あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

Canada's Drag Race Season3 episode8 "Masquerade Ball"感想

今週はボールチャレンジ!なんと今シーズン3回目のデザインチャレンジです!!!お疲れ様!!!

 

 

 

 

I'm watching Masquerade Ball on WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/cdr-308

 

 

 

 

デザインチャレンジ3回は多いよ可哀想〜!と思ったものの、よく考えたらカナダのs1も3回やっとった。裁縫って技術がもともとあるかどうかで大分違うと思うので縫い物できないクイーンは大変だな〜と思いきや、縫い物ができないクイーンもグルーガンの扱いに慣れてくるのかここまでくるとあまり成果物に差がなくなってくるのが面白いところです。今回は前の二回であった素材縛り(ミニチャレ衣装か、全員共通の布か)がなかったので、割り振られたマスカレードから着想するという決まりはあったものの自由な発想ができて割とやりやすかったんじゃないかしら。


ボールチャレンジということでいつもの表です。(14人とかだと表に収めるのに苦労するんですけど、5人だと楽だな〜!)

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一つ目のルックはジェンダーファックな格好という課題で、すっかりビアードクイーンが大好きになった私としては眼福でした。フィアサリシャスちゃんがマスキュリンな髭にタキシード姿といえどピンクのウィッグとお髭とオパールグリーンのスーツというフェミニンめな色でまとめて、振り返った時にもちらりとセクシーなポイントを仕込んでいたのも良かったですが、ジェイダのpimpルックもジェイダにしかできない表現で痺れました。歯につけたグリルが最高!

二つ目の課題、世を忍ぶ仮の姿から真実の姿・ドラァグクイーンにリビールするような2つめのルックを見せるランウェイもフィアサリシャスちゃんがよかったなぁ。アフリカンプリントのワンピースからジョセフィン・ベーカーインスパイヤのビキニになるの、とってもかわいかったです。キミーちゃんがルックからルックの変化じゃないのか勿体無かったのと(出会い系アプリの後ろにある真実の姿!というアプローチ自体は最高なのですが)ジェイダがドレスの色違い感だけであんまり変化が少なかったのが気になったかも。

最後の三つ目が自作課題のマスカレードボールだったんですが、割と審査員の好みで選んどるな〜という印象です。私はジゼルのボリュームのある袖が豪華なガウンが形的には一番好きだったのですが、裾の処理が間に合わなかったことを減点されてしまうとそこはまぁ仕方ないのかな…と思う部分もあり。でも途中で衣装がアイロンの熱で溶けてしまうトラブルがあったのにあれだけのものを時間内に作れるのは本当に大したものだなぁと思います。

キミーちゃんは「そのやり方はカオスが家に帰ることになったやつだよ…」とジゼルが指摘した通り、他の人と比べてしまうとちょっと一歩足りないかなと思ったんですけど、私は蛍光ピンクと黄色のコンビネーションが華やかで好きでした。絶対マスク含めてピンク一色でまとめるより印象的でいいと思うんだぁ〜。彼女も結構後半までチュールを使う方針だったのを急に切り替えてよくまとめたと思います(トレーンの部分の裾の処理はやっぱり気になったけど…)

フィアサリシャスちゃんはいい素材を選びましたね〜!高級感あるし、シワになりにくいし、多分ですがあれ、裾の処理をそんなに頑張らなくてもいいやつです。賢い。個人的にはもう少し腰のポイントを高めにつけたり、もう少しシュッとしたIラインにするか砂時計型にするかどちらかにしたほうがバランスがいいかな〜と思ったのですが、でもミニマルにまとめていたので、これはブルックリン先生の好みの形だぞ…って出てきた瞬間に思いました。

ヴィヴィアンのジャケットとパンツのスーツは私は好きだったので評価が伸びなくて悲しかった…確かにボールエレガンザというよりはリアルクローズのフォーマル感という感じになってしまったという指摘はその通りなのだし、プロジェクトランウェイじゃなくてドラァグレースだから(縫製の出来じゃなくてどれだけ「ドラァグ 」にできてるか)という批評も頷けるのですが。でも素敵だったな、パンツじゃなくてレオタードだったら良かったのかなとか、ジャケットをもっとドラマチックにするかインナーでもっと肌見せしたら違ったのかな…

