あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

Canada's Drag Race Season2 episode2"Under the Big Top"感想〜

楽しい楽しいルージカル回〜!華やかで楽しいチャレンジなので序盤の人数の多い時に来ると本当にテンションが上がるのだけれど、コンテスタントからすると歌も踊りもやらなくちゃいけなくて大変なチャレンジだと思います。しかも今回は生歌!!歌が得意だからアピールしていきたい!というクイーンも、苦手だから歌のないパートで!というクイーンもそれぞれ、自分の持ち味を出せたかどうかが鍵になる回でした。

 

 

 

 

 

I'm watching Under the Big Top on WOW Presents Plus http://www.wowpresentsplus.com/videos/cdr2-under-the-big-top

 

 

 

 

 

 

今回はClown musicalということで皆ピエロになって登場。日本で育った身からするとピエロってわりと画一的というか、あんまり幅があるイメージがなかったのだけど、いやはや私の知識と想像力が足りなかっただけで、みんな個性たっぷりのそれぞれ違った道化師を表現していて面白かったです。楽曲も色々オマージュしているようで幅広くて楽しかった!長かったけれどまったく飽きることなく楽しめました(途中若干のカオスがあったけれど…)


そして今回、メインチャレンジの地続きのところにランウェイがあったのがとてもよかった!みんなメイクとかもそんなにやり直さなくて良かっただろうし、なんかルージカルで演じていたキャラクターたちのお色直し的な、カーテンコールで出てきたような印象すらあって、なんだかそのままの世界観で楽しめる感じがとても新鮮でした。


もうとにかく、ランウェイはピティアさんが圧巻でしたね!!(お名前の表記に困っています。ピティア?ピスィア?ピ?フィ?いっそギリシャ神話風にピュティア?)肩に付けたもう一つのお顔が本当に、地のお顔と見紛うかの完成度で、出てきた瞬間に唸ってしまいました。オーネイシャちゃんのお友達かもしれない。untuckedの最後でジュース飲ませてあげてるの可愛かったです。ルージカルでもホラー系ピエロをとても印象的に演じていたので、納得の勝利です。めちゃめちゃ頭の良さというか、クレバーさによる適用力の高さがあって、いいですね!長く残って欲しい!!

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冒頭で世界観を作り上げて、場面を引っ張る主役的なポジションだったシンシアさん、最初から出ずっぱりで、歌も演技もばっちり決めてくれてトップに値する活躍だったと思うのだけど、キャラクターがクリーンすぎてちょっと不利だったかなぁ、というのと、ランウェイが若干無難だったかなぁという感じでした。でもトップにしてあげたかったな〜。シンシアの仲良しチームのジアもやはり歌に自信があり、トリで美味しいところを持っていくパンクな役をゲットしていましたが、こちらは伸び伸びと歌い上げ見事トップに。前回ボトム2でリップシンクしたので、今回評価されるのは本人も嬉しかったんじゃないかと思いますが、すごくステージングに華があって素敵でした。仲良し3人組のもう一人ケンダルさんは二人とは異なり歌が苦手らしく歌わないパートを希望していましたが、キャラクター性を打ち出した明るいパフォーマンスで、ミュージカルにおいて音程とかリズム以上に大切な表現力を発揮できていたなぁと思います。


ケンダルさん同様に歌わない役の方がいい!とキモラがゲットしたビアンカというキャラは、名前からして明らかにモデルになったドラァグクイーンがいて、ちょっと毒舌なキャラクター。歌ではなくまくしたてるようなspoken wordsでうまくまとめていたと思います。あと、評価的には若干辛めだったのですが、パートの音楽的な難易度はイブ6000さんのが一番高かったのではないかと思う!初めて客前で歌うというのにあの難しい三連符満載のリズムよく取ったよ!


こういうときアンサンブル的なキャラクターはやっぴりちょっと損するよなぁ、ペア(ないしトリオ)で演じた時に全体としてまとまってなきゃいけないし、でも自分自身も打ち出さないといけないし。今回は日本人がイメージするピエロらしいおどけたピエロの3人組、ビン・バン・ボン(UKs2の名曲から取った名前がかわいい)と、ちょっと意地悪な気取り屋ピエロ、レースとレザーの二人組がちょっとだけ難易度高めだったのではと思います。特にビンバンボンのパートはかなりのカオスっぷりだった…ランウェイは5人とも良かったので(というか今回全員良かった!レベル高い!)メインチャレンジの出来が本当に命運を分けたなぁという感じです。


いやしかしいいリップシンクだった〜!アイシスさんは自分のことダンスクイーンだと思ってたけど振り付けられて踊ってみて鼻っ柱折られた、と言っていましたが、リップシンクで自由に踊っているのを見て、ダンスクイーンを自負するだけあるな、と思いました。素敵だった〜。オシアンさんも表情がとてもよくて、表現力のあるクイーンって本当に素敵だなぁと思って見ていました。リップシンクだけなら甲乙つけがたかったと思うのですが、アイシスさんが前回勝利しているのと、あと前回オシアンさんが膝を痛めていた影響も少しあったのかなぁ…今回のルージカルやリップシンクではそんなに影響は見えなかった気がするけれど、無理せず大事にして欲しいです。オシアンさん、本当に人間的魅力に溢れていてもっと見たかったし、ワークルームの雰囲気を良くしているのが感じ取れていたので、帰ってしまうの寂しいなぁ。


今回本当にミニチャレンジのご近所クイーンコンテストも、メインチャレンジのルージカルも、リップシンクも、全部見応えあって楽しくて、そうそうこういう回のために見てるのよ!って思えるくらいハッピーでした。今年のルージカル部門はUKs2に決まりね、なんて思っていたのですが、ミニチャレンジとランウェイとの合わせ技加点も加わり、今回もとてもいい回だったと思います。次回アクティングチャレンジでさらにみんなの個性が見えてきますように!