あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

Drag Race Italia Season2 episode7 "A Walk in Time"感想〜

今週のイタリアはローストチャレンジ!元々見るのが得意じゃないチャレンジだし、言葉の壁もあるし…とか思っていたら意外にも面白い回でした。ジャッジが率先してバカウケしてたのがよかったのかな?訳された英語で見ていても、上手いこと言ってるなーってのがちょこちょこ伝わってきました。ところで最近セミファイナルにローストやるの流行ってるの?

 

 

 

 

Estoy viendo A Walk in Time en WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/dri-207

 

 

 

 


まずミニチャレンジがちょっとおバカで!フラフープを体のどこかで回しながらメイクするというもので、みんな四苦八苦しながら頑張っていました。体を張るタイプのミニチャレンジがツボに入る私的にもなかなか面白かった…胸が出てしまいつつも全力で頑張るオーラちゃん、さすがの身体能力で意外と回すのに余裕があるプチノワールさん(化粧が問題ないとは言っていない)、最終的には回すのを放棄してしまいキアラさんが何故かフープを回しに行ったネヘレニアさんなど、個性が出て面白いなぁと思いました。(最近イヤホンを替えて性能が良くなったせいかキアラさんとかネヘレニアさんとかが大きい声で叫んでるとビクッとしてしまうので、この二人が揃ってると声のボリュームで気圧されてしまうのですが!元気なのはいいことだね!)


チャレンジのロースト、意外や意外、全員かなりスムーズにウケを取れていたと思います。いつもだったらプロのコメディアンの人が一度ネタをチェックしに来たりするのですが、それもなくいきなりの本番だったのでびっくりしました。もしかしたら言われてからネタ出しするのでなく、事前に準備できていたりしたのかな…?(下手に滑りまくる人が出るよりそのほうがよっぽどいいと私は思います)

特に一番手オーラちゃんがとても堂々とした振る舞いで沸かせていたのに感心しました。実を言うとオーラちゃん、前半あたりはルックが少し弱いのにボトムにならずやり過ごしてきたので「顔が可愛いからちょっと加点してるのではないか…?かわい子ちゃん贔屓め…」と意地悪なことを考えたこともあったのですが(昨シーズンも美貌のクイーンに甘いなぁと思っていたのでちょっと引きずっている)今回を見てジャッジは正しかった、ルックなんてコネと金である程度準備できるものじゃなくて、チャレンジに適合していく柔軟さと成長性を見ていたんだろうなと言うことがここでやっと分かりました。本当頑張った、残ってきてくれてよかった、笑顔でのプレゼンテーションが明るくてよかったです。

あとはみんな普通に良かったと思うのですが、ダイアモンドさんは「ジャッジ3人のお葬式」という独自テーマを設定してのローストで、世界観から作り上げるのが上手だなぁと思いました。ジャッジに「紙を読み上げてさえいなければね…」と講評で言われたので、えっ私でも分かるくらい面白かったのにトップじゃないの!?とびっくりしていたら、そこ以外は完璧だという意味だったらしくウィナーになったので、イタリアのジャッジの言ってることを正しく取るのは大変やわぁと思いました。


ランウェイは歴史を感じさせるもの、というテーマで、オーラちゃんは銀色の口紅が印象的なジャンヌダルク、プチノワールさんは原始時代をイメージさせるようなゼブラ柄の女戦士的なルック、ネヘレニアちゃんは天使像、ダイアモンドさんは花瓶(ではない)を持ちつつ華やかなドレス、スカンダラブさんはお猿さんから人間に進化するところ、とみんな解釈が違っていて楽しかったです。ダイヤモンドさんは今回ランウェイでもちょっとレベルが一つ上でしたね、一番着るのを楽しみにしていた衣装!と言っていた通りとてもよかったです。ep1でタニッサさんが表現してたムーア人の首を掲げる女というシシリアで有名なモチーフなのですが、ムーア人と恋に落ちたシシリアの女性が実は相手が妻子持ちだと言うことを知り、首を切り落としその首にバジルを植えて花瓶として使ったらバジルがまあ良く育って、みんながそれを真似してムーア人の頭型の花瓶を作りました…というちょっとグロい逸話があるそうなのです。花瓶かと思ったらリビールで血の滴る首が出てきたの、格好良かったですね。ドレス自体もゴージャスで上品で、とても好きでした。


ローストもランウェイもみんな及第点以上だったと思ったので、さてボトムはどうなるか…と思ったらスカンダラブさんとプチノワールさんの対決になりました。ここまでの成績もやっぱり加味されてるのかな…?ネヘレニアちゃんとオーラちゃんはここまで一度もリップシンクしてないもんね…

二人ともいいリップシンクをしていると思いましたが、やはり金属のプレートのせいでランウェイの動きが制限されてるように見えた、と言われていたスカンダラブさんがそのまま不利なステータスだったのだろうなと思いました。でもか二人で床に体を落とすタイミングを合わせてるラストとか、格好良かったですね。スカンダラブさんは長いブランクからの復帰にこの過酷な番組を選んだことはすごいチャレンジだったんだろうなぁと思うのですが、決して過去のキャリアを持ち出したりせず、常にチャレンジャーとして参加していると言う真摯な態度で、オープンな人柄の伝わってくるようなハッピーなドラァグがとても好きでした。


さてファイナリスト4人が出揃いました!アイドル的可愛さだけでなくてウィットに富んだ賢さも今回見せてきたオーラちゃん、全7チャレンジ中なんと4勝あげているダイアモンドさん、感情表現の豊かさが人間味あふれてチャーミングなネヘレニアさん、身体能力の高いリップシンクで勝ちをもぎ取り負けから逃れてきたプチノワールさん、全員魅力的なクイーンだと思います。(なんだか、美貌のディーヴァ・ミスパーフェクト・愛嬌たっぷりタイプ・リップシンクで根性見せるクイーン…と、去年と同じ感じで4人のタイプが分類できるような気がしてちょっと面白い)個人的にはコツコツ勝ちを重ねてきた人に報われて欲しいと思うので、強いて言えばチームダイアモンドさんですが、去年も最多勝利クイーンがまず勝つだろうと思っていたところを勝ち星なしのクイーンが優勝したイタリアなので何があるかまだ分からない…今年はどうなるかしら、どうやらシーズン3の更新は難しそう、という話も見かけたので、s1の王者と並ぶクイーンとして、そしてイタリアのドラァグレースの歴史に一度ピリオドを打つのに相応しいクイーンとして、どんな人を選ぶのかなぁとちょっと面白く見ています(一度シーズンが止まっても、また更新されるといいですね…それこそイタリアのクィアの人たちに刺激と勇気を与えて、またやろう!って流れになるといいなぁと思います)次回ファイナル!去年のスタッフみんな集まって全員で打ち上げしてる雰囲気が好きだったので、あんな感じのハッピーなフィナーレになるといいなぁと思います。

Canada’s Drag Race vs The World ep3 "The Weather Ball"感想

今週のカナザワはボールチャレンジ!みんな大好き3つのルックでファッションショーするやつです。

 

 

 

Estoy viendo The Weather Ball en WOW Presents Plus
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1つ目、2つ目のルックは既製品で良いのでそれぞれのセンス(と予算)勝負、でも3つ目のルック、これこそがこのチャレンジの見せ所なのですが、一着その場で自作しないといけないので(おそらく1〜2日くらいの期間で)結構大変なチャレンジなわけです。今回のメンバーは決してお裁縫得意メンバーが揃っていたわけではありませんが、でもみんな頑張っていたと思います。


