あきづきのドラァグレースブログ

ル・ポールのドラァグレースの感想をつれづれ書いています。ネタバレあり。

Drag Race Belgique Season1 ep2 "Les incontournables"感想

今週のベルギーは食べ物を使ったCMチャレンジだよ!

 

 

 

Estoy viendo Les incontournables en WOW Presents Plus
http://www.wowpresentsplus.com/videos/drb-102

 

 

 


ベルギーワッフルは知ってたけど(中学生くらいの時に流行った気がする)フライドポテトも名物だったんだね、フレンチフライじゃなくてベルギーフライって呼んでね!って言われて、名物だなんて知らなかったよごめんよ!って思ってしまいました。そしてチコリ…多分食べたことない気がする…ウィキペディア調べによるとエンダイブとも呼ばれているそうで、なんかちょっと苦いらしい。アクの強い野菜が好みな私が好きそうなやつだ、そのうちミニでもメインでもどちらでもいいので私もチャレンジしてみたいところです。


メインチャレンジの前に、強風に吹かれるミニチャレンジから始まりましたが、その際もアイマスクをつけさせてくれるという安心安全のベルギーの優しさ設計でした。い、いつもならつけまつ毛が飛んでいくのを笑うみたいな感じなのに…!?いつもお目目がパッサパサに乾かないか心配していたので、この親切さ、本当にありがたいです。ところでマドモワゼル・ブープ様の顔がタイプすぎてそろそろ直視できなくなってきた。

セクシーに風を浴びる人も多い中、大胆なメイクで最初から面白路線で挑んでいたスーザンさんが勝利し、前回ウィナーになったアテナさん、前回リップシンクで残ったアマンダちゃんとそれぞれチームキャプテンとなり、冒頭記載した食べ物CMチャレンジに挑んでいくわけでありました。


ワッフルチームはアマンダちゃん、マドモワゼルモカさんの3人。どうやらベルギーワッフルにもリエージュワッフル(日本でもよく見る丸い形の、しっかりした生地のやつ)とブリュッセルワッフル(大きめの長方形で中はふわふわ、トッピングで甘さをプラスして食べる感じらしい)の二種類があるみたいで、子供が母親に「言えなかったけど実はこっちの方が好きだったんだよ〜!」とカミングアウトし、ナレーターがうまくまとめ、最終的に母親が「こっちも試してみるわ」と包括的に受け入れる、言外にLGBTQ+のカミングアウトを匂わせたメッセージを込めたいいコマーシャルになっていました。私はこのコマーシャルが一番好きだったな、アマンダちゃんがep1のランウェイで持っていたでっかいワッフルも小道具として大活躍でした。


チコリチームはスーザンさん、エドナさん、ピーチちゃんの3人。手作り感満載のプラカードが愛おしい。このチームは謎のインフルエンサー役のピーチさんが妙な存在感で、私ジェシカ、スペルにLは二つよ!ってところが最高でした。でもチコリそのものでなくチコリからできた謎の薬Chic-onのCMみたいな感じで、しかも治したかった歯は抜けちゃうしで、チコリを食べさせたくするというCMの目的からはずれてしまった感じで、ちょっと購買意欲をそそることよりは面白い方にやりすぎてしまったかなぁ…という印象でした。体を張ってたスーザンさんよりも淡々と話してたエドナさんの方が褒められてたし。スーちゃんがんばってたやんか、褒めてあげて…


フライドポテトチームはアテナさん、バレンシアガちゃん、ドラァグクエンさんの3人。そろそろお下品路線来るかなと思っていたらやはり来た。しかしフライドポテトは確かに股間がホットホット!だけど、大きさとしてはあまりアレの代替にはならないのでは…?と思いつつ…あの18禁マークが出てくるのを初めて見たのでそれだけでじわじわ来るものがありました。勢いで見せるCMではあったけど、ポテトを食べたくなるかと言われるとそうではなくて、でも妙に印象に残るコマーシャルでした。最後、股間にあてがわれていたポテトを口の中に入れられて困惑の表情のアテナさんが可愛い。


