あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

Drag Race España Season 1 episode9 "Drag Race España Grand Finale"感想

*このブログは多大にネタバレを含んでいます。ネタバレしたくない方はここで引き返すか、以下WOW Presents Plusのリンクから本編を見てから読んでください*

 

 

 

 

 

 

I'm watching Drag Race España Grand Finale on WOW Presents Plus http://www.wowpresentsplus.com/videos/dresp-grand-finale

 

 

 

 

 

 

 

 


ドラァグレースエスパーニャ、ついにファイナル!!!朝の3時更新なので、今までは翌朝起きてからネタバレを踏まないよう気をつけつつ仕事しながら見る、という感じでしたが、最後の最後くらいはリアルタイムで見たいなと思い、頑張って仮眠取って夜中…深夜?明け方?に起きて見ました。そのあとまた寝たのですが、睡眠時間足りないとてきめんに胃にくるタイプなので午前中のたうちまわったりしましたが寝て回復。エスパーニャ休暇をとっておいて良かった、その価値がある最終エピソードでした(でも無理ができないのが心底分かったのでこうやって真夜中にリアルタイムで見るのはもう控えます…)


最終チャレンジは予想通り、フランチャイズ系の最終エピソードだと定番になっているルポールの曲に合わせてのパフォーマンス。(今回はカナダのファイナルで使われてたのと同じ曲でした)予想外だったのが、ここでカルメンが英語が得意でない上に、ドラァグレースを今まで見たことがないゆえに、ルポールの曲すら知らなかったことが判明…!出場者は当然のようにある程度ドラァグレース文化を嗜んだ上で出ているものという刷り込みがあったのですが、そうか、そういうこともあるよねぇ。(あ、おひげのかわいいヴァレンティーナからのビデオメールもありましたがもしかしたらカルメンはそんなにピンと来てなかったのかな?)

若干不安な表情を見せつつ振り付け練習をこなし、いざ本番…グリーンバックで撮影しているようだったのでMVになるのかな?とは思っていたのですが、ここに来て顔のアップ多数、体が写る部分は逆光になってシルエットだけで映っているのが多く…!あれれれれれ〜!もしかしてせっかくレッスンしたのに誰かダンスが上手くいかなくても誤魔化せるようにあんまりわかりやすく映らないようにしている!?顔アップももしかしてリップシンクできてないのを誤魔化すために切り貼りになってる??えっまさか最終回にしてすっきりしないメインチャレンジ!?と思っていたら、MVパートが終わったら3人がランウェイに出てきてちゃんと生パフォーマンスしてくれたのでとても安心しました。邪推だったよ、ごめん。3人とも素敵だったと思います。


ファイナルランウェイは「ベストドラァグ」ということで、みんなそれぞれ素晴らしいルックでしたね。キラーさんは「みんな大好きなヴィランといえばアースラでしょ?」と深紫色のドレス。カルメンはレッドカーペットを歩くハリウッド女優のようなヌーディカラーのガウン(めずらしく少しフラつきましたね)サヒタリアもヌーディカラーでしたが、ミュグラー意識でハイファッションブランドのランウェイのようなガウン。自分がドラァグで何を表現したいか、どんな自分を見せたいかが分かるような素晴らしいランウェイでした。

そして先にエリミしたクイーンたちも全員来てくれたのが本当に嬉しかった!!先週のリユニオンで、ミスコンジニアリティを獲ったプピさんだけ「クラウニングに一緒に参加して」と声をかけていたので、まさか他のメンバーはファイナル不参加…?と一週間不安に思っていたのですが、やっぱりみんなで作り上げた素晴らしいシーズンの最後をみんなで飾って欲しかったので、本当に良かったです。マジンガーかコンバトラーかトランスフォーマーか分からないけどコミカルでなまメカしいマカレナさん、相変わらずランウェイの入り口の高さと横幅が心配になるゴージャスなヴルカノさん、スーパーモデルのような、シーズン中よりもより背筋を伸ばして歩いている印象のインティ、ここに来て誰よりもキュートでキャッチーなアランチャ、私たちの見たいアーティスティック三原色を見せてくれるウガセオ(頭の上の三体を倒してからじゃないと本体に攻撃できないタイプの敵ですね)、エレガントで高級感のあるドヴィマ、いつものコミカル路線ではなく荘厳なファンタジーを見せてくれるプピ、全員素晴らしかったです…

