あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul's Drag Race: All Stars7 episode3 "The Realness of Fortune Ball"感想

裁縫が不得手でも最終的に美しい形になる神々のボール…!

 

 

 

 

 

 

I'm watching The Realness of Fortune Ball on WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/ras-703

 

 

 

 


みんな大好きボールチャレンジ、全員歴代優勝者たちと言えど、お裁縫の腕前にはそれなりに差があるのでどうなるかな〜と思っていたのですが、いやはややっぱりレベルが高い…!

今回はヴァンナ・ホワイトさんトリビュート回とのことで、全く存じ上げずフワッと調べただけの知識で申し訳ないのですが、Wheel of Fortuneという番組の司会を1982年からされている方ということで(日本で言うところのアタック25みたいなご長寿クイズ番組?)それを意識した導入でなかなか面白かったです。ボールチャレンジの担当カラーを決めるためのルーレットの時に思わず「パージェーロ!」って声をかけてしまう私(番組が違う)

ルーレットで担当決めるの、かわいい!いつも通常シーズンで走って取り合いになるのを野蛮!って思いながら見ていたり、ミニチャレンジで勝った人が分配する時に恨みを買わないかハラハラ見ているので、こういう運命に任せる形式、好きです。今回はなんとお小遣いボーナス付きで、イヴィが連続でお金をゲットしてワーイ!ってなったと思いきや次に破産のマスに止まってしまって一瞬で返金しなくちゃいけなくなったくだり、大笑いしました。その間わずか1分足らず。儚い。そしてそのあとすかさずヴィヴィアンがイヴィが返却した分を拾っていくんですけど、イギリス版で賞金のなかったヴィヴがやっとお金を…!と思うと感慨深かったです。イヴィには悪いけど…


さて今回はボール1つめのテーマがヴァンナ・ホワイト・リアルネスということで、ここでご本人登場!知らされておらず、ランウェイを歩き始めた瞬間に気づいて思わず素で驚いてしまうクイーンたちが本当に可愛かったです。ご本人のスタイルと見比べると、なるほどみんななりのヴァンナ・ホワイトをよく表現できているなということがよく分かりました。


2つ目のテーマはビフォア・アフターということで、古いものと新しいものなど二つをうまく掛け合わせるルックで、これも面白かったです(例えるとオードリー・春日・ヘップバーンみたいな感じ?)

それぞれ以下の組み合わせみたい。


ジンクス…1962年の映画「何がジェーンに起こったか?」とジェーン・フォンダ

シェイ…金歯と、乳歯が抜けた時にやってくるトゥース・フェアリーをかけて、金歯を抜きにやってくるゴールド・トゥース・フェアリー

モネ…おなじみボブ・ザ・ドラァグクイーンエリザベス女王

ジェイダ…バッグ・レイディ(鞄に何もかも詰め込んで歩く、ということでホームレス状態の女性を示す俗語?)とレディ・イン・レッド(クリス・デ・バーの曲?それとも映画ウーマン・イン・レッドのこと?)

ラジャ…グリースのサンディ役でおなじみオリビア・ニュートン・ジョンと映画界の鬼才ジョン・ウォーターズ

イヴィ…カーディBとゴールデンガールズで有名なビー・アーサー。これなんと自作だそうでびっくりしました。セクシーで最高に好き。

ヴィヴィアン…ダイアナ元王妃とダイアナ・ロス

トリニティ…ルポール・チャールズ(御大)とイングランド王チャールズ2世

 

意外とみんな昔の人と今の人とを組み合わせているのでなく、自由な感じだな〜と思いました。どういうオーダーの出し方だったんだろう?


3つめ、今回のキモである自作衣装課題は、世界の都市と色を紐づけて8人それぞれ違う色を担当にしているような感じでした。色縛りって、単色だとのっぺりしてしまったりするし結構難しいですよね…

私は素材感の違う黒をうまくパッチワークさせたジェイダと、体にピッタリしたフェティッシュさがあるボディからボリュームのあるチュールが裾に流れる姿が美しいトリニティと、ボリュームのある袖なのにクリーンなシルエットのラジャが特に好きでした。特にラジャは3つめのルックだけだったらトップになれたんじゃないかと思います、全員の中で一番「指定の色を使うだけ」じゃなくてテーマの都市が伝わるようなアプローチをしていると感じました。今回は2つ目のテーマのマッシュアップ感が少し薄かったのが本当に惜しかった…!あと少しジョンウォーターズのお髭が分かりやすかったり、何かもうひと要素入れられていたら(ピンク・フラミンゴ的な感じで卵とか??)結果が違ったんじゃないかしら。

