あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

Canada's Drag Race Season1 episode2"Her-itage Moments"感想

I'm watching Her-itage Moments on WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/her-itage-moments

 

今回はアクティングチャレンジ!

…の前のミニチャレンジでクイックドラァグしてのダンス大会、s12が妙にクイックドラァグのレベルが高くてみんなかわいい〜!ってなってたのとの落差がすごくて(TOP5の羽コスチュームのやつとかそのままステージに出られるレベル…)みんななんというか味わいのある未完成さで可愛かった〜w こんなところも本当昔のシーズンみたい…愛おしい…レモンちゃんの白鳥の湖meetsビョークmeetsシアmeetsバスに跳ねられた自分かわいかった…プリヤンカの下ネタも…うふふ。

メインチャレンジのアクティングチャレンジ、歴史的瞬間をまとめてミニドラマ化しているカナダではおなじみらしいシリーズをパロディにして演技する…というものだったけど、んーーー正直元ネタを知らないのと言語の壁もありイマイチ脚本の面白さが汲み取りきれず…。とはいえ脚本がイマイチなのはわりと毎回なので(ひどい!自分の無知を製作側になすりつけてる!)その中でどれだけ突き抜けた演技で印象付けてくれるか、というのを期待しているのですが、UKのときのマッチベタ!のような神がかった演技や、s11のおっぴゅらーんす♪のような珍演技ゆえmeme化するみたいな奇跡は今回見られなかったですね…わりと大人しくまとまったなぁという印象。
よかったのがレモンと、ジンボさんと、キアラ!あと私はプリヤンカもよかったけどリタバガさんも好きだったな〜。イマイチ組はジャッジとわりと同意見で、タイノミさんとBOAちゃん…BOAちゃんはでもADHDで台本が覚えられないとか(イロナの名前もあやふやになっちゃってるし…本当に覚えるのが脳みそ的に不得手なんだと思う…)そりゃキツいと思うからなんらかの合理的配慮を〜!って思ってしまった…他の課題でも向き不向き得意不得意があるから、これも「平等」にするためにはしかたないんだろうけど。役柄、もう少し台詞の少ない役選んでもよかったんじゃないかな、リーダーだし頑張りたかったんだろうけど…ほんとがんばったよ…!なんとかセーフで抜けられてよかった…
カインさんはそんなに悪くなかったのでは?と思ってたけど、もう少し笑いが求められてたんだろうなぁ。あとはランウェイでの減点が大きかったか…カナダはランウェイをちゃんと加算したり減点してくれたり評価に入れてくれている感じが伝わっていいよねぇ。なにも触れられずメインチャレンジだけで判断されるとモヤモヤするので…

そんなランウェイ、今回のテーマ最高じゃなかったですか?ファーストドラァグのやり直し!って、ファーストドラァグのお写真も見られて本当に嬉しかったし、こうやって進化したのだなー!って伝わって嬉しかった!
私はジンボさんの取り外し可能なウィッグポンポンのゾンビチアリーダーがとても好きだった〜!個人的にはメインチャレンジもメリハリつけた演技でよかったしウィナーでもよかったのでは?と思う。でもレモンちゃんのランウェイもよかったんだよね〜!!ああいうフローレスなパジェントビューティ感、少なくともブルックはめちゃめちゃ評価すると思うし、あと前回ボトムだったところから今回演技で頑張って挽回したガッツも買われたんだと思う。一回ボトムに入っちゃうとみんなに下に見られたりもするだろうからさ、ここで勝ったことは自信にもなるだろうし、すごく価値ある一勝だよね…あとはキアラのパディングしないからだにさらっと布を纏うだけ、みたいな感じ、細くて若くて自信がある子しかできないやつ!!好き!!ナオミのこと思い出しちゃった。
そしてスカボボちゃん〜!!火を飲んだ〜!!プロモでも見ていたり前評判で楽しみにしてました!でも火がなくてもスタイリング自体素敵だった!UKのクリスタルの火花芸とかもあったしUS版は消防法が厳しいのだろうなぁと思うけど、あんまりエスカレートするとタイランドみたいに火傷するとかのトラブルも出るからほどほどなところに留まってくれればいいなぁ…と思います。あくまでパフォーマンスの肝として評価するのではなくおまけ的な位置づけのままであって欲しいな。

