あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

Drag Race Holland Season1 episode5 "Snatch Game"感想

I'm watching Snatch Game on WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/drh1-snatch-game

 

みんな大好き(?)スナッチゲーム回!(毎回はてなをつけてしまう…w )

なんかやっぱり改めてメインチャレンジよりランウェイ重視での評価なんだな、と思い知らされる回でした…チェルシーさん絶対優勝やん!と思ったのになぁ。スナッチゲームも良かったし、ランウェイもアウトプットとしては最高に美しくて良かったと思うのだけれど…

前回も書いたけど、なんかランウェイのテーマがわりと抽象的でふんわりとしていて解釈が難しいというか、ルーが言っていることとオランダ語で言われているらしいこと?が違うような気もするし、でも6人中3人、半分もの人が審査員の求めているような明確で分かりやすい「男と女」の半々をやらなかったとすると、それはオーダーの出し方の問題だったんじゃないかなぁ…と思う。セダさんはとにかく、ママとチェルシーの場合は「そもそも自分自身が男と女とはっきりと分かれていると思っていないからそれをそういう形で表現したくない、だから別の形で半々を表現する」ということだったと思うのだけど、そうやって拡大解釈して捉えられる課題だったんだったら最初の意図である「男と女じゃないじゃん」って評価するのは違うんじゃないかい…?と…男と女で評価するなら拡大解釈されないように出すべきだったのでは…?と…
んーちょっと理解と自分の咀嚼が追いついてないのですが、言いたいのは、「男女の半々であること」を考慮に入れたせいでチェルシーはアウトプットがよかったけど優勝できなかったからそれはもったいないんじゃない?っていうことと、でもママがボトム2にならなかったのは「男女」じゃなかったけどアウトプットがよかったから残れたんじゃない?ということで、なんか基準の位置付けがわからずにすっきりしてない感じがあるのですよね…
個人的にはチェルさんが勝たなかったってことはやっぱり解釈減点があって、ということはママも減点されるだろうから、スナッチゲームとランウェイ両方を考慮に入れてセダさんとママのリップシンクかななんて思っていたので。セダさん帰っちゃうのかそうか…もっと残ると思っていたんだけど…半々メイクって難しいですよね、豚のお鼻を半分側につけたらもう片側から見えちゃうから無理だった、って言ってたけどその通りだし、片側だけ「女性的に」プロポーショナイズしたりするのもなかなかコルセットやブラの構造上難しいだろうし、靴も片方だけヒールってわけにもいかないだろうし…(このあたりジェイニーさんは鏡を真ん中に持ってきてもう片側の存在感を消したり、男性側を厚底スニーカーにして高さを合わせたり、なかなか上手にやっていたと思う。かしこい)
アビーちゃんはわたしはスカートにネクタイをつけるアプローチとか好きだったし男女両方ホットで良かったと思うのですが、エンヴィちゃんはオーダーに正攻法でアプローチして大正解を出す天才なので、二回連続で近い出力のルックの人が損をしてしまう感じだった気がします。個人的にはエンヴィちゃんはスナッチゲームも85点ランウェイも85点で、ランウェイのオーダーが違うって言われてたけど両方90点のチェルシーに勝って欲しかったのだけど…!(まだ言う)

私はs7の男女半々にメイクしてペアダンス踊る回が今までで一番好きな回なのですが、あのときは「男女ペアダンスにおける男役と女役」という解釈で出されていた課題だったので今回とは少し違うかもしれないけど、今この時代になって「見た目が男性的」「見た目が女性的」で分けようとすることもまたステレオタイプの押し付けだったり、本人の持つジェンダーアイデンティティの否定だったり、一概に固定観念として押し付けられないことなんだよなぁ、と今回の課題で考えさせられました。ドラァグそのものも「女性的」な見た目を追求する人も勿論いるけどそれだけじゃなくて、中性的だったり無性的だったり見た目の性の枠を感じさせないアプローチをする人もたくさんいるってことも分かってきたから、s7が収録・放送された時と、私がそれを見た2年前と、今とだと、社会的にも私個人的にもまた捉え方が違うなぁ…と。これからもこのあたりのことは自分の中で変にバイアスかかってるんじゃないか?とか自分に問いかけていきたいなぁ。

今回はミニゲームのヌード写真撮影もハラハラしちゃった…!すごくいい写真家の方で、結果的にはとてもいい写真ができていて視聴者的には惚れ惚れ、という感じなのだけど、やっぱり撮影の過程でトラウマの扉が開いてしまうクイーンがいるような課題は見ていて辛いなぁと思いました。エンヴィちゃんよくがんばったよ…最初は布で隠しながらで、でも最終的には布を取ってとても美しい写真ができていたので、トラウマを美しい結果で上書きできたのであればいいのだけど…と願うばかりです。でも大前提としてトラウマを刺激しないようにして欲しいし、ずっと布や小物を使ってもいいとかそういうなにか逃げ場だったり(s3のときはデルタがずっと布を使っていたはず)前後のケアだったりの救済があって欲しいなぁと思います。先日のマダマドちゃんの最後に選ばれる事件とか、トラウマなんて些細なところにたくさんきっかけが潜んでいるものだから難しいかもしれないけれど…
いやしかし皆本当に本当に美しかった。私わりと男性の裸、見ると生々しくてヒョエーってなっちゃうんですけど、裸って美しいんだな、すべての肉体が尊いな…って思いました。みんな頑張ってくれてありがとうごめんね…わたしもがんばろ…生きよ…

なんかやっぱりオランダ、かなりぎゅうぎゅう盛りだくさんにしてるけど、特にドラマ的な部分に尺を割きたいんだなってことが伝わってきますよね、今回もジェイニーさんの過去の話だったりとか…わたしは試聴して、そうか大変だったねこれ以降はそんな悲しい思いをあなたもあなた以外もすることがありませんように…と祈るしかできないのですが、50分という短時間に詰め込んでる中でそういう部分に特に重きを置いてるのが伝わって正直精神的にやられますw あととにかく無音空間が嫌なのかBGMをすぐ入れてきて立て続けに変えるので、もっと静寂を恐れずに行こ!?と思いますw

次回はメイクオーバー回っぽいので、ということはその次がボールチャレンジでソーイングなのかな…?本当あっという間ですね…前回TOP3はエンヴィ、セダさん、あとはチェルシー・ママ・ジェイニーの中でパーソナリティが出せた人、と予想してたのですが、セダさんが落ちてチェルシーさんの残る確率がかなり上がったなぁという感じです。番組としてどんな人を「オランダ初のネクスドラァグスーパースーパースター」に据えたいのかなぁ、みたいなことも考えつつあと三回、たった3回!?楽しもうと思います。

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