あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul's Drag Race UK season4 episode2 "Yass-tonbury Festival"感想

エピソード2にしてガールグループチャレンジ!!早い!!!

 

 

 

 

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UKのガールグループチャレンジはs1の伝説のFrock Destroyersから始まり、s2のビンバンボンシンサンソン♪ディンダンドン♪UK, hunと続き、ドラァグレース史上でもかなり爪痕を残して来たチャレンジなのですが(s3のBDEのことも忘れないであげてね!!!)こんなに早くに来てしまうとは。視聴者側としてはこういうパフォーマンスでそれぞれの個性が見られるのは楽しく大歓迎なのですが、人数が多い分まとめるのが大変だっただろうなぁと思います。


前回トップだったブラックペッパちゃんと、前回リップシンクしたダコタちゃんがそれぞれチームリーダーになってメンバーを選んで進めていく中で、本番前はどちらかというとブラックペッパちゃん率いるThe Triple Threatsチームの方が、前回トップになった人が三人ともいる上に、ベイビーちゃんという強パフォーマーを中心に据えた事で安泰そうに見えていたのですが、いや〜ステージは難しいですね…なまじ上手い人が仕切ることになると振り付けも難度が上がりますし、そこで出来ないよ!こっちのレベルに合わせて!って弱音を吐く人が出ずに全員ちょっと背伸びして頑張った結果、ちょっとずつの綻びが目立ってしまった…という印象でした。振り付けが複雑になるとそれをやるだけでも大変だし、それをやってる最中にリップシンクとか表情管理とかへの意識も回らなくなるもんね。最終的にはレコーディング時点で少し苦戦していたスターレットとジョンバーズさんの二人が、最初の綻びをそのまま引っ張ってしまったかな、という結果になってしまいましたが…個人的にはジョンバーズさんのほうが全体的にダンスパフォーマンスは頑張っていたように見えたので、ボトム2と3は逆かななんて予想していたのですが(でもスミンティちゃんは3回目とかのパフォーマンスであれは上出来すぎると思うし、前回トップだった貯金もあるので…)


後攻チーム、Queens of the Bone Ageはパンクテイスト多めにまとめていて良かったですね!ペア決めの時に最後に余ってしまい、どちらのチームを選んでも良いよと言われて「勝つ方のチームにいくわ」と選んだコッパーさんの嗅覚は正しかった。ピクシーさんが余分に布を持って来てくれていたのも衣装で全体的に統一感を出すのに功を奏していました。個人レベルでのパフォーマンスでは前のチームのベイビーちゃんやペッパちゃんも良かったけれど、全体的なバランスは圧倒的にこっちのチームが勝っていたと思います。ちょこちょこチェダーさんとかダニーさんあたりのダンスにおっ?と思うところもあったりしたのですが、見せ場ではばっちり決めていたので総合的には良かったですよね。しかしLe Filちゃん(Twitterで投票までしたけれどまだしっくり来るカタカナが決まっていない)にもうちょっとスクリーンタイムくれても良くないか?一番パンクみ出して頑張ってたのに〜!!


ところでちょっとエピソード2にしてバッジ6個は大盤振る舞いすぎじゃないですかね。正直勝ったチームとはいえ出来にはばらつきがあったと思うので、これでバッジゲット安泰!みたいな顔されちゃうと、個人個人で評価されてたら多分トップに入ってただろうベイビーちゃんとかはそりゃしんどいだろうな、と思いました。まあベイビーちゃんにはFKA twigsちゃんの笑顔で機嫌直してもらうとしても(対面してる時の眉毛の表情の豊かさが可愛かった事!)個人的にトップの人たちへの批評も聞きたかったし、チームごとでなく個々人でのジャッジングの方が好みなのですが…


さておいて、ネオンの夜ランウェイもそれぞれ良かったですね。前回に引き続きペッパさんは強いなぁと思います。スライムみたいな素材感も良かったし、大きなウィッグの上の黄色い羽みたいなやつ、あれ小学校の応援団のチアのポンポンの時に使うビニールテープみたいなやつですかね?羽よりも安価だし、軽いし、でも見栄えがして効果的だし、いい使い方だなぁと思いました。

チェダーさんのキノコルックも良かった!今年はキノコの豊作年ですね。s14のオライオンちゃんとウィロウの色違い赤白キノコちゃんたちから始まり、AS7でイヴィがキノコの女王様として登場し、このUKs4で先代女王まで出て来てしまったかのようです…手袋の下に隠した胞子拡散も最高だった。あとはダコタちゃんのポケモンジムリーダー風衣装が好きでした。ダコタちゃん、ノンバイナリーの双子のきょうだいがいるとのことで双子の母としては推すしかない。

スミンティちゃんは二回目にしてシルエットが同じ…とか指摘されてましたが、高さのあるウィッグにボリュームあるスカートだけしか共通点ないやんけ、と思いました。まだまだここからなんだからいいやんけ、ランウェイの披露の順番はみんな予想できないんだしさ…!ここからガラッと違う形が続くかもしれないし、48着水着が出てくるレベルになってから注意して欲しいなぁと思いました。


スターレットちゃんはパフォーマンス中のダンスが一番ついていけてない(ローエナジー気味なキャラクターなのでそれも味といえば味なのですが)感があったのと、やはり前回ブログで書いた通り表情の幅が狭いことが気になっていたので、ボトムは仕方ないなぁと思いつつ、本人は楽しくできた!と言っていたので、自身の頑張り、エネルギーの出し方が周りに伝わらないと言うのは不運だなぁと思いました。ロックなテーマだったから明るく弾けるようなパッションを求められていたと思うので、少し殻を破って欲しかったような思いもあるのですが…リップシンクもセクシーなドラゴンとして頑張った!しっぽがかわゆい!!

