あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

RuPaul's Drag Race UK season 3 episode3"Great Outdoors"感想〜

ネタバレ注意ですよ!!

 

 

I'm watching Great Outdoors on WOW Presents Plus http://www.wowpresentsplus.com/videos/rdruk3-great-outdoors

 

 

 

 

 

 

 

 

前回「翌日のお医者様の診断の結果によってはヴィクトリアは膝の怪我のため、コンペティションからリタイアになる」旨最後にアナウンスがあり祈っておりましたが、残念なことに現実になってしまいました…ダンスチャレンジで椅子を使ってのパフォーマンスになってしまっただけでなく、ランウェイでもヒールを履けずチョリーザのトレーニング靴を借りて歩いていたので、相当痛むのかな、と心配していたのですが、とても残念です…もっともっと活躍が見たかった!でも、誰よりも本人が一番残念に思ってますよね、きっと。まずはゆっくりと体を治して(収録から数ヶ月は経ってると思うので、今は少しよくなっていると良いのですが)ぜひまた次のシーズンでも、その次でも、なんならインターナショナル版に殴り込むのでも、本調子の時に戻ってきてくれたらいいなぁと思います。


ところでヴィクトリアがいなくなるやいなや、女性を求めてデートアプリに登録する男性、みたいなミニチャレンジ、ちょっと気になったな。こういう性自認性的指向ステレオタイプみたいなのを打ち出して笑いに変えようみたいな課題、あんまり出演者の性自認性的指向の多様性を意識していないような気がするので…今後こういうチャレンジは減っていくのかな、どうなのかな。


さて今回はみんな大好きソーイングチャレンジ。キャンプを意識した自前の衣装を一着披露、もう一着はアウトドアグッズを使って自作しなさい、というテーマでした。いつものガラクタチャレンジよりも素材に布地に近いものが使われていることが多くて、縫い物がある程度出来れば割と難易度は低めの自作テーマだったのでは?と思いますが、わりとそこそこ、というか、飛び抜けて良い人もしくじる人もいなくて80点揃いだなぁという印象。逆に既製品の方は割とモチーフが被りがちで差異を出すのが大変だったかもしれないなぁと思いました。

私は自作の方が重めに加点されるべきだと思っていて、そうするとキュートでポップにまとめたチャリティー、ミニマルで清潔感あふれるリヴァー、素材選びが大正解だったキティの三人が好きでした。お気づきですね、三人ともセーフで抜けたことに。ええ〜!?一つもトップ当たらないなんてことあるぅ〜!?

いやトップの3人も良かったですよ、一つ目のルックも二つ目のルックも綺麗にまとまっていて。スカーレットは使ったブランケットのチェックが大きいから後ろ側の柄合わせがちょっと気になってしまったけど、ボディラインにぴったりとしたガウンでとても素敵だったと思う。エラはちょっとウィッグやメイクなどスタイリングに工夫の余地ありと思いつつ、派手な色と異素材の合わせが可愛かった。クリスタルはグルーガンで素材貼ったコルパン(コルセット&パンティ)やんけ、いつもなら減点入りそうだけど、なんかハイファッション感あったし。いや〜でも自分の好み的にはトップとセーフがまるっと逆だったので(キティとスカーレットはどっちか迷うところかな、くらいの余地はありますが)決め手はなんだったんだろう、と考えています。

ただ一つ言えるのは、ルポールのお気に入り加点についてはみんな薄々感じてると思うのですが、絶対お気に入らず減点もあるよなぁ…ということ。私の憶測で申し訳ないのですが、ルポールにとってのドラァグの評価軸の中で、いかに「理想的な」「女性らしさ」を表現できるか、という部分が結構重要になっていると感じていて、なので曲線的なところだったり、はっきりとしたくびれたシルエットだったりを重視すると同時に、タッキングしなかったり、毛の処理をしなかったり、そういう「男性的と言われる部分を排除しないこと」を大きく減点材料としてるんじゃないかな、なんて思ってしまうんです。ドラァグはファンタジードラァグはイリュージョン、そう語ることが多いので考え方としては理解できるのですが…でも正解が一つじゃないドラァグの世界で、その評価軸だけだと発展しないんじゃないかとも思ってしまう…タッキングや毛の有無じゃないと思うんだ、ドラァグの価値や素晴らしさって…

そんなわけで、チャリティーはもっと評価されてもいいんじゃないか?と思う私なのでした。考えすぎなのかな〜。スネ毛減点じゃなくてコスチューミィとかそういうやつなのかなぁ…それはそれで嫌いな評価軸ですが!

(チャリティーは今回HIVをカミングアウトして、その病気の症状以上にHIVであるということで人々から貼られるレッテルの方が辛い、と語ってくれたこともとても胸を打たれました。これをBBCで放送することの重要さよ!今では病気についても治療についても研究が進んでいるので、こちら側も知識をアップデートしていかなくてはいけないですよね…)


ボトムはこの三人かな…と思っていたヴァニティ、チョリーザ、ヴェロニカで、ルック的にはまあ仕方ないかなと思いつつも、優勝したスカーレットとトップになったクリスタルに自分の制作時間を削って助言やサポートをしていたヴェロニカがボトムになってしまったのはなかなか堪えました。リップシンクも良かったんだけど〜!!サシェイ悲しいです…実は今シーズン誰がファイナリストになるかな、って予想を立てた時に、top3に入れていたのです、ヴェロニカを。そして、怪我で離脱になったヴィクトリアも。この1epにして二人も失うことになり…私は…とてもかなしい…

ヴェロニカ、インスタにもコメント書いていましたが、本当に本当に苦労しての出演だと思うのですよね。s2でコロナ禍のせいで撮影が中断になり、燃え尽きてしまったのか抑うつ症状でベッドから出られなくなってしまって、撮影再開の際にコロナ陽性と診断されて合流できなくて。s3に出場できるようにしてもらえたものの、ランウェイテーマは変わるわけだからまた衣装を用意しないといけなくて、でもs2の準備でお金も使い切っているし、コロナ禍で思うように稼ぐこともできないし…s2に出てたからこその視聴者からの期待感もプレッシャーになっただろうし、一度出場している先輩だからこそのワークルームでの頼られ感もあっただろうし、本当に今回他の人とは違うレベルでの重圧がかかっていたことは容易に想像できます。だからこそ、長く残って欲しかった、ファイナルまで行って欲しかった…特に今回の脱落の仕方、優しい人が損をする、みたいなの、本当に悲しすぎます。


でもヴァニティのリップシンクよきよきのよきなので残ってくれてよかった…本当、パッションが伝わってくるいいリップシンクですね。また見たいけどもう見たくない〜!!あとチョリーザさん大好きなのでストーリー加点で抜けてくれてホッとしちゃった。なんであの人あんな面白いんだろう。贔屓しちゃう。本当できるだけ長く残ってくれ。このシーズン、推しを選べというのならば、みんな好きですがチョリーザさんとリヴァーちゃんの二人に特に夢中です。

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毎回ジャッジングにぶーぶー文句言ってばかりのこのブログですが、次回はゲストジャッジに私の愛するかわいいかわいいスパイスガールズのベイビースパイスことエマがやってくるので、不服があろうとも全面服従することを先に言っておきます。高校生の時から、それこそ25年とか好きなのよ…はぁかわいい…