あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

Drag Race Belgique Season1 ep1 "Bonjour Iedereen”感想

始まりましたドラァグレースベルギー!ちょっとキャパシティの問題でゆるめに楽しんでいけたらな、くらいの気負わない感じでブログも進めようと思うのでよろしくお願いします。



 

Estoy viendo Bonjour Iedereen en WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/drb-101

 

 


カナダs1で私の推しだったリタバガさんがホスト、真面目な顔して面白いことやってくれるチャーミングなクイーンなのできっといい雰囲気になるだろうなぁと思っていたのですが、その通りとても穏やかでスムーズないい滑り出しになったと思います。しかし黄金の小便小僧がたくさんあるのはなんなんだ、ベルギーといえばこれ!ということにしてしまっていいのか。いいか。


今回ミニチャレンジがなくて、みんなでメイクを落としているところや、メインチャレンジのためにメイクしているところで、コンテスタント同士がゆっくり穏やかに話しているのがじっくりと聞けたのがとても良かった…!トランスジェンダーかと思った瞬間もあったけどどっちの性別も自分だと思ったみたいなジェンダーフルイドないしノンバイナリーみたいな話だったり、逆に自分的には完全にドラァグペルソナと普段の自分とは離れてるなぁみたいなジェンダーの話とか。自分のメイクで一番難しいと思ってるところは?とか、いつ始めたの?とか。そういうたわいない話に見えて、とても本人の本質に触れるような話を、穏やかに話して、傾聴する姿を垣間見せてもらえて、いいじゃん、下手にミニチャレンジで無理にはしゃがせるよりずっとみんながどんな人かどうか伝わってくるような気がするな、と思いました。


そしてタレントショー!これもアメリカ版はバチバチギラギラの自分のオリジナルソングを引っ提げてバンバン大技を繰り出してくるのが定番になっているですが、独自性のあるものがたくさんでとても新鮮でした。楽しかった〜!

ランウェイ終わってトップとボトムが残される時に5人だったので、講評を聞いていてもうこの二人かな…みたいなのが読めてしまって、私は6人残しにしてドキドキさせて欲しかったな、と思っていたら、トップで残されてるのかと思った人にもジャッジングで辛口なことも言っていたので、独自路線!と思いました。でもジャッジ全員真摯に考えてるのが分かって嫌な感じはしなかったな。


いつもの定番のエントランス順に雑感を書いていくやつです。


Edna Sorgelsen

振る舞いが自然にエレガントで素敵!エントランス時点で余裕が感じられます。タレントショーもただリップシンクをするのでなく、御伽話を語りかけるような導入で注目を集めてからケープを脱ぎ歌に入るところに惹きつけられました。ファルセットの歌声から一瞬低い声になるのもいいアクセント。どうやらベルギーで初めて宇宙飛行を果たしたディルク・フリムーという宇宙物理学者の方へのトリビュートだったようで、スペイシィな感じが魅力的でした。

ランウェイのドレスは国旗の色でガウンを作ったら?と言われた時の模範解答のような美しいドレスで、その上でウィッグでベルギーの曇りがちな空模様を表現するというのが面白かったです。


Mocca Bone

バレエ畑のクイーンはたくさんいれど、ポワントで登場したのは初めてではないか?モーリスベジャールバレエ団出身、ということですが、あのボレロの振り付けで有名なベジャールですか?超名門じゃん!!そんなバックグラウンドにキラキラのお髭、そしてモカということでコーヒーの袋をモチーフにしたドレスで登場して気にならないわけがない。タレントショーもコーヒー豆の入った袋を前に、自分の名前を覚えてもらえるようなパフォーマンスの中、訓練されたバレエの動きが軽快で素敵でした。ランウェイも黒からリビールして赤と黄色のスパンコールのドレスになるのが良かったです、袖とドレスが合体しているかのような変わった形で面白い衣装でした。


Peach

自作のデニムのミニマルなドレスが素敵、そしてドラァグレースで英語を学んだよ!というところに共感。タレントショーでは剣の舞、ということで、ゆらりと剣を持ってミステリアスに登場し、どうするのかと思ったら頭の上に載せてバランスを取って踊っていたので(正直踊りというよりはもう少し穏やかなタイプのムーブかなと思いましたが…あれ本当に切れる刀なのかな…それ次第で全然意味が違うぞ…)頭の上にシャンパングラスを乗せてサックスを吹いていた人が去年いたな…とお隣の国に思いを馳せたりして。

ランウェイは割とわかりやすく、大きなバッスルでベルギーの国旗色を表現していて素敵でした。


Athena Sorgelikis

トレーラーの時点でコンフェッションルックの

「大田絵堂」「入江九一」と長州藩関連の文字の入ったシャツに釘付けだったアテナさん(でもまあ日本もなんて書いてあるか分からない外国語のTシャツとかいっぱい売ってるし…)エントランスルックのパンツスーツとのギャップでグッときました。アクセサリー使いが上手!最初に登場したエドナさんのドラァグドーターとのことで、展開にどう関わってくるか楽しみです。しかしタレントショー!素晴らしかったですね!ミスタービーンを彷彿させるかのような、無言で予想外のことを繰り出していく様、とっても楽しめました。(そしてベルギーは消防法的にステージでの火は大丈夫なほうの国なんだね!と確認ができた)

ランウェイも良かったですね〜!ただ国旗の色を使うだけでなく、マイマイガの芋虫を表現したというのが良かったです。顔の装飾も面白く、今回のウィナーは彼女しかいないでしょ!という気持ちになりました。