サシェイを告げられて、通常出口から捌ける時に一言決め台詞を残して帰っていくところなのですが、振り返りもせずにスタスタ帰ってしまって他のコンテスタントたちがしょぼんとしているのを見て、こういうご挨拶は本人が爪痕を残すためだけでなく周りの人たちを安心させるためにもあるから、バイバイくらいはしな!とお説教しようかと思いきや(物理的に無理)ワークルームに戻って来た顔が涙に濡れてメイクがぐしゃぐしゃになった姿だったので、頑張ったよねぇ〜!!!!もうあれが精一杯だっていうときあるよねぇ〜!!!!とお母さんの気持ちになってしまいました。若干23歳、まだ人前でパフォーマンスしたのは一度だけとep1で言っていたし、その中で皆とのパフォーマンスを楽しむことができたと語っていたのはこれから始まる活躍への大きな第二歩目だっただろうと思います。大丈夫、きっと番組に出演してなくてもインスタのお写真だけで人気になっちゃうくらい素敵なクイーンだけど、番組にでてこうやってパーソナリティを見せてくれたことでよりファンが増えたと思うし、これからも増え続けると思うよ…


次回はデザインチャレンジ、どうやらs2でやっていたようなペアを組んでの制作なのかな?最近結構ペア系のチャレンジを見なくなってきた気がするんですが、人間関係に動きが出るので私は好きです。どうか良い方向での動きがあって面白いケミストリーが生まれますように、揉め事は多少あっても良いけどすぐ解決しますように…!

Drag Race Philippines Season1 episode8 "Twinning!"感想

今回のフィリピンはメイクオーバーチャレンジ!コロナ禍になってから実施しないシーズンも増えているので、おっ、できるんだ!と思っていましたが、まさかこういうドラマがあるとは思っていませんでした。

 

 

 

 

 

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メイクオーバーチャレンジ、特に家族や友人など親しい人が来てくれるタイプのチャレンジの時は、みんなどこか安心感があると言うかハッピーな感じに進むことが多いのですが、今回はなんだかビタースウィートな展開でした。ミンティちゃんのお姉さんが来てくれたものの、ミンティちゃんは再会の時から浮かない顔で、一時はワークルームからも出てしまってリタイヤすら危惧されてしまうような状況に…こんなに「歓迎されていない」メイクオーバーは初めてでとても心が痛かったです。

でもミンティちゃんの気持ちも勿論分かるところはある。本人のコンフェッションでの言葉を一番信じるとすると、パンデミックだからあまり外出しないでね、と家族を残して出かけたはずなのに、こんなたくさんの人と接するリスクの高いところに出て来ている家族を見たら、そりゃあ動揺するだろうし、憤りのようなものも感じるだろうなぁと感じました。シルエットさんが「本人はそうは言わないだろうけど、自分の特性から遠いタイプのお姉さんだから、自分に近づけてメイクオーバーするのが難しくて、それでモチベーションが下がってしまったのかもしれない」って言っていた部分の影響も多少はあるのかもしれないし、あとこれは私の完全な想像ですが、ミンティちゃんはドラァグしているときの自分とドラァグしていない時の自分を切り離しておきたいタイプなのかなと思っていて、仕事は家庭に持ち込みたくないし、家庭を仕事に持ち込みたくない、みたいなところでしんどさもあったのかなぁと感じました。

最終的にはもう来ちゃったものは仕方ない、やってもやらなくてももうコロナにかかるリスクは変わらない状態だから、と切り替えて、向き合うことを決断してくれたのは(出来はともあれ)本当に頑張ったよなぁと思います。


こういうメイクオーバーチャレンジの時に誰が来てくれるかどうかってかなり賭けに近くて、皆が恋人を連れて来てて一人だけ友達…みたいなときに(肩書きで親密度は決まらないとも思いますが)少し気まずさのようなものを感じたり、自分に近い外見のメイクオーバーしやすい人が来てくれるかどうかも運だし、ましてや家族との関係なんて他の人からは測れないですからね。まったく初対面の人たちがやって来て、その場で割り当てられる、みたいな形の方がむしろバックグラウンドに左右されないから平等だったりするんじゃないかしら、とすら思ったりしました。まあそれはそれで組み分けで揉めたりするんだけどね…


今回はシルエットさんとパートナーのシャドウさんがダントツで良かったですね!まずシルエットさんの黒髪ロングのストレートウィッグというアイコニックスタイルが分かりやすい、ってのも強かったと思うんですけれど、とにかくプレゼンテーションで二人が息の合った動きをしてくれたのが本当に格好良かったです。ジャッジがシャドウさんをシーズン2に切望しちゃう気持ちちょっと分かる(そもそも素材がとてもよい…直視すると恋に落ちてしまうタイプの顔だ…)

私は実は二番手がマリナちゃんだと思ったので、まさかのボトム3でびっくりしました。(私はイヴァちゃんとマリナちゃんが逆かな〜と思っていた。イヴァちゃんはリビール含めプレゼンテーションが良かったし、セーフでホッとしたけど…)もっとオートクチュールが見たい、買って来たやつそのままっぽいとか言うけどイロチのスタイリングで二人とも可愛かったやんか〜!マリナちゃんはいつも夏、海、トロピカルという感じの自分ブランドを、バラエティ富んだ表現でアピールしてくれるので、もっと評価されて欲しいなぁと思います。

ジャッジに激褒めされていたプレシャスちゃんとか、ご家族の協力が素晴らしい!シスヘテロ男性で、性格もシャイでこういうところに出ないタイプの人が、家族のためだ!って9時間もかけて遠くから協力して来てくれるのが素晴らしい…みたいに涙まで流されていたんですけど、いやそういう感情的な部分じゃなくてアウトプットで冷静にジャッジしてくれや、と思いました。ジャッジのパーソナリティは別に番組に求めていないんじゃ…(とはいえ、パーソナリティが伝わってこないジャッジなんて面白くもないですけどね)プレシャスちゃんは一からドレスを2枚作る的な事を言っていたので、褒めるとしたらそこからだろ、と思いました(一部未完成だったと言っていましたが…でも頑張った!)


