先週、イタリアはイタリアで覚悟を持って番組を作っているのだから、こっちもちゃんと受け止めていかねば…と気合を入れ直したところだったんですが、ちょっといきなりガックリ来てしまいました。がくーん。
Estoy viendo Sporty Queens en WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/dri-206
というのもミニチャレンジが未だかつてないレベルで私の趣味と合わない感じで…いわゆる「女体盛り」ならぬ「男体盛り」、水着一枚のピットクルーの上にさまざまな食べ物や調味料ペーストなどを置いて、目隠ししたコンテスタントがそれを舐め取って、何であるか味覚で当てる…というもので…。悪趣味じゃない…?いやーこのコンプライアンスにおいて遅れていると思われる日本でもここまでエグい事テレビで放送しないよ!?これイタリアで全年齢の人が見るような番組なんでしょ?コンテスタントが入れ替わるたびに体を拭いてるかもしれないけど、このコロナ禍の中で同じ人の体を順番に舐めていくのって衛生的にダメじゃない?そもそも生理的に他人の体の上に置かれた食べ物を食べるって無理な人も間違いなくいるよね?(私はちょっと無理…)コンテスタントの中にもパートナーがいる人がいたりとか、普通に生理的に嫌だったりとか、さまざまな理由でやりたくなかった人もいるんじゃない?盛られるピットクルーの方も心から問題なく同意してできてたのかな?クィアに対して風当たりの強い中番組が作られていることがわかったって前回書いたけど、そんな中でこれを見たクィアに対して理解が薄い人が「ゲイの人はこういうのが好きなんだ」みたいな偏見を持ったらどうするの?…みたいなことを悶々と考えて、これは無理!と心のシャッターが降りてしまいました。Twitterのお友達でもここで見るのやめた、って思った人も何人か見たので(貴重な数少ないイタリア版視聴者なのに…!)飛ばしてマキシチャレンジからは見たのか、それともこのエピソードだけ見るのをやめたのか、このシリーズ自体の視聴を打ち切ったのは分かりませんが、少なくとも私の周りでは楽しんでいる人は誰もいませんでした…
私は心を無にして続きを見たけれど、後半も大体虚無顔でした。頑張って見るぞと意気込んだ気持ちをへし折るには充分過ぎたぞ…
マキシチャレンジはローマのサッカーチームのメンバーをお招きしてのメイクオーバーで、内容的にも良かったと思うんですけど。クリーンなフェンシングルックでマスクを取ったらお髭が隠れているというサプライズもあったネヘレニアちゃんが、前回もう一歩のところでリップシンク勝負に勝てず届かなかった勝利を得られたのが嬉しかったです。後ろのクイーンたちもニッコニコで喜んでて(特にダイヤモンドさん)ネヘレニアちゃん愛されてるなぁ、と思いました。今回も並んでトップに立ったプチノワールさんの新体操ルックも、自分は競技者で相手はリボン、という表現が面白くて良かったなぁ。
ダイヤモンドさんは今回のゲストであるローマのチームのシンボルマークの狼を模したルックで、これ今回みんなが来てから作ったんじゃないよね?元々ローマ出身だから、スポーツがテーマのランウェイがあるよって聞いたときにじゃあ地元のチームのウェアをモチーフにしようって決めて用意してたのかしら、だとしたら今回のメイクオーバーの運命的なことよ…オーラちゃんは今までで一番かな?ってくらいのいい衣装のサッカーボールガールで、アイドル感ありました。この2人はパートナーの人がボール持ってたり、スカートがゴールっぽくなってる、っていう要素はあったけど、あんまりペア感はなかったかなぁ。でもあんまり今回ジャッジに家族感を出せとか、そういう統一感的なこととかは言われてなかった気がするので、メイクオーバーは失敗しなければオッケー、メインは本人の衣装だよ、くらいの感じのジャッジングだったような気もします。
ボトム2はアメリカンフットボールモチーフのジョフレさん(パートナーの方の中性的な感じがとっても素敵でした、このスーツをジョフレさんが着てるところも見てみたかったなぁ…)と、スタジアムジャンパーが可愛いけれど何のスポーツかが伝わりづらかったスカンダラブさん(80年代風の髪型がとっても素敵だった!こちらもパートナーの方のスタイリングがハンサムかつフェミニンで素敵だった…)。2人ともいいリップシンクだったと思いますが、残念ながらここで私の応援していたジョフレさんが帰ることに。でもいいんだ、ドラァグレースのフォーマットで輝くことが全てじゃなくて、本当に素晴らしいアーティストだってことが私にはもう分かってるからね…(今週もドラギュラでジョフレさんが制作した衣装が見られて嬉しかった)フランチャイズで初めてのマスクドクイーンでしたが、新鮮で面白かった!どうしても表情が伝わらないので、喋るようなチャレンジやリップシンクでは外さないといけないのですが、でもランウェイでの表現の幅が広がると思うので、もっとこういう独創的なシグネチャースタイルを持つクイーンをいっぱい出して欲しいよなぁ、と思いました。
次回セミファイナル、今回のミニチャレンジのこともあったし、一回折れた気合を入れ直さなきゃ…と思っていたらゲストにエスパーニャのホストである慈愛の女王・シュプリームさんが来るということで、なんとか持ち直せそうです。私はエスパーニャのジャッジ陣が大好きなので、そのコンテスタントに向ける愛情みたいなのがイタリアのジャッジにも波及して、いい回になるといいなぁ〜と思います。昨シーズンと同じ4人でファイナルに行くのかな〜?みんながんばれ…