あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul's Drag Race: All Stars5 episode8 "Clap Back!"感想

I'm watching Clap Back! on WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/clap-back

ネトフリでも見られます〜

https://www.netflix.com/jp/title/81040957?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=81296298

 

 

わぁ〜!!!よかった〜!!すごく順当で真っ当で待ち望んでいたウィナーになったと思います。シェイおめでとう!!
でもシェイが勝利したことはもちろんなんだけど、昨日の夜呟いていたとおり、三人のうち誰になっても祝福できる、三人とも別の素晴らしさを持っていてそれぞれが王冠に値する、と思っていたそのままの気持ちで、メインチャレンジもポッドキャストトークもランウェイもスピーチも最終リップシンクも見られたことが本当に嬉しかった!!本当に三人ともがベストのパフォーマンスをしてくれて、驚きや物語のある衣装を見せてくれて、それぞれの想いを語ってくれて、最後まで全力で栄光のためにリップシンクしてくれて…途中でこの人は違うかな?とかそういうこと感じさせずに三人が三人とも最高の状態を見せてくれたことに本当に感謝したい。
本当贅沢なこと言うなら全員それぞれが勝つそれぞれの世界線に行きたいよ〜!!

なにが勝利を分けたんだろう?もともとダンスのスキルは群を抜いていて、二人よりも高難度のものを求められていたパフォーマンスをしっかりとやり遂げたところなのかな、とか、自分のドラァグは黒人女性へのラブレターと語ったように、また、ルーがプラットフォームを作ってくれたことに感謝して涙を流したように、ドラァグという表現が他者、全世界にいる人たちに影響を与えることを一番意識できていたからかな、とか、色々考えるのですが、やっぱり一番は、一番勝つことを必要としていたのがシェイだったのかなという気持ちです。昨日の夜に書いたのだけど、シェイにとってのオルスタは、s9での劇的な敗北(勝てないことを負けた、とあまり表現したくないのですが、あえて敗北と書いています)を昇華する旅だったのだと思っていて、ではここでまた、例えばまた超アイコニックな、シンボリックな、決定的なリップシンクで優勝を逃すことになったら…?また新たなトラウマと向き合うことになるみたいな超残酷なことになるんじゃないか…?とか考えていたのですが(とはいえ、このオルスタで心身共にさらにタフになっていくのが伝わったので、同じようにはならないとも思うのですが)やっぱり彼女のトラウマと決別する物語の結末に一番ふさわしいのは優勝しかないと思っていたので…本当に祝福したいです。また最後のウィッグがね!!ずるいよね!!あの「屈辱」のリップシンクでサーシャがかぶっていたウィッグと同じスタイルで、自分の被ってたウィッグと同じ色なんですよ…泣ける…
最後のリップシンクの時、一人レオタードじゃなくてドレスを選んでいて、私はスプリットやディップとかの大技に頼らなくても勝てる、戴冠の時に一番ふさわしいのはガウンだろ!?みたいな感じの自信を感じて、本当に惚れ惚れしました。そしてその通り、大技がなくても映える、気持ちの入ったいいリップシンクだった…!

さて、他の二人も本当に良くて、なので私はシェイに対してはここがプラスだったから勝てたのかな、と語ることができるけれど、他の二人はこれが足りなかったから勝てなかった…みたいなことは頭を捻っても全然出てこない!本当に二人とも最高を更新してくれてよかった…

ミズクラちゃん、私昨日の時点では、彼女のたびは「愛されないと悩む自分から愛されることを受け入れる旅」では、と書いたのですが、全然違ってましたね、お詫びします。彼女の旅は、「考えすぎてしまう自分からの脱却」がテーマだったと思います。そしてそれを今回以前で完全に成し遂げていて、ファイナルで見せた自信が、「自分のドラァグを楽しむこと」から来てるのが伝わってきて、本当に良かった…すごくサービス精神の強い人だからこっちを楽しませようとしてくれてるのはずっと変わらないのだけど、その上で自分の考えにはまり込むことから解き放たれてのびのびとパフォーマンスするミズクラちゃんの素晴らしさよ…!最後まで楽しませる要素を入れることを忘れない、本当に素晴らしいエンターテイナーだと思います。

