あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

The Boulet Brothers' Dragula: Titans Season 1 episode 6 "The Ugly Ladies of Wrestling Rematch!"感想

(日本からは鑑賞しづらい番組のレビューをネタバレありで書いていますので、ご注意ください!メインチャレンジであるフロアショーはyoutubeで見られるので、感想の途中にリンクを貼っておきます)

 

ep6はプロレスチャレンジ!!インスパイア元はS1ep2の"80's Female Wrestler"です。思えばエクスターミネーションの時の泥レスはs1でかなり印象に残っているシーンの一つかもしれない…!メリッサがその時はボトムになり、泥まみれになりつつXochi Mochiさんと戦ってましたね…!みんな大好きなチャレンジの一つだと思うのですが久々の登場なのでとても嬉しい。プロレスはある種ドラァグなので…(詳しくないけど)!


今回フライトフィートが腕相撲合戦という、単なる力比べで笑いました。度胸試しですらない!予想通りあっさり敗れる細腕のホソさん、強え奴と戦いてぇ!と少年ジャンプ的熱さを見せるもメリッサに敵わないアストラッド、予想通りブッチな魅力が腕力に宿りいい戦いを見せるメリッサ、そして予想以上にパワフルでそれを薙ぎ倒すココが最高でした。ジムに高い月会費かけてるんだからこれくらいはね、とクールに言い放つココさん、痺れる〜。そして勝利によって手に入れた、プロレスのタッグ戦を組むためのチーム組で、迷わずメリッサ・イヴァの筋肉多めメンバーをあっさりと掻っ攫っていくところもココさん容赦ない!と笑いました。残った人のチーム、おっとりしたヴィクトリアと、線の細いアストラッドとホソさんじゃん。もうちょっとバランスとってあげようよ!


今回、きちんと専門のトレーナーさんがきて、どうやったら実際に怪我をすることなくプロレスの動きを再現できるかのトレーニングをしてくれていたのが良かったです。こういう安全対策をちゃんと映してくれることで安心して見ることができますよね。プロレスって八百長なの?ってキョトンとしてるホソさんが可愛かったですけど、夢を見せるエンターテイメントってことでいいんじゃないでしょうか。


フロアショーへのリンクは以下。それぞれへの感想です。


https://youtu.be/QfXv4NGc8a0


ホソ…自分の得意とする昆虫感のあるモチーフをプロレス衣装に盛り込んだのは賢いなぁと思いました。ここまで使ってきたホソさんならではのくすみトーンの色合いでなく、ギラギラの黄緑の素材に銀色のフリンジというのもしっかりと課題を理解していたと思います。メイクは割といつも通りだと思うんですが、妙にこのテーマにハマってましたね、ヒールレスラー感が出てしっくりきていた気がします。パフォーマンスは身体的に小柄なのもあり、あまり派手な技はできませんでしたが、しっかりと視線を集めてからイヴァの肩にガブリと噛み付いたり、ちょこまかと俊敏な動きを見せていて、できることをしっかりこなしていたと思います。


イヴァ…そこはかとなく感じるジョジョ感、なぜだろう。黄緑のウィッグに紫色のウェアという色合わせは大好きだったのですが、古き良き女子プロレスの衣装というよりは少し練習着に近いかなという印象でちょっともったいなかったかなと思います、素材感にもうちょっとテカテカかギラギラが欲しかった。血管までこだわって作った太ももは素晴らしかったのですが、どちらかというとリング全体を引きで撮影されていることが多かったのでディテールの良さが伝わってこず、勿体無い!と思いました。でもボディラインが強そうなので(元の素材がそもそもすばらしいんですが…)ジャンピングキックとかエルボードロップとかの大技が映えてました。


メリッサ…筋肉アピールもバッチリで(あのバーベルはあからさまに軽そうだけど…)、サングラスだったり、ベルトだったり、衣装もこっちが見たいツボを押さえてくれているなぁと思いました。試合でも場外乱闘に持ち込んだり大活躍でしたね。頼れる姉御感がメリッサの魅力の一つだと思いますが、このプロレスの場でそれが遺憾なく発揮されていたと思います。パイプ椅子攻撃、場外乱闘など見栄えのするパフォーマンスで全体を牽引していて格好良かったです。