ブリギディングちゃんはメイクオーバー相手の方が目立ってしまっていたというジャッジでしたが、そうかなぁ、そんなにかなぁ…たしかにティギディンちゃんは素晴らしかったけど、ブリギディングちゃんもキャンディキャンディみたいで可愛いと思ったんだけど…

ジャッジに「今バッジをもらえるとしたらあなただと思う?ティギディンのほう?」って意地悪な事を聞かれた時に「喜んでティギディンにあげるよ!だって彼の夢だし、ベストを出してくれてとても嬉しい!」って屈託のない笑顔で答えていて、私はぐっと好きになってしまいました。このコンペティションでなかなか自分の強みが出しきれず、こちらもひたむきに頑張るところが愛おしいけどこの子は一体どんな子なんだろう?ってずっと思っていたけれど、こうやって競争下でも自分のことを脇に置いて大切な人の幸せを一番に考えられるところ、本当にええ子や〜…


世紀の対戦ミンティvsブリギディング・第二ラウンドでしたが、ここは一度軍配がミンティちゃんに上がっている勝負なので(ダブルセーフで勝負保留になったけれど)絶対負けたくないだろうな、というミンティちゃんの気合い勝ちという感じでしょうか。ブリギディングちゃんも本当頑張った!チャレンジそのものの出来とかじゃなくて、奮闘する姿が魅力的で応援したくなるクイーンだったなぁと思います。


次回、ルポールの曲に合わせてのMV撮影!あれもしかしてセミフィナーレ?かなり終わりに近づいていますが、あんまり優勝者の予想ができなーい!今バッジの数は二つ持ってるシルエットさんとミンティちゃんがちょっとだけリードしているのですが、二人ともリップシンクもしているので、実はプレシャスちゃんとかマリナちゃんのほうが優勝に近い気すらしているのですよね…どうなるか分からないですがワクワクします。ちなみに今5人の中で一番好きなのがイヴァさんです。ここから捲ってくれてもいいんやで〜!!!!

RuPaul's Drag Race UK season4 episode1 "ST4RT Your Engines"感想

ep1目からレベル高いぞ〜!!!シーズン通して楽しくなりそうないい予感がします。

 

 

 

 

 

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UK版ももうシーズン4!ep1はフォトシュートのミニチャレンジから入り、ご当地ルックなど2つの衣装を披露するというのがすっかり定番になって来ました。パターンが出来上がって来たのにマンネリ化するどころかレベルが上がっているのが本当にすごい!とても見応えがあって、そしてUKの独自性が見えるとてもいい初回エピソードだったと思います。BBCトリビュートランウェイがとても良かった…こういうその国の大衆文化が伝わるようなテーマ、大好きです。

 

エントランス順に各コンテスタントたちの雑感 aka いつものやつです。


ダニー・ビアード

最近フランチャイズでは各シーズン一人くらいは入るようになってきたビアードクイーンですが、ルポールジャッジのシーズンでは初!!!やったー!!おヒゲがトレードマークでそこをフィーチャーするというよりはむしろ白塗りがアイコニックスタイルなのかな?という感じで、無造作気味なおヒゲの存在が白塗りの下から見えるのがなんともチャーミングだなぁ〜と思っています。絶対に無理やり剃らせるなんてことにはしない、この髭は私が守る。今回披露したルックの中ではリー・バウリーを思い出させるミスターブロビーがキャンピィで一番好きでしたが、それ以外もフェミニンマスキュリン織り交ぜたジェンダーベンディングなスタイルがセクシーで良いですね。


ベイビー

大きなお口の笑顔が可愛い!すごくパフォーマンス強そうなクイーンなので踊れるチャレンジに期待しています。BBCランウェイのラスタマウスちゃんがめちゃめちゃ可愛かったし、自分を表すランウェイが一人だけストリート感あって他の人と違うところを見せてくれたのが良かったです。ダウンっぽい素材のパンツスーツをペプラムつきのコルセットでぎゅっと締めて綺麗なシルエットを作って、振り向いたらお尻もチラリだなんて最高ではないか?一等賞!このルックも、プロモの時の衣装も、ウィッグのセレクトにセンスの良さを感じました。


ピクシー・ポライト

ブライトン出身は初回サシェイになる…というs2、s3で続いた呪いを解いてくれてホッとしました。シスターにs2のティア、義理のシスターにs1のサムティン、従兄弟にバガチ…というドラァグファミリーという系譜を見るとちょっとオモロクイーンなのかな…?とコメディを期待してしまう私がいる。自分を表すドラァグの衣装の水着のクロッチの部分がぴらぴらしててちょっと心配しましたが、セーフで抜けてくれたので、既に伺えるチャーミングなパーソナリティをさらに見せてくれるといいな〜と思っています。こういう長毛種の猫ちゃんを彷彿とさせるクイーン好きなのよね…


スミンティ・ドロップ

s1で超期待されるものの(私に)残念ながら初回サシェイになってしまったゴッシィちゃんのドラァグ孫!ということで、素晴らしいランウェイ衣装にもう同じ轍は踏まないぞというハウスの強い意志が伝わってくるような気がして痺れました。アンティークランプを模したBBCランウェイも、モダン・マリーアントワネットのようなふたつ目のルックも、両方とも本当に上品かつ美意識が伝わってくる良い出来だったと思います。高さがあるウィッグでエントランスを通る際のかがみ方も気品が感じられて良かった。あとメイクにどこかs3のクリスタルを感じるので、イギリスのトレンドのお化粧はこういう方向なのかな〜?とか思いました。


スターレット

喋り方と声が超スウィートじゃないですか〜??かわいい…お人形さんのようなお顔とスタイリング、ボディメイク…夢のように美しいなぁ。自分を表現するドラァグは完全に童話から出てきたフェアリーゴッドマザーでしたね…今回はBBCランウェイでスターレットが選んだパッツィ・ストーンを演じていたジョアンナ・ラムレイがゲストだったことも追い風になっていたかと思いますが、エントランス衣装が歴代で一番好きかも!とルポール御大ベタ褒めでした。圧倒的な美しさの反面、見せてくれている表情のパターンがまだ少ないので、チャレンジ中に色々な姿を見せてくれたらいいなぁと思っています。


ジョンバーズ・ブロンド

上品なお姉様タイプ、好き〜!!!ベテランクイーンだからか落ち着いているのかな、ミニチャレンジ撮影中のルポールとのやりとりにも知性を感じてグッときました。ランウェイのルックは一つ目も二つ目もすごく上品にまとめていて、特に自分を表現するルックはお父様のバイカールックを再構築したセクシーでスポーティなルックなのに、なんだか知的に見えるの、素敵すぎる…プロモから一番印象がアップしたクイーンです。次回はどうやら歌で苦戦するみたいなことが予告で示唆されていて、楽しみって言ってしまうと酷いんですけど、頑張る姿を見られそうなので期待しています。


