あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul’s Drag Race Season15 ep11 "Two Queens, One Joke"感想

今週更新遅れ申し訳ありません。先週から我が家を軽い風邪…軽いが故にタチが悪く長引くタイプの風邪が蔓延しておりまして、見事家族4人でリレーのように回っており、一番強力に熟成されたところでアンカーを務めております…土日はほぼ寝て過ごして、月曜は朦朧となりながら仕事して、ちょっとずつ調子が戻ってきたのでここから今週分をサクサクと書いていこうと思います…うう、三本もある…(疲れてるんならやめればぁ〜?と私のなかのaikoが歌う…)

 

 

 

Estoy viendo Two Queens, One Joke en WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/rdr-1511

 

 

 

今週からs15が40分番組から60分番組に戻ったということで、ミニチャレンジもあるし、ジャッジの講評もあるし、ワークルームでの会話もゆっくり楽しめるし、そうそうこのペースだよ!これが俺たちのドラァグレースだよ!という気持ちになりました。もう後半戦で人数も半分以下になったところなので、いなくなっちゃったあの子やあの子のあんな話やこんな話も聞きたかったなぁという悔しさもなくはないですが、何よりも普段のペースに戻ったことが嬉しかったりして。


しかしそんな中で初っ端のミニチャレンジがヴォーギングチャレンジなのにはちょっとヒィ!となってしまいました。最初のタレントショーでアネトラ様がダックウォークを披露してボールルーム界隈からちょっと厳しい反応をもらっていたのを見ていたので、こ、これはどうなんだろうなぁと…なんか、みんなで自由にヴォーグを楽しんじゃおうー!みたいにノリで適当に全国放送でやっちゃうから、由緒正しくその文化を守ろうとしているボールルームの人たちが面白く思わないのはそれは仕方ないんじゃないかな、とか心配になっちゃうんですよね…おふざけでやってルポールにとって一番愉快だった人が勝ち、という感じじゃななくて、ボールルームカルチャーに造詣の深い人をスペシャルゲストとして招いてレクチャーしてもらいつつジャッジしてもらうミニチャレンジにするとか、もうちょっとリスペクトのある展開にできないのだろうか、とか思ったりして。どうしても知名度と注目度の高い番組なので、先方の守りたい文化を表層だけ消費だけするような形にならないようにしないといけないよなぁと思ったりするのでした。この辺りはコンテスタントに批判が行かないように、番組側がもうちょっと気を遣った作りにしないといかんぞと。でも視聴者として純粋に楽しんでしまう自分もいて、サーシャ様のウィッグリビールからのヘアフリップと次々繰り出される技、最高!!アネトラ様もさすがー!!とキャーキャー言ってしまうミーハーな自分がいることも否定できない…


さて今週はスタンドアップコメディ。あーあーこれダダ滑りする人もいて大変なチャレンジなのよねぇ、と思っていたら、今回はペアで組んで協力プレイができるということでちょっと安心…したと思いきや、人数が7人で1人余るではないですか。どうすんの?一組だけ3人にすんの?と思っていたら、あぶれていたサリーナはんにルポールが悪魔のように問いかけるのです、「一人でやるか、それともどこかのペアから相方を奪うか、どちらがいい?」…ここでリスクを取るタイプの人だったり、コメディに自信があるタイプの人だったら一人でやるのを選ぶんだと思うんですけど、すでに3回リップシンクをしているサリーナはんは安全策として、一番コメディ強そう&パーソナリティの塊のミストレスをペアとしていただきます!と宣言。理解できる流れ。そしてかわいそうなマーシャちゃんが一人あぶれてしまったのでありました…そもそもがコメディチャレンジが一番不安だといっている中、一人奮闘することを強いられるなんて、ふ、不幸すぎる…。


一人でチャレンジに挑まないといけないマーシャ、朝に謎に軽く言い争っていたルーシィとラックスのペア、言いたいことがまとまらず増長になってしまうサリーナさんと見守るミストレス…など、リハーサル前後ではそれぞれ課題がありつつも、最大の試練を迎えていたのは偏頭痛に襲われたアネトラさんとサーシャとのペアだったのではないでしょうか。偏頭痛、辛いよねぇ…今日は休みなよ、寝てていいよ、と言ってあげたいところだけど、そうもいかないのがドラァグレース。本番はハイになったキャラクターでなんとか乗り切ろうと奮闘していましたが、それはs6でラガンジャがボトムになった手管だということを思い出して…!とハラハラしながら見ていました。でもサーシャ様の繰り出した「ミシェルのスーパー玉出にはラトリスとユリーカという大きな店員さんがお勤めになっている」という(超意訳)ネタは笑ってしまいました。アネトラ様はやっぱりちょっと全体的に固かったよね、でも頑張ったよね…!

