あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

Drag Race Italia Season2 episode7 "A Walk in Time"感想〜

今週のイタリアはローストチャレンジ!元々見るのが得意じゃないチャレンジだし、言葉の壁もあるし…とか思っていたら意外にも面白い回でした。ジャッジが率先してバカウケしてたのがよかったのかな?訳された英語で見ていても、上手いこと言ってるなーってのがちょこちょこ伝わってきました。ところで最近セミファイナルにローストやるの流行ってるの?

 

 

 

 

Estoy viendo A Walk in Time en WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/dri-207

 

 

 

 


まずミニチャレンジがちょっとおバカで!フラフープを体のどこかで回しながらメイクするというもので、みんな四苦八苦しながら頑張っていました。体を張るタイプのミニチャレンジがツボに入る私的にもなかなか面白かった…胸が出てしまいつつも全力で頑張るオーラちゃん、さすがの身体能力で意外と回すのに余裕があるプチノワールさん(化粧が問題ないとは言っていない)、最終的には回すのを放棄してしまいキアラさんが何故かフープを回しに行ったネヘレニアさんなど、個性が出て面白いなぁと思いました。(最近イヤホンを替えて性能が良くなったせいかキアラさんとかネヘレニアさんとかが大きい声で叫んでるとビクッとしてしまうので、この二人が揃ってると声のボリュームで気圧されてしまうのですが!元気なのはいいことだね!)


チャレンジのロースト、意外や意外、全員かなりスムーズにウケを取れていたと思います。いつもだったらプロのコメディアンの人が一度ネタをチェックしに来たりするのですが、それもなくいきなりの本番だったのでびっくりしました。もしかしたら言われてからネタ出しするのでなく、事前に準備できていたりしたのかな…?(下手に滑りまくる人が出るよりそのほうがよっぽどいいと私は思います)

特に一番手オーラちゃんがとても堂々とした振る舞いで沸かせていたのに感心しました。実を言うとオーラちゃん、前半あたりはルックが少し弱いのにボトムにならずやり過ごしてきたので「顔が可愛いからちょっと加点してるのではないか…?かわい子ちゃん贔屓め…」と意地悪なことを考えたこともあったのですが(昨シーズンも美貌のクイーンに甘いなぁと思っていたのでちょっと引きずっている)今回を見てジャッジは正しかった、ルックなんてコネと金である程度準備できるものじゃなくて、チャレンジに適合していく柔軟さと成長性を見ていたんだろうなと言うことがここでやっと分かりました。本当頑張った、残ってきてくれてよかった、笑顔でのプレゼンテーションが明るくてよかったです。

あとはみんな普通に良かったと思うのですが、ダイアモンドさんは「ジャッジ3人のお葬式」という独自テーマを設定してのローストで、世界観から作り上げるのが上手だなぁと思いました。ジャッジに「紙を読み上げてさえいなければね…」と講評で言われたので、えっ私でも分かるくらい面白かったのにトップじゃないの!?とびっくりしていたら、そこ以外は完璧だという意味だったらしくウィナーになったので、イタリアのジャッジの言ってることを正しく取るのは大変やわぁと思いました。


ランウェイは歴史を感じさせるもの、というテーマで、オーラちゃんは銀色の口紅が印象的なジャンヌダルク、プチノワールさんは原始時代をイメージさせるようなゼブラ柄の女戦士的なルック、ネヘレニアちゃんは天使像、ダイアモンドさんは花瓶(ではない)を持ちつつ華やかなドレス、スカンダラブさんはお猿さんから人間に進化するところ、とみんな解釈が違っていて楽しかったです。ダイヤモンドさんは今回ランウェイでもちょっとレベルが一つ上でしたね、一番着るのを楽しみにしていた衣装!と言っていた通りとてもよかったです。ep1でタニッサさんが表現してたムーア人の首を掲げる女というシシリアで有名なモチーフなのですが、ムーア人と恋に落ちたシシリアの女性が実は相手が妻子持ちだと言うことを知り、首を切り落としその首にバジルを植えて花瓶として使ったらバジルがまあ良く育って、みんながそれを真似してムーア人の頭型の花瓶を作りました…というちょっとグロい逸話があるそうなのです。花瓶かと思ったらリビールで血の滴る首が出てきたの、格好良かったですね。ドレス自体もゴージャスで上品で、とても好きでした。


ローストもランウェイもみんな及第点以上だったと思ったので、さてボトムはどうなるか…と思ったらスカンダラブさんとプチノワールさんの対決になりました。ここまでの成績もやっぱり加味されてるのかな…?ネヘレニアちゃんとオーラちゃんはここまで一度もリップシンクしてないもんね…

二人ともいいリップシンクをしていると思いましたが、やはり金属のプレートのせいでランウェイの動きが制限されてるように見えた、と言われていたスカンダラブさんがそのまま不利なステータスだったのだろうなと思いました。でもか二人で床に体を落とすタイミングを合わせてるラストとか、格好良かったですね。スカンダラブさんは長いブランクからの復帰にこの過酷な番組を選んだことはすごいチャレンジだったんだろうなぁと思うのですが、決して過去のキャリアを持ち出したりせず、常にチャレンジャーとして参加していると言う真摯な態度で、オープンな人柄の伝わってくるようなハッピーなドラァグがとても好きでした。


さてファイナリスト4人が出揃いました!アイドル的可愛さだけでなくてウィットに富んだ賢さも今回見せてきたオーラちゃん、全7チャレンジ中なんと4勝あげているダイアモンドさん、感情表現の豊かさが人間味あふれてチャーミングなネヘレニアさん、身体能力の高いリップシンクで勝ちをもぎ取り負けから逃れてきたプチノワールさん、全員魅力的なクイーンだと思います。(なんだか、美貌のディーヴァ・ミスパーフェクト・愛嬌たっぷりタイプ・リップシンクで根性見せるクイーン…と、去年と同じ感じで4人のタイプが分類できるような気がしてちょっと面白い)個人的にはコツコツ勝ちを重ねてきた人に報われて欲しいと思うので、強いて言えばチームダイアモンドさんですが、去年も最多勝利クイーンがまず勝つだろうと思っていたところを勝ち星なしのクイーンが優勝したイタリアなので何があるかまだ分からない…今年はどうなるかしら、どうやらシーズン3の更新は難しそう、という話も見かけたので、s1の王者と並ぶクイーンとして、そしてイタリアのドラァグレースの歴史に一度ピリオドを打つのに相応しいクイーンとして、どんな人を選ぶのかなぁとちょっと面白く見ています(一度シーズンが止まっても、また更新されるといいですね…それこそイタリアのクィアの人たちに刺激と勇気を与えて、またやろう!って流れになるといいなぁと思います)次回ファイナル!去年のスタッフみんな集まって全員で打ち上げしてる雰囲気が好きだったので、あんな感じのハッピーなフィナーレになるといいなぁと思います。