あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul’s Drag Race Season15 ep14 "Blame It On The Edit"感想

前回TOP4が決まってわー良かった良かった!となったところで、今回は3人しかファイナルに進めないと言うまさかのルーの発言。そこまで原点回帰しちゃうの?どうなっちゃうの〜!?(棒読み)

 

 

 

 

Estoy viendo Blame It On The Edit en WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/rdr-1514

 

 

 

 

と言うわけで先に結論を書いてしまうのですが(このブログを読んでる時点でネタバレを厭わない貴方だと信じています)誰も落ちず、このままTOP4がファイナリストに進む回になりました。わー、よかったよかった。本当に安心しました。MVも良かったし、ファイナルランウェイも良かったし、その中で一番良かったのは誰って聞かれたらそりゃサーシャ様を私も選ぶし、残りの3人の中からボトム2を選ぶとしたらやっぱりメインチャレンジであるMVの出来からアネトラ様とミストレスが妥当なところかな、と思うし(ラックスのダンスと歌には舌を巻きましたよ私は!)でもリップシンク見てたらこりゃ二人とも落とせないでしょ!?という感じだったので、ルポールが同じ結論に至ってくれてホッとしました。

このシーズン始まる時に、毎回ちゃんとエリミを選ぶシーズンにすると決めていた、ということを明言してくれたのも安心したな。アネトラ様vsマーシャの回とか、あとは名リップシンクばかりのジャックスちゃん絡みとか、何度もダブルステイにしてくれ〜と思ったのだけど、そういう決意があったことが分かってより納得できました。そして、それでもやっぱり使う機会があるのならば、この最後の最後で切られるのが一番ふさわしいスペシャルご褒美カードだよなぁと思いました。ここまで切り札として取っておいてくれてありがとう、御大。


MV、全員良かったですねぇ〜。撮影時の感じを見ると、コレオを拾っていく時余裕のサーシャ様&ラックスの二人とちょっと苦戦するアネトラ様&ミストレスという感じに別れてて、それでボトムが決まっちゃうのは納得できるんですけど、でも完成品は本当みんな良かった。それぞれのソロが、アネトラ様はスローなラップ、ラックスはメロディに乗せて歌うパートもあり、サーシャ様は低音で説得するような感じ、ミストレスはたくさん言葉を乗せる早口ラップ…と四者四様だったのが良かったです。みんなそれぞれ自分に合うスタイルを知っている…!

サーシャ様のルック、全体撮影の時のセクシーブロンドも最高だったし(私レズビアンだっけ?というアネトラ様は世界中の同意者の代弁者だったのでは?)ソロシーンではここにきて今まで見せたことのないエイリアン風のルックで、ファイナルに来て新しいものを見せてくれるの本当すごいなぁ!と感嘆してしまいました。

アネトラ様も全員シーンで黒い衣装が多数派の中赤が映えていたし、ソロ中のチクチクのヘッドギアでエントランスのことを思い出して良くぞここまで辿り着いた…!という気持ちにさせてくれました。

ラックスは本当振り付けを拾うのが早かったし、手足の長さが振りの中でよく映えてたと思う、そしていつも思っていたけれどラックスはファッションセンスの素晴らしさもそうだけど、ウィッグチョイスがすばらしいんですよね、この衣装にはこれっていうマッチだけでなく、このチャレンジにはこれっていうチョイスの適切さを今回改めて感じました。あと白いセットの中で白い付け爪を落としてもあまり慌ててなくてマイペースなの笑った。DIVAだわ。

ミストレスは誰よりもコレオに苦しんでて、この衣装じゃ大きく動けない、なんて言い訳めいた弱音も出てましたけれど、最終的にはよく合わせたなぁ、練習から本番までまったく間を置かず、個人練習でキャッチアップできなかったのにすごいなぁと、大きく腕を上げて踊る姿を見て思いました。ソロはロスに顔の表情だけで圧倒してる!と褒められてましたが、私のお気に入りはグリーンバックで撮影されたパカーンと手足を広げて浮いてる様な姿でした。全体的にクールでかっこいいMVに仕上がってる中、ああいう赤ちゃんみたいにお茶目な一瞬を入れてくるの最高。


最終ランウェイの衣装もそれぞれ好きでした。アネトラ様は西洋と東洋、そして古典的な感じと未来的な感じが融合できていて、今までのランウェイの中で1番好きかもしれません。自作なのすごいよ〜!ボリュームのあるウィッグもマッチしていて荘厳な感じにまとまっていて良かったです。

ラックスはここまで割とストリート系と言うか現代的な方向を攻めてきてくれたので、最後にこういう王道のアプローチをしてくることに意外性を感じつつ、洗練されたドレスのラインに惚れ惚れしました。腰のところの大きなリボン?帯状の布の飾りが上品で素敵だったな〜。

サーシャ様、私は髪の毛にお花を飾ってくるスタイルには無条件降伏なので、それだけでノックアウトされてしまうのですが、印象的な腕の飾りとエレガントなドレス、ラインストーンが美しくて、まさに女神だな…と思いました。本当サーシャ様は一回もランウェイ外さなかった、最初から最後まで圧巻だった。

ミストレス、最初、もうちょっと強そうなガウンで来るかなと思っていたので意外だったのですが(パジェントの子は盛れば盛るほどいいと思っているのではないかという偏見が少しある)動き出した瞬間ビーズによって描かれた豹柄の素晴らしさに見惚れてしまいました。あの衣装は動いた時に最高の効果が出ますね、うっとりしながらランウェイを見つめていました。


みんなルポールとミシェルとの面談も、最後のジャッジング中も、あとuntuckedでも、それぞれ自分らしい姿を見せてくれて胸を打たれました。untucked後半、本当それぞれがどうやって奮闘してTOP4まで残ってきたかが思い返せるような作りになっていて、とても良かった。毎シーズンこうしてほしいです。