ブラック・ペッパ

プロモ時点で「推すわ」と決めていたクイーンです。頭に金のペリカンを載せるのは並の人ではできない。かなり期待値の高い状態から見ていたにも関わらず、エントランス、ミニチャレンジ、メインチャレンジ全部期待を超えてくるの本当にすごいなぁと思います。エントランスのマスクリビールめっちゃ良かった(マスクのメイクを担当したのはメイクアップスターs2のジェームズ!)ミニチャレンジのポージングもめっちゃ良かった、ミスターブロビーもめっちゃ良かった(ピンクに塗ったの大正解!!)チョコレートの冠と紫のガウンもめっちゃ良かった…そこに冠を落としても平然としている堂々とした振る舞いとパーソナリティを見せられたら、そりゃ初回エピソードぶっちぎるわ…という感じです。引き続き推します。


ジャスト・メイ

スパイスガールズのジェリだぁ〜!!!とキャッキャしてしまいました。と同時に、こういうタイプは「ジェリのそっくりさんなのは分かった、じゃああなた本人はどんな人なの?」ってなってしまうだろうなというのがプロモ時点から予想されてたので、エントランスでジェリ節で、二つ目の自分を見せるランウェイでもジェリ節だった時点で、赤信号!赤信号!と心が叫んでしまいました。一つ目のルックも、アイディアは最高に良かったんだけど、自分の顔がフルで隠れてしまうタイプのメイクだったのが今回の選択としては上手く働かなかったと思う…リップシンクもピッタリとしたドレスで大きな動きが出来なさそうで、色々勿体無かったなぁと思います。ゲストにメルBが来る回までは残っていて欲しかったよ〜!!あとミニチャレンジで雨が降ってきた時に「It's raining men, ハレルーヤ!」って言って欲しかったよ〜!


ダコタ・シファー

ピンクのウィッグとかパステルカラーのシフォンとかパフスリーブとか、絶対降伏してしまうものがいくつかあるんですけど、その中の一つであるバニーちゃんで出てこられてしまって陥落しました。ベーシックなプレイボーイバニーじゃなくてパステルカラーで上品なバニーちゃんなの、優勝。可愛すぎて完全に落ちました。っていうかコンフェッションの時点で完全に少女漫画の登場人物じゃんか…メインチャレンジのドレスも私は二つとも最高に良かったと思うのでちょっとジャッジには不満がありますが、ちょっと押しが弱いのをプッシュする意図でリップシンクの洗礼を受けさせたのだとすると、これ以上ないくらい素晴らしい応え方をしたのではないでしょうか。ただの可愛子ちゃんでは終わらないガッツと色々な表情を見せてくれたことで好き度が上がりました。UKでは初めて出演のトランスジェンダークイーン!応援してます。


コッパー・トップ

赤毛が可愛いクイーン、歳を聞かれて38歳ですが!とおっしゃっていましたが、MtQによるとドラァグ歴はまだ浅く4年目、ということで、どこか初々しさというか擦れてない感じの清潔感があるのはそこからきているのかな?と思いました。私はこういう自分を表すランウェイテーマの時にステートメントを打ち出してくるクイーンが大好きなので、「赤毛のFag」と侮蔑の言葉を投げかけられて来たことを、「赤毛でfagulous!」とファギュラスという新しい単語を作って笑い飛ばす力に変えてくるの、強くていいメッセージだなぁと思いました。なのでボトムになったのちょっと意外だった、もうちょっとジャッジにキャンピィ路線に造詣が深い人を入れて欲しいなぁ〜と最近どのシーズンでも感じています。


レ・フィル

カタカナ表記どうすればいいの、音的にはラフィルに聞こえる気がするし、多分言葉の意味的にはリフィルかレフィルだし、Chicのおしゃれフリークという曲と同じ法則ならル・フィルだし、ロフィルだけはないことは分かるけどどうすりゃいいねん!と悩んでいます。スペルも加味してレフィルかな…それはそうとコンフェッションの顔が良すぎるのであんまり直視しないように半目で見ています。好きなタイプの顔すぎるんだ…アジアルーツのクイーンは無条件で応援していますが、二つ目のユニオンジャックと中国のお祝いの色である赤を掛け合わせたルックと、ランウェイプレゼンテンションの力強さに惚れ惚れしました。長く残ってくれプリーズ!!コンフェッション衣装はイッセイミヤケ先生のプリーツプリーズ!!!


チェダー・ゴージャス

先程38歳で若干年配扱いをされていたコッパーさんを前に、488歳ですが何か…ってコンフェッションでスケールのデカい年齢アピールをしてきたので笑ってしまいました。ベイビーちゃんはドラァグの重鎮来てぁ!と平伏し、ペッパさんとスミンティちゃんはドラァグを始める前に見て影響を受けたの…ともじもじし、他のクイーンたちからの敬愛が伝わるだけでなく、ルポールからも一目置かれ、とにかくカリスマ性とオーラがすごい。そして当然のようにアウトプットも素晴らしい。すごく知性と色気を感じるドラァグですね…石膏像のような無機質で端正な美しさがあります。ルポールの好みのスタイルとは少し離れてるかもしれないけど、抗えない魅力で圧倒して欲しいです。


とにかくep1のレベルが高い!本当強い人がたくさん集まっているなぁという印象です。いつもシーズンの始まりはワクワクするけど、久しぶりにこんなに繰り返して見返してるなぁ、と自分でも思うくらい何度も見ました。優勝賞金出ないのによくぞここまで素晴らしい衣装の数々を準備して…と思うと胸がぎゅっとしますが、たくさん披露して帰れるように皆頑張ってほしい(むしろ誰も帰らないジャッジングに変更して欲しい)そしてまだ見ていない魅力がここから毎週チャレンジでどんどん出てくるのをとても楽しみにしています。次回早速ガールグループチャレンジじゃ!大期待!!!