いつもボールチャレンジはなんとなく自分の評価をメモするようにしているので、今回もまずはそこから。

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まずはね〜、本当に1番手、1つめの衣装で大偉業を成し遂げたヴィクトリア・スコーン…いやさヴィクターさんを褒め称えたい!!ヴィクトリアさんはフランチャイズ通して唯一のシス女性クイーン(注:最初assigned female at birth…AFABクイーンと書いていましたがご指摘を頂いたので表記を訂正します。ゴットミクちゃんがいるもんね…)なのですが、ステージ上でドラァグキングとしてランウェイを歩いてくれるということを、もう14年もドラァグレースをやっている中で初めてやってくれました。ドラァグクイーンに比べてドラァグキングは紹介される機会が少なく、クイーンと同等に審査されるには値しないかのようにずっと無視されてきたのですが、近年ではクイーンの中でもマスキュリンなドラァグをしてランウェイを歩いて評価される人もいて、その不均衡性はなんなんだろう?って思っていたわけですね。ドラァグとは単に異性装のことでなく、ジェンダーを解体して再構築して、少しオーバーに表現することだと(私は)定義しているのですが、それがドラァグレースではほぼ"大きな枠組みでの男性"(ノンバイナリーの方、ジェンダーフルイドの方もいるのでこの書き方も慎重にならないといけないですし、近年ではトランス女性コンテスタントも喜ばしいことに増えていますが)にしか門戸が開かれていないのですよ。ドラァグを楽しんでいる人は性別問わずたくさんいて、誰でもやっていいものなはずなのに…その中にたった一人のシス女性クイーンとして戦いに行っているヴィクトリアさんが、普段はやらないドラァグキングの表現でランウェイを歩いてくれたということは、もうドラァグレース歴史上一つの大きな節目と言っても過言ではないのではないでしょうか。今回の1つめテーマ「レース」にもピッタリなルック、髪型も化粧もロマンス小説の表紙の王と言われるファビオをモチーフにしたぴったりのもの、そしてリビール(マスキュリニティを表現するふさふさの体毛!)どれをとっても素晴らしくて、これ一個で今回はトップに入って欲しい、入ってもらわんと報われん!という気持ちになりました。本当ヴィクトリアさん一人にこの大革命を背負わせてしまっているのが申し訳ないくらいなのですが、ルポール傘下だとおそらくできないことをこうやってカナダまで来てやってくれて、この再出演を受けてくれて良かったなぁと心から思うのでした…今年フランスのミニチャレンジのためにドラァグキングの人が出演した時も快挙だ!歴史的な第一歩だ!とブログを書いたものでしたが、こうして少しずつでも改革が進んでいくといいなぁと思うのでした…。

ヴィクトリアさんの一つ目だけですっかり長くなってしまった。2つめのダウンのガウンも素晴らしく、3つ目の雨をテーマにした衣装も他の人が割と直接的に雨そのものやレインウェアを表現している中で、"雨に濡れたイングリッシュローズ"と一捻りした表現をしてくれたのもよかったと思います。よくやったよ…本当トップに値する、トップにならなかったら私が暴れるぞ!という素晴らしい出来栄えでした。


もう一人のトップはアイシス・膝・クチュール先生が取るものだと私は思っていたのですが…ジャッジと趣味が合わない!どの衣装も素晴らしく、3つ目の衣装もきちんと水の汚染という掘り下げが伝わる上で素晴らしいルックだったと思うのですが(s2のボールの時と方向性は似てるかもしれないけど、そこは分けて今回のだけで評価して欲しい…)前回トップに入ったラジャっちと共に二人でセーフ抜けだったので、これはep1のトップ2人がep2で二人セーフ抜けだった構図とも似てるし、カナダのジャッジはあんまり同じ人に勝ちが偏らないように狙ってるんじゃない〜?という予想を深める感じになりました。まあいい、セーフなら充分だ、あんまり勝って強敵扱いされて落とされるのもアレだし、序盤はとにかくボトムにすらならなければいいのだ…


そんでシルキーの衣装ってそんなによかったっけ(辛辣)

一つ目の衣装は黄色いレースが可愛くて、でも足を曲げた時に太もものパディングが浮いて見えた気がしたのが気になって。二つ目の衣装は高級感があってとても良かった。三つ目は…一人だけポップにまとめていたのはすごくよかったと思うのだけど、上に来てる豹柄のレインウェアはすごくよかったけれど下に着てる茶色の服はもうちょいなんとかならなかったのかな…と思いました。胸元の縫い目の雑さとか色とか…デザインもそれこそカットソーっぽい形よりも、伸びのいい素材でバンドゥかビスチェみたいな形にした方が可愛かったのでは…と思いました。あとパンツ履いてた?履いて???まあ型紙を忘れたとおっしゃっていた中、色々頑張ってたと思うし、アイディアは随一だったと思いますがですが、私の中ではアイシス先生がトップなので…(諦めきれてない)


雨感が少し薄かったかな?と思いつつ、全体をうまくまとめたラジャっちはセーフ抜けは妥当だと思います。表で一番寒そうだからって理由で二つ目を三角にしてごめんよ、本当は好きだよ、そのウィッグ最高に似合ってて可愛いよ…。

ボトムはヴァニティさん、リタさん、アニータさんの中からどうなるかな〜と思ったのですが、ヴァニティさんが抜けたのは結構意外でした。一つ目と二つ目の形が似てたのと(両方素晴らしかったのだけど!)一つ目と三つ目の色がブルーで近かったので、3ルックのバリエーションを見せる際に印象があまりガラッと買えられなかったのが惜しかったかなぁと思いました。リタさんは2つめの衣装はもうちょっと褒められて欲しかった、3つ目はちょっと伝わりづらかったよなぁ〜、アニータさんはオリジナルシーズン同様ちょっと作りに手作り感が出てしまってたのが惜しかったです(でもリタさんが言うほど、ヴァニティのよりアニータの衣装のほうがひどいよ!とは思わなかったのですが…)私だったら三つのルックのバリエーションの豊富さを加味して、総合点でリタさんをセーフ抜けさせたかなぁ…まあヴァニティさんアニータさんがボトムになっていたとしても、ヴァニティさんとリタさんはep1でトップになってるので、どのみち返される第一候補はアニータさんだろうなぁ、と思ったのですが。リタさんがシルキーに「残してくれたら悪いようにはしないけどぉ〜?」って交渉してたのよかったです、こういうお代官様に小判チラつかせるムーブが出てくるとオルスタらしくなってきた!ってちょっとニヤッとしてしまいます。人間臭い動き大好き。


リップシンクはシルキーがカメラをうまく活かした動きをしてた…と最大限好意的な言い方をしますが、ちょっとヴィクトリアさんのやりたいこと・行きたいところを潰してる感じもあって若干もっと周りを見てステージ使おうや!と思ったりもしました。ヴィクトリアさんの活躍を守る会なので私の中のモンスターペアレントが顔を出している。でもステージ上の存在感は抜群でしたね。ヴィクトリアさんはどうしてもオリジナルシーズンの負傷を思い出してしまって、膝…膝…とドキドキしてしまうのですが、大技も入れつつよく動いていたと思います。


ダウンアンダーからの唯一参加・今シーズン唯一のミスコンジニアリティ参加…という存分にその愛され力を発揮していったアニータさんが帰ってしまうのは寂しいなぁ、次から後半戦に入るので、ここで愛嬌のある癒し系が帰ってしまうのは今後の戦いがバチバチになるのを予感しているようでなんだかちょっと構えてしまいます。ここまでわりとカナダらしい、和を尊ぶ流れでジャッジングもエリミもワークルームの雰囲気も来ているので、できればこのまま行って欲しいなぁ…UK vs the Worldのときにこんな感じになるのかな〜って当初想定してた流れの感じになってるような気がして、わりと心安らかに見られているので、最後まであんまり感情のジェットコースター的展開にならなければいいなぁと思います。あとエリミ2回、お気に入り2人(膝先生と膝お嬢)がピンポイントで抜けたらちょっと干からびちゃう…たのみまっせ…


あとワークルームで「どのシーズン見た?」みたいな話してる時に、意外と見てないのがあったり、途中でやめちゃったーみたいな人が多くて笑った。やっぱり全部見てる方が少数派だよね…リタバガさんは全部見とると言っていたけど、これはベルギーのホストの打診があったから参考にするため全部見たのか、それとも打診前に全部見た私と同類のオタクなのか…どちらだろう…?