サーシャ様はルーとミシェルとのお話の時が印象的でした。今までずっと頑張ってきたのはお母様に誇りに思ってもらうため、でもその日はきっと来ない…という言葉と、お父様との悲しすぎる別れの話にはもらい泣きしそうになりました(しかしなんて美しい涙なんだろう!)ミスコンチネンタルを制した後LAに移ったけど周りの人は誰も自分のこと知らなくて、でも「私のこと知らないなんて!」みたいな態度だと絶対上手くいかないことが分かっていたから一から地盤を作っていった、という話、本当に色々な苦しみを表に出さず耐えて、そして謙虚で友好的であることを最優先して生きてきたからこそ今の人気があるのだということが伝わってきました。本当、徳が高い…人間として尊敬できる…(そして幼い頃のお写真のツインテール超可愛かった!)本当、ここまでソツなく、ララパルーザ以外のリップシンクもなく、4つのチャレンジで勝利を納め、堂々とファイナリストになることってそうそうないですよね。でもこのまま優勝させてくれるかどうかってのはもう神のみぞ、ルーのみぞ知る世界なので…個人的にはやっぱりこのシーズン、ベテランの風格というだけでは語りきれない圧倒的なカリスマ性だったので、獲って欲しいなぁ…という気持ちがあります。


アネトラ様はミシェルから、貴方がマーシャの上を飛び越えたリップシンクドラァグレース史上で1番好きだわっていう最高の賛辞をもらえて本当に良かったです。ヴォーギングについての話も私は納得したな、今いるラスベガスにはボールルームシーンがなくて、でもおうちでビデオやyoutubeで見て覚えて大好きになって、ドラァグと交差する部分があって…という言葉。実際にボールルームで活躍している人からすると納得できないかもしれないけど、どこかで実際に交わって、分かり合える日が来たらいいのになと、外野としては思います。最初のエピソードでトップになり、途中のララパルーザであわや落ちるか…?という位置に立たされながらも、後半ルージカルとメイクオーバーという重要なチャレンジで二連勝して、今回もボトムになってしまったけれどきちんと実力を見せて残ってくれて、本当に良かった〜…アジア系のクイーンがここまで残ってくれることは本当に久しぶりだし、勝ってほしい…!あとTwitterのお友達がアネトラ様の事好きになりすぎてラスベガスまでフィナーレを応援しに行っているので、彼女の応援が届いてほしい!


ミストレスはいつも笑顔で、きついことも笑いながらチクっと言う様なキャラだけど、ずっと溜め込んでから言うよりもずっとヘルシーだよね、というさっぱりしているところが憎めないところだよなぁと思います。私、今回自分の幼い頃の写真を見た瞬間に泣きそうになってしまうところを見てだいぶグッときてしまった…他の人たちが同様に写真に語りかけたあと、最後に聞かれたのに、そうなってしまったってことは、よほど幼い頃からここまでの道のりに込み上げてくるものがあったのだろうなぁと…ドラァグマザーであるシェベル・ブルックスは細い子ばかりが勝っていたパジェントでビッグガールとして勝利することができるようになる道を作った人のうちの一人、と言うことで、そうやってマザーがパジェントに道を切り開いた様に、ドラァグレースにも道を切り開いてくれたらカッコいいよなぁ…(まだアメリカではビッグガールの覇者がいないので…!)


ラックスの自己肯定感の高さはご家族からひたすら愛されて、認められてきたからこそ育まれたものだということが分かって良かったです。今回のチャレンジでは特にその自信が根拠のないものでなく、きちんと実力に基づいたものだということを証明してくれるようで格好良かった。普段から曲を書いたりしてて得意だからって、他の人がまだ取り掛かってるのにお昼寝タイム取ってるところとか笑っちゃったけど、それでいてあの素晴らしいバース作り上げてるので本当脱帽です。気負わず軽々とやっちゃうところがまたカリスマなんだよなぁ。ファッションセンスでは一歩抜きん出てるし、歌やダンスのパフォーマンススキルも素晴らしいし、プルタブを歯で開けられるし、たった22歳と思うと少し生意気に見えるくらいの態度でも、その若さでこれだけできたら、そりゃ誇っていいものだよなぁと思います。まだあまり挫折を知らなさそうな若者がそのまま王冠を取るというのも痛快じゃない?


そんなこんなで誰もが勝つ可能性があると思っているし、誰が勝っても面白いよなぁ、というよりこのTOP4の時点でみんなバラバラの個性すぎて面白いよなぁ、ツアーとかで見られる人は幸せだよなぁと思っています。それでも私の一番の理想は、先週も書いたけど、ファイナルリップシンクであのララパルーザの再現、アネトラ様vsサーシャ様が見たい…!勝者は問いません、でもあの何度も見てしまうリップシンクくらい痛快なものを、フィナーレで見られたらなぁと期待しています。このブログをアップするタイミングはフィナーレ収録日のラスベガスの朝に当たるのですが、向こうの夕方になったらフィナーレの収録が始まって、今から12時間後くらいにはきっと勝者が決まっている…!と考えると本当にドキドキです。


おそらく来週はリユニオン、私たちがフィナーレの結果を知ることができるのは2週間後になりますが、まずはリユニオンが、できれば揉めずに、40分放送だった頃に個性が出しきれなかった人たちが魅力を出せる様な回になりますようにということと(本当、最初から60分だったらもっと心に残るシーズンになってたと思うのに…!)フィナーレでも全員が素敵な姿を見せてくれますようにということ、そしてTOP4の4人が気持ちいい戦いを見せてくれて、納得できるウィナーが決まりますように!と願うばかりです。