あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul's Drag Race: All Stars7 episode12 "Lip Sync LaLaPaRuza Smackdown" 感想(前編)

わぁーいいシーズンだった、ずっと楽しく素晴らしいシーズンだった!終わってしまったのが寂しいですが、成功してそれぞれのキャリアを重ねてる王者たちがこうやって再結集して最高峰の戦いをしてくれたことに改めて感謝しかないです。

 

 

 

 

 

I'm watching Lip Sync LaLaPaRuza Smackdown on WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/ras-712

 

 

 

 

 


シーズン始まる前は今までのオリジナルシーズンやオルスタみたいな、ガチで1番強えやつを決める戦いを想定してたんです。人気のあるクイーンが先に帰ることになったり、ましてや他のクイーンに帰らされるなんてことになったりしたら燃えるぞ〜なんてビクビクしつつ、蓋を開けてみたら初の誰も帰らない・レジェンダリースター制度の導入で。途中(というか特にファイナル直前)に制作側の作意もちらちら見受けられて、果たしてこれは想定してた頂上決戦なのだろうか?それともUK vs the Worldみたいな、ちゃば…いやエンタメ重視なのか?みたいなことをうんうん考えながらファイナルに突入したのですが、私分かりました、これ、卒業式だったのですね…便宜上、主席卒業者は決めるけれど、みんな成績優秀者だしみんな卒業おめでとう、学校への貢献をありがとう、今後もそれぞれの進路で頑張ってね…みたいな感じの集まりだったんだなぁと腑に落ちました。それぞれがセプター渡されるじゃん、あの中にきっと細く巻かれた卒業証書が入ってるんやで…(卒業証書ホルダーではありません)


リップシンクバトルですが、私は特にファイナリスト4人チームのセミファイナル二戦がグッと来たなぁ…8人とも素晴らしいクイーンだからファイナリストでもそうでなくても実力は紙一重、どちらのトーナメントに立っているかは時の運でしかないかななんて思いつつ、でも$200,000とこのシーズンの冠がかかってる側は気迫がちょっと違うわぁと感じました。JUDASという名曲を、このシーズン貫禄の強さを見せつけてきたジンクスと、最初と最後で圧倒的なパフォーマンス力の強さを見せてくれたジェイダの二人が訴えかけるようにぶつかり合ったのが熱かったし、トリニティとモネはダブル優勝で勝負が引き分けとなったAS4、ここで決着をつけましょうやという世紀のバトル感、そして世紀の大合体に大興奮しました(流石に全体像を映せなくて気を使われまくった画角に笑った)いつも決勝戦以上にセミファイナルって燃える気がする、そして曲も決勝戦よりいい曲もらってる気がする…


正直リップシンクバトル全体で見ると、ちょこちょこ、おっ、そっちが勝ちですかい、みたいな場面がなくはなかったのですが(個人の感想です)でもそれぞれのトーナメントの決勝戦は「リップシンクだけでなくこのシーズン全体の成績で決めます」って明言されてたし、私はいいウィナーオブザウィナーズに決まったなぁ〜と思います。ジンクスおめでとう〜!!今シーズン、自分の得意な分野は絶対落とさなかったし、苦手そうに見える分野も自分の世界観に持ち込んで勝つ、という安定した活躍ぶりだったので、このシーズン1番強かった人として冠を得るのに一番相応しいと思っていました。そして、ファイナリスト4人の中で唯一、オリジナルシーズンの勝者なんですよね…オルスタ優勝組が劣る、という訳では決してないのですが、まだ数年しか経っていないAS4と5に出演していた残りの三人は割と最近のドラァグレースの傾向と対策にキャッチアップできているだろうと思ったので、オリジナルシーズンから10年近く経ってひさしぶりに復帰したクイーンは今のドラァグレースのトレンドについていけるか?なんて心配してた人もいたんじゃないかと思うのですが、そんな杞憂を跳ね除ける素晴らしさを見せてくれて、さすがだなぁと思いました。シーズン5が色々な意味で強者揃いの過酷なシーズンだったことは皆さま周知かと思いますが、その激戦シーズンを制した強さはやはり健在でした…


そしてShe Done Already Done Had Hersesトーナメント(どうやって訳するんじゃ!?)を制したのはラジャ様!こっちも10年以上ぶりの参戦、チャレンジが最も過酷だったシーズンとして有名なシーズン3の覇者で、その時点でも最年長として参加していたラジャ様を、よく口説き落としたなぁーなんてシーズン開始時に思っていたわけです。ファッションフォトルビューのご意見版という安定した重鎮ポジションを得ていたけれど、その座から立ち上がってさらなるチャレンジを見せてくれると決断してくれたことだけでもありがたさしかないので、この感謝をどうすれば届けられるんだろう?と思っていた中での受賞だったので、出た甲斐があった!と思っていてくれたらいいなぁと思いました。まあこの感謝の気持ちはそれこそ全員に感じているし、特にこっちのトーナメントの人には全員報われて欲しいだけの理由があったんですけど…んーでもこのシーズン序盤ニッコニコで、一番この場に立っているのを楽しんでるのが伝わってきた(後半白ワインが恋しくなってぶーぶー言ってるのも愛おしかった)ラジャ様が取って嬉しいな!めでたい、私も飲もっと!


このシーズンなんだか卒業式感あった、と書いたんですが、なんかこの数年のフランチャイズの膨らませっぷりを見てても、ルポール御大(61)もそろそろ自分がいなくなった後のことを考えてるだろうな、みたいなことを感じてたんですね。自分がいなくても世界中でフランチャイズ版が自分以外のホストで回って…という良い軌道が生まれつつある中で、自分が大事に育ててきたアメリカ版オリジナルシーズンとオルスタ、そしてUK(ダウンアンダーはそんなに思い入れないんじゃないか、すまんけど雑にやっとるなぁと思ってる)を今後どうするかを考えると同時に、自分が作り上げてきた素晴らしいシリーズの中から選りすぐりの素晴らしいクイーン達を集めたらどうなるのかな、みたいな、自分の拓いてきた道のりがちゃんと光輝いているか確認したかったみたいな部分があったんじゃないかと思いました。だからこのシーズンは出演クイーンたちだけでなく、ルポールにとっても大事な節目になったんじゃないかな…モネが皆を代表して言うけど、と涙ながらにルポールへの感謝を述べるところ(卒業式の答辞じゃん…)本当にルポールなくしてはこの番組もなかったし、世界中でこれだけドラァグがメジャーになって人気を得ることもなかっただろうし、出演したクイーン達の世界的な活躍もなかっただろうし、私自身の人生も違っていたと思うので、改めてありがたいなぁと思った次第です。いつも文句言ってばっか言ってごめんね、お身体大事にしてね、校長先生…


最後だし、このシーズンで各クイーン印象残ったところとか好きだった衣装とか書こうかな〜とか思ってたのですがここまでで膨大に長くなってしまった(いつものことではあるのですが…)今週はあと3本もブログを書かないといけないのもあり、ちゃんとさらっとでも見返したいし、今回はここで一旦締めて、また改めて後日落ち着いて筆を取りたいと思います。有限不実行にならないようにこのブログのタイトルに「前編」ってつけておくね…I'll be back…(親指を立てて溶鉱炉に沈みながら)