Drag Race Italia Season2 episode6 "Sporty Queens"感想

先週、イタリアはイタリアで覚悟を持って番組を作っているのだから、こっちもちゃんと受け止めていかねば…と気合を入れ直したところだったんですが、ちょっといきなりガックリ来てしまいました。がくーん。

 

 

 

Estoy viendo Sporty Queens en WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/dri-206

 

 

 


というのもミニチャレンジが未だかつてないレベルで私の趣味と合わない感じで…いわゆる「女体盛り」ならぬ「男体盛り」、水着一枚のピットクルーの上にさまざまな食べ物や調味料ペーストなどを置いて、目隠ししたコンテスタントがそれを舐め取って、何であるか味覚で当てる…というもので…。悪趣味じゃない…?いやーこのコンプライアンスにおいて遅れていると思われる日本でもここまでエグい事テレビで放送しないよ!?これイタリアで全年齢の人が見るような番組なんでしょ?コンテスタントが入れ替わるたびに体を拭いてるかもしれないけど、このコロナ禍の中で同じ人の体を順番に舐めていくのって衛生的にダメじゃない?そもそも生理的に他人の体の上に置かれた食べ物を食べるって無理な人も間違いなくいるよね?(私はちょっと無理…)コンテスタントの中にもパートナーがいる人がいたりとか、普通に生理的に嫌だったりとか、さまざまな理由でやりたくなかった人もいるんじゃない?盛られるピットクルーの方も心から問題なく同意してできてたのかな?クィアに対して風当たりの強い中番組が作られていることがわかったって前回書いたけど、そんな中でこれを見たクィアに対して理解が薄い人が「ゲイの人はこういうのが好きなんだ」みたいな偏見を持ったらどうするの?…みたいなことを悶々と考えて、これは無理!と心のシャッターが降りてしまいました。Twitterのお友達でもここで見るのやめた、って思った人も何人か見たので(貴重な数少ないイタリア版視聴者なのに…!)飛ばしてマキシチャレンジからは見たのか、それともこのエピソードだけ見るのをやめたのか、このシリーズ自体の視聴を打ち切ったのは分かりませんが、少なくとも私の周りでは楽しんでいる人は誰もいませんでした…


私は心を無にして続きを見たけれど、後半も大体虚無顔でした。頑張って見るぞと意気込んだ気持ちをへし折るには充分過ぎたぞ…


マキシチャレンジはローマのサッカーチームのメンバーをお招きしてのメイクオーバーで、内容的にも良かったと思うんですけど。クリーンなフェンシングルックでマスクを取ったらお髭が隠れているというサプライズもあったネヘレニアちゃんが、前回もう一歩のところでリップシンク勝負に勝てず届かなかった勝利を得られたのが嬉しかったです。後ろのクイーンたちもニッコニコで喜んでて(特にダイヤモンドさん)ネヘレニアちゃん愛されてるなぁ、と思いました。今回も並んでトップに立ったプチノワールさんの新体操ルックも、自分は競技者で相手はリボン、という表現が面白くて良かったなぁ。

ダイヤモンドさんは今回のゲストであるローマのチームのシンボルマークの狼を模したルックで、これ今回みんなが来てから作ったんじゃないよね?元々ローマ出身だから、スポーツがテーマのランウェイがあるよって聞いたときにじゃあ地元のチームのウェアをモチーフにしようって決めて用意してたのかしら、だとしたら今回のメイクオーバーの運命的なことよ…オーラちゃんは今までで一番かな?ってくらいのいい衣装のサッカーボールガールで、アイドル感ありました。この2人はパートナーの人がボール持ってたり、スカートがゴールっぽくなってる、っていう要素はあったけど、あんまりペア感はなかったかなぁ。でもあんまり今回ジャッジに家族感を出せとか、そういう統一感的なこととかは言われてなかった気がするので、メイクオーバーは失敗しなければオッケー、メインは本人の衣装だよ、くらいの感じのジャッジングだったような気もします。

ボトム2はアメリカンフットボールモチーフのジョフレさん(パートナーの方の中性的な感じがとっても素敵でした、このスーツをジョフレさんが着てるところも見てみたかったなぁ…)と、スタジアムジャンパーが可愛いけれど何のスポーツかが伝わりづらかったスカンダラブさん(80年代風の髪型がとっても素敵だった!こちらもパートナーの方のスタイリングがハンサムかつフェミニンで素敵だった…)。2人ともいいリップシンクだったと思いますが、残念ながらここで私の応援していたジョフレさんが帰ることに。でもいいんだ、ドラァグレースのフォーマットで輝くことが全てじゃなくて、本当に素晴らしいアーティストだってことが私にはもう分かってるからね…(今週もドラギュラでジョフレさんが制作した衣装が見られて嬉しかった)フランチャイズで初めてのマスクドクイーンでしたが、新鮮で面白かった!どうしても表情が伝わらないので、喋るようなチャレンジやリップシンクでは外さないといけないのですが、でもランウェイでの表現の幅が広がると思うので、もっとこういう独創的なシグネチャースタイルを持つクイーンをいっぱい出して欲しいよなぁ、と思いました。


次回セミファイナル、今回のミニチャレンジのこともあったし、一回折れた気合を入れ直さなきゃ…と思っていたらゲストにエスパーニャのホストである慈愛の女王・シュプリームさんが来るということで、なんとか持ち直せそうです。私はエスパーニャのジャッジ陣が大好きなので、そのコンテスタントに向ける愛情みたいなのがイタリアのジャッジにも波及して、いい回になるといいなぁ〜と思います。昨シーズンと同じ4人でファイナルに行くのかな〜?みんながんばれ…

Canada’s Drag Race vs The World ep2 "Snatch Summit"感想

今週のカナザワはスナッチゲーム…ならぬスナッチサミット。セレブのモノマネ見たさに、噂によると一番注目されて視聴率もいいらしいチャレンジなんですけど…う、うーん今回ので皆さん満足されたのでしょうか?世界レベル的にどうだったんだ???

 

 

 

Estoy viendo Snatch Summit en WOW Presents Plus
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毎度のことながらセレブは全然わからない、だけど何故か誰がウケていて誰が滑っているかはよく伝わってくる不思議さがあります。ドナテラ・ヴェルサーチといえば過去にs7にチャチキ様とミス・フェイムが取り合っていたな〜なんて懐かしく見てましたが、今回のアイシスはなかなかいい出来でしたね!ずっと持っていたタバコ、実は火がついてないんだけど!ライターの寄付が欲しい!みたいなネタとか笑ってしまいました。なのでアイシスは確実にトップに入れるな、あとはラジャっちかな、ヴァニティかな〜くらいの感じで見ておりました。結果的に前回トップだったヴァニティとリタバガさんがセーフ抜けだったのはなかなか面白いなぁと思いました。やっぱりいろんな人が台頭してくるのがオールスターズ的な番組の面白さだし、あまり目立って勝ちすぎると一度のボトムで狙い撃たれて落とされたりするので…序盤はこんな感じで色んな人がそれぞれのいいところを見せていくような展開がわりと理想的だと思っています。


スナッチゲームをやったことがなかったチームであるヴィクトリアはするっと切り抜け、同じく初挑戦のステファニーちゃんは見事にスナッチゲームの魔物にハマってしまったのが残念でした…移民の人はその地域のメインストリームの人たちとは違う文化で育ってると思うので、そりゃネタの蓄積が違う分難しいよなぁと思うのですが、アジアンクイーン、スナッチゲーム苦手説ありません…?あと若手女性ポップアイコン的な人をやるとボトムになる的なジンクスもあるような気がする…

意外だったのが、過去にスナッチゲームで勝利を飾ったことがあるアニータさんとシルキーも今回は上手くハマってなかったことでした。特にアニータさんはミニチャレンジのリーディングで全員駄々滑りしてる中で最後に現れた救い、みたいな感じでユーモアを発揮してたので、ここまでスナッチゲームで上手く行かないとは思っていなかったです。シルキーは実はs11でTSマディソンでウィナーになった時も「元ネタを知らないだけに似てる似てないが判断できないけど、これはシルキーそのままではないのか…?似てるのだろうか…?」と思っていたので、今回「見た目以外はシルキーのまま」という評価になったことはあんまり驚かなかったです。あの時は勢いで押せたけど今回はそうはいかなかったね…(どうでもいいけどs11でダダ滑りしてボトムになったハイツ先生が、同じシーズンでスナッチゲームをやってないラジャっちを褒めて、同じシーズンでスナッチゲームウィナーになったシルキーをいまいち…って言う構図、ちょっと面白かったです。隣にやはりカナダs1でダダ滑りしたプリヤンカもいるし…)