もちろん、コンテスタントたちだけでなくジャッジもずっと素晴らしかったですね…カラフルなルックが多かった中最終回は黒で決めたシュプさん、前髪スタイルが可愛いアナ(脅威の50歳)、襟のワンポイントが素敵なハビエルカルボ、メイクがポップでよく似合うハビエルアンブロッシ…

やっぱりファイナルはこうでなきゃ、全員揃ってウィナーを讃えて大団円にしなきゃ…!と心から思いました。


最後の最後の評価要素は、三人でのリップシンク。誰か一人だけ省かれるなんてことがなくて良かった…だってメインチャレンジ、甲乙付け難かったもんね。ファイナルリップシンクはどちらかというと踊りまくれる感じの曲が使われることが多い気がしますが、今回はバラード曲で、それもまた良かったと思います。いつも通り力強い表現のキラー、リップシンクの時はいつもより表情豊かなサヒタリア、二人とも良かったですが、最後の最後にドレスとウィッグのリビールを入れてくるカルメンの戦略よ…!濡れたようなウィッグで、バラードのしっとりとした雰囲気ととても合っていて良かったです。目の下に仕込んだラインストーンも涙かのように光って効果的でしたね…

正直、3回のメインチャレンジ勝利と一回もボトムなしというここまでのリザルトで、よっぽどしくじらない限りはカルメンの優勝は堅いのではないかと思いながらフィナーレを見ていましたが、さらにダメ押し、というかのように、優勝を納得させてくれる演出を入れてくれました。本当に、今まで色々シーズンを見てきましたが、ここまで納得できるウィナーも稀だなぁと思うくらいしっくりくる、スペインの栄えある初代ネクスドラァグスーパースターだと思います。別に他のクイーンたちが弱かったわけではまったくなく、初期離脱クイーンも含めてそれぞれ素晴らしい魅力を持っていて、レベルの高い戦いだったと思いますが、その中でも安定感が段違いだった!他のフランチャイズのウィナーたちと並ぶスペインを代表するクイーンとして、エレガントで愛情深くて努力家なカルメンが選ばれたことがとても嬉しいです。


でも本当にファイナリスト3人ともとても良かった!最終回にしてシュプレムさんとの会談でそれぞれのルーツの話が聞けて、より大好きになりました。教会の寸劇からキラークイーンという存在が生まれたものの否定の声もあり、それでも続けることを選んだキラーさん。裕福な育ちではなくデザインとソーイングは全て独学で、時にはドレスのはずがラグになったりと失敗しつつ上手になったカルメン、高校を何度か転校し、辛い思いもしたけど、werk the worldツアーでヴァレンティーナに「ドラァグしないの?向いてるとおもうよ」と声をかけられドラァグを始めたサヒタリア…それぞれ人柄が伝わるようなエピソードでとても良かったです。これを導き出せたのはやっぱり、シュプレムさんという包容力があって聞き上手なホストとの信頼関係があってこそだよな、と思います。本当エスパーニャは全体的に雰囲気がよかった、シュプさんをはじめとしてジャッジのアナもロスハビスも大好きになりました。ぜひシーズン2をやって欲しいし、シーズン2もジャッジ全員続投して欲しいです(ロスハビスが最後感極まってキスしちゃうところ、映画のエンディングみたいで愛おしかったです)

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は〜終わってしまった、この2ヶ月間(たった二ヶ月!)本当に毎週楽しませてもらいました。こんなにコンテスタント全員が良くて、毎エピソードが良いシーズンは本当に珍しいのではと思います。言葉の壁はありますが、今後ドラァグレースでお勧めのシーズンは?って聞かれたら「エスパーニャはぜひ見てみて!」って自信を持って言えるシーズンになりました…これからツアーがあって生でパフォーマンスを見ることができるスペインの人たちが羨ましいな!いつか私もそういう機会に恵まれますように…そして、コンテスタント全員に世界中に羽ばたけるチャンスがたくさん来ますように!