ココ…映った瞬間、大爆笑した。最高。私も爆乳になって爆乳プレスとか爆乳ビンタとかしたいです。twitterで「他のクイーンが異様に誇張した巨乳を雑に扱って嫌だなって思うこともあるのに、ココさんだとどうして受け入れられるんだろう?」(人によるとも思いますが)みたいな議論になっていて、私は女体を揶揄したり馬鹿にするのでは決してなく、常に「大きい胸、格好いい」と真剣に考えて真面目にやっていることが伝わってくるからなのではないかと思います。ゲームか漫画のキャラクターみたいで痛快でした。衣装自体の評価は低かったけど、あの爽快感のあるパフォーマンスでボトムになったら暴れるところだった。


ヴィクトリア…あのどちらかというと優美耽美エレガントなヴィクトリアが、こんなにブッチでマスキュリンな女子プロレス選手になるなんて想像だにしなかった!筋骨隆々なボディも、さりげない眉の辺りの特殊メイクも最高。あの肩につけてるギザギザのやつ、年初めあたりにボスコちゃんの腰あたりで見たなぁ懐かしい…ってほんわかしました。プロレス技的な印象よりも、最終的にココとまぐわっていた所ばっかり思い出してしまいます。なんだったんだ、あれ。


アストラッド…リザードマスクちゃん!可愛い!一番本物のレスラーにいてほしい!!!大好きな爬虫類モチーフをうまくプロレスのキャラクターとして持ち込んでいたと思います。ピンクのウィッグと緑色の衣装のコンビネーションも素敵だったし(デニムのショーパンの下にピンクのハイレグパンツ履いてるの最高に可愛くないですか?)もはやボディスーツかどうかなんて些細なことなのではないでしょうか。尻尾によって武器が一つ増えていたのも良かったと思います(同時に引っ張られやすくなって弱点にもなっていましたが)空中殺法の時などに尻尾が動くのが映えてました。


そんな訳で分かりやすく80年代女性レスラーをルックで体現し、パフォーマンスでも一番の気合いを見せたメリッサの勝利に納得です。今までボトムにはなっていないものの勝ちもなく、ちょっと焦りとフラストレーションが見えていた中でのこのメリッサの勝利は嬉しいなぁ。ファイティングスピリットを隠さないところが魅力のメリッサが、それを全開にできるこのチャレンジで生き生きと活躍しているのがとても素敵でした。叫びすぎて喉まで潰しちゃうの愛おしい!


そしてホソさんとイヴァがボトムに…!個人的にこの二人はファイナルに行ける可能性がかなり高い人たちだと思っていたので(少し前の時点からヴィクトリアは(演技チャレンジがもうなければ)まぁ行くだろうな、あとはホソ、イヴァ、ココの中から 2人かな…と思っていたので)レベルの高い回だったとはいえどちらかが帰ってしまうの!?と息を飲んでしまいました。アストラッドがホソさんに語りかけている横でココさんが爆乳に飲み物を乗せて飲んで、ストローを落として、一所懸命拾って、また爆乳の上に復活させたと思ったらこぼして…という一部始終が面白すぎたけど、それはそれとして、二人ともここで帰るつもりはない、と熱く語り、周りも「本当にどっちが帰ることになるのか読めない…」という反応。果たして結果は…なんと驚きの、二人とも残される、というとても嬉しい結末でした。

解説者たちも「なんという接戦…!」とまとめ、ゲストジャッジたちを呼ぶ前にドラクとスワンスラだけでの講評タイムでもだいぶご機嫌で、今日は誰も帰したくないくらいよかったわ〜と語っていたので、そんなこともあったらいいなぁと思っていたし、この二人のここまでのトラックレコードと活躍を見ると甲乙つけ難くどちらも選べないだろうなぁと思っていたのですよね。本当にホッとしました。「この結果は、今後なんらかの良くない影響を導くだろうけどね…」と不吉な前振りをされつつも、ひとまずは平和な回で、よかったよかった!ゲストのポピーちゃんもカティアも可愛かったし!!