ジュジュビーは勝っても勝てなくても大勝利!と昨日書きましたが、本当にその通りでした。でもあのファイナルランウェイの神々しさ素晴らしかったですね!?期待を超えた、今日一番のwow!のあるいい衣装とプレゼンテーションだったと思う。そしてなによりもこのオルスタは彼女のコンフェッションの面白さで支えられてた、なんて揶揄されるのも頷けるくらいの魅力的なパーソナリティ。もしオルスタでミスコンジニアリティを選ぶのだとしたら彼女しかいないと思っているし、もしこの投票システムがもっと紳士的に進まなかったならば、一番王冠に近かったのは彼女だったんじゃないか?とすら思います。視聴者もコンテスタントも含めてジュジュのこと嫌いになれる人なんてこの世にいるのだろうか??(反語)

そして、今回嬉しかったのが、皆が戻ってきてくれたこと!!オルスタってep1がタレントショーで、皆バラバラにパフォーマンスするじゃないですか。そして、ファイナルが公開収録じゃないから、過去のシーズンにあったように皆が集まらない選択もあるわけじゃないですか。また、集められて悪い意味で民主的な投票をやってエグい結果になったりするじゃないですか…(AS3に対してすっきりしない思いがある…)でも皆が戻ってきてくれて、パフォーマンスにバックダンサーとして出演してくれて、全員による最初で最後の作品を作り上げてくれたことで、あーこの皆でAS5なんだ、去っていった皆もオールスターなんだ!って実感できたのが、本当に良かったです…ファイナルランウェイもね、皆ASのためにめちゃめちゃお金や時間をかけて気合入れて衣装とか準備してるじゃないですか、それが全部なかったことになっちゃうんじゃなくて、ちゃんと自分らしいドラァグを最後に見せつけられる機会を作ってもらえたこと、本当にありがたいなと思いました…通常シーズンなら公開収録で皆ランウェイびしっと魅せるもんね、それをオルスタでもやってくれたのが本当に嬉しかったです。皆よかったけどマライアとブレアが私のお気に入り!でも本当みんなちがってみんないい〜っていうドラァグの醍醐味を感じる最高のファイナルランウェイでした…

そして、AS5出演クイーン全員でウィナーのことを祝福できたのも本当に良かった。リユニオンも兼ねている感じで、禍根もすっきりして、本当大団円!って感じ。その分TOP3だけにクローズアップできる機会が減って、TOP3に残るまでの努力や功績が薄れる…みたいな部分があったのは否めないですが、それでも過去のオルスタよりもずっとずっとすっきりするいいエンディングだったと私は感じました。untuckedもあったので、ちゃんと行間を補完できてる感じがありがたかったし、最後に三人でパッキングしてるところのサウダージ感ね!!いつも帰っていく人にクローズアップしているから、これ史上初めてじゃないですか?この時点では誰もどのパターンの、誰が勝つパターンのフィナーレが放映されるか知らなくて、でも片付けてそれぞれのおうちに帰ろう、っていうの、なんかすごく今回の道のりで成し遂げたものの重みと、やり遂げた喜びと、疲れと、結論への期待と、やるだけやったという諦観に似た満足感と…色々なものが伝わってきてグッときました。

なんだかAS6の噂もちらりと聞いていて、もちろん投票システムやアサシンシステムにも改善の余地あり、とは思うのだけど、AS5はドラマはありつつも今までのオルスタの中でかなり満足感のあるシーズンだったので、ぜひいいところは踏襲して欲しいなぁと思います。もう少しクイーン個人にヘイトが直接飛んでしまう構造をどうにかして欲しいとは切に思ってるのですが…またわくわくする形で、実力があるけど発揮しきれなかったり運に恵まれなかった大好きなクイーンたちが活躍する場があるといいなぁと思っています。

COVID-19による収録環境の変化も多々あるだろうし、社会情勢の影響も多々あると思うけど(AJ絡みかなんかだと思うけど、もともとAS5の放映はs12の前の年末年始くらいだったはずですよね、もしその頃放映されてたら肌の色由来の特定のクイーンへの追い風や逆風が多少違っていたのかな、と思います)とにかく、素晴らしいクイーンが新たな世界にチャレンジして成長する場でありますように、と祈るばかりです。

最後に、本当にシェイおめでとう〜!
My name is Shea Couleé, and I didn't come to play, I came to slay!(s9)からの、I was born to slay(AS5ep5)だけでもうすごいのに、My name is Shea Couleé and I didn't come to slay, I came to WIN!だなんて、もう、しびれる〜!!としか言えないです。なんてキラーワード!!優勝!!!!心からおめでとう!!

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