しかし、コマーシャルのことは今回個別のジャッジングではあまり触れられておらず、トップとボトムに分けられる際の比重がだいぶランウェイに割かれていないかな?と感じました。前述した通りワッフルチームはCM的には一歩抜きん出ていたように見えたので、アマンダさんがボトム入り、残りの二人がセーフ抜けというのが少し意外(マドモアゼル・ブープ様が転んだ時ウィッグまで脱げちゃったのがどこまで計算だったのかわからなかったのでヒヤリとしましたが…)


でもドラァグ・クエンさんの衣装、ガストン・ラガフというキャラクターでしたが、ニットの透け感のセクシーさと、袖が長くリビールされる驚きとで素晴らしかったので、ランウェイの大加点でウィナーになるのは分かるなぁ(CM中の18禁マークも印象的ではありましたが…!)キラキラとか露出とかでなく、でもニットという日常的な素材をしっかりドラァグアップさせてるの、面白いなぁと思いました。クエンさんは前回も書きましたがメイクも控えめと言うか、独特なんですよね。こういう独自性のあるスタイルのドラァグが評価されるの、いいなぁと思って見ています。

もう一人のトップだったピーチさん、ナターシャというフライトアテンダントのキャラクターでしたが、私は美脚にメロメロでした。CMのインフルエンサー役も印象的だったしね。


ボトムになってしまった3人ですが、アマンダちゃんの場合は、CMではハートウォーミングなナレーター役をよくやっていたと思ったのですが、ランウェイテーマでベルギーの漫画がモチーフになるテーマの中で、マルスピラミというキャラクター(黒い斑点を持つ猿、なのかな…?)が3人もいて被ったのがなかなか厳しかった。マルスピラミ対決ではモカさん、エドナさん、アマンダちゃんの順番にいいかな〜と思ったので、それがそのまま響いてボトムになってしまったのかなぁと思いました。目元のメイクの点々とか、もう少し大胆に入れてみても良かったんじゃないかな…ちょっと小さくまとまってしまったかも。

スーザンさんは体を張った演技がCMで印象的だったものの、ランウェイで衣装の冠の内側が見えて、厚紙で作ってるのが分かっちゃったのが気になって…という指摘で、厳しいわぁ〜!と思いました。緑肌のメイクや合皮の艶感のある衣装、素敵だったと思っていたので、ディテールまで見られてるな、本当気を抜けないなと思いました。

もう一人のボトムはバレンシアガさん、リヴィールで少しもたついてしまったのと、顎の特殊メイクの貼り付けがちょっと目立ってしまったのが響いてしまったかな…ただノンバイナリーの自分だからこそトランスアイコンとされるキャラクターをやりたかった、実はトランスジェンダーフラッグ色のニットはお母様が編んでくれて…という話は深みが感じられてよかったですし、この小道具が後のリップシンクで本当に響いてきて良かったです…リップシンク、しっとりとした曲を二人とも聴かせるように力強く表現していて格好良かったですね…。敗れたアマンダちゃんもよくやりきったと思います。初期サシェイにはなりましたが、まだまだ若いですし、ここからたくさん成長していくんだろうなぁと思わせてくれました。


しかしベルギー、一人一人への個別の講評の後に毎回拍手が入るのがめちゃめちゃあったかいぞ…みんなちゃんと傾聴しているし、最終的にポジティブなフィードバックとして受け入れられるようなまとめ方になっているんだなぁと感心しています。ジャッジに何言われるか怖い、と感じさせるのでなく、成長の機会として捉えられるような場になっているのが伝わってきてとても良いです。

そんな感じで穏やかな良いシーズンだなぁと、2話目もほんわかと安心して見ることができました。

 


次回はデザインチャレンジ(ボールなのかな…?)楽しみぃ〜!!そして次回予告でワークルームに入ってくる時にばっちりお化粧していたリタさんがとてもクールで素敵だったのですでに心を奪われてしまいました。優勝です!!!(その人コンテスタントじゃないですよ!)