Valenciaga

エントランスルック超好き!バレンシアガってロゴの入ったパンツスーツとネイル(ネックレスも?)、胸元は大胆に開いて胸毛が見えていて(ボディヘア超重要)そしてナースサンダルにヒールをつけたかのような靴!メイクもカットクリースとかで上瞼に重点を置く人が多い中、下瞼をはっきりとしたブルーで彩ってるのが素敵でした。

タレントショーはすっごい低い位置にあるマイクに「私タレントなんてなくてどうしよう…とりあえず人形持ってきたの…ところでカズーって知ってる?」って語りかけるところから始まり、どうなるの?とハラハラしながら見ていましたが、なんとおケツにカズーを挟みバックストリートボーイズを奏でるという超タレントを披露して帰って行きました。何なの!?どうやってるの!?Tell me whyすぎるよ!!謎を残したまま、私の心を奪って去っていったのでありました…なんだったんだ…好き…ランウェイもレインコートを解体して作ったたくさんポケットのあるドレス、一味違っていて素敵でした。


Brittany Von Bottoks

ぎゃわいい〜!!大好き!ぬいぐるみをいっぱいつけてるクイーンに悪い人はいないので…ぬいぐるみの中にライチュウがいるのを見逃さなかった。派手派手なルックなのに入ってくる時のモジモジしてる感じ可愛すぎる。こんなに可愛いのに衣装は50kg弱、オシャレって忍耐なのね…。わざとラフなメイクもかわいい、シーズンに一人こういうピエロ系のクイーンがいてくれると華やかでハッピーになるわぁ…と思っていたら、タレントショーで「ドラァグマザーに教わったこと」的な漫談をしていたのですがなかなか笑いに繋がらず(これだけ温かいオーディエンスなのにウケないのはなかなかキツかろう…)悲しみのボトム、そしてサシェイになってしまいました…悲しい…リップシンクの時に…靴は脱がない方が…いいらしいよ…

ハッピーなドラァグをたくさん見せて欲しかったので残念です。たくさんのぬいぐるみたちと一緒なら寂しくないかな?いや私は寂しい…ランウェイの赤地に黒の豹柄とか、黄色と黒のチェックとか、柄をたくさん使ってるところとか面白かったんだけどな!


Drag Couenne

口元の笑顔強調のメイクもアイコニックなのですが、エクボは恋の落とし穴!!!笑うと可愛い!

タレントショーはぐっとシリアスに、歌で聴かせてくれました。世界観に引き込む力抜群で、しっとりとした曲だけど目が離せなくて、とても素敵。

ランウェイがすごく素敵だったんですよね、黒赤黄色のリボンで作られたドレス、動きがあってとても良かったです。ジャッジはインナーはなくてもいいんじゃない?と言っておりましたが…そしたらセクシーすぎて倒れちゃう…ルポール先生だったらメイクの薄さにツッコミを入れるかもしれませんが、私はファッショナブルで良いと思いました。


Susan

入った途端にちっちゃ!キャワ!キャンディじゃん!と声がかかっていて、どのくらいなのかな?と思っていたんですけど、モカさんのほうが小柄じゃないですか?でもなんというかミニマルなスタイルが素敵なエントランスでした。

タレントショーは新体操ということでフラフープをしながらリボンを翻し、さらにファルセットの超音波(と最終的には物理的力で)グラスを割るという独自性のあるショーで楽しませてくれました。最後まで最後までフラフープ回せてるのすごいな…(一周たりとも回せない女、体育の成績はずっと2)

ランウェイでは普段被らないというウィッグをかぶって違った自分をアピール。結構エントランスとタレントショーで見せてくれた地毛のショートヘアーがセクシーで好きなので、私はそこはどっちでもいいなぁ。袖につけられた目が特徴的なドレスでした。


Mademoiselle Boop

キャバレーを経営しているというベテランクイーンということで、みんなによく知られているよう…エントランス時点で迸る強者感がすごいです。紫とオレンジの組み合わせの目元が映えて、好みのメイクだな〜と思いました。

タレントショー、荘厳な音楽がクラシカルなお顔に似合うわぁ…と思っていたらナイフを取り出して、ガチで物々しい雰囲気になったかと思ったら玉ねぎ切り芸というコメディだったので落差が良かったと思います。めっちゃ笑顔で生齧りしてたけど辛くなかったかな…ランウェイは黒は髪の毛とバラだけ、あとは赤のドレスに金の装飾、というゴージャスかつエレガントな作りで、品格を感じました。


Amanda Tear

今シーズンの最年少(そういえば最近年齢を明示しないシーズンも増えていて、書いてあるのが久しぶりなような気がしますね)、眉毛の印象薄めのメイクがかわいい。衣装はただのセーターじゃんみたいに言われてましたが、私はグリッターやレザーみたいなドラァグ定番の素材じゃなくてニットを選んでくるのが新鮮だな、と思いました。

タレントショーは…ちょっと前衛的というかなんというか、ブリトニーに憧れた子供の頃を脱ぎ捨てて、黒い涙を流す…ってなかなか物語的で私は嫌いじゃなかったんですけど、いかんせんちょっと動きが少なかったのと、リビールのwowが足りなかったのがもったいなかったかなぁと思いました。そしてランウェイはベルギーワッフル!私の若い時に流行った!と思いつつ、ジャッジの言う通りちょっとドレスの黒がもっとパッキリした色であって欲しかったなぁと思いました。リップシンク、ちょっと不機嫌な表情なときに眉がないのが効果的で超可愛かった。表情も身体も動きがあって良かったと思います。

 


次回はミニチャレンジもあるみたいだし、コマーシャルを作るメインチャレンジみたいだし、さらに個性が見えてきそうで楽しみ!…なんかジャッジが今週の三倍くらい厳しそうな気がしてるんだけど…お手柔らかにお願いします…今回みたいな平和な雰囲気が続いてほしいな…!