とは言え、3ルック全て綺麗にまとめたジェイダとトリニティがトップになるのは頷ける結果だと思います。パジェントの子は自分に似合うものをよく分かっているし、時間との戦いに強いような気がする…トリニティは自分のを作り終えるのにかなり余裕があったようで、ジンクスをはじめ皆を助けに行っているのがまた印象的でした。トリニティはそれはどうなのかなーって思うような行動も番組外であるんですが、こういう、働き者で困った人を放っておけない、義強いところが同業者から信頼され愛される部分なんだろうな、と。

スッキリとしたウェディングドレスにまとめたシェイ、ピンクを可愛く使うのでなく自分のテイストにあったアバンガルドなテイストに生かしたイヴィ、正統派ガウンで多分ルポール先生の好み的には一番ツボだったんじゃないかと思うヴィヴィアンも良かったです。この神々の頂上決戦という場でなかったら皆トップ取れる。ソーイングチャレンジと聞いて目が泳ぎ気味だったジンクスとモネもうまくまとめていたと思います。ジンクスはトリニティの助けもあって美しいギリシャの女神的な感じなスタイルになっていたし、モネはとにかくプリンプリンで歩いているところを見るだけで幸せになっちゃう…本当モネの脚大好き、私もスクワットしよ…


リップシンクもとても良かったです(でもその動きはトランペットであってトロンボーンの動きではない!)2戦連続トリニティが出てて、2戦連続どちらかというと対戦相手の得意そうな曲だったので、トリニティちょっと不利かなーと思いつつきっちり楽しませてくれるのが素晴らしい。そして私は今回のオルスタ7で見たいものうち比重が多いのが「ジェイダが活躍して楽しんで帰ること」なので、今回実力を見せてトップに立って、素晴らしいリップシンクでウィナーにもなって、本当に嬉しいです。

ジェイダが選んだブロック先はジンクス。まあそうだよね、前回勝った人を止めに行くよね〜という感じですが、ep1で星をゲットしてブロックされずにしれっと過ごしてるモネがいて、今回ジェイダとトリニティが新たに星を取って、強敵シェイが次回はブロックが外れた状態になるので、次回のブロック先選びこそ難しいのでは?こうやってエピソードが進んでいくにつれてどんどん面白くなってくるのでは?という期待が出てきました。トリニティもモネの同盟もだいぶいろいろな人に知られるようになってきていて(ジンクスは二人のどちらかが星を一番持ってて明らかにブロックしたほうがいいような時にも守らなきゃダメ、みたいな契約はできないな〜と不参加、シェイも今の状況だと得するのってモネだけじゃね?と乗り気じゃなく、偶然知ってしまったジェイダは困惑気味…)どこまで続くのかわからないけれど、こういう戦略的な人がいることがシンプルに個人戦をするだけでは生まれない、スパイス的な面白さを産んでいる気がします。(同盟相手をブロックしないというだけなのでそこまで他の人への悪意はありませんしね…)二人の戦略が上手くいっても、策に溺れて上手くいかなくても、超グッドテレビジョンだなぁと思って見ています。


あとuntuckedでイヴィが「こうやって尊敬するアーティストである皆と過ごせて、皆も私の仕事を気に入ってくれることがここに来た中で一番幸せなこと」って感極まってるのを見てグッと来ました。通常のオルスタは優勝できなかった人が何らかのリベンジをする感じで、心残りを晴らしていくところを楽しく見ているのですが、今回は優勝者たちの集まりなので割とみんな純粋に楽しみに来てるというか、シンプルに強さの証明をしに来ている感じがあるんですが、そうだよねオリジナルシーズンだと特に後半安らげない感じだったよね、いい記憶で塗り替えられて良かったね…とリラックスして話している姿を見て心から良かったなぁと思うのでした。ドラマよりも平和が好きだよあたしゃ…


次回は童話の登場人物になって裁判をするコメディチャレンジっぽいのですが、あれEテレの番組で見たことあるぞ、昔話法廷じゃん!コメディもこの人苦手そう〜みたいな人が思いつかないので、誰が勝つか予想ができないですが、また楽しい神々の遊びが見られそうです。(ジンクスは得意分野なのでここでブロックされてるのは痛いかもしれない…!)誰も帰らないドラァグレース、マジで精神にいい。

 

いつものやつ(私が審査員ならのボール評価表)も置いておきます。でも神々の遊びだし私が三角とかつけるのもおこがましいし全員花丸でいいんじゃない?とも思ってます。どうせファッションフォトルビューで辛口な部分はチャチキ様とゴットミクがやってくれるしさ〜!

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