ジャッジは気に入らなかったみたいだけど私はBOAちゃんの衣装すごく好きだった〜。わりとアメリカのDRだとプラスサイズクイーンでもお胸を作ってくる人の方が多い気がするのだけど、前回のイロナとか今回のBOAとか、くびれだけ作ってそのまま!みたいな表現が最近とても新鮮に見えて好き。去年UK見てたときソーイングチャレンジでおっきい二人がそういう表現をしてたその時はそこまでツボにはまってなかったのだけど、今めちゃめちゃ自分の中で熱いです。
アナスタージアさんは悪くなかったのだけどs12のウィドウさんのスター&ストライプのときの衣装に似てて、あっちのほうが洗練されて見えたなぁ…と思った。白のラインが太めなことで分断されて見えるからかしら。
タイノミさんはジャッジからも指摘が入ったように、もう少し抜け感というか、ガチガチに全身がカバーされてたので頭にポイントがある分、体はもう少し肌を見せてもよかったのではという感じ。カインは背中の部分の肌が見えちゃったの本当にもったいなかった〜!異色肌のアプローチは悪くなかったと思うのだよ…そして上着を脱いでワーオ!みたいにできたらきっとなお良かったよね…

そんなわけでリップシンクは最年長タイノミさんと最年少カイン。いやーパフォーマンスには年齢とかキャリアとかそういうの関係ないですね…二人ともとてもいいリップシンクだった!とはいえやっぱり明暗を分けたのはタイノミさんの今までの経験に裏打ちされた自信と気迫だったのかなぁと思う。リズムにあったキレのいい動きがとても良かった!
でもカインのリップシンクも良かったと思う〜振り付けというか、全体的にパフォーマンスとして魅せる力はタイノミさんのほうが上だったかもしれないけど、顔の表情の良さ、表情で歌を伝えてくる力はカインのほうが強かったと思う!はーもう少し見たかった…完全にep1と今回で自信ばかり肥大した生意気な若手、という感じの編集をされてしませんでした?それで鼻っ柱折られて帰る…みたいな感じの印象になっちゃってて嫌だなぁ…。最初のミニチャレンジで見られたような自信に満ちた笑顔のパフォーマンスをもっと見たかったし、そういういいところがもっと伝わるような編集にして欲しかったし、成長するところが見たかった…。間違いなく頭の回転が早くて賢い人だと思うので、周りの見えてない人、みたいな印象で終わったのが歯痒いし悲しいです。自分がリップシンク決まったあと、厳しいこと言われてるBOAちゃんの腕を自然に撫でに行くのとか、優しいところも伝わってくるのにね…泣いちゃってるタイノミさんに帰ることになるのはこっちなんだから私にスポットライトちょうだいよ!って笑わせにいくの、本当小生意気でかわいいよー…もっといいところ見たかったな…

ワークルームでのアナスタージアさんのバハマからカナダに亡命することになった過去の話、辛かった〜…どれだけ恐ろしい思いをして、どれだけトラウマになっていることかと思うと胸が痛みます。それでもドラァグする人生を選んでくれていることにすごく重みを感じる。ワークルームでジンボさんが「カナダに産まれたということは特権」と言ってくれていることで、ドラァグクイーンって、ゲイの人が多くて、さらにその中でもマイノリティなカルチャーで…っていう中の(すごくざっくりしたくくりですみません)そもそも大前提としてその文化が大衆的に認められて受け入れられているか、社会的に虐げられているか…っていうので全然違うんだよなぁ、って考えさせられた…モネもカリブ海の島に住んでて向こうはドラァグを、ゲイを認めてくれないって話してたもんね。クィアであるというそれだけで迫害される、命さえ脅かされるなんてことがどうかなくなりますように…

次回ガールズグループチャレンジ!!めっちゃ楽しみ!!

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