今回ランウェイもCelestial body…天空の、とか神々しい、とかいう感じのテーマで、みんな壮大な感じだったのも素敵でした。でもやっぱりこれも個人的にはアイシス先生が圧倒的だったかな〜…あの見事なヘッドピース?マスク?の素晴らしさ、そしてドレスはカナダs2の盟友スキ・ドールちゃんが素材を7日かけて染めてから、さらにプリーツを作って縫い上げたというものらしいですよ…本当シーズンウィナーとしての参加なので、流石と言うか、気合いの入りっぷりが一次元上な気がします。あとはゴールドの腰の飾りが回転すると惑星の輪のようになって印象的だったヴィクトリアさん、ドラゴンのマペットをおくちぱくぱくさせるのが可愛かったシルキー、オルゴールの上の人形のようなドーリーな魅力のアニータさんあたりが私のお気に入りでした。


トップになったアイシスとラジャっちがリップシンクのために入ってくる時に握手とラフなハグをしていい戦いにするぞ!って気合い入れてるの、体育会系の感じがあって好きでした。アイシスはシーズンウィナーだし、ラジャっちはアサシンと言ってもいいくらいの名手だし、2人ともいいリップシンクで小気味良さのある気持ちいい勝負だった〜!(ランウェイの関係で2人とも顔色が悪かったのがある意味ロックだった!)ただアイシス先生がお膝があまり良くないのにニードロップするから、またヒザァ!!って叫んでしまいました。膝を犠牲にした甲斐あってか勝ったので報われたなぁとは思いましたが…今回のリップシンク賞品は旅行でしたが、ゆっくり膝を休めてほしい。もしくは旅行とかいいからサポーターあげてほしい。


ボトム2人、ダウンアンダーから唯一参加のアニータさんと、唯一のアジア系クイーンで、かつカナダs2仲間のステファニー。アイシス先生、どんな決断を…?と思ったら「私は成績で選ぶ」とのことで、さすが氷の女王、冷静〜!!!と惚れ直してしまいました。もちろん仲間を愛する情に厚いクイーンも好きだけどさ、アイシス先生はなんというか、すごく物事をフラットに考える人だと言う印象があったので、その自分の中のイメージが裏切られなかったのがちょっと嬉しかったです(あと多分、仲間だからだと手心を加えるのでなく、トラックレコードという客観的成績で判断する公平なクイーンだということを周りのメンバーに見せることは今後不利な方向に働かないと思うのですよね…)とは言え、二連続で私の愛するカナダs2のクイーンが帰るのはとても悲しいのですが…ステファニーちゃん、もうちょっといいところ見たかったなぁと思いつつ、力強いルックでランウェイにはバリバリ爪痕残したと思うので、それは良かったなぁと思いました。


爪痕と言えば、私は今回のエピソードで一番意義があったと思うのが、冒頭にヴィクトリアさんがステファニーちゃんに「前回歌詞にFishyという言葉を使ってたけど、女性や女性器を持つ人にとっては攻撃的に感じる言葉であることは知ってる?」と投げかけたことですね…本当によく言ってくれたと思うし、唯一の(全フランチャイズで!)AFABクイーンとして参加しているだけでもかなりプレッシャーとストレスのある環境だと思うのに、今でも一部では日常的に使われているその言葉に対して指摘することはどれだけ勇気が必要だったかと思うと、本当にすごいことを成してくれたな…と思います。私はs6が最初に見たシーズンだったんですけど、その時は本当に当たり前に女性らしさを表す単語としてFishという言葉が使われていて("Serving fish"とか当たり前に言われていたり、あとルージカルでもFish oilが象徴的なアイテムとして使われていたりとか…)当時全然ドラァグ用語に詳しくない私は「ぴちぴちよ、的な事かな?」みたいに無知にも思っていたんですけど、近年、女性器の生臭さを揶揄するような女性蔑視の要素のある言葉であるということを知って。ステファニーちゃんも教えてくれてありがとう、と言っていたし(最終的にお魚食べたい時はどうすればいいのよなんて茶化してましたが、それも悪意なくやってきたことが実は誰かを傷つける事だと指摘されて気まずい時の防衛反応の一つかなと受け止めています)この放送をきっかけに使われることが減っていくといいよなぁ、と思っています。本当、ヴィクトリアさんの勇気を讃えたいし、応援する気持ちがググッと跳ね上がりました。


トルドー首相が来たのも凄かったですね、ある種のアピールかもしれないけれど、一国の政治のトップがこの番組に対して応援の意志を現しに来てくれると言うことのインパクトは本当にすごいなぁと思いました。ドラァグの多様性を大事にするカナダの製作陣の事を私は普段から評価しているんですけど、こうやって国のトップが来てくれるということが、お国柄的にクィアを尊重してくれるベースがあるのかな、となんとなく思わせてくれて、すごいなぁと思いました。同時に放映しているイタリアが保守的な国でクィアに友好的でないらしい、みたいなブログを書いたばかりだったのでなおさら、こっちを目指す国が増えたらいいのになぁと感じたりして…(さて日本はどっちでしょうね…?問うまでもない気がしますが…)


次回はボール!私の好きなデザインチャレンジです!自分のシーズンでソーイング2戦2勝のアイシス・クチュール・膝先生には絶対的な信頼がありますし、ラジャっちもAS6で2戦2勝だったので大期待。2勝1敗のリタさんも独自路線で面白いものを作ってくれそう。あとはシーズン中ソーイング未経験のヴィクトリアさん、ソーイングが原因で帰ることになったアニータさん、あんまり裁縫が得意という印象はないシルキー、シーズン中2回もボールがあって2回ともリップシンクをしているヴァニティさん…というメンバーがどう転ぶかでだいぶ展開が変わりそうな気がします。楽しみ!

RuPaul's Drag Race UK season4 episode10 "Grand Finale - UK Season 4"感想

フィナーレお疲れ様でした!ep1の時点から素晴らしいコンテスタントが揃っていてこれは期待できそうだぞと思っていた通り、いやそれ以上に、本当に楽しいシーズンになりました。あきづきの2022年ベストシーズンともう言ってしまっても良い気がします。フィナーレも最高だった…!

 

 

 

 

Estoy viendo Grand Finale - UK Season 4 en WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/rdruk-410

 

 

 


最後のチャレンジは定番のルポールの曲に合わせて作詞して、歌って、リップシンクで踊るパフォーマンスをするというものだったのですが、今回は一曲でなくてメガミックスということで各自担当曲が違っていたのが面白かったです。どの曲だから得をするということも損をするということもなく、全員それぞれの個性がより伝わってくるよいチョイスの曲とそれに合わせた振り付けで、みんな最後まで気を抜くことなく最終課題に取り組んだよなぁと思います。


っていうか曲の出だしのところ、4人じゃなくて、先に帰ったコンテスタントたちが肩を並べて入ってくるの反則じゃない?いきなり泣いちゃうじゃん!


出だしはブラックペッパさんのSissy that walk。4度のリップシンクを制し、ファイナルまで残されたのはここに立つ価値があるということ、それを証明するかのようなパフォーマンスでした。ダンスはキレの良さで魅せる、という感じでどこか余裕すらありましたが、歌が今までになく力強くて本当に良かった…!いつもコンフェッションでもふわりとした話し方をしているので(歌詞にもそんな感じのことを入れていましたが)ファイナルにしてこんなにパッションを声に乗せてくれるのが嬉しい喜びでした。そしてやっぱり一番手を一番踊れる人が務めると華やかで見栄えがよくて勢いづくなぁ…

二番手チェダーさんは4曲の中で私の一番好きなThe Realness担当で嬉しい〜。(フラットが三つの曲に弱い)ここにきてまたルックも、歌詞も、エイリアン感を出してきてるのがらしいなぁと思いました。ちょっと色合いのせいでウルトラマンのことを思い出したのは秘密だ。ダンサーの方との絡みのあるセクシーな振り付けをもらっていたのですが、なんだか扇情的というよりは異種間交流感があるというか、ピンクレディのUFOの男女逆転版みたいな妄想をしてしまいました。私の心を揺さぶるアナタ…