ジェイダは最初の扇子の形をくっつけるアイディアから変更して大正解、それやって上手にできるのアンジェリアパリスヴァンマイケルズさんくらいなので。チュールの流れがドラマチックで良かったのと、ベースの黒のドレスの砂時計型のライン作りが本当に素晴らしかったですね。ジェイダは本当にプロポーショナイジングが上手いな〜、それを引き立てる形をうまく作ったな〜、と思います。


三つのルックの総合評価として、全てで素晴らしかったフィアサリシャスちゃんが勝つのはまぁ納得なんですが、いやーまさかep1のときにボトム3になって(なんならそこからリップシンク組にならずセーフで抜けることにびっくりしたりして)いたフィアスちゃんが最後のボールチャレンジを持っていくとは…!こういう成長劇、私も嫌いじゃないですが、私以上に番組が好きだよなぁと思います。そして傾向として、「その分野を苦手としてる人が頑張った時」を加点評価して、「その分野を得意としてる人が振るわなかった時」を減点評価する、みたいなところがあって、それが今回のボトムを決めたのかなぁと思います…フィアスちゃんとジゼルがトップ争いで、キミーちゃんは残念ながらボトムだろうなぁと思っていて、じゃあもう一人のボトムはジェイダとヴィヴィアンどっちかな、一つ目はジェイダのほうがよくて二つ目はヴィヴィアンのほうがよいから三つ目をジャッジがどう評価するかだなぁと思っていたのですが。


いやー、スナッチゲームからずっと連続4回、「この人がフィナーレに残ってくれたらこの人のチームになーる!」って決めてた人が次々に落ちてるんですけど!きつい!カナダのエリミ容赦ない!キミーちゃんのリップシンクは華があって素晴らしいし、仕方ないは仕方ないんですけど…

ブルックリン先生のジャッジの傾向として、自分と同じパジェントクイーンには同じ基準で評価するのでちょっと厳し目だな、みたいなのがあったのですが、それに加えてキャンピィクイーンに対する評価がちょっと伸びないな〜と思っています。キャンピィで楽しいね、で終わって、それいいね!にならないというか。ヴィヴィアンが何でかジャッジに刺さってないな〜とは序盤から感じていたのですが、前回ルージカルでやっと評価してもらえた!と思ったのに儚すぎるクローズアップでした。ずっとチャレンジもランウェイも安定して良かったのにね…s1のジンボさんに続きヴィクトリア出身のクイーンがファイナル直前で帰ることになってしまったので、ヴィクトリアの人々の心情はいかに…と心配しております。

一個怒ってるのが、毎エピソードでメインチャレンジウィナーに協賛会社からの提供で5000ドルの賞金出るじゃないですか。ヴィヴィアンの勝ったルージカル回だけ半額の2500ドルなんですよ〜!何でー!!ルージカルの制作費分が引かれちゃったのか!?そこは全話均等割にしてくれよ〜!


っていうか今回がラストチャレンジで次回TOP4でフィナーレってマジですか!?去年はep9がリユニオン、ep10でフィナーレだったので、今年も同じ想定をしていて、今回がチャレンジ的には最後かもなとは予想していたのですが…えっもしかして全ep10でなく全ep9…?そこまで予算がなかったの…?

今シーズンのティーザーを見返してみると、ハラールさん、ミスモスさん、ブンブンちゃんの三人が見たことのない衣装で歩いているので、次回最終回だとしても離脱クイーンたちには会えると思うので、それが楽しみです。ミスコンジニアリティは決めるのかなぁ、どうなるのかなぁ〜…ドラマクイーンにばかりスポットライトが当たっていて、あんまり誰かをコンジニアル〜とか思わなかったシーズンかもしれない…


アジアの星としてキミーちゃんにウィナーになって欲しいという気持ちもあるし、でもこのシーズンの顔は間違いなくフィアスちゃんだと思うのでいっそ冠も持ってっちゃえ!みたいな気持ちもあるし…トラックレコード的にはフィアスちゃんに並んでジゼルも素晴らしいし、最終チャレンジはパフォーマンス系だからキミーちゃんもそうだけどジェイダも強そうだし…割と誰が勝ってもおかしくない、誰が勝つか予想できないシーズンだなぁと思います。フィナーレですっきりとこの人に王冠が渡るのが一番気持ちいいよね!って思うような展開になってくれたらいいなぁ!アイシス・膝・クチュール先生も久しぶりに見られるし、楽しみにしています。