 


いつも番組を見て1、2日で感想を上げるようにしているのですが、今回はちょっとお時間いただきました。ep1をお昼くらいに見て、見返して感想を書き始めようと思っていたその日の夕方に、UKs2で素敵な姿を見せてくれたチェリー・ヴァレンタインさんの訃報が飛び込んできて、心身をいつもの状態に戻すのに時間がかかり…おかげさまでずぶとく生きてるのでこの通り日常生活に戻っていますが、亡くなった人に対してこちらが出来ることは忘れないことだけだなぁ…としみじみと思います。この感想を書く合間に、s2での活躍を見返して、ドキュメンタリーを見返して、そうやってたくさん思い出しながら過ごしていますし、これからも折々で何度も反芻して、美しい姿をずっと覚えて、自分の心の中の大切なところに居続けてもらおうと思います。どこか美しいところで静かに休めていますように、どうか安らかに。

Drag Race Philippines Season1 episode7 "Shop Shop Ladies Ball"感想

予想通りのボールチャレンジ、ただし3ルックではなく2ルックでした。いいんじゃないかな、だって大変だもんね…1つ持ち込み衣装・1つ自作衣装くらいでちょうどいいよね…

 

 

 

 

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Twitterハッシュタグを監視しておりましたが、今週は「ジャッジの言い方がキツすぎる!」となかなかの炎上を見せており、日本のモンスターペアレントaka私以外でもそう思うのだなぁ…としみじみしました。ちょっとね、厳しかったよね、ボトムとトップの決定自体はわりと仕方ないかな、と思うのだけど、でも具体的な改善策を与えるわけじゃなくてただこき下ろすだけのジャッジは好きじゃないなぁ…と思って見ていました。でもボトムに入ったクイーンたちみんな背筋をきちんと伸ばして、問われたことを説明はするけど決して言い訳はせず、微笑を保ったまま批評を受け入れる姿、本当に立派だったと思います。個人的にはボトムに入ったクイーンたちも今までのボールの水準からすると充分いい出来だったと思う、今回の全員を並べて比較したらボトムになってしまうかもしれないけど、でも全体的にうまくまとめていたから私はまずそこを褒めて欲しかったなぁ…本当みんな良くやったよ…!


いつもの表です。

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個人的にはトップよりもボトムよりもブリギディングちゃんのセーフ抜けが一番おおっと思いました。ずっとセーフで渡ってきて前回ボトム2でリップシンクまでしてお灸を据えられつつ残されてるんだから、もう他の人以上にセーフが許されない状況なんじゃないかな、トップじゃなければあかん!くらいの厳しさで見られても仕方ない局面じゃないかな…と思っていたのですが、あっさりスルーされてしまったので拍子抜けしました。いいのかそれで。いいか。確かにドレス自体は真ん中くらいかなと思ったし。ちょっと一息して来週牙を見せておくれ!


トップの3人は3人とも良かった。特にミンティちゃんとマリナちゃんは何を素材として使ったかも分かりやすくて、それをうまく美しいドレスの形に纏めていて良かったと思います。私は1つめと2つめのルックの総合点としてはマリナちゃんのほうが良かったと思うのだけど(両方アジア!って感じの共通したテイストが効いていて素敵だった)でもミンティちゃんの2つめのドレスがシャネルスーツ的なツイード素材を思わせて素敵!違うラグを使いながらも色合わせも絶妙!っていう高評価になるのも理解できました。先週のリップシンクからウィナーに上り詰めるのは本当にめでたい!

シルエットさんも良かったな〜私はいつものワンレンストレートのウィッグが大好きなのだけど(ぺたんこじゃん!って酷評される意味がわからない!最高じゃんね!)いつもよりボリューミーなウェーブヘアにアニマルプリントのミニドレスで、思わずAYUを信じろ…と呟いてしまいました。一つ目のドレスもお買い物三昧をアピールする紙袋なしに豪遊する富豪感だしてくるのがさすがです。


ボトム3の皆は、さっきも書いたけど、それぞれもう一息!の部分があったものの、決してそこまで悪くはなかったと思うんだけどな〜…今回はとにかくコルセットとパンティ感が残った人たちが槍玉に上がったなぁという印象です。プレシャスはガウン作るって言ったのにガウンじゃなかった、以外のツッコミどころなくない?普通にアイドルっぽくて可愛いじゃん?ララリーちゃんの伝説の紙バッグドレスの引用も最高じゃない?って感じだし、ヴィーナスはちょっとトゥーマッチだったという評価は理解できるものの、私は目立ってしまっていた腰のところのぴらぴらがもう少し細ければ大分違うよなぁと思って見ていました。あとヴィーナスの1つ目のルック、フィリピンの人以外は元ネタ分からないんじゃない?とか難癖つけられてたけど、そんなこと言ったらあのルージカルとかスナッチゲームとか出来ないんじゃないのかしら…今更じゃん…

イヴァは前を頑張った分後ろの見栄えが良くないのは否めないけど、でもみんなギラギラで華やかな中で一人黒めのトーンなのは狙い通りで目を引いたし、そこまで酷評するほどでも…と胸が痛かったです。untuckedで鏡見て「ゴミ」って言われたことを思い出して涙してる姿は見ていて本当辛かった、ジャッジは本当、批評の後もそのドレスを着続けて笑顔で立ち続けないといけない、そしてその姿が永久に映像として残り続けるクイーンのことを考えて言葉を選んで欲しいなぁと日本のモンペが憤っております。マリナちゃんやプレシャスが「あなたはゴミじゃない、ドレスはそう言われたかもしれないけど、あなた個人に対して言ってるんじゃないよ」ってフォローして支えてくれて良かった。本当ドラァグレースで与えられる課題への評価と、その人自身の価値は別物なんだってちゃんと分かるようなジャッジングをして欲しいなぁと切実に思います。ドラギュラの爪の垢を飲んで欲しい…!


リップシンクでは、ダンスには苦手意識がある、とルージカル回で言っていたイヴァちゃんがかなり奮闘していたのが伝わってきました。メインチャレンジのための素材争奪戦の際に押しのけられて転んで足を負傷していたヴィーナス、万全の調子だったらどうなっていたんだろう…?立ってはいられるけど歩くと痛むと語っていた通り、リップシンクも動き回らずそのままで、でも情感豊かに伝えようとしていることが表情と手の動きから伝わってきました。リップシンクが強いと評されているクイーンなのに、こういうしんどいタイミングでその時が来てしまうなんて不運すぎる、と思いつつ、それでもできる限りの力で伝えようとする姿、良かったなぁ。大きなお口、溢れる笑顔が素敵で、辛い時でも、辛口なことを言うときでも、いつもその明るい笑顔を崩さない、太陽のようなパワー、好きでした。untuckedではちょっとアルコールのせいなのかな、それとも足の痛みもあって残るのは難しいかもと少し悟っていたのかな、だいぶ天衣無縫を超えて傍若無人な振る舞いが見えましたが、それも含めて小悪魔的な魅力があるクイーンだなぁと思いました。優勝候補の一人だと思っていたのでここでの脱落は悲しいなぁ、あともう一回歌うチャレンジが欲しかった!