マーシャはやっぱり圧倒的に前提条件から不利だった、元々そんなに笑いをとっていくタイプというわけではないじゃないですか、ツッコミ役がいてくれたらきっともっと上手く回るのに…!と思ってもどかしかったです。課題設定として一人だけ難易度が高すぎてかわいそうだった、そんな中一番手で駄々滑りしなかったのはむしろ上出来なくらいだと思います。

意外だったのが、サリーナはんとミストレス組で、リハの時はサリーナはんがまとまらずミストレスは上手く回してた…みたいな感じだったのが、本番はサリーナはんがテンポ良くまとめ、ミストレスはちょっと冗長みたいな感じになって完全に逆転していたのが、コメディの魔物の住むところだよなーと思いました。いやーでも私の欲目ではサリーナはんウィナーもあるんじゃないか?とすら思った。私が下ネタ好きすぎるだけだからかもしれないけど、面白かったしテンポも良かったし体の動きもキレてたし、心体技揃ったいいコメディでした。

でも今回はやっぱりペアとしてのポテンシャルを上手く引き出し合えていた、ルーシィとラックス組の勝利ということで納得です。このチャレンジはペアとしての化学反応を見られているのだと思うから、というように臨んで、どちらも目立ちすぎず、どちらも引きすぎず、ちょうどいい塩梅でのコンビ漫才になっていて、非常に自然に見ていられました。この二人ともが前回惜しくもウィナーになれなかったというポジションだったのでどちらも勝利が喉から手が出るほど欲しいだろうと思っていたので、どうやって決めるのかな?ランウェイも甲乙つけ難いし…と思っていたらダブルウィンだったので、非常に嬉しかったです。どっちも良かったなら、二人で笑えるのが一番いいもんね。


ボトムとして3人ステージに残されつつも、ランウェイの良さとスーパー玉出で一本取ってるからサーシャ様は抜けるよね、という予想通り、アネトラ様とマーシャのリップシンクとなったわけなのですが…この二人は演技チャレンジのときアナーシャというコンビ名すらつくくらい、いいケミストリーを生んでいたので、争わせるのが勿体なさすぎる…(マーシャはランウェイもこの間ルーシィがやっていたのとネタかぶりって言われてたけど、いやでもそれはランウェイ順番の予想もできないし相手が何を出してくるかもわからないから不運でしかないでしょ、いちゃもんや!と思いましたが…)

いやーしかしリップシンクがとても良かった、今シーズンはいいリップシンクが多いなぁと思っていますが、忘れられないうちの一つになりそうです。自分のできることを全力でやろう、と動きにくそうなドレスでも柔軟性でアピールするマーシャ、ララパルーザで不運にも一番リップシンクせざるを得ないポジションになり今回で4回目とはいえ、音楽にあった動きで決してマンネリ化させないアネトラ様、二人とも良かった…!特に最後、マーシャがステージ前方中央のフロアを使ってパフォーマンスしている中、アネトラ様があえて前に出ずにそのまま後ろでパフォーマンスすることで、一台のカメラで二人の動きを同時に味わえたのが本当に良かったです。バラバラに動いてカメラのカットが切り替わるのよりもずっと、フロアの一体感みたいなのが感じられていい、二人の動きがたまにシンクロするかのようになるのがまたいい。どうしてもみんなステージの前に陣取りたがることが多いのであまり見られないパターンの魅せ方で、とても格好良かったです。


何千人も同じことを言っていると思うのですが、ダブルステイでいいんじゃないかい?と思うくらいの素敵なリップシンクだったんですけど、現実は無常だ…しかもよりによって次回がルージカルなんですよね、きっと6人でのルージカルの台本を書いていて、ダブルステイにするわけにはいけない、そういう状況だったと思うんですけど。「早くルージカル来てくれないかな、歌って踊るチャレンジだったら勝てるかも」と言っていたマーシャがその直前に帰ることになってしまうのは、本当に皮肉な展開だなぁと思いました。悔しい〜!!歌って踊ってるところ見たかったよ〜!!また本人がめちゃめちゃいい子で、ここまでこれて良かった、最高の経験だった、みたいに恨み言言わずに帰っていくところに泣かされました。何が悪かったって、今回のチャレンジで一人でやらないといけなくなった不運と、ルポール御大にひたすら刺さらなかったのが不遇だったとしか思えない…何度も「メイクをもっと濃く!」「もっと肩を大きく!」「ドラァグ的にまだ青い!」など、熟してないというように指摘されるのを見ているのは歯痒かったです。本人は批評を素直に聞き入れて、毎回伸ばそうと頑張っていたと思うんだけどな。でも絶対、後からオルスタに呼ばれると思うんです。その時にルポールにぎゃふんと言わせるくらい、今のスタイルは崩さないまま、でも進化した姿で、戻ってきてくれたらいいなぁと思います。

 

 

というわけで来週は6人でルージカル!わ、私は正直ここまでサリーナはんが残ってくれると思っていなかったのでちょっと動揺している。ごめんよ正直で。でも嬉しい(あんなに早くロビンはんが抜けてしまうとも思っていなかったのでそれはそれなのですが…)今コンフェッションで誰が一番TV的に良い仕事してるかと言われるとサリーナはんなので、ほんとこのままできるだけ残ってほしい。頼む。なんなら私がフリー・ウィリーのようにヒュゥ!とジャンプしても良い。一個でも多く可愛いサリーナはんのコンフェッションを見たい。

ルージカルはなんとなくみんな歌える気がするしなんとなくみんな踊れるのでどうなるのかは予想できません!(投げた)