三番手ダニーさん、レッスン時点では一番ワタワタしていたのにいざ本番になるとステージを掌握してる感が強くて感心してしまいました。っていうかど真ん中から登場する時にあの特徴ある声で"Let's go!"って叫ばれるだけでもう完全にダニーさんのことしか考えられなくなっちゃう。ダニーさんの持ってる強い存在感がCall me motherという曲とマッチしていて、マザー!!!ってなりました。

四番手Kitty girl担当ジョンバーズさん、鳥、犬に続いて今度は猫かい!とちょっと突っ込んでしまいましたがあんまりニャンニャン感はなかった。歌詞に鳥女の鳴き声を入れてきてるのはニヤリとしてしまいました。振り付け的には一番チャレンジングだったのではないでしょうか?こんなにリフトだったりの派手な動きを入れ込んでくると思ってなかったので、意外な驚きでした。あとパステルカラーに弱い私なので、あのウィッグとボディスーツの可愛さには参りました。ズルい…


4人とも素晴らしいパフォーマンス、そして4人とも素晴らしいランウェイで、ファイナルだけで点数をつけるのは本当に難しい、レベルの高い回だなぁと感じました。ペッパさんのハードな感じの素材でエレガントな形を作り出すの、強さ満点で最高だったし、何より薄いラベンダー色のドレッドヘアのウィッグがとても好みで、スタイリング全体としてとても素敵でした。チェダーさんは荘厳なエイリアンクイーンリアルネスで、今までで一番自分らしい衣装だったんじゃないかなぁなんて思って、ここまで見せてきてくれたルックの幅広さに想いを馳せたのでした。ダニーさんは、おそらくダニーさんの一番得意な形である膝丈のボディコンシャスな黒のタイトワンピースに金の翼のような前飾りが映えて素晴らしかった。ジョンバーズさんはダニーさんの黒とは逆に白ベースに金のアクセントを効かせていて、この2人が並ぶのがなんかファンタジー感あって素敵だなぁと思いました。すっきりとしたクリーンなルックで素敵だった…


幼い頃の自分に語りかけるパートもそれぞれとてもよく、ちょっとしんみり、ちょっと笑って(ダニーさんのお父ちゃんからオレンジだって言われた話、序盤の面談でも話してたけど鉄板ネタすぎる)いい雰囲気になったところで戻ったワークルームで待っていたのは今までのUKシーズンの歴代ウィナーである、ザ・ヴィヴィアン、ローレンス・チェイニィ、クリスタル・ヴェルサーチの三王者!私たちと肩を並べることになるのは誰かな?と叱咤激励してくれると同時に、ここまでの努力を讃えてくれて、楽しくもキツい同じ道を通って頂点に立った人たちからの言葉ほど響くものはないんじゃないかなぁなんて思ったりしました。やったことある人だからこそ説得力が違う…

でも去年まではこの時間は同じシーズンを越えてきた仲間たちとの談笑タイムだったんですよね、リユニオンのないシーズンだからこそ、そうやって仲間たちで称え合う時間がなかったのがちょっと寂しいなぁなんて思いました。やっぱり同じシーズンを作り上げた仲間たちとで交流できる時間がもう少し欲しかったな。それぞれ短時間だけどランウェイで美しい姿が見られて、それはよかったけれど…みんな良かったけど、特にスターレットのシンデレラファンタジーが非常によかったです、あとスミンティちゃんがまたアレやってくれて本当サービス精神に溢れたいい子だなぁと思いました。

(ベイビーちゃんはep9に引き続き不参加だったので、仕方ないとはいえ少し寂しかったけれど、インスタストーリーでダコタちゃんが一緒にニコニコしてる写真をあげてくれていたのでとてもホッとしました。「クイーン」って呼ばないでほしいって呟いたりもしていたので、やっぱりこれだけ話題性のある番組に出演してあれだけインパクトのある退場をすると色々注目されるだろうし、自分のやりたいことと番組で与えたイメージとの差が出てきたりもするだろうし、難しさもあるんだろうな、今後は自分のペースでやりたいようにパフォーマンスを続けてくれたらいいな…と思っています)


ファイナルリップシンクに駒を進めたのはダニーさんとチェダーさんの2人。ここで皆が「まぁーそうでしょうね!」思ったのに一票。だってファイナルまでの9つのチャレンジの中で、この2人がバッジを4つずつ攫って行ったんですもんね…そりゃこの2人の最終決戦になると思っていましたとも、そうなってなかったらびっくりしましたとも。曲は"This is my life"、2人とも情感のこもったいいリップシンクでした、あの大舞台、UKのネクスドラァグスーパースターを決めるという決勝戦で、「これが私の人生だ!」と高々と歌い上げるドラマチックさといったらないですよね…どちらが勝つとしても一番頂点に近いところで、魂をぶつけて全力を出し切ることの美しさよ。終わった後にダニーさん本人だったり、後ろの仲間の何人かも涙ぐんでいたのが見えましたが、私も胸を打たれました。


本当にここまで接戦の勝負は珍しい、どちらが勝つかリップシンクが終わってもまだ分からない…と思いながら決定の声を待っておりました。シーズンウィナーとして名を呼ばれたのはダニーさん。初めての、お髭のクイーンの戴冠です…!すごい!今シーズンまてルポール傘下のシーズンではお髭のクイーンの参加はなかったわけですよ、初めてルポールが自分のジャッジするシーズンにお髭のクイーンを招いて、そこで文句なしの好成績で優勝する、ある種の痛快さを感じます。私は即興コメディで体を張って全力で笑わせてくれたこと、ルージカルでタイトルロールをコミカルに演じ切ったこと、ロースト回でウィットの効いたジョークでテンポよくウケていたこと、この辺りのユーモアが副賞である冠番組の制作をしやすそうだと判断されたのかなぁ、と思っています(余談ですが、s2のローレンスの番組が公開されたのが今年初夏だったのでs3のクリスタル分は来年公開になるかと思いますが、コメディはさっぱりのファッションクイーンだったのでどんな毛色の違ったものが来るのか楽しみ…)そして何よりもvulnerabilityですよね、何かあるとホロっと涙を流してしまうその人間味が最高にキュートでした。コンフェッションも初期から名ツッコミ役という感じで重用され、映るたびに楽しかったので、そういうところから伝わる人間性の面白みも決め手になったんじゃないでしょうか。


さてここで私の去年のUKs3の時のブログの一部を引用させていただきます。

「UKシーズン4こそは応援してた人が勝てないジンクスをどうにかできないかな?とちょっぴり思ってます…w 」

…すみません、なんだかホントすみません、これはもしや呪いなのか…?お友達の何人がスナッチゲームで推しが落ちる呪いにかかっている(貴方のせいじゃないよ!と毎回思っている)のですが、もしかして私も同じような感じのアレにハマってますか…?

s1もs2もRunner upになったクイーンを応援していて、s3は応援してた人が途中で抜けてしまったのでこの3人の中だったらこの2人のどっちかかな〜と思っていた人じゃない最後の1人が勝って、今回もまたRunner upになったクイーンを応援していたので、発表になった瞬間に天を仰いでしまいました。いやでも今回はね、今までの中で一番「うん、それもいいよね、分かる分かるおめでとう」ってストンとノータイムで祝福できた気がします。多分成績がほぼ横並びで、ボトムに一度もなっていない分ダニーさんの方がちょっとトラックレコードがいいかな、という感じだったのと、このシーズンは本当に皆素敵で全員好きになっていたので…


というわけでチーム・チェダーだったんですけど、私今回「これはあかん…優勝は難しいかもな…」って思った瞬間があったんですね。それはルポールとミシェルとの面談で「あなたにとってネクスドラァグスーパースターになるってどういう意味を持つこと?」って聞かれて「戴冠できたとしても、できなかったしても、やることは変わらない…100%…150%自分でい続けることだけ、そこに冠があれば正当性が認められる」って答えてて、「そ、そこは自分が勝つ価値があるってガツガツアピールしていいんだよ〜!!どっちでも同じって言ったら、じゃあ勝たせなくてもいいやね、ってなっちゃう〜!」って思って…その時にちょっと予感というか、覚悟をしてたのも、ダメージコントロールになった気がします。いやーでも戴冠姿見たかったな、エイリアンに統治されたかったな…