 


来週はメイクオーバーチャレンジ!しかも赤の他人ではなくて、ご家族など親しい人が来てくれるやつ!ここまできつい状況の中頑張ってるコンテスタントたちのモチベーションをあげるタイプのチャレンジがここで来るのが嬉しいです。常々、untuckedで出てくるご家族からのビデオメッセージとか、どのタイミングで誰のが披露されるかスタッフが勝手に決めるのでなく、皆がそれを必要そうだと思ったタイミングでボタンを押すとかそういうコンテスタントの主導でタイミングを選べないものか…と思っているのですが、メイクオーバーは平等に全員に同じタイミングでやってくるので、皆それぞれパワーを得られるといいなぁと思います。

RuPaul's Drag Race Down Under Season2 episode8 "Grand Finale - Down Under Season 2"感想

フィナーレ回にハズレなし…逆にいうと、風呂敷を畳むための回なので大きいドラマがなく、劇的な展開が起こりづらいということではあるのですが、とても安心して見られるフィナーレでした。

 

 

 

 

 

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ファイナルチャレンジのルポールの曲に合わせたパフォーマンス、みんな素敵だった〜!振り付け師として来てくれたのが昨シーズン出場していたエレクトラ・ショックちゃんで、嬉しい再会でした。シーズン後に登用されて番組を支えてくれるの、すごく愛を感じるし、シーズン中勝てなかったとしても大勝利だなぁと思います。お髭はやして可愛いな〜。

クイーンコングさんは練習時点から迫力のダンスで、シグネチャームーブのぐるぐるドーンも振り付けに入っていて良かったです。最後のサビ、ウィッグがずれてしまったのか片手でずっと頭を抑えていましたが、なんとなく決まっているのが流石。一番ダンスについていくのに苦戦していたようなハンナさんも本番ではバッチリだし、滝のような汗をかいていたスパンキーさんも常に笑顔でいつもの明るいキャラクターが伝わるよいパフォーマンスでした。


ファイナルランウェイも流石最後にいい衣装を取っておいたよね!という感じで、皆ゴージャスでしたね〜。ハンナさんは首の後ろの大きな襟が特徴的で、ああコブラが威嚇するときに鎌首をもたげて顎を膨らませるやつ…って思ったけどアナコンダはそういう威嚇はしない蛇だった。クイーンコングさんは草と大地と自然のエネルギー…という感じのクイーンなので、その要素を取り入れたドレスがとても素敵。スパンキーはある種無難というか、普通にクリーンにまとめていたので、ホッとすると同時に、こういうシンプルなドレスでもハッピーなパーソナリティが伝わってくるのは強さだなぁ…と感じました。そしてみんなこういうゴージャスなドレスは少し持て余すのか、untuckedでドリンクを取ったり飲んだりするのに苦労していたのがまた可愛い…


リップシンク、ダウンアンダーだけ何故か一人ずつリップシンクさせるのが伝統芸になっておりますが何故だろう。ハンナさん、クイーンコングさんは衣装をリビールするも、それを生かすような大技は特になかったので(まあ動きやすくはなっただろうけど) リビールに意識を向かせずに最後の紙テープのギミックを出すまでパフォーマンスだけに視線を集中させることができたスパンキーさんが強かったなぁと思います。特にクイーンコングさんはヘッドピースの扱いが大変そうだったなぁ、それがなくてもっとドカンドカン踊ってたらもしかしたら持っていっていたかもしれない…(私がクイーンコングさんの痛快ダイナミックなパフォーマンスを楽しみにしすぎているだけかもしれない…)


というわけで割と驚くことなく、スパンキーさんの勝利に収まったシーズンでした。誰よりも綺麗に化粧して美しく着飾ることではなくて、鬼のようにすごいパフォーマンスをすることでもなくて、みんなを楽しませる力を持っていて人に愛される人が頂点に立つ、それが分かりやすかったのがとても良かったと思います。ep1時点でボトムになってリップシンクになったのもパーソナリティの愛らしさと諦めない精神を伝えられて良かったんだろうな、その時に指摘されたことを次のエピソードですぐに改善できたのも良かったんだろうな。他のクイーンたちが去り際の鏡のメッセージで激励していることも未だかつてなく多く、傾聴力の高さ、励ます力の強さが人とコネクトして応援したいと思わせる魅力になっていたんだと思います。


昨シーズンのキタさんに引き続き(今回王冠を渡しに来てくれた時の出立ち、黄金聖闘士をガーリィに改造したみたいな感じで可愛かったですね…しかしでかい…なんなんだ譲位のときに前王者が新王者を食うようなドレスを着てくるのがブームなのか?)二連続でニュージーランドのクイーンがウィナーになったというわけで、オーストラリアはこのままでいいのか?リベンジしたいんじゃないのか?シーズン3こそはって思ってるんじゃないのか?とか思いつつ、次のシーズンは更新されるのかな、どうなのかなと気になっています。正直s1の時は謎展開が多くてあまり乗り切れず、s2はあまり期待せずに過ごそう…と思っていたのですが、それに反してとても見やすくて良いシーズンだったと思うので…

こっちを誉めるために他のものを下げるのは良くないと分かりつつも例に挙げますが(すみません!)今まで見ていて一番しんどかったシーズンがイタリアのs1で、一話の尺が1時間半とかあって長すぎる・コンテスタントがドラマを作りすぎて課題の良し悪しを見るのに集中できない・人が帰らなかったり急に帰されたり勝ったり負けたりする基準が不明瞭で展開に納得いかない…というのがしんどいポイントだったのですが、今回のダウンアンダーs2の見やすさはその真逆だったことから来ていたと思います。一話が50分程度でサクッと見られる・ドラマが起こってもそのエピソード内で完結するか、関わった片方のクイーンがサラッと帰ることで長引かない・ジャッジングが割と明瞭(いつものルポール基準なので分かりやすい、もしくは理不尽も「いつものルポールと気が合わない回か〜」で吸収できる)という感じでストレスなく見られたので、続くんだったらこういうあっさりめの、見やすい感じの路線を是非継続して欲しいな〜。10人のコンテスタントで全部で8エピソードというコンパクトな編成というのも覚えやすく、軽く見やすくてとてもよかったです。

