あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

Drag Race Belgique Season1 ep8 "Grand Finale - Belgique Season 1"感想

ひと月も前に完結していたのですが感想が遅れすみません!DRベルギーも最終回!すごく、ああこれがベルギーらしさなのかな?と腑に落ちるような、いいフィナーレで、総合的にもよくまとまった良いシーズンだったと思います。メンバーの穏やかさ的にもボリューム的にも見やすかった〜!

 

 

 

 

Estoy viendo Grand Finale - Belgique Season 1 en WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/drb-108

 

 

 

 

8回あるメインチャレンジで、ここまでずーっと花形とも言える「歌って踊るチャレンジ」が出て来ずに引っ張ったシーズンも稀だなぁと思いましたが、待たされたかいがあったというか、トップ3への素晴らしいお祝いになるようなオリジナル曲が作られて、それに対して3人がいいパフォーマンスで応えていたのでとても嬉しかったです。

早くダンスチャレンジ来て欲しい〜!とずっと言っていたスーザンは流石の飲み込みの速さを見せ、アテナは一人だけ腕から背中まで露出している分手足の長さの印象がいっそう残るような踊りで、ドラァグクエンさんは一人どこか癖のあるような動きが印象的で(三人でのけぞるところ、一人背が高い分のけぞらずに膝を曲げているのが面白かった)逆に味わい深い感じで、3人とも良かったです。ソロパートも、スナッチゲームでも響かせてくれた歌声を入れてくれるサービス精神のスーザン、さすが女神の名前を持つだけあって神々しいアテナ、時にピエロのようなコミカルな動きを入れて本領発揮するドラァグクエンさんと三人三様で面白かった。こうやって最後の最後まで個性を楽しみ続けられるシーズンで良かったなぁ。どうでもいいけどドラァグクエンさんの衣装見て懐かしい今は亡きZOZOスーツのこと思い出しちゃった。覚えてる…?携帯で自撮りして自分の正確なサイズが分かるって触れ込みの黒地に灰色の水玉がついてるやつ…私持ってたよ…


ファイナルランウェイには全員戻ってきてくれて、みんな美しい姿を見せてくれて嬉しかったです。やっぱりぬいぐるみがついているブリタニーさん、アイコニックな涙メイクとベルギーワッフルのイヤリングが可愛いアマンダちゃん、自らでかい冠を持参のエドナさん、グレイヘアとお髭と赤いドレスのコントラストが美しいモカボネさん、ピンクのドレスがスウィートなヴァレンシアガちゃん、デニムでハイファッションかつストリート感あるおしゃれさのピーチ、オールドスクールと言われようがクラシックな美しさはいつでも健在のマドモワゼル・ブープ、みんな素敵だった!

なんだかいつのまにやらミスコンジニアリティも決まっていたようで(wiki調べ)ヴァレンシアガちゃんがその座に着いていたようなのですが、そのスウィートさとリップシンクの曲調によって色々な表情を見せてくれるところが好きだったので、コンテスタントたちからも好印象だと評価されることは嬉しいなぁ。


最後まで、クラウニングもあるしこういう場はガウンをみんな選ぶんだろうけど、わたしゃ絶対やだ!きらい!着ない!と自分を貫いてエレガントなパンツスーツを選ぶスーザン、好きです。例えそれがファイナルリップシンクに進むために足りないとされる小さな傷になってしまうかもしれなくても、自分の見せたい自分の姿を守り続けることとその根性は、ウィナーだったりラナーアップだったりの結果よりも人の記憶に残ったりするんじゃないでしょうか。いつもユーモアを忘れずわかりやすくフェミニンなことだけがドラァグではないと言動併せて突きつけてくるスーザンの姿勢は、DRベルギーの中でも印象に残ったことの一つでした。


アテナは自分の似合う色、そして自分の美しい体型を生かす形をよく分かっている選択だなぁと惚れ惚れしました。本当にギリシャの女神様の石像なのかな?と思うような光沢を抑えたシルバーグレーのガウン、素敵だった。涙のメイクも意味深で印象深かったですし、指先までディテールにこだわっているのが良かったです。アテナはep1の蛾のドレスの艶やかさが印象に残っていたので、あれだけ毒気の強いep1から始まって、最後にこのシンプルなドレスで締めるんだなぁと思うと、なんだか旅路の中で色々磨かれるなか削ぎ落としてきた部分が伝わるなんて思ったりもして。

そしてドラァグクエンさん!光沢感のある黒の素敵なガウンにビーズ?のウィッグ、クラシックに見えてエイリアン感もある形で、らしいな〜と思いました。思えばリタバガさんもカナダs1の最後の衣装にエイリアン的なのを選んでたしな、と思わぬ共通点にニヤリとしてしまいました。


4勝している時点でドラァグクエンさんの優勝は堅いかな、という感じはあったのですが、リップシンクの最後のリヴィールでだめ押しされてしまいました。「あの」ウィッグから薔薇が出てくる伝説のリップシンクを思い出しつつ、黒い羽が出てくるだけでなくウィッグの下にツノがあるの、私の中の悪魔をどうやったら倒せるの?という曲にぴったりな反面、最後の最後の戴冠にその悪魔の姿で挑むの!?という反骨精神を感じられて最高でした。いやー隙のない、危なげない優勝だったと思います。おめでとうございます。

正直ルポールがジャッジのシーズンだったとしたら結果が変わっていた可能性もあるんじゃないかな?とも思っていて。結構今までになかったタイプのウィナーだと思いませんか?私としては、これがベルギーのドラァグ文化の面白さを今1番体現している人なんだ、というのが伝わるネクスドラァグスーパースターだ!というのがシーズン通して分かって大納得でした。あとね、リタとの面談の時にいちばんリラックスしてたのが本当に印象的だったの。他の二人よりも積極的にポテトをつまみ食いして、リタにそれぞれ「自分はベルギーのネクスドラァグスーパースターになれると思う?」って聞かれた時他の二人は「自分は疑い深いタイプだから…でも信じてるけど」とか「そうだといいな」みたいな返事だったのですが、クエンさんだけニッコリして「うん、自分だと思うよ?」と明確に返事していたのが本当に良かったのですよね。三人の中で1番経験が薄い、とも言われていたけど、それも含めて面白いじゃん、本当にこれからどうなるのか、他の国もかき回しに来てくれないかどうかとても楽しみにしています。若干24歳なんですよね、恐ろしい…!すごく自然体で、でも計算高くて、魅力的なクイーンが王座についたこと、本当に良かったと思います。


いっぱい楽しませてもらったいいシーズンだった!幸いs2も決まったそうなので、またたくさんのベルギーの魅力的なクイーンに出会えることを楽しみにしています。ほんと穏やかで、見やすい、好きなシーズンになりました。なんてったって最後に王者が貰ったばかりのセプターでリンボーを始めるシーズンは前代未聞かなと…(のけぞってくぐるモカボネちゃんのかわいさよ…)こういう自由で明るい雰囲気でぜひ次のシーズンも進むよう、今から楽しみにしています。包容力を見せてくれたホストのリタバガさんはもちろん、できればムスティくんもジャッジ続投でお願いしますね…しゅき…涙脆いのかわいい…私が産んだ…(産んでない)えっ?32歳???その半分くらいじゃなくて???えっ???