ダニーさんがドラァグレースのエンターテイメント性を象徴していたと例えるなら、チェダーさんは学びの部分を担っていたと思っていて。本当に嫌味なく、自然に、こちらが知らなかったことや知識を深めたかったことについて、話題に上げてくれて教えてくれて、もっとこの人の話を聞きたいなって思わせてくれるクイーンでした。語るだけでなくて、高い傾聴力で色々なクイーンの話を遮ることなく受け止めている懐の深さもすごかったです。毎エピソード後、脱落したクイーンとコラボした写真をインスタに載せて、その人の良さを語る長いラブレターのような投稿をしていたのも、本当に愛に溢れた人なんだなぁって感動しました。ルックもメッセージ性の強いもの、ファッションとして面白いものなど、幅広いスタイルを見せてくれて嬉しかったなぁ。エントランスの時点でレジェンド枠!という感じでしたが、そういうクイーンが意外と考えすぎの罠にハマって上手くいかないケースもある中で、頭を使いながらも柔軟に適合していたところも素晴らしかったと思います。なるほどレジェンドと言われるわけだと納得したし、すっかりファンになりました。長くドラァグをやっていて、久しくワクワクすることもなくなっていたけれど、この番組からの出演決定電話が来てとても興奮したんだ、と語っていたし、これからもこの番組で受けた刺激を素晴らしい形でアウトプットに変えて、素敵なものを見せてくれるんだろうなぁと期待しています。


そしてファイナルリップシンクには惜しくも届かなかった2人も素晴らしかった!

ペッパさんはパフォーマーとしても素晴らしいんですが、私は今までのフランチャイズの中で、ブラッククイーン随一のファッションクイーンだと評価してますし、ファッションクイーンと名高いクイーンたちの間に今すぐ並べたいと思ってます。ファッションってどうしても1人だけで学べるもの・作れるものには限界があると思うので、人との出会いに恵まれるかどうかが結構大事だと思うんですけど、ある程度大きくなってから祖国から離れてイギリスに来て、移民として自分1人で一から築いてきた人脈だってことを考えると、ちょっとそこに至るまでの努力だったり、その人たちに認められるだけの魅力だったり人間性だったり…みたいなところを想像して、この場に立つまでに人一倍大変なことがあったんだろうなぁ、みたいなことを思って、すごいことだなぁと思います。パフォーマンスの素晴らしさはもちろんだけど、ファッション方面にもたくさん扉が開かれるといいなぁ…というのが私の願望でした。

ジョンバーズさんは、もうひたすら可愛かった…本人曰くファッションクイーンということですし、勿論ファッションも良かったんですけど、それ以上になんというか愛すべきキャラクターという感じの人間力でここまで跳ねた感じがとてもします。素直で、時には拗ねるもへこたれず、いろんなことを笑い飛ばす明るいキャラクターにとっても元気をもらいました。最近あんまり最終順位予想みたいなことをしていないんですけど(暇がない…)それでもシーズン序盤はなんとなくこの人たちはアーリーアウトかな…みたいな意地悪な予想がよぎったりしてるんですよ。その中に実はMtQを見てなんか掴みどころのない印象だな〜と感じてたジョンバーズさんが入っていた(ごめんよ!)、なのであきづき的にはめちゃめちゃダークホースで、まさかTOP4にまで入ると思ってなかったので、見る目がなくてごめん、大活躍で格好良かったよ!と頭を下げたい気持ちです。ルポールのツボに入るのも結構意外だったなぁ、なんか孫を見るかのような愛でられ方をしていて、微笑ましかったです。


本当に全員大好きになった素晴らしいシーズンだったので、重ね重ね最後にみんなで揃ってお疲れ様!ってお話しする場がなかったのだけが心残りです。幸い1月にドラァグコン(ドラァグクイーンが集まる楽しいコンベンション)がイギリスでありますもんね、大体のクイーンがきっと参加しますもんね、なのでその時にパネルトークか何かで皆でお話しする機会があればいいなぁ、いつかその様子を見られたらいいなぁ(ベイビーちゃんも来てくれるといいなぁ)というのが最後の希望です。

UKはs1が良くて、s2がさらに良くて、s3は制作期間の短さからかちょっとあれ?という感じだったのですが(クイーンに罪はない)今シーズンはs2と同じくらいのハイレベルかつ見ていて楽しいシーズンだったと思います。丁寧に作ってくれたんだろうことが伝わってきて良かったので、是非s5もこの調子で…!そして、そろそろUKだけのオルスタも視野に入ってきていたり…しませんかね?もっと魅力が見たいクイーンがたくさんいるので、ぜひそれも実現してほしいなぁなんて期待しちゃいます。

 

最後に今週一番好きだった日本語字幕のコーナー(下ネタで締めてすみません!)

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Drag Race Italia Season2 episode5 "Festival Drag"感想

今週のイタリアはルージカル!みんな大好きなチャレンジ、かつ今回はみんな大好きレディ・ガガトリビュートのルージカルだったので、とても見応えがありました。実は私はレディ・ガガはミリしらとまでは言わないけど(何曲か聞けば分かる)一センチくらいしか知らない、センしらなのですが…(本当一般教養的ポップミュージックに疎い…すみません…)

 

 

 

 

Estoy viendo Festival Drag en WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/dri-205

 

 

 

 

 

でも本当、いいルージカルでした。6人が2人ずつのペアになって1曲ずつの披露と、6人で2曲の披露だったのかな?随所にハモリを入れてることにとってもびっくりしました。今まであんまりここまでコーラス的な作りになってることなかった気がする。

今回のチャレンジではとにかくダンス隊長であるプチノワールさんに期待していたので、逆にペアを組まされたジョフレさんが食われないか心配だったのですが、キレのいいダンスのプチノワールさんに負けじと迫力のある目力と表情で素敵でした。ダイアモンドさんは気合い入った衣装で見ただけでガガだ!って伝わってきたし、スカンダラブさんはいつもどこか余裕がある感じの笑顔が素晴らしいんですよね。ネヘレニアちゃんはとにかく伸びやかなお歌が見事で、オーラちゃんは美貌とダンスで魅惑する…という感じで、本当ルージカルだけだったらトップはなんとなく見えつつも、ボトムが決められないくらい素晴らしかったと思います。


全員への講評が終わって、残されたのが4人…見るからに誰がトップで誰がボトムかわかるような感じで。おそらくトップだろうなぁと予想できるのは、ルージカルでダンスが素晴らしく見せ場たっぷりだったプチノワールさんと、ソロ歌唱の出だしだけでがっちり心を掴んだネヘレニアちゃん。そしておそらくボトムだろうなぁと予想できるのは、ルージカルで全員素晴らしかったからこそ、衣装で判断されたのかなぁという感じで…オーラちゃんはここ何回かランウェイでちょっと他の人に比べて弱いかな、危ういかな?と思っていたし、今回ジョフレさんもいつもよりはちょっと振るわないかなと思っていたので(マスクのボリュームがある分、やっぱりいつもみたいにウィッグがないほうがすっきりして良くないですか?ウィッグの重みがバランスを崩してないかなぁとちょっと思ったのでした…)仕方ないかなと思ったのですが…

オーラちゃんがセーフと言われ、あれ?と思い、ジョフレさんもセーフと言われ、あーなるほど、と思い。たまにある、エリミなしのトップをリップシンクで決める回だなぁということが視聴者からするとすぐに察せられました。見てる方からはすぐ分かるのにネヘレニアちゃんとか「うまくやったつもりだったけどボトムなの!?」ってプルプルしてたから早く言ってあげて!ってなった。あんまりクイーンの心をかき乱さないで!