せっかくだからこういう本流ではないところから色々大胆なことを取り入れて欲しい(ドラァグキングを出演させるとかね!)んだけど、それはルポール先生がジャッジの時点で難しいかな…いるんだかいないんだか分からないようにするならジャッジも現地の人に任せてもいいんやで、と思いつつ、アメリカやUKよりもちょっと緩い感じのルーとミシェルのジャッジもなんだか心地よさすら出てきました。バカンス気分なのだろうか…


本編を見終わった後にTwitterで公式が使ってるハッシュタグで視聴者の反応を見るのが地味に好きなのですが、今シーズン一番ツボに入ったのがクイーンコングさんがボトムになるたびに「クイーンコングをボトムにしないで!!!代わりに自分がクイーンコングのボトムになるから!!!」と熱いラブコールが起こっていたことでした。あとユリちゃんが可愛子ちゃん枠で人気があったのも解釈一致だった。総じて、割と大多数が納得がいく展開で、共感度で支えることが出来る作りだったシーズンだと思います。そういうシーズンの頂点として、スパンキーさんという懐の深い、包容力のある、親しみやすい人に王冠が渡って、私は嬉しいなぁ。あとは現地のお友達に早く見てもらって感想を聞きたいです!!!待ってるよー!!(私信)

Drag Race Philippines Season1 episode6 "Snatch Game - Philippines Season 1"感想

今週はスナッチゲーム回〜!!!予想通りフィリピンのセレブ、全員わからん!英語混じりとは言えフィリピン語、まったく分からん!笑いのツボも全然わからん!

 

 

 

 

I'm watching Snatch Game - Philippines Season 1 on WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/drp-106

 

 

 

 

 

色々分からない中で見ているスナッチゲームでしたが、それでも伝わってくる、一部の人がただ滑りしているその様…笑いは世界共通、みたいな言葉がありますが、むしろ笑えないことの方が如実に伝わってまいりました…自己紹介が終わって一つ目の問題に回答した段階でブリギディングちゃんが「無理〜マジごめん〜」って白旗モードに入り、諦めるの早すぎやしないか!?と苦笑してしまいました。ミンティちゃんも開始前から心配されてましたが、モノマネ以上に笑いに繋げる回答が書けず苦戦していた模様…この二人はもうボトムだろうな、がんばれ…と温かい目でもう一人のボトムは誰になるかと見繕っていたら、前半悪くなかったヴィーナスがキャラ変更した瞬間に大失速して頭を抱えました。なんて勿体無い…!

スナッチゲームだけ見てると私はマリナちゃんが一番良かったのでは?と思いました、元ネタを知らないのであくまで印象ですが…政治をうまく絡めてギャグにするのはやっぱり鉄板ですね、すごくドラァグレースらしい選択だと思うし、ちゃんと笑いを取れていていて安心しました。明るいボインちゃんが可愛かったイヴァちゃん、どこを見てるか分からない飄々としたシルエットさん、ホクロって投げられるの!?って吹き出してしまったプレシャスさんあたりは皆悪くなかったと思うので、スナッチゲームとランウェイの合わせ技で今回のウィナーは決まったんだろうなぁと。両方が期待を超えていて総合点でシルエットさんの勝利だと言うならばそれは納得。シルエットさんはこの前の2回もトップで登り調子だったのでここでバッジをつかめて良かったです。ep3のメンタルブレイクダウンから持ち直して本当頑張った…!


それにしても、ランウェイ、ホームランがないんだけど!ガッカリ!期待外れ!とママパオがご立腹だったのでビクビクしてしまいました。た、たしかにもう一息という感じではあったのだけど…おきびしい…(私個人としては最近のママパオのウィッグがあんまりイケてなくて気になってるけど…(さりげなく毒を吐く))イヴァさんの風船の中に色水が入っているやつ、UKs2でビミニちゃんがうまく生かしきれなかったやつなので、今回はすごく効果的に成功してて嬉しかったし一番好きでした。でもランウェイ汚しちゃうんじゃないかってドキドキするね…!


リップシンク、始まる前からミンティちゃんが眼光ギラギラ、絶対相手を倒すマンの顔をしていて最高でした。ep2のuntuckedでちょっと揉めたこともあり若干因縁の対決感ありましたが、いいリップシンクでしたね〜!二人ともジャッジに訴えかけるような強いパフォーマンスで良かった、後ろでブリギディングに火がついてたのが分かったからやったことないディップを思わずやっちゃった…というミンティちゃんのアドレナリン全開のバトルモード、そういう負けず嫌いなところ最高に好きです。ブリギディングちゃんも多彩な体の動きがとてもキレキレで、気迫溢れる良い戦いでした。


良い戦いではあったのだけど、ダブルステイは若干甘いなー!!と思ったりして。いや最近どれだけいい勝負してても無情にさくさく帰らされるシーズンが続いていたもので…心が鬼になっている…

ダブルステイに値する戦いって、リップシンクがほぼ互角で勝敗を決めるのが難しい場合、という大前提があるのは当然として、それ以前のチャレンジでの勝ち星や活躍があってここで落としてしまうのがもったいないとか、これが初めてのリップシンク同士でそれまでの実力も拮抗してて…という付加要素がないとなんとなくすっきりしないというか…だってブリギディングちゃん、ガールグループは勝った方のチームのチームキャプテンだったけど、それ以外はずっとセーフでやってきてて、前回ボトムになって先週もリップシンクしてるじゃないですか。その上で「ドラァグレースに来る前からあなたはスーパースターだった、だからもっとできる人なのは知ってる、もっと見せられるものがあるって分かってるから残します」っていうのは、じゃあ今までのチャレンジたちは何をみてたんだ…?チャレンジであまりうまく良いところを出せていないところを見てきたんじゃないのか…?もう折り返し地点に来てて、他の人はたった一回のチャレンジの失敗で帰されてきてるのに、どうして彼女だけドラァグレース以前の経歴で残すんだ…?って思いませんか…?ドラァグレースって、チャレンジに対してどれだけ自分を適合させて、自分の魅力を見せられるかでの勝負だと思ってるので、エピソードを重ねてもそこの部分に物足りなさがあるのに残すのはちょっとなんだかなぁ…と思ったりします。

