愛を持って丁重に扱って欲しいです。なぜこの人が人々に愛され尊敬されるクイーンなのかたった一日で理解してしまった、そのファビュラスさ…

プロモの時の「あなたのお気に入りのドラァグクイーンの、お気に入りのドラァグクイーン、それが私」という決め台詞だけでもう痺れちゃったんですけど、すでにレジェンドと言われ愛されているクイーンがさらに新しいことを見せようとチャレンジするということだけで本当に尊いです。「ケリーを一番有名なコルビーにはさせません」という負けず嫌いなところも好き。去年ケリーちゃんのコンフェッションはVERYの表紙と書きましたが、サーシャ様のコンフェッションはPreciousの表紙にしたいです。はぁ、この顔になりたい2023…そしてuntuckedでアネトラさんのテコンドーの真似してたり、ラブトークの後ろでウキウキくるりんしてたり、いちいち可愛いのだ…はぁ、好き…


Jax

MtQの時点で160cmのチアリーダー!っていうことが心に刻まれて実は一番印象に残っていたのが彼女でしたが、タレントショーはその身体能力に加えて三つ編み縄跳びという新しい世界を開いてくれて最高でした。あの取り付け式の付け毛(ポニーとか三つ編みとか色々あるよね)いろいろな可能性があるな〜なんて思ってたのだけど、その使い方は思いつかなかった、天才なの?四回のバク転から極めてふんわりと胸から着地する様、本当に軽やかで素敵でした。160cmのチアリーダー…大事なことだから二回言いましたが、たまらないですね…157cmのギャルに続く概念として長く愛でたいので長く残って欲しいです。

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今のところみんな印象よくて、全然これからの展開の予想ができないな〜。16人もいて、サクッと1人目が帰ったので、このまましばらくは粛々と人数を削っていく感じになるのだと思うけれど…なので、どのチャレンジがどういう順番で来るかの配牌で運命がかなり変わってくるんだろうなぁと思ってます。次回がアクティング、その次にどうやらもうスナッチゲームが来てしまうらしいという噂なので、コメディクイーンっぽいかな?と思っている人たちの台頭が見られるのが楽しみですし、衣装自作系クイーン(マーシャちゃんとアネトラさんとサリーナさんがそうかな?)がそこでひっかかってしまいませんように!ボールまで残りますように!と祈っています。いやー楽しみ!


(今週多分絵は間に合わないと思います…!(今1枚目の下書きが入ったところ…!2枚目はまだラフ!)手を動かすことはやめませんが、しばらくのんびりペースでお許しください!)