というわけで、帰る人でなくトップになる人を決めるリップシンク、私はプチノワールさんのガシガシ踊るところを見るのを心待ちにしていたので嬉しかったなぁ〜と思いつつ、ネヘレニアちゃんのパワフルな表現力にも感動して。二人ともまだ一度もウィナーになっていなくて、喉から手が出るほど欲しい勝利だったと思うので、いっそダブルウィナーにして!と願ってしまいました。プチノワールさんおめでとう、ネヘレニアちゃんはあともうちょっとだったね、そしてもう一週間オーラちゃんとジョフレさんを見られるようにしてくれてありがとう…そんな週でした。


あとランウェイについて書いておこう。ダイヤモンドさんは毎回力の入った衣装で一人頭ひとつ抜けてる感じ、先ほど書いたけどオーラちゃんとジョフレさんはもう一歩なにかでバランスを取りたかった(とは言えジョフレさんの「あの時代はあの丈感だったの!不勉強!っていうツッコミは釈迦に説法だったんかな〜ってふふっとなってしまった)スカンダラブさんはメインチャレンジの衣装はちょっと他の人と比べてシンプルだったけどランウェイは素敵だなとか、プチノワールさんはドラァグレースで前に見たことある形だけどギターの衣装ロックでいいなぁとか、そんな中でネヘレニアちゃんですよ。コンフェッションでも着ているTシャツを取り入れたポップなミックスコーデで超かわいい!って思ったんですけど、ジャッジのニコロ・セリオーニさんが「素敵だけどTシャツは袖を捲ってV字のシルエットにしたほうがいい、あと腕に網グローブを使うなら足も網タイツにしたほうがいいね」ってコメントしてて、なんて的確!!!と感動してしまったのです。そうしたらより素敵になることが目に見えるよう。プロフェッショナルによる具体的な指摘が大好きな私は思わず唸ってしまいました。マネスキンのスタイリストとして活動されてる方とのことですが、さすがですね…


そして今回、ちょっとクイーンたちの練習中にキアラさんが出張ってスクリーンタイム取りすぎじゃないか?ルージカルの最中にジャッジの顔挟みすぎじゃないか?もっとクイーンの活躍を見せて欲しいのに…って気になってたんですけど、Twitterのお友達のつぶやきでちょっとハッとなりました。許可をいただけたので引用させていただきます。

「イタリアの編集嫌いになれない理由、イタリアは今極右政党が第一政党でクィアコンテンツの風あたりは以前より強くなっている。非クィアの人にも番組を見てもらったり視聴者を増やすにはご当地の往年物である程度興味を引くことやフィレンツェ大学卒業の才媛人気女優のキアラを大きく前面に出してなんか人気美人女優が綺麗な服を着て楽しんでるから、それを目玉としてヘテロ視聴者も呼び込もうと苦肉の策なのかな?とも穿ってしまう。」

な、なるほど〜!!同じ時期に、イタリア人男性の方と結婚されているTwitterのお友達が、「イタリアの社会はまだまだクィアを許容しない雰囲気なので、夫がイタリア版ドラァグレースがあることにびっくりしていた」「制作側の葛藤も見えるし、コンテスタントも相当な覚悟で出演してると思います」というようなことを教えてくれたので、クィア層以外にアプローチするための編集なのだとすると非常に納得がいきました。(同時に夫の方の「放送時間が長いのはイタリア人が無駄のない編集や、他の国と足並みを揃える努力をするとは思えない」という談も教えてくれて爆笑しちゃったんですが)

私みたいにドラァグレースのコテコテのオタクでどのシリーズも更新したらすぐ見るような人たちでなく、メイン視聴者として設定されているのはイタリア現地で見ている人たちで、多数がクィアではなく、そしてクィアに対して友好的でない可能性もある人たちですものね。去年s1に出演していたAva Hangarさんが放送後に 「DRイタリアは普段からDRを見ている視聴者からすると期待値に達しなかったとかレベルが低いとか受け取られたかもしれないけど、イタリアというLGBTQ+に不寛容な国の国民をメイン視聴者として設定した上で作っている、クィアの人権を認めず差別しているイタリア人たちに「クィアクィアとしてこうやって存在している」と示すために番組が作られていることを理解して欲しい…」という声明を出していたなぁ、と改めて思い出して、毎週分かんない〜!って言ってないで、ちゃんと番組がイタリア国内に受け入れられるように作られているであろうその意図を受け止めていかないといけないなぁと反省しました。


次回はメイクオーバーチャレンジで、どうやらローマにあるサッカークラブの人たちがメイクオーバーされにやってくるようです…さっきインスタを見つけましたがlgbtqフレンドリーなクラブのようなのですが、それこそヘテロ男性の好むスポーツの筆頭のサッカークラブの人がやってくるというのも、また国内への受け入れを狙った選択なような気がしてなりません。このクラブの人たちもきっと勇気を持って出演してくれたんだろうなぁ、次回もしっかり受け止めるぞ、と少し気合いを入れ直した私でした。

Canada’s Drag Race vs The World ep1 "Bonjour, Hi”感想

今年の頭に波紋を呼んだUK vs the World、今度はカナダがホスト国だぞ〜!!噂になった時(5月のドラァグコンに参加予定だったクイーンたちが急に何人かキャンセルしてざわついていた頃…)は、一年に一回のシリーズにしていくのかな、来年公開かな?とか思っていたらまさか今年のうちに来るとは。クイーンがクイーンを落とすといういわゆるオルスタシステムでの進行で、UK版では優勝候補が中盤で続けて姿を消すという衝撃の展開でなかなかハートがジェットコースターだったのですが、今回は「そういうもの」という心の準備ができているから多分前よりも楽しめる、はず。カナダは私のお気に入りのフランチャイズだしね!ちなみにTwitterの仲間たちの間ではいつの間にか「カナダvsザワールド、略してカナザワ」と呼ばれています。天才。このブログでも採用させていただきますありがとう、言い出しっぺの人はご連絡いただければコーヒーくらい奢ります。

 

 

 

I'm watching Bonjour, Hi on WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/cvw-101

 

 

 

さて出演クイーンはこんな感じでおます。

カナダs1のファイナリスト3人の中で一番応援してたリタ・バガさん

カナダs2のファイナリスト3人の中で一番応援してた、そして覇者であるアイシス・膝・クチュール先生

カナダs2の圧倒的アイドル、華のあるステージングと笑顔でTOP3になったケンダル・ジェンダーさん

カナダs2で実力があるのに初期サシェイとなってジャッジめアジアを舐めるでねぇ!って私を憤らせたフィリピン系のステファニー・プリンスちゃん

ダウンアンダーs1でやはり初期サシェイで惜しまれたチャーミングな面白クイーン、アニータ・ウィグレットさん

UKs3で気合の入ったリップシンクを見せてくれてパフォーマンスにすっかりファンになったヴァニティ・ミランさん

UKs3で全フランチャイズ初のシス女性クイーンとして出場して活躍を期待されるも序盤で負傷して(ヒザァ!)退場して涙を飲んだ(主に私が)ヴィクトリア・スコーンさん

s11ではヴィラン的編集で制作側に憤っていて、AS6で頑張り屋さんのところがたくさん映してもらえてファイナルまで進んでこれでヨシ!とさけんだラジャ ・オハラさん

AS6でs11で愛されなかったトラウマを吐露し弱さを見せて、リップシンク大爆進で見る目を変えさせてくれたシルキー・ナツメグガナッシュさん

以上9名のメンバーでお送りいたします。誰を応援していいか分かんないじゃないかバカー!!濃度に差はなくはないがみんな好きだ!!!

そしてジャッジはみんな大好きブルック・リン・ハイツ先生ですし、カナダはいつも制作サイドからいいものを見せるぞという愛を感じるので、カナダ通常シーズン同様に素敵な作りになるといいなぁ、と思います。


エントランスはみんな意外なくらいリラックスしていたのでちょっと面白いなぁと思いました。私自身もクイーンたちを知っていて好きなところからのスタートだから「この人はどんな人?」って思わず楽しめるし、クイーンたちも気負わずに入ってくる人のシルエットを見ては誰〜?って楽しんでいるように見えました。バチバチ感、全然なし。一回UKvs世界をやってみたことで、「ガチで威信をかけて実力で勝つ、世界一を決める頂上決戦」ではなくて「進行と運に左右されるけど一攫千金と名誉をもらうチャンスがある、各国乱れた大乱闘」くらいの認識になって、心理的ハードルが下がったのかなーと思います、出演者側も視聴者側も。みんな楽しめるといいね。


さて初回チャレンジはガールグループチャレンジ!いきなり超楽しいやつ!