でも、できない、どうすればいいの、って無我夢中に頑張っているところから伝わるブリギディングちゃんの必死さこそが魅力になっていて、それをもっと見たい、ということならテレビ的に理解できるので、そう解釈することにしました。がんばれブリギディングちゃん、ここから食らいつくんだ!これで次回あっさり帰ったらちょっと拍子抜けするぞ!ここからの快進撃を見せてくれ!!(でもそれでもう一度対ミンティちゃんとの戦いがあってミンティちゃんが帰ることになったら、私ちょっと暴れてしまうかもしれない)


次回のチャレンジは予告では明示されてなかったのだけど「一つ目のルックは…」と言っていたのでおそらくボールチャレンジかと。ep2の衣装制作チャレンジでは生花を使ってたのでグルーガンで作業する人がほとんどだったと思いますが、次は布が出てくると良いなぁ。布、結構イメージを具現化するレベルの差が如実に出るので、好きです。ep2の時ボトムだった3人が既に帰っており、トップだった3人は残っている…という感じなのでどういう展開になるか楽しみ。これだけ書いて全然ボールチャレンジじゃなかったら笑ってください。

RuPaul's Drag Race Down Under Season2 episode7 "Drag Family Makeover"感想

今週の課題がメイクオーバーなのを知って、スパンキーさんとクイーンコングさんを応援してるけど二人とも苦手そう!まあ二人がリップシンクになってもどっちかは残るし〜ガハハ!とか言ってたのは誰ですか?はい、私で〜す!!!

 

 

 

 

I'm watching Drag Family Makeover on WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/rdrdu-207

 

 

 

 


節穴か!!!!


まさかまさかのクイーンコングさんがウィナー、スパンキーさんがセーフ抜けですよ!びっくりした…(ひどい!)

まずあれだけランウェイでいけてないってチェックが入ってる(でもダサいのもオンブランドだよね!って許されてる)スパンキーさんがするっとボトムを免れたのにびっくりでした。ペアを組んだ人がおとーちゃん組だったので、メイクのノリ的にも大変かな、体型もだいぶ違うけど調整できるかな、ヒールで歩けるのかな、と心配していたのですが、重ねてきた年月がいい感じに熟成した個性となって滲み出ることで、パーソナリティの魅力で愛されているスパンキーと同じ方向の味わい深さが出て、相乗効果でペアとしてよいプレゼンテーションになっているのが面白かったです。

ウィナーになったクイーンコングさんは素晴らしかった…スパンキーさん同様、デザインチャレンジのアウトプットからするともしかしてあまり手先が器用な方でないのかな?とうっすら思っていたり、アウトオブドラァグの時点で端正なお顔立ちなのでメイクの腕というよりは天賦の美貌…とか感じていたのですが、とても良い仕上がりだったのに加えて、初めてメイクをするときはナーバスになるものだから…という精神的なサポートまで完璧で、惚れ惚れしました。


ep1のデザインチャレンジの時はボトム2、ボトム3だった二人がこうしてファイナルへの切符をつかみ、逆にep1ではウィナーないしトップ3になっていたハンナさんとモリーちゃんの二人がリップシンクになるというまさかの展開で、こういう予想外のことが起こるからドラァグレースって楽しい〜!と改めて思いました(今回は自分の好きなクイーンたちが調子が良かったから高みの見物気分になれるけど、逆だったらお腹痛くなっちゃうね…)特にハンナさんは残ってるメンバーの中ではメイクが一番上手だと思っていたので、自分に適用するのと人に施すのでは全然違うんだな…と痛感しました。この二人、どことなく似てる…ってep1時点から思っていて、ep3のブランチのホストをやるチャレンジの回のペア組でうちらホビットやで〜!みたいなノリだったので、リップシンクが決まって「ホビット最終章 決戦のゆくえ」じゃん…ってちょっと頭をよぎりました。二人ともいいリップシンクだったと思うのですが、ここはやはり初めてボトムになったという成績的にもハンナさんが残るだろうなという予想通り。モリーちゃんは初回ウィンの後なかなか波に乗れずもどかしかったと思いますが、常に食らいついて頑張っていたと思います。結構色々な人の板挟みになって大変そうだった印象で、ハッピーなドラァグに潜む中間管理職みたいな哀愁が味わい深かったです。


というわけで、好きなクイーンが二人もフィナーレに進むことになってチームが決められないといううれしい悲鳴です。成績からすると、3ウィン1ボトムのスパンキーさん&ハンナさんが一歩リード(どちらかというと単独ウィナー2回のハンナのほうがよりリード?)、2ウィン2ボトムのクイーンコングさんがそれを追う感じですが、マジで誰が獲るかどうか読めない。ルポールの心象的にはスパンキーさんがちょっとハートを掴んでるような気がしますが…スパンキーさんのオモロ力と愛され力で二つ目の王冠をニュージーランドに持っていくのも悪くないと思うし、でもクイーンコングさんが頂点に立つ汗と筋肉のパワフルワールドも見てみたい気がする。ハンナさんは割と最初からこの人はファイナリストになりそうだなーと思っていたしのでウィナーになってもおかしくない。誰になっても驚かない、というか、昨シーズンがすんごい展開で嵐のようなシーズンだったので、それに比べてとても良いシーズンとして終わりそうなことに一番びっくりしています。このままいい意味で裏切ったまま平和に終わってほしいな〜!スパンキーさんがファイナルランウェイもどこかずれた感じの衣装で「でもオンブランドね!」って流されて勝つのも楽しいし、クイーンコングさんがメインチャレンジのパフォーマンスもファイナルリップシンクもパワー(物理)で圧倒してねじ伏せてくれる展開とか楽しそうだし、オールラウンダーのハンナさんがしれっと持って行っても楽しいと思うし、いつも通りみんなが素晴らしいパフォーマンスと素晴らしい衣装と素晴らしいファイナルリップシンクを披露して真っ当にウィナーが選ばれる展開でももちろん楽しいと思う。ハッピーなフィナーレになりますように!あとルポールが現場にちゃんと居ますように!!