キャンピィさで結ばれたリタさん、アニータさん、ヴィクトリアさんのグループ「Touché」はコミカルにまとめていてとてもチャーミングで良かったです。アニータさんはお尻をアピールするタイミングばっちりだし、練習時点はワタワタしていたリタさんが本番ではバッチリで良かった〜。バックアタックとかけてバガタック!って言うの天才だと思います。ヴィクトリアさんは伸びやかなお歌がとても素敵で、この番組でリップシンクの時に女声ボーカルが使われるのが当たり前なのに、こうやって実際にコンテスタントが歌ってるのは歴史的快挙じゃない?ってくらい感動しました。このグループは全員が違う国なのを活かして各国の挨拶を入れたり、ジャッジを巻き込むのがとても上手だったので、グループごとにトップを決めるのであれば私はこのグループが一番良かったと思います。


自然に集まったアイシス・ケンダル・ステファニーのカナダs2組「Maple She-rups」、まずはアイシス先生が私の大好きなピンクのウィッグ&私の大好きなツインテール&一番好きなオーロラカラーの衣装でビジュアル的に優勝でした、ありがとうございました。練習時点でちょっと振り付けしてるステファニーちゃんの要求値が高いかな…?という感じで、レベルの高い人たちが集まっているから、難しいことをやらなきゃ!というのは理解できたし、本番は少し難易度を下げてうまくまとめていたと思うのだけれど、残念だけどこのチームの中から二人ボトム入りという結果になってしまいました…良かったと思うんだけどなぁ…レベルの高い戦いだぜ…


ヴァニティさんが「自分のシーズンは黒人クイーン一人だったから嬉しい〜」といきなりなついていたシルキー・ラジャ・ヴァニティによるチーム「SRV」このチームはなんとなくダンス練習の時点から体がキレてるのを感じて、いい予感がしてました。みんなリズム感がいいんだろうな。ヴァニティの「黒人クイーン名前間違えられがち問題〜私の名前ちゃんと覚えて!」という至極当たり前で大切な主張の歌詞には痺れましたね!少し歌声は大人しいかな?と思いつつそれを補って余りあるダンスの華やかさ、素晴らしかったです。ラジャっちはブルックリンに歌詞詰め込みすぎでは的なこと言われてたけど、私は技術的に素晴らしい!と思ったしチャレンジングなのは評価されるべきだと思うけどなぁ。シルキーは登場時点から存在感たっぷり、ありがたい説法もあり、とても良かったと思います。


みんなエントランスも、ランウェイも、どちらも絢爛衣装で素敵でしたが、アイシス・王者・クチュール先生のランウェイガウンはちょっと別格でしたね、賞金もらってる人間はやっぱちげーな!w 「三千世界の鴉を殺し 主と朝寝がしてみたい」ならぬ「三千世界の駝鳥を殺し 主のガウンにしてみたい」と都々逸風に思ってしまいました。アイシス先生、ボトムに入ったら即狙われそうでファイナリストに入れるかは分からないなーと今から胃を痛めているのですが(クソシステムめ!)いる限りはごっつい金と手間のかかったクチュールを見せてくれるはずなので、できるだけ長く残って欲しいです。ずっとトップにいて〜Pangina'edされないで〜(また動詞化されるクイーン…)

あとはヴァニティさんの王冠のような鳥籠のようなヘッドピースが見事だったキルトのガウンと、王を失った喪服から私が女王じゃ!と主張するドレスにリビールしたシルキーの衣装が特に好きでした。あとラジャっちがいい紫色の衣装で出てくるとどんだけバリエーションあるんだ?って褒め称えたくなる。そしてステファニーちゃんのフィリピンルーツの衣装に関しては完全に加点対象で、あれ見てボトムに入れるの有り得なくない?とちょっと憤ってます。素晴らしかったやん!


しかしカナダは、ジャッジの言ってることはまあ分かるんだけど、最終的な結論がちょっと合わないなぁ…と思うことがちょいちょいあるのですが、今回も、あれその人たちがトップでその人たちがボトム…?と思ったりもしました(私ならヴィクトリアさんはトップに入れる、ボトムは難しいけどアニータさんを入れるかなぁ…唯一のDU勢を即帰したくないみたいな思惑がなくはないのかなぁ…)でもまぁ、トップ二人のリップシンクが面白かったから、いいや!

リタバガさん、s1の時はどちらかと言うと真面目キャラが時に見せるウィットの効いたジョークやオチョけた姿…的な、滲み出るおかしみ的な感じで見てたんですけど、こんな全力全開でおかしい人でしたっけ…?登場時点でもうおかしいし、リップシンクも全力でキャンピィだし、始まる時にも終わる時にも隣のヴァニティ先生も笑っちゃってるじゃないですか。正統派リップシンクをバチっと決めたヴァニティさんが勝って嬉しいと思うと同時に、リタさんもパフォーマーとして最高の仕事ぶりだなぁと思いました。しかし、賞金の出ないUKシーズンに慣れすぎて、リップシンクの勝利でご褒美に賞金を貰えると聞いてキョトンとしてるヴァニティさん可愛すぎた。UK組は本当、たくさんお金稼いで帰ってね…!


ボトムのステファニーちゃんとケンダルさんの間でヴァニティさんがサシェイ相手として選んだのはケンダルさんのリップスティック。UKs3ではたった一人の黒人クイーンで、マイノリティがそこに存在してレペゼンテーションすることの大切さは身に染みてわかっていたと思うので、ステファニーが「アジア人クイーンは私一人、だからこそ背負っているものをもっと見せたい」と訴えかけたのは相当効いたんだろうなぁと思いました。ケンダルさん、いつも明るくて場の空気を変える力のあるハッピークイーンで大好きなので、初回で離脱してしまうのは勿体無いよう、と思うのですが…大好きなカナダs2のスーパーアイドル、うう、もっと見たかったなぁ。


次回はいきなりスナッチゲーム!なんとゲストにカナダs1王者のプリヤンカが来てくれるようで、ブルックリンとプリヤンカという「カナダの産んだスナッチゲームただすべりクイーン」が二人もジャッジ席に並ぶことになるわけで、マジウケる〜と思っています。よかったね〜そっち側の席で!(Shade!)

そしてカナダのトルドー首相も顔を出すようですね…?一国の政治のトップにいる人が、ドラァグコンペティションの場に一瞬でもゲスト参加するって本当凄いことですよね…カナダはいつも出演クイーンの多様性へのこだわりだったり、制作側の姿勢に良いところがたくさんあると思っているので、これもまたいい方向に進むための力になるといいなぁと思いました。


その他メモ

・アニータさんが会ってすぐにさらっとキツいジョークかましたのを見て逆に「ウケるー!!!アンタ好きだわ!」っていきなりシルキーの心を開いていたり、その他クイーンともニコニコ過ごしていて、たった一人のダウンアンダーからの参加者なのにすっかり馴染んでいて、さすがミスコンジニアリティだな、愛されチャームが半端ねぇな!と思いました。


・アニータさん、リタバガさん、ヴィクトリアが集まって作戦会議してる時にうちらチームおばあちゃんだから!って言ってるの可愛かった。その前にリタさんとアイシスが顔を合わせた時もやだーおばーちゃん集まっちゃったーとかキャッキャしてて、年寄り自虐がこんなに嫌味なくチャーミングになるのって本当奇跡じゃない…?ちなみに今回最年長はラジャっちの37歳、最年少はステファニーの25歳でございます(ヴィクトリアは下から二番めの29歳)ラジャっちのフレッシュさも奇跡…白目キラキラなのすごくない…?


・ワークルームで話してた、ロンドンではあんまりドラァグショーの出演者にバリエーションがない、白人シス男性中心でクィアの中でもレズビアンは蚊帳の外感ある…とか、バンクーバーはショーをノンバイナリパフォーマードラァグキングやPOCなどを組み入れて多様性のあるメンバーで組まなきゃいけないという不文律があって、白人シス男性だけのショーは稀だよとか(素晴らしい)、アメリカはもっと出演者に多様性を持たせなきゃ、黒人クイーンも入れなきゃって強く主張できるようになってきたのはジョージフロイドが亡くなったあの事件以来で、2020年というごく最近なんだよね…という話とか、非常に興味深かったです。この中ではカナダがかなり特殊で、だからこそカナダは毎シーズン多様性のあるクイーンを集めて来られるのだろうなぁ、と思いました。せっかくだからシス女性のクイーンとかドラァグキングとかも出してさらに多様性を広げてほしいな!と思ったりするのでした。s